みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
115.さすがキューブリック!前編に渡って流れる狂気と、痛烈な皮肉の効いた台詞の数々、戦争の無情さ等等、ここまで引き込まれる戦争映画というのも珍しい。作品通してF言葉などの乱暴な言葉が非常に多いが、それがかえって狂気を上手く表現している。そしてエンド・クレジットの(ちょっとテンポの速い)ストーンズの【黒くぬれ!】も作品にマッチしまくってること!何度も言うけどさすがキューブリック!一味違うぜ! 【クリムゾン・キング】さん 8点(2004-01-05 01:48:45) 114.全編に漂う狂気がよかった。 【MASH】さん 8点(2004-01-03 15:26:10) 113.自分の中で点数が0と10の間を振り子のように行ったり来たりする作品。超駄作なのか傑作なのか・・・・・。ただ、ストーリーは意外と平凡なんだよな。これは彼がカメラマン出身ということもあるだろう。技術面では、確かに革命的な人だが、作家としては凡庸な監督だと思う。オリジナル脚本ではなく、原作物が多いのもそれを示唆しておりうのではないか。というか、キューブリックって、人間に興味がないんだろうなと思う。熱を感じないね。良きにつけ悪しきにつけ。 【ひろみつ】さん 0点(2004-01-02 23:09:58) 112.《ネタバレ》 戦場に送る前に敵を殺すのを躊躇させない感情を身につけ、命令に絶対服従、団体行動の強制などを染み込ませる8週間の洗脳訓練。教官は徹底的に下品な言葉で怒鳴りつけ、自己の価値を卑下させ、知性をなくそうとする。バカなあだ名をつけて個性をなくしたり、一緒の歩幅でジョギングをしながら歌ったり、動作を一緒にさせるのも戦場で一線に立たせたときのために行う調教。なるほどすべてが納得です。主人公は開始部分で教官に口答えするように、いまいち染まることができずに通信部に配属される。それはヘルメットに「born to kill」とピースマークという矛盾した言葉が書かれているのが象徴。結局彼は最後にベトナム兵を殺し、殺人を共有することでみんなでミッキーマウスを歌ってまとまるというオチらしいです。これは戦争用に行われていることですけど、こういう訓練って現代でも行われてますよね。例えば大企業の合宿の研修会だってそう。学生を第一線で働かせる営業部隊にするために行われるトレーニングだったり、企業の理念を刷り込ませたり、社歌を歌って団体意識を高めさせたりするわけですよ。 私の義務教育期間も行進させられたり、国歌、校歌を歌わされたり、回れ右の動作訓練をさせられたり、体育祭でクラス対抗で競わされて、クラスの団結を高めされられたり。今思えば、我々もいかに洗脳されていたか、いい様に転がされていたかがよーくわかるわけです。もちろんルールを学ぶこと、団体行動も大切ですよ。だけどなんだか気持ち悪い部分を感じてしまう。難しいですね。 【バチケン】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-12-31 23:10:00) 111.なんか怖い映画でした。平和のバッジつけてた主人公が冷酷な目で人を殺すようにんるなんて。でも、訓練の様子と人の壊れようは見てるだけで、ぞっとするけどおもしろいです。 【あつお】さん 9点(2003-12-31 16:24:45) 110.《ネタバレ》 なぜ、ミッキーマウスのマーチを最後に歌って行進するのか、ずーと考えていたのですが、「なぜ」ではなく「こそ」なんだと気づきました。海兵隊員はミッキーと同じく世界平和や愛のヒーローなので、当然、行軍するときはミッキーの歌を歌うんだ・・・・と。前半は「死をも恐れない」優秀な兵士をいかに海兵隊は育てたかを描いているのでしょう。肉体的な訓練は自明なので、精神面をどのような優れた教育(放送禁止用語のオンパレード)にて鍛えたかを具体的に説明してみたのではないか。後半は優秀な海兵隊員がいかに平和のために立派にお勤めを果たしているかを描写しているのでしょう。主人公の胸にピースマークもついているので判りやすいでしょ・・・という感じなんでしょうねー。ただ、一点、あの太った彼が教官を殺害し自殺したところが未消化です。軍隊の不条理を描いたというだけでは表面的過ぎます。もう少し考えます。ということで、博士の愛情と同じく、強烈なキューブリックの皮肉たっぷりな秀作映画ですね。 【ぴよっち】さん 7点(2003-12-31 01:16:02) 109.前半は分かりやすい展開で良かった。 【北海道日本ハム優勝】さん 6点(2003-12-30 09:44:30) 108.前半は傑作。「メタル」の前半+「プライベート・ライアン」の前半=私喜ぶ。「メタル」の後半+「ライアン」の後半=私喜ばない。ただし,「メタル」の前半>「ライアン」の前半,かつ「メタル」の後半>「ライアン」の後半である。あたりまえだが。 【veryautumn】さん 7点(2003-12-25 17:13:10) 107.まずテンポが素晴らしい。前半の教官の罵倒は「愛と青春の旅立ち」みたいな甘っちょろいものとは比べ物にならない。文句なしに10点 【モンティ】さん 10点(2003-12-25 16:49:27) 106.《ネタバレ》 戦争映画にもいろいろな種類がある。プライベートライアンのように、すばらしい描写と、ストーリーでおすものもあれば、プラトーンのように戦争とは何か、戦争は人間にどう影響するのかを訴えるものなどがあるが、この映画はそれらとは違い戦争とアメリカを皮肉る映画だ。内容は前半の殺戮兵器としての兵士の育成と、後半の戦争の描写との二つにはっきりとわかれる。前半での出来事が主人公に与えた影響を私は見終わったあとになって気づいた。人間としての理性を捨てるようにしつけられ殺戮兵器となったが実際の戦争では銃を撃たずにただの諜報活動の仕事を与えられた主人公。最終的に戦うことになるが、そのとき前半の訓練の話が大きく影響している。この映画は戦争とは何かではなく殺すということを全体で大きく描写している。戦争映画としてはこの上なくすばらしい作品だ。戦車や、銃撃の戦闘シーンもさすがキューブリックという感じですばらしい。音楽も映画の中でとても大事な働きをしている。映画の中で軍隊が歌っている歌は心にとても重たいものを残す。プラトーンなどの対比的なベトナム戦争映画として見て欲しい。 【風と一緒にとばされる(Q_Q)】さん 10点(2003-12-21 20:23:13) 105.《ネタバレ》 コメント変更します。前回は、「兵士たちの感情の露出が少なくて理解できなかった」と書き込みましたが、「シン・レッド・ライン」を観た後、この作品に対する感想が変わりました。「シン~」では、兵士たちが心のうちを語っていますが、この作品にはそれがありません。メインであるジョーカーは、何一つ語っていません。仲間同士での日常会話(ベトナム戦争でありがちなやりとり)はあるけれど、衝撃的な体験をした後には、また飄々としています。 しかし、ラスト間際での、女性ベトナム人狙撃手を取り囲んだ時の兵士たちの表情は、まさに十人十色でした。それも、大げさなものではなく、それぞれが微妙に違う表情をしていた。そして、また、戦士たちは飄々と、荒廃した戦場を歩んでいく…。観客の涙を誘うような場面もなければ、兵士たちに心の奥を語らせたりもしない。兵士のカタを持つようなこともしない…あのミッキーマウスの歌を合唱しながら歩く無数の兵士たちの中に、「お前はいるんだよ」と…突きつけられたように思う…。重い。 【日雀】さん 9点(2003-12-19 19:39:36) 104.戦争を批判するのはわかる、でもなぜベトナムを選んだのか、つまりアメリカを痛烈に批判しているんですね、戦争に加担する者は単なる殺人者なんです、狂気なんです、戦争に暴力に正義はないのです。そして人の思考、欲、業は暴力になり得る。 この映画は敵味方を明確に描いてないんですね、ここがこの映画の優れているところなんです。「ミッキーマウス」これもかなり強烈な皮肉です。キューブリックという人は暴力を吐き気をもよおすほどの描き方をして批判している人なのだと信じている。 無茶苦茶まっとうな人なのです。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-12-15 11:42:05) 103.《ネタバレ》 前半と後半があまりつながってないというのは誰もが思うところですが、この前半が(ただ延々と軍曹が罵詈雑言を連ねているだけなのに)あそこまで映画史に残るほどの出来になるというのは、制作側も予想してなかったんじゃないのかな・・・。ちなみにこの軍曹、理不尽に感情任せに罵倒しているだけのように見えて、実は落ちこぼれのレナードにもしっかり「横に寄り添って」怒鳴っていたりして、一筋縄ではいきません。●後半はえらく突き放した感じというか、登場人物にも共感しないようにわざと作っているのではないかと思うのですが、この目線の冷め方も、キューブリックらしいと言えば言えるし、その点は前後半共通しているかも。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-12-13 02:14:22) 102.脚本、演技、技術が非常によく吟味されてしっかりと構築されている。隙が無い。 でも非常に憂鬱になる映画。 【ロイ・ニアリー】さん 8点(2003-12-12 22:46:36) 101.誰が悪しきで誰が善きものなどと描かれていない。この映画のすばらしい点はそこだと私は思う。なんだかそれ以外に言葉がみつからない。何を書いてもやたら陳腐な反戦みたいになってしまいそうでかけない。そんなことを言いたいのではなく。あー文才ねーーーー 【らいぜん】さん 9点(2003-12-11 22:24:37) 100.兵士を製造するのってこういう過程を通らないといけないものなのかなぁと思った。個人を消滅させて従順な殺人兵士を作り上げるのがアメリカ式なのか? 【アレヒ】さん 8点(2003-12-11 22:23:06) 99.前半は下品な言葉の連発ですね。トイレも仕切りががなかったです。 【guijiu】さん 6点(2003-12-11 21:14:00) 98.《ネタバレ》 キューブリック作品の中でコレが一番わかりやすく、よいできだと思います。まだ観てない作品もありますが・・設定、脚本がわかりやすい、二部構成になってドラマがあります。戦争を題材にした作品は、暗い映画か明るく勇ましい映画が主です。この作品のラストは素晴らしい。なんで!?と思われる方が多いと思いますが、前半での(愛と青春の旅立ち)的な、軍事施設の裏とえげつなさ、後半での(プライベート・ライアン)的な、サスペンス。いや、(戦国自衛隊)的というか・・娯楽作にさえ見えるほどキレがいい。そしてあの、明日も何も変わらない、戦争は続いてく~みたいなラストの奇妙な明るい軽さ!これが戦争映画の本音では?涙を流し感動する映画はそこに自分はいないから。この映画はリアリティありますし、本当の戦争映画と思いました。キューブリックには、このくらいわかりやすい作品をもっと作ってほしかった。(ファイトクラブ)の中でも、似たシーンが出てきました。 【アルメイダ】さん 10点(2003-12-07 11:54:52) 97.アメリカ海兵隊の訓練をここまでテクニカルに映像化できたものは、このFMJくらいのものだろう。他の映画に出てくるベトナムモノなどまったく較べものにならない。ハートマン軍曹役の方は、元々単なるアドバイザーとして参加していた所を、その言葉の扱い方を買われて軍曹役に抜擢されたそうだ。つまり、前半に軍曹から繰り出される全ての悪口雑言は、実際の海兵隊訓練をやってきた人間の口から飛び出しているものなのだ。そこまでして人間性を剥奪していく過程を映しきったキューブリックの信念、ただ者ではない。人間性とはなにか、そして銃が人を何に変えてしまうのか。その二つを念頭に置いて見て欲しい。FMJが戦争映画の皮をかぶった化け物的作品だということがよくわかるだろう。 【J.B.】さん 10点(2003-12-03 03:30:10) 96.前半はいいけど、後半はやっぱりちょっとダルいな。 【グルグル】さん 6点(2003-12-03 02:49:54)
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