みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
479.ブライアン・オールディスの短編 「スーパートイズ/いつまでもつづく夏」をモチーフに、キューブリックはオールディスと共同で脚本の執筆を開始します。「2001年宇宙の旅」と同じ方法を採ったわけですが、その過酷な作業に耐えかねてオールディスは逃げ出し、映画化はお蔵入りとなります。本作は、「いつまでもつづく夏」、スピルバーグによる映画化を受けて書かれた「冬きたりなば」「『季節がめぐりて」をモチーフにしています(内容はだいぶ異なります)。本作の主役のハーレイ・ジョエル・オスメントが、すさまじい演技を見せています。しかし、ロボットの流す涙に同情するのは難しい。くりかえされる機械の台詞に、しつこさばかりを感じてしまうのが、とても残念でした。 【DONGYAOS】さん 5点(2004-06-21 17:27:26)(良:1票) 478.機械に与えられたアイデンティティーって悲しい結果しかうまないのかな。ジュードロウのI wasの一言に、いろいろ考えさせられました。彼は確かにいたんだろうな。あったんじゃない。ラスト、あれはないぜよ。急速下降系。 【NARCISSE】さん 8点(2004-06-17 21:09:27) 477.《ネタバレ》 映画は最初に人間の視点でロボットを見ています。デイヴィッドにも作られたモノゆえの違和感があります。しかし、映画が進むうちに、段々とロボットの視点に移行している事に気付きます。観客は人工知能の心に移ろいゆき、そして最後には、ロボットの視点で作られた人間を見る事になる・・・。この流れのために、映画はシンメトリーの構造を成しています。冒頭の作られたアンドロイドはラストの作られた母親に繋がり、コールドスリープ状態の「本当の息子」は、2000年凍りついたデイヴィッドに繋がり、溺れる息子は海に身を投じるデイヴィッドに繋がり、と。そこから見えてくるのは不確かな人間の心。ちょっとした情報の入力で揺らぎ、移ろいゆく、愛の普遍性に投げかけられた疑問。人類が滅亡する事で、デイヴィッドの人間としてのアイディンティティーが認められるという皮肉な展開も含めて、スピルバーグらしからぬ毒をたっぷり含んだ映画となりましたが、残念ながら視覚から得られる映像的刺激に乏しく(なんて俗っぽい美術デザイン!)、退屈さはいかんともしがたいのでした。 【あにやん🌈】さん 6点(2004-06-16 16:14:50) 476.《ネタバレ》 悲しい!!見た後涙とまりませんでした、ほんとに。でも一緒に見てた母と姉はしらーっとしててびっくりしました。友達とかもつまんなかったっていう人がすごく多くて…でも私はほんと好きです。Artificial Intelligence に生まれてしまったのに人間が持つ感情の根本のはずの愛という感情だけは持ってしまうんですよね。愛しているから母の愛をもとめてしまう… 報われないけどすごく一途な愛で、なんてけなげなんだーーって思いました。その一途さはしょせんプログラミングされたA.I.だからこその一途さでもあるわけですが…でも!やっぱりすごく私はその愛に感動してしまった。でもかわいそうで何度も見たいとは思えない…ので9点献上です。 【aimee】さん 9点(2004-06-14 20:36:17) 475.原案がキューブリックという事でどんな無茶苦茶な話か期待していたらけっこう普通。 スピルバーグじゃダメだ~~~ 【ムート】さん 1点(2004-06-14 16:19:44) 474.あの頃の私には難しい内容でした(>к<)何が何だか分からないで観てなぜが泣いて・・・。なんなんだぁ~?「世界不思議大発見」(←意味不明)みたいにその時は思いましたね!! 【愛しのエリザ】さん 4点(2004-06-13 22:00:30) 473.お笑い芸人の「おさる(元コアラと組んでた人ね)」の一発ギャグに「ど~でもAェ~Y!!」ってのがあります・・・まぁA.Iもどーでもエ~ワイ。 【ぶらき】さん 4点(2004-06-13 14:19:15) 472.個人的には損しないかなっていった程度。設定もいいし、雰囲気も悪くないが、ちょっと中途半端・・最後は案が浮かばなかったから時代を一気に進めて未来人出して、母親1日生き返らせてっていう強引な感じがした。さらにこの映画はつっこみ所がものすごくあります(多すぎるのであえて書きませんが)。その点からも脚本の荒さがうかがえます。でも中盤までは良かったと思います。ただ原案キューブリックなのに個人的にはキューブリック色を感じられなかった。スピルバーグ色は感じたけど。。ちなみに子役の演技はすごすぎる。日本の子役など足元にも及ばない凄さです。 【A.O.D】さん 6点(2004-06-12 20:43:54) 471.映画館で観たとき,女性の鼻をすする音が蔓延してました.でも私は・・・×です.途中までは,スピルバーグということでかなり期待される展開でしたが,後半の子供だましな展開に急減速でした.多分「映画が好きな人」と「小さなお子さんを持つ母親」とで意見が大きく分かれているんでしょう. 【マー君】さん 5点(2004-06-11 21:43:41) 470.この映画、私には無碍に切り捨てられないのだ。個人的なことだが、幼い頃映画の中のデイビッドと同じような経験をしたからかもしれない。「いい子になるから」、その叫びが届くことなく・・・ロボットであるデイビッドという存在を通して描き出されるのは、人間一人一人が持つエゴに他ならない。愛情を注ぐ対象が欲しいからロボットを買う。でもその目的とは違う方向にロボットが向かい始めると、人間はロボットを疎ましく思い疎外する。転じて現実はどうか。私はがもし母親になったら、悲しみのデイビッドを生み出すようなことだけはしたくないと節に思う。映画半ばのシーンであるが、自分自身の経験がオーバーラップした分感情移入も激しかった。「アンドリュー」ほど分かりやすくはないし終わり方も悲しい(私はあのラストでデイビッドは死んだと解釈している)が、この映画が投げかけているものはもっと注目、いや、振り返って考えられてもいいと思う。それだけでも価値はある映画だ。 【合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)】さん 8点(2004-06-11 00:25:12) 469.なんか全体的にストーリーが飛びすぎてて、非現実的すぎました。終わりもよくなかった(-_-;)ちょっとスピルバーグにガッカリです...ハーレイくんは涙をさそう名演技なんですけどねぇ 【fala70】さん 3点(2004-06-10 04:44:11) 468.ダメダメですよ。何から何までダメ映画。ガッカリ。 【マックロウ】さん 2点(2004-06-08 15:55:56)(良:1票) 467.《ネタバレ》 途中までは非常にシリアスで面白いと思っていたが、“それから2000年後”の所からなんだかしらけてしまった。しつこいな!って感じです。最後ママと永遠の眠りに就く所で救われました。人形のくまの声が怖かった。 【みんてん】さん 6点(2004-06-07 17:22:22) 466.感動しました。ジュードロウの最後のセリフに涙が出た。 【ゲソ】さん 10点(2004-06-02 02:11:17) 465.長い間、強く思い続けること、その思念は何らかのエネルギーを持ち、それは、その思いを実現させるほどのパワーがあるということを気づかせてくれる映画だと思います。その全体に流れる何かまだるっこしいほどのゆったりした進行もその意味を増長している様な気がする。 【ぱんた】さん 7点(2004-05-23 15:00:57) 464.ただ単にかわいいマスク(顔)を持っているだけでは、○×人形と大差なく、愛玩ロボットというイメージ以上にはならない。ロボットに心があるように思わせるほどの描写はなく、「ママにあいたい」と言っても、音声レコーダーかい?と思うだけ。 【駆けてゆく雲】さん 2点(2004-05-22 14:14:41) 463.《ネタバレ》 やはり元はキューブリックの作品だからだろうか。とても独創的な描写がいくつもうかがうことができた。はっきり言って「うわ、なにこれ?」って言ってしまいそうなシーンがいくつもある。でもそこで表現したい気味の悪さ、そういうのが本当に表現したいものが今回改めて観たときにはよく見えた気がする。それに最初の方でのデイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が食卓でいきなり笑うシーンとかも同様の気持ち悪さがある。オレはというと、仮に理解が出来たとしてもそういった表現の仕方に共感できる方じゃないので、あまり気持ちよくは観れなかった。でも前述のように、独創的で、いい悪いにかかわらず印象に残ったシーンがいくつもある。人工知能を持っているがあくまでそれは機械の子供。そういったところが絶妙に表されている。演技そのものに関して言うなら、ハーレイはちょっと演技が大人っぽすぎる。もうちょっと子供らしく演技すればいいのに、やりすぎな感がしないでもない。映像の技術にも驚かされた。一番驚嘆したのはジョー(ジュード・ロウ)と一緒にヘリでマンハッタンへ来た時の、下半分沈んだビル郡の映像。 設定としてなかなかなっとくいかなかったのが、デイビットが海中でブルー・フェアリーに願い事をしながら2000年が経った後に全人類が死に絶えていた事。そんなに簡単に人間は滅びないよ。少なくとも2000年程度じゃ。それに2000年も経った後のわりにはデイビットとテディの劣化具合が少なすぎる。ほうれん草で壊れる程度の強度の機械なら2000年も経てばもう原型を留めていないと思うんだが。 と、ここまで批判してるのになんでだろう。けっこういい作品と思えてしまう。何回も見たい類のものでないことは確かだが。観るたびに色んなシーンに嫌悪感を覚えるので。そうはいってもキューブリックの独創性には舌を巻きます。もうその奇抜なアイデアが見れないかと思うとさすがに残念ですね。 【TANTO】さん 7点(2004-05-12 03:08:49) 462.《ネタバレ》 かなり泣けました。科学の力で復元されたにしろあの母親は本物の母親ですし、結局のところデイビットはブルーフェアリーに出会って母親の愛をゲットできたわけなんですよね、多分。なのになんでこんなに悲しい感じがするのか…最高です 【Keith Emerson】さん 6点(2004-05-10 06:51:33) 461.「鉄腕アトム」には、成熟しない永遠の子供ロボットというモチーフがある。彼には元々家族が存在しなかった。<妹のウランはアトムが誕生日プレゼントにもらったものなのだ> 天馬博士からは成長しないことを理由に捨てられ、ロボットというだけで人間から疎外されながらも、愛情に飢え、逆に人類に対して無償の愛情を与え続ける、そういう存在がアトムの原型<原アトム>なのである。成熟の放棄は、人間のファンタジックな願望であるとともに人的異常さの象徴であり、心を持つアトムにとってそれは深い哀しみそのものだったのである。<「鉄腕アトム」の前身「アトム大使」では宇宙人から大人の顔をプレゼントされて終わるらしいが> というわけで、この「A.I.」という映画、「火の鳥」のウーピーやロビタ、永遠に生き続ける未来編の男、それらの物語群を彷彿とさせると同時に、僕には原アトムの物語を思い出させた。手塚治虫は、ディズニーアニメを模倣することによって、日本マンガの技術的手法を確立したが、成熟しない主人公という日本マンガ普遍のモチーフは、実は「鉄腕アトム」から培われたものなのだ。そしてその未成熟ロボットが愛すべきキャラクターとして肯定されたことが、戦後日本空間を象徴する確信的意味合いをもつのである。<その辺りのことは大塚英志の評論に詳しい> キューブリックやスピルバーグが手塚治虫のマンガを意識したのかどうかは知らない。ディズニーの「ライオンキング」の例のようにあからさまではないが、「A.I.」も明らかに似ていると感じる。A.I.として蘇った苦悩する愛情ロボット<原アトム>の物語は、その根底に時代的モチーフを持ちながらも、ピノキオという西洋ファンタジーの真綿に包まれることによって、アメリカ的成長物語として<全く逆のベクトルをもって>再生した、というように僕には感じられた。「成熟と喪失」というテーマは本来、日本にこそ相応しいが、アトムの本来的苦悩など今の日本で忘れ去られているのが現実であろうか。 【onomichi】さん 7点(2004-05-03 15:54:41) 460.《ネタバレ》 onomichiさんのレビューに刺激されてちょっと投稿。オイラが思い浮かべたのは「デヴィッド=アトム」ではなく「ナレーション=私は真悟」でした。字幕は(DVDの吹き替えもそうだけど)だ・である調になってますが、これをですます調に変えると、モロに真悟の世界になります。オープニングは、未来の人類を遥か過去の歴史のように語ってるんだけど、いったいこれは誰がナレーションしてるのか? 冒頭からいきなりその疑問に捕らえられてしまって、なかなか物語りに集中できない。やがてジョーが「世界はいずれメカのものになる」と語るくだりで、もしやという予感が生まれ、やがて2000年の月日をすっ飛ばして物語はナレーターのいるリアルタイムな世界へ…。ナレから言えば、ラストまでのあの展開は必須です。遥か未来のナレーターが語り継げるような、デヴィッドが世界に記憶されるほどの神話になるためには、あの展開しかない。そうとも、わかっていたはずじゃないか? 冒頭のナレーションの時点から…語りの異様なスタンスと遊離しがちなストーリーで『私は真悟』と共に記憶されていい映画でした。奇怪な物語展開をトリッキーに包み込んだ怪作SF。 【エスねこ】さん 7点(2004-05-03 15:07:02)(良:1票)
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