みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
52.《ネタバレ》 原作未読です。 もし、この映画が毒にも薬にもならない映画だったならば 「絶対松たか子は最後に『なーんてね』と言うだろうな」 と思いながら見たと思います。 が、この映画は毒にも薬にもなる強烈な映画だったので、 そんなことを思うことも忘れ最後まで見てしまい、 あまつさえ松嶋奈々子の『なーんてね』に不快感すら感じてしまいました。 つまりは、完全にこの映画にのめり込んでしまった訳です。 (ほんとに最後に『なーんてね』と言うのかどうか、鑑賞後にわざわざ本屋で 原作の最後のページを確認してしまいました) ここまでのめりこむことは最近の映画では稀だったので、 とても有意義な106分でした。 また、ここまで自由でしかも計算された構成を 構築できる才能は素直にすごいと思います。 【めっく】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-21 00:25:01) 51.《ネタバレ》 下妻→松子→パコの中島ワールドに酔いしれ、この新作に抱いた私の甘い期待を、監督様は笑いながら一蹴された。「望まれた通りの映画なんか作らねぇよ!」と。 ギャグも原色使いも封印し、「甘さ」を一切排除した鬱屈とした映像美。計算し尽くされた俳優陣の演技。観る者に「これでもかと」やるせなさを募らせる意固地の悪さに、中島監督の”遊び心”を感じずにはいられない。 トム・ヨークの哀しい歌声に胸を掻きむしっている中、松たか子に「な~んてネ」と云われた日にゃ、『これは一本取られました。」と脱帽せざる得ない極上のエンターテイメント作品なのでした。 されど、凛とした余韻の残る映画が私は好きなのである・・・氏の次回作に更に胸が膨らむ。また、どんな風に裏切ってくれるかと・・・ 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-20 02:39:27) 50.本当に良くできた映画だけど、いい映画ではないですね。観た方がいいよと他人に勧める気にはなりません。 【ピチクン】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-07-15 17:54:09) 49.《ネタバレ》 子供を殺された母親が、子供に母親を殺させる映画。 松たかこの演技に+1点、 原作には無いが独特の余韻を残させる『なんてね』に+1点、 爆発のCGに-1点 【dice】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-14 18:43:30) 48.素晴らしい作品でした。 今のところ、今年のベスト1でしょう。 まあ、小説の方は以前に読んだのですが、作品としては本よりもこの映画のほうがイイ。 主演は松たか子ですが、出番は少ないです。 それでも、インパクトと言い、重厚さと言い、彼女が適役のように思えました。 内容以上に映像の美しさ、音楽の使い方など見事でした。 間違いなく海外でも受け入れられる作品だと思います。 好き嫌いははっきり分かれるでしょうが、名作だと思いますねえ。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-14 17:11:27) 47.長い間忘れていたけど、中学生くらいの時は確かにクラスの中にああいう集団の残酷さや、未熟さゆえの悪意といったものがあったと思う。実際は楽しいことも多くあんな殺伐とはしていなかったけど。でもこの映画で描かれてるような感覚は確かに実際あったと感じるところが怖いところです。毒にも薬にもならない映画が多い昨今、この映画はまるで毒のてんこもりです。紛れも無い久々の衝撃作でした。お見事。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-14 00:01:21) 46.まず本作レビューの前に原作である 湊かなえ著「告白」について少し書きたいと思います。 というのもこの原作本はどことなく不完全で、 悪く言ってしまうとどこか素人臭い文章のような気がしてならなかったからです。 そしてその不完全さこそが原作本の大きな魅力だと思います。 つまりは本作に書かれてあること全てを読み込んで信じるだけでは不完全のまま モノローグ形式で書かれる本作の「真実」と「嘘」を自分で解読しながら読んでいくというのが 原作「告白」の楽しみ方だと個人的には考えます。 本作の監督である中島哲也も 脚本執筆に辺りまず始めに手がけた事も原作の虚実の選別だったそうです。 映画は小説と違い人の表情が垣間見えるモノなのでこの選別はある意味必然の作業だったともいえます。 次にこの原作本を出演者の生徒全員に読ませ、一人一人と面談 リアルな13歳の感想を聞き、作中に反映させたそうです。 そこで分かった事は本作を読んだ13歳の生徒の多くは 本作の内容を一点の曇りも無く「真実」と判断。 それは原作で描かれた13歳とは余りにもかけはなれた純粋な13歳でした。 マスコミは煽ります「少年犯罪の凶悪化」 はたしてそうでしょうか? 管賀 江留郎著「戦前の少年犯罪」を読めば明らかなのですが 過去の少年犯罪の方が遥かに残酷 現代の子供達はむしろどんどん安全になっている。 最近の子どもを怪物扱いする事の浅はかさに気付かされます。 正に私の思う湊かなえ著「告白」の最大の問題点はここで 現代の少年少女達をさも怪物のように見立てまるで現代の社会問題のようにしているところにあると思います。 例えば本作の一文に 『親殺しは近年ニュースで取り上げても「ああ、またか」と思う程度』 という文がありますが国の統計では少年による凶悪犯罪は1958~1966年までがピークでその後は急激に減少しているのです。 なので私は本作を楽しむ際、 現代を生きる13歳をキチ○イのように描く事こそ「嘘」つまり「ファンタジー」 だと解釈して楽しむ必要があると考えます。 だからこそ本作の映画化に日本が誇るファンタジー系映画監督 中島哲也が手を挙げた事は、大変幸運な事だったといえるでしょう。 【吉祥寺駅54号】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-12 21:02:15) 45.《ネタバレ》 内容的にかなりハードな映画で、テレビCMみたいに気軽な感じで「なんてね」なんて絶対にいう事の出来ない内容だと思います。手法としては数幕ものの舞台を見ている感覚ですね。それはそれで悪くないと思います。原作を上手く映像に出来たんじゃないかと思えましたからね。 但し、若干の難点を言わせていただければ、かなり設定に内容に無理や甘さがあるのは否めません。あんな古典的な、おもちゃで賞なんて取れねぇよ!(あのくらいのおもちゃは、簡単な知識さえあれば、小学生にだって出来てしまう)とか、一度解除してしまった爆弾を再度利用するとか、あの規模の爆弾で建物があんなにはならないとか、ツッコミどころが非常に多かったりしてね。結構重要な部分であるだけにあれは無いよなぁ、と映画を観ているテンションを下げてしまうシーンでした。 あと、あのCGの使い方、あれは無いよなぁ。終盤のシーンで爆発のシーンを叙情的に表現したかったのかもしれないけど、あそこだけ、間延びしてるんだよね。時間の長さと感情がイコールであるというのを表現したかったのかもしれないけど、見てるあたしが"長い"と感じてしまったので、あれはもうちょっと抑えるべきだったかな、と。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-12 01:51:48) 44.非常におもしろかった。でも何度もは見たくない。多くの人は憎たらしい中学生をボコボコに吊るし上げたいという黒い感情を自認せざるを得ないだろう。自分も期待通りの展開にひたすら爽快感を得た。一方で、理性は「大人」としての後ろめたさもちょっと感じてた。結果、「おもしろかった」と大雑把な感想しか口にせず何食わぬ顔で劇場を後にした。素晴らしく悪趣味なエンターテイメント映画だ。でも映画館で一回、レンタルで一回くらいでとどめておこうと思った。 【cassandre】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-11 09:43:51) 43.うーん。うまい。よく作りこまれている作品。 ストーリーは救いがないわ、問題提起もないわ、私の好みの真逆にある作品にも関わらず、見終わったあと、完敗!!!参りました!!っていう気分になります。 中学生たちもKY先生もみんなうまいんだけど、やっぱり松たか子です。 淡々とした生活の中に悲しみと怒りが滲み出ていて、ただ話すだけのシーンにも関わらず、引き付けて、圧倒されてしまう。ストーリーもさすが湊かなえ作品。練られていてそう来るのか・・とやられてしまう。 二回は絶対見たくないが、映画作品としては一流です。脱帽。 一人で見るのはやめましょう。終わったあとにやりきれない気分になるかも。 【うらわっこ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-04 21:17:30) 42.原作を先に読んでいた者としての感想は、本作は最近の邦画やドラマにありがちな、いわゆる「原作レイプ」な作品ではないと断言できる。それどころか、原作の衝撃を独特の映像の質感(ところどころハネケっぽい)や音楽のチョイスでより鮮烈に魅せており、原作ファンは勿論、原作者の湊氏も大満足の仕上がりであるはず(興行成績的にもおそらくウハウハだろう…って下衆ですいません)。個人的には、「告白」という作品の内容は、あまり好きではない。青春モノであり、センセーショナルであり、人の心の暗部が垣間見え、主観と客観が丁寧に絡み合って真実が提示され展開していくストーリー、そして血が流れるという、私のツボ満載なはずなのに…。多分、浅いのだ。人の心というものを描いている割には結構説明的で。感情→行動のつぎはぎが雑。「馬鹿みたいに熱血な教師」とか、「マザコンの孤独な少年」とか、「親バカのバカ親」とか、登場するのがさらっとメモ書きしたみたいな、変人だがある意味ステレオタイプなキャラクター。人間らしさがなく、いかにも「キャラクター」で感情移入が難しいのだ。もっとも、一般人にはどう頑張っても共感できないような異端者なのだが。ストーリーの衝撃で大分カバーはされているが、人間ドラマとしてはいまいち。ただ、映画化したことで、文章では表現しきれていない微妙な部分が中島監督や俳優陣の解釈によって少し肉厚になった感はある。特に松たか子は好演している。冷徹さにも、隠し切れない母親の顔が滲むという演技は本当に素晴らしい。内容自体どうこうではなく、俳優の演技や監督の演出といった、技術的な面に高得点を差し上げたい。本当に、全体的に暗いストーリーにあえてポップな音楽を挿入したり、早回しなどの特殊効果を加えたりとユーモラスな演出をする中島監督のセンスは冴えている。嫌われ松子~も原作を先に読んでしまったので何となく観ていないが、この感じならちょっと観てみたい。 【よーちー】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-03 22:23:38) 41.《ネタバレ》 評判どおり面白い。不愉快になることも確実です。人間の醜さが満載です。ミステリーとしては一級品だと思います。原作も読んでみたくなりました。 【shoukan】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-03 00:12:22) 40.《ネタバレ》 自分の娘を殺害した教え子への復讐という重苦しいテーマを皮肉っぽい笑いと歌でシニカルに表現した中島哲也ワールド全開の異作。様々な人物によるそれぞれの視点からの事件に関する“告白”。グロいシーンが多く観終わってスカッとはしない重たい余韻が残りました。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-02 23:40:13) 39.《ネタバレ》 中島監督の新作とあって、久しぶりに映画館に行きました。 画像の美しさ、音楽の選択のセンスはさすがだと思いましたが、ストーリーがつりあわないため演出だけが浮いてしまいました。 これまでの作品と異なって、娯楽としてのカタルシスを作るために、リアリティに乏しい悪役を作ったような気がします。だから全然気持ちが乗れませんでした。まあ、マザコンが自滅した時点で復讐は完了したのであって、ボスキャラは相手とすべきかもよくわからなかったし・・・ 安全地帯にいながら悪の限りを尽くす相手を弱い立場のものが立ち向かうという形はいいのですが、ちょっと漫画チックになってしまって残念でした。次回に期待します。 【飴おじさん】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-07-02 00:35:43) 38.《ネタバレ》 何人かの告白で綴られる一本の作品。 エヴァのTV版のラスト近くの話や、アモーレスペロスに近い手法なのかなぁと思います。 重いテーマをテンポ良く進めて全く飽きなかったです。 あのクラスメイト達、ホントにクズの集まりでしたね。あの歌とダンスは何だったのかわからなかった。 松たか子さんの最後の台詞、涙、表情。あの意味がまだわからないけどもう一度観て考えたいと思います。 面白かったです。 【まさかど】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-01 23:13:27) 37.《ネタバレ》 話題の作品ということで久しぶりに邦画を映画館まで見に行った。 脚本の上手さ、撮影の上手さもありグイグイとを映画に引きこまれた。 いったい、この先どう展開していくのだろうとだれもが息を呑みながら鑑賞したのではないかと思った。レディオヘッドの音楽も効果的に流れた。 しかし、何かしら引っかかるものがある。面白いかと問われれば面白い映画ではない。 感動するのかと問われれば感動はしない。 単に人間の命は尊いのだよと押し付けるような道徳的な映画でもない。 かといって命を粗末に扱っているような映画にも見えない。 鑑賞した後に後味が悪い映画なのだ。 最後まで飽きさせない展開は見事だが、それだけなのだ。 結局、少年を更生させようという教師の気持ちはなく、そこには復讐の鬼となった 復讐劇があるだけなのだ。 最後の松たか子の台詞「なんちゃって・・」これも賛否両論あるだろうと思う。 俺は不快に感じた。女教師としての生徒に対する愛情みたいなものが微塵も感じられなくなったからだ。せめてあの台詞の前で終わるべきだった。 単に娯楽映画としてみればいいのだが・・・少しは希望のある終わり方をしてほしかった。 【キャメル】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-07-01 16:18:09) 36.《ネタバレ》 これは久々に邦画が当たりましたね。シナリオもさることながら、映画としての作りも素晴らしい。目の離せない手法で、画面に釘付けでした。地味ながら淡々と語る松たか子にKYな岡田将生と配役はバッチリです。岡田将生演じた先生は実際に居そうですね。主演二人の子供達は、今時の子供の性格が出ていて、なかなかリアル。虐めのやり方は、自分の昔を思い出しましたね・・・。虐めるほうは、楽しくてやめられない感覚は、理解できます。終始、どんでん返しの繰り返しで、洋画に対抗できる数少ない邦画でしょう。頂けないのはリアリティ感をガックリ下げてしまうCGの使用ですね。こういう地味な映画には、不要です。余談ですが、やたらAKBを大きく映していたので、宣伝費としてお金を貰ってそうですね。オススメです☆ 【マーク・ハント】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-29 23:55:19) 35.《ネタバレ》 原作を単純に映像化しても面白いものができるだろうと見たが、映画ならではの手法を駆使し、ストーリーを知っていても十分スリリングに楽しめる内容になっていた。カーブミラーや、水滴、スローモーションの多用など、映像としても美しく、見ごたえがある。しかし、最後の一言、「なーんてね。」はどうだろう。衝撃の結末が、この一言によって、真っ赤な嘘、作り話、ということになりはしないか。 【エンボ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-29 21:50:04) 34.《ネタバレ》 「私も乗り越えるからあなたも頑張って一緒に立ち直りましょう」 って、綺麗事並べるぬるい映画なのかと思ったら、とんでもない。最後きっちり とどめ刺してくれた森口先生にスカッとした。 ただ、CMの「どっかーん」はいただけない。今回たまたま時間があったので見る機会 に恵まれたけど、CMの印象だけだったらとても見る気がしなかった。逆効果もいいとこ。最近、宣伝が作品の足を引っ張っている映画が多すぎるよ。 CMの印象だけで、見逃すところだった。危ない危ない。 【モフラー】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-28 16:59:51) 33.良かったです。 【K】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-06-28 16:58:01)
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