みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
68.《ネタバレ》 「生きる」とはどうゆうことか。この難解なテーマを内包した映画は多くあるけれど、ここまで明白にこの難問に取り組んだ作品は数少ないのではないでしょうか。その意味で黒澤監督が稀有な作家であることを証明する作品と言えるでしょう。小田切や小説家との出会い、さらには息子夫婦との関係の中で、主人公の老人が「生きる」までの心情を時間をかけて描き、見事に「ゴンドラの唄」に集約させていきます。冒頭では、胃のレントゲン写真にナレーションを付けて、物語のあらすじをほとんど教えてしまい、途中でまたしてもナレーションによって主人公の死を唐突に告げる大胆な構成。この構成によって、観客はこの老人の生き様をより客観的に見つめることになり、「生きる」というテーマを強制的に考えさせられるはめになります。市民課から始まって、公園課、ついには市会議員にまでに及び、最後にまた市民課に戻されるという、たらい回しのシーケンスの長さ、しつこさ、描写の上手さは、まさに出色の出来映え。さらに葬式の後、姿勢を改めたと思われた後任職員が舌の根も乾かぬうちに相も変わらずたらい回そうとする、この説得力。役人への強烈な批判とともに、真に「生きる」ことの難しさを巧みに指し示しています。ラストで、黒澤監督は子供たちの声を公園に響かせ、少しでも「生きる」ことができた老人へ賞賛を送ると同時に、あなたは「生きる」ことができますか、と静かに問いかけてきます。黒澤ヒューマニズムが最も如実に現れている傑作です。 【スロウボート】さん 9点(2004-01-11 18:42:38)(良:2票) 67.お葬式で故人を偲び誰しも涙するのでしょうが、それだけでは説教臭いお涙頂戴映画になってしまうが、観ている人間の心の中を見透かしたようなラストの痛烈なシニカルさが完璧な作品にしている。人のために何かをして生きろと云っているのではなく、自分自身のために生きろということでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2004-01-10 23:35:01) 66.最初のゴンドラの唄を歌う所での志村喬の目は本当にきれいで見ていて胸がつまる思いがする。あと志村喬自身はこの映画での自分の演技に対して「役者は演技をしてはいけない」と納得していなかったようだけど、僕はこの映画の言いたい事を言い出せない感じの志村喬は痛いほど共感できた。(自分がそうだから。) 【ボーリック】さん 10点(2004-01-06 23:59:09)(良:1票) 65.有名なブランコシーンに尽きますが・・・でも、今となっては、全体がいかにも古くさく間延びした印象もぬぐえない。評価のさいに、「昔の映画のわりには・・・」と言う前提を自分の中に露骨に設定するのは好まないので、この点数にさせて頂きます。 テーマそのものは、実にリアルに考えさせられてしまうものでした。ちょっと涙です。 【もえたん】さん 5点(2004-01-06 09:16:09) 64.今となってはオーソドックスな話だけど、黒澤映画はどうしてこう迫力があるのかね。 【MASH】さん 7点(2004-01-03 13:53:40) 63.ブランコですよ、やっぱ。この映画のブランコで歌うシーン。ここだけでも心にジーン。どれだけ時間が経っても、いいものはいい!という事を感じさせてくれる素晴らしい映画です。個人的には黒澤映画で一番好きな作品。泣けます 【ぱおーん】さん 10点(2003-12-14 13:19:10)(良:1票) 62.《ネタバレ》 主人公が物語の途中であっさり死んでしまうのが意外でした。後世に残る名作。 【ムレネコ】さん 7点(2003-12-14 09:56:30) 61.畏れ多くも、志村さんのおおげさな演技が鼻についてしょうがなかった。死を意識するようになったらもう1度観てみたい。 【ぷりんぐるしゅ】さん 2点(2003-12-05 06:42:23) 60.生きることの意味を考えさせてくれる映画。 余命少ないことを知り、場末のキャバレーで歌うゴンドラの唄。 命を尽くして初雪の降るブランコで歌うゴンドラの唄。 この対比は見る人全てに何かを投げ掛け、またそれを抑えた演技で演じきった志村喬は、名演中の名演と言い切っていいでしょう。 同じ唄、同じ景色、同じ世界でも、人の姿勢でその見え方は大きく変わるということを教えてくれます。見終わったとき、どうにもできない衝動にとらわれ、思わず外を全力で走った思い出も感想に加えます(^^ 映画は娯楽じゃなきゃいけない・・・という観念が僕にはあるのですが、素直に見終わったときの静かで強い衝動を点数にしたいと思います。 【おぎ】さん 10点(2003-12-04 13:58:44) 59.わたしが言うこともありませんが、とても素晴らしい映画です。白黒映画なのに、とても素晴らしい。(←わたしはあまり白黒になじみがない)。後半、思わず泣いてしまいました。完璧な映画なんでしょうね。──アメリカの高名な心理学者であるアブラハム・マズローがその著書『完全なる経営』のなかで、この主人公の行動について言及しています。人間と仕事の関係についても非常に考えさせられる、またそのよい題材となる映画です。是非より多くの人に観て欲しい。 【ハル】さん 10点(2003-12-01 20:04:00) 58.何度見ても、誰と見ても”嗚咽”してしまう。 人生のタイムリミットに素晴らしい公園を作る機会があった主人公は幸せだと思う。 【デイリー】さん 10点(2003-11-25 19:46:08) 57.前半の言動も行動もいまいちだった彼が死の宣告を受け、後に残りの人生を『生きる』と決めた瞬間からの彼の見違えるような言動や行動力には驚かされました。主人公の苦悩や懸命に取り組む姿を完全に演じきった志村喬は素晴らしいですね。また葬式後のシーンでもなんとも言えない人間くささを非常にうまく描写してありましたね。しかしなんといってもあのラストシーン!感動物でした。 【MINI1000】さん 8点(2003-11-22 15:31:55) 56.邦画のなかでは構成、描写がかなり優れていると感じる。テーマもややたいそうだが心に残るものが得られた。志村喬のはまり具合がいい。ヒロイン・小田切みきもキャラクターがよい。 【ケララの狸】さん 7点(2003-11-21 14:39:17) 55.ブランコのシーンだけでも10点満点。 【コーラL】さん 10点(2003-11-16 22:22:50) 54.志村喬の演技に納得がいかない。「死」を宣告されたとはいえ、露骨に暗い表情。リアリティがない。 【STYX21】さん 4点(2003-11-16 09:10:18) 53.感動したけどもう一回みたい!一回だけじゃわかんなかったよ!いつかこの映画に十点つけれるようになるまで見続けるぞ 【Keith Emerson】さん 7点(2003-11-10 23:18:53) 52.この時代にこういうことを考えられる黒澤明はやはり天才だと思う。もしも自分がこうなったら果たしてああいうことをやれるのか? 【プラスチックハンティング】さん 9点(2003-10-31 18:20:05) 51.感動はしなかった。とにかく主人公のたどたどしい喋り方にかなりいらいらさせられた。しかし、やはり死を目の前にあの行動はすばらしいと思うし、あくどい役人には相応の怒りを感じもしたし、そういう意味ではこの映画に十分感情移入できていたんじゃないかと思う。 【のほほん息子】さん 7点(2003-10-31 03:56:20) 50.私はどうもこの手の「静」の映画はまだ苦手・・・。私が50か60才を過ぎたらまた観ようかと思います。今の私の感性にはあまりにも展開がスロー過ぎて。あと、やっぱり白黒画像は見ていてどうしても目が疲れる。音声も聞き取り辛いし・・・。内容は良かったです。ちなみに昔の日本語って「つまり」とか「しかし」、「君」を現在よりもかなり多用していたんですね。会話の口調がなんだか堅い感じで、いや、しかし、つまり現代の言葉は乱れていると、感じました。・・・・・もっと物語を深く鑑賞できるようになりたい私。。。 【はむじん】さん 6点(2003-10-16 15:51:32) 49.題名負けしてない映画だ。志村喬の好演が光る!人生の最後になにか形に残るものをやり遂げようとするじいさんの心模様がうまく表されていた。最後、ブランコで唄うシーンには泣いたぜ。 【たましろ】さん 10点(2003-10-15 21:34:10)
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