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【クチコミ・感想】
2.タイロン・パワーがインドの山上で啓示を受ける。
物語的に肝心であるべき箇所で描写を怠り、
その悟りを口頭説明で済ませてしまうことで映画への興が醒めてしまう。
全般的に過剰気味の台詞と対話芝居の重視、そして徹底したパンフォーカスの
カメラはきわめて舞台的な演出だ。
その上で施された映画的演出の一つが、アーサー・C・ミラーによる
縦横無尽のカメラワークだろう。
パーティ会場やレストラン、パブなど多彩なエキストラが多数入り乱れる
躍動的なモブシーンを後景に、主要人物が画面手前で会話をしている。
と、背後の群衆の中から不意にアン・バクスターやらクリフトン・ウェッブらが
画面手前に入ってきて話者が連鎖的に入れ替わっていく。
その嫌味なくらい統制のとれた人物の出し入れのタイミングとフレーミングが圧巻だ。
パン・フォーカスのシャープで密度の高い縦構図と、そこにさらに奥行きを加える
流麗な移動画面。
その背後の群衆の中から何時どのように主要人物を中心化させるのか、
手前の複数の人物をどう出し入れし、どう移動させて構図を決めていくのか。
そしてどこで俳優の表情芝居にクロースアップするのか。
物語映画でありながら、その説話展開以上に画面展開の緊張で見せていく映画である。
そのキッチリしすぎた段取り感がやはり仇ではあるが。
【ユーカラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-26 22:44:39)
1.《ネタバレ》 アン・バクスターが見事オスカー(助演女優賞)に輝いた一作。とは言え余り面白くはない。アル中演技がウケたのかもしれないが、「この程度でオスカー?」と疑念を抱かざるをえない。寧ろ「熱砂の砂漠」のムーシュ役の方が遥かに良かった。タイロン・パワーもよろしくない。やたらと思わせぶりに深刻そうな演技で空回り状態。特にインドに修行に行った件(くだり)は書き割りのヒマラヤ同様、ハッキリ云って失笑モノだ。ジーン・ティアニーは女のエゴ剥き出しで悪くは無いが、今一つ。ジョン・ペインに至っては「え、いたの?」てな感じ(笑)。でも一番ウザイのはハーバート・マーシャル演じるモームかな。狂言廻しよろしく最初から最後まで出突っ張りなので(それでいて何の役にも立たぬ木偶の坊っぷりだから)煩わしいコトこの上無い。救いはグールディング(とアーサー・ミラー)の流麗極まるワンショット移動撮影の妙!もうオープニングの夜会シーンからグリグリ動き回るカメラには溜息が出そう。あと、エリオット役のクリフトン・ウェッブは気位の高いスノッブを小気味良く演じてイイ味出しまくり健闘。時代性も加味して差し引き3点で7点進呈~! 【へちょちょ】さん 7点(2004-02-20 04:04:18)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
2人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 2 | 100.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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