みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
89.細かい人間描写を撮るあたりはさすがの一言。 だが、タオにそこまでして肩入れする理由が最後までわからなかった。 戦争云々は単なるバックボーンに過ぎない。 こんなにかっこいい老人はこの人しかいない・・・ それは確信できました。 【ナラタージュ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-09-22 15:15:05) 88.前半「アウトロー」や、「ダーティ・ハリー」、「ハートブレイク・リッジ」といった彼の代表作を髣髴とさせるシーンがいくつもあった。いかにも彼らしいユーモアにも笑い転げた。 引退を表明したイーストウッドが、自ら演じてきた、血にまみれたヒーロー達に作ってやった花道、あるいは鎮魂歌のような映画。 大先輩のジョン・ウェインも最後の作品では似たようなことをやっていたっけ。 この作品に関してはもういい悪いの問題じゃないね。 でも、彼の姿がスクリーンから消えるのは寂しい。 【Twitter: U1_Japan】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2009-09-19 01:58:53)(良:2票) 87.《ネタバレ》 チャーミングなモン族の女性(スーちゃん)をあんなにした連中をあの程度の罰で終わらせて、ちょっと不満が残る。イーストウッド演じる爺さんがちぎっちゃ投げ、ちぎっちゃ投げしてくれるだろうと思っていたのだから、ちょっと残念。まぁ、そんな映画は他にあるから、また彼の監督作の「ダーティハリー4」にそういう話は出てくるから、イーストウッド自身も別の終わらせ方を自分の中で温めていたのかもしれない。スーちゃんのメンタル面がこれからが心配だ。それを考えると、まだまだこの映画、男の都合が優先しているような気がする。生き残って見守る人も必要だよ。物語冒頭に出てくる白人の男友達では頼りないよなあ。最後のタオ君の表情にも疑問が残る。おまえはまだ半人前だって!分不相応の車に乗って、これからがちょっと心配だ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-17 01:52:20)(良:2票) 86.へ?と思われるかもしれなけど「アンパンマン」とだぶった。「真のヒーローは自分が傷つかないわけがない。自分の顔を食べさせて、人を救うのがヒーローだ」と原作者のやなせたかしさんは語っている。やなせさんもイーストウッドも同世代。若い時に戦火を体験し、その後の時代の急激な変化をじっと見てきた人だ。彼らの言葉は重い。 【グレース】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-09-17 00:50:15) 85.まっすぐにテーマの伝わってくる良作でした。ここまできてなおイーストウッドはみずからを磨き、進化し続けていっていますね。 【K】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-09-16 17:56:19) 84.へんくつな老人って、どこにでもいて、普通まわりの人は、自分が嫌な思いをするだけなんで相手にしません。この映画も、そんな普通の老人と、勇気のない少年との交流を描いた物語なんですが、おじいさんの突き放し方が本当にうっとうしそうに思って言ってんだなと思えるので、言葉の裏を読み取るわざとらしさがなく、なんとなく情感に訴えるものがありました。登場人物がお互いわざと名前を言い換えるところが神父との距離、スーとの距離、タオとの距離の縮み方を捉えやすくて、とても印象的でした。ところで先日、うちの近所のおじいさんの木造の家が火事になりまして、全焼してしまいました。幸いケガ人なく消火しました。原因は、ガスを止められてて、しかたなく家の中で煮炊きしてた火が燃え移って火事になったのですが、本人は「よう燃えてますわ、はっはっは」とあっけらかんとしてました。あのおじいさんにもこういう一面があるのかなー…、とちょっと感慨。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-09-15 22:31:33) 83.《ネタバレ》 鑑賞時はただただ感動。そして鑑賞後、思い出しながらいろんな発見がある。そんな素晴らしい映画でした。 最初はただの偏屈ジジイに見えるコワルスキー爺さん。でも、とんでもない心の傷を抱えて生きていた。誰のせいにもできない、自ら進んで犯した過ち。神父が安易に口にした「救い」を拒む爺さんの迫力には、ただ圧倒されました。 そしてラスト。負の連鎖を断ち切るために爺さんがとった行動は、爺さん自身、そしてタオ少年と家族、さらにはギャング達をも救うとんでもない行動でした。 シリアスな中にもユーモアがあり、ストーリーはテンポよく進んでいく。感動の押し売りもなく、淡々としたエンディングロール。美しい映画でした。お金をかけなくてもいい映画って作れるんですね。 【MANSON】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-09-02 00:13:04) 82.なにを書いてもネタバレになるので多くは書きませんがいい映画でした。強く心を揺さぶられるという意味では出色かもしれません。エンドロールをもう少しゆっくり観ていたいと思わせるような映画です。音楽も相変わらずいいです。今更かもしれませんがこれからご覧になる方は出来るだけ情報を入れないで観る方が良いと思います。 【ことひき】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-08-27 16:53:30) 81.《ネタバレ》 死ぬことが禁じられ、死ぬことが不自然なことであるとまで考えられ、死に場所さえ取り上げられてしまった中で、現代日本人は老いていかなくてはなりません。でも、自分の死を最後の大舞台の演出に使うことだってできるんです。それこそ人生最後の晴れの舞台なんじゃないでしょうか。よーく考えてみるだけの価値はあると思いますね。 【きのう来た人】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-25 06:00:04) 80.前半でラストのオチが見えてしまった。 あとはクリントイーストウッドの作品!って先入観が無ければ、もっと観れたかも。 どうも苦手。 【ひで太郎】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-19 11:51:34) 79.《ネタバレ》 イーストウッドが「男の生きざま」や「男の美学」を教えてくれる映画でしたね。本当に、こんな風に年をとっていきたいなと思わせるような名演技でした。 そして、どんどんおかしくなっているように思える現在のアメリカ社会の姿も映し出されていて非常に興味深かったです。 【TM】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-13 16:09:52) 78.《ネタバレ》 抑えられた表現の中で、少女に向けられた暴力と主人公へ放たれた銃弾の描写が際だち、非常に衝撃的だった。重厚でドラマティックな展開であるが、主人公が戦時中に何人殺していようと、ギャングの襲撃を鎮めるための人身御供となる行為は、衝撃が大きすぎて私は手放しで賞賛できず、むしろ迷惑な自己満足のように見える。しかしラストシーン、グラントリノを遺品として受け取った少年の表情を見るに、主人公の行為を、肯定しているかはわからないが、少なくとも意味のあるものとして受け止め、自身のこれからの人生に大きな力を与えられたと感じているかに見える。残念なことに私には理解できない。少女が受けた暴力や銃撃シーンに心が大きく揺さぶられたのは事実。 【サイレン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-13 14:10:49)(良:1票) 77.《ネタバレ》 マフィアでもない、ただの営業マンだった老人が、隣人のためにここまでするだろうか(兵隊だったとはいえ)・・・。普通に考えればこういった感想になるのかもしれない。だが日本人はこういった「任侠道」に憧れを持つ。ヤクザやマフィアが現実でしていることを考えると、こういった憧れを持つ一般人は被害者側であり、被害者側が加害者側の生き様に憧れるというのはバカバカしい話であり、矛盾している。話が逸れたが、この映画の主人公は「カタギ(一般人)」でありながら、任侠道を示した。だからこそ私はクリント・イーストウッドに感情移入できたし、憧れもしたのだろう。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-22 17:51:51) 76.この映画の主人公の生き様は、昔「不良」と呼ばれたことがある人じゃないと理解できないかもしれません。 全然合理的では無い、自分の信じる「スジ」を通すことに異常なくらいの拘りをもって 他の人の価値観や倫理観を押し付けられることを頑なに拒む。そのくせ面倒見がよく、情に対しては義をもって応え 見返りなどは期待せず 粋で意固地で頑固な「漢」(おとこ)。 ひょっとするとこの映画は最後の「任侠」映画なのかもしれませんね。 「クローズ」や「ドロップ」も良いけど ファッションじゃない「不良」の映画として 若い人にも是非観てもらいたいと思いました。 今の日本人の俳優さんで この役を演じられるのって 誰がいるだろう・・。 【0707usagi】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-20 09:37:45)(良:1票) 75.《ネタバレ》 クリントイーストウッドの映画をほとんど観たことがないのに、こんなにカッコ良く死なれたら、もう他のイーストウッド映画をまともに観れなくなりそうじゃないか!チクショー、カッコ良すぎる・・・ 【たいがー】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-04 15:53:28) 74.《ネタバレ》 流石の出来でした。素晴らしい。青年の大人になる為の成長と、妻を失った老人の人生の終わらせ方と、人種の違いによるわだかまりを乗り越える様を同時並行して二時間で描ききるのは普通の監督ではまず無理でしょう。 クリント・イーストウッドはこの映画で引退するらしいですね。本当に惜しい人ですが……。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-07-03 10:28:59) 73.《ネタバレ》 コワルスキーの設定はよかった。愛する妻に死なれた頑固老人。頑固すぎて息子や孫からは愛されていない。神父にも毒舌を吐く。朝鮮戦争で殺人をしたことが心の重荷になっている。血を吐き、残り少ない人生。こんな老人が、隣に引っ越してきたアジア系(モン族)の子供たちを交流することで人間味を取り戻してゆく。子供(タオ)も老人を師として仰ぎ、成長してゆく。この辺りの描写はうまいです。ユーモアも効いています。だめなのは、悪人たちの設定が安易すぎること。タオやスーと親戚なのだから、強姦はしないでしょ。強姦されて、顔がボコボコにされているのも不自然に感じました。(強姦シーンを映さなかった良識は認めます)このような場合、警察に連絡して逮捕すればいいですね。家に自動小銃を打ち込んでますし。立派な殺人未遂です。そもそもコワルスキーが太った不良を殴ったのに激怒したわけですから、コワルスキーを襲うはずです。どうして隣家を襲ったのか、不思議でなりません。コワルスキーはわざと丸腰で乗り込み、自分を撃たせますが、それが本当の解決でしょうか。命を粗末にしているとしか思えません。余命いくばくもないから、許されることでもないでしょう。英雄行為には見えませんでした。死んでも家族には愛されないままというのもまずいです。タオに車をあげましたが、別の不良グループに脅し取られるのが落ちです。またヘタレのタオが、強引なまでに復讐殺人しようと主張するようになるのも違和感がありました。別キャラになってしまっています。ところで、コワルスキーが銃を突きつけたのはモン族不良グループではなく、黒人グループでした。ですからラストのライターを取り出すシーンの伏線にはなっていません。この黒人グループをそのまま悪役にすればよかったのに。細かいことですが、タオはどうやってコワルスキーの車を盗もうとしていたのでしょうか?キーなしで発車させる方法を知っていたとは思えませんが。途中までよかったのに残念です。相手を殺すか、自分が死ぬかしか解決がないはずがありません。たかが不良グループのために命を犠牲にすることはないでしょう。 【よしのぶ】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-06-30 23:10:14)(良:5票) 72.テーマの割りには全く飽きないどころかグイグイ引っ張られます。 日常会話にもセンスを感じる上、テンポも良く、充実した時間を過ごせました。 8点と9点を迷ったあげく8点にした理由は、物凄い興奮や感動を受けた訳ではないという理由。 やっぱ9点に変更(2009/06/29) 【ぬーとん】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-06-29 02:23:44) 71.くそったれ頑固じじいの映画です。西部劇なら、怒りに燃え復讐に走る主人公を無条件に応援する自分が、現代劇だとそうではないことに気づかされました。私にとって、何が何でも金を払って見なければならない物語、というほどではありませんでした。ドラマの中の汚い言葉や暴力は、自分の日常に求めるものではないので、拒否反応があったからでしょう。しかし、イーストウッドの旺盛な創作力には脱帽です。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-06-22 23:53:04) 70.《ネタバレ》 まさに“傑作”だ。 見事に“生と死”が描き込まれている。 このような難しいテーマを肩肘張らずに、平然かつ軽妙にやってのけてしまうことに、イーストウッドの恐ろしさを感じる。 ベテランの卓越した味というよりも、何かを悟ってしまったかのような境地に到達してしまったのではないか。 「生きるとは何か、死ぬとは何か」ということをイーストウッドは我々に教えてくれたばかりではなくて、「“男”とは何か」ということまでもが描かれている。 タオや神父同様に、半人前だった自分が本作を見ることでちょっとだけ一人前の“男”に近づいたような気がした。 本作風にいえば、イーストウッドに対して“とんでもねえ、ジジイだ”と最大の賛辞を与えたいところだ。 「チェンジリング」の際にも触れたが、イーストウッドのことはそれほど好きではなかった。 本作を見るのがこれほど遅くなったのも、強いて見たいとは思わなかったからだ。 イーストウッドの作品は、どれもこれも素晴らしい映画だとは思うが、自分にはその良さが素直には理解できなかった。 何度か見れば良さは徐々に分かってくるが、初見では何も感じられないことが多く、苦手としている超一流監督の一人だった。 自分が変わったのか、イーストウッドが変わったのかは分からないが、「チェンジリング」のときから、彼の素晴らしさがだんだんと分かるようになってきた。 他のレビュワーも語っているが、恐らくイーストウッドが変わったのではないか。 本作は「許されざる者」と“対”になるような作品と思われる。 完全には覚えいていないが、似たような展開のような気がする。 しかし、“結末”が大きく異なっている。 “年齢”や“時代”とともに彼は変わっていったのではないか。 イーストウッドだけではなくて、本作のコワルスキーも徐々に変わっていったことがよく分かる。 蔑視していた隣人や青二才の神父を受け入れるようになっていった。 誰もが変わることができる。 コワルスキーはあのチンピラギャングたちでさえも変わることができると思ったのかもしれない。 もちろん、我々も「イーストウッドが教えてくれたような男」に変わることができるのではないだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-06-14 03:00:25)(良:3票)
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