みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
21.一見難解になりそうな題材を、ここまでわかりやすくアクション主体で見せきった脚本、演出の手腕に脱帽。 そしていい映画は、必ずラストシーンがいい。 【とと】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-26 00:44:57)(良:1票) 20.《ネタバレ》 この映画で定義されている独自ルールをいかに許容できるかで、楽しめ度が違ってくるように思いました。私としては納得できない点が多々あり、一歩引いた所からドンパチ娯楽映画を眺めてたって感じ。このビジュアル、物語の仕掛けは、確かに魅せます。だけど、ああも理屈で組み立てられていたら、まるで人間の頭の中はデジタルデータで構成されていて、総てが定義された法則に則って確定しているもののようで。それは、この映画が描こうとする現実の不確実性と矛盾した状態な訳で、映画という媒体の虚構性までをも内包して、その矛盾を意図的に晒しているんだよ、っていうのならば、それはそれで面白いのですが(だけどそれじゃ押井守だ)、しかし、あくまでここに人間の心の深みは存在しておらず。夢を創り出す土壌としての意識・心はもっと曖昧で移ろい易く、それゆえにもっと自由で掴みどころのないものではないのかなぁ。この映画では階層ディレクトリ化され既にそのカタチが確定した表層がやかましく存在を主張するばかりで、映画を成立させるには、決定的に欠落しているモノがあるように思えるのですよ。うーん。口で語りビジュアルで語りながら、存在が感じられないモノ。実は作者が興味を持ってなさそうなモノ。それはもしかして、愛、かしら? それとも心? 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 22:43:34)(良:2票) 19.《ネタバレ》 見終わった後、「念入りにゴージャスに、そして整然と構築された力技」、といった印象を受けました。 「夢の3層構造」という設定や「深層意識に影響される夢の内容」といった道具立ては、リアルな作品世界を構築する上で十分その機能を果たしていたとは思うものの、肝心の「インセプション」つまり「偽りのアイディアの発生」という発想自体に対しては、いくら映画の中とは言え「本当にそんな簡単に人の深層心理にアイディアを植えつけられるものなのか、また仮にそれに成功したとして本当に人はそのアイディアに支配されるものなのか」という疑問が、個人的には払しょくできませんでした。言ってみればそれら道具立てやルールは、「よく練られてはいるものの最後まで詰めてみればどこか穴があるもの」という風に感じるのです。 また渡辺謙が「夢の中の死」を経験し、時間の流れが極端に遅くなる深層心理の虚無の中に、非常に長い時間とどまり続けたような描写がありますが、個人的にはそういう「無限に近い時間」の経験を、たとえ夢や深層心理の中とは言え「経験」したのであれば、その後に現実世界に帰ってきたとして果たしてまともな精神状態を維持できるのかという疑問も感じました(もちろんそういう「無限の時間から生還した」という「悪夢から覚める」ような爽快感が、あの展開の中に存在することも否定しませんが)。 しかしそれら凝った道具立てだけではなく、この映画にはもう一つ「コブの過去に関する葛藤とその克服」というコアの部分が存在しますし、どちらかと言うとそれら道具立ては、全てこの「葛藤の克服」・・・と言うより「現実への帰還」というラストに向けて配置されていると思いました。あのラストシーンを見た時、「夢に引きずり込まれそうになるギリギリのところで、帰るべき現実に帰ってきた」という、何か「リアルな感覚を伴ったカタルシス」を感じたのですが、このカタルシスが僕の中では十分説得力あるものだったので、結局その他の「凝ってはいるが詰めは甘い」諸点については、リアルな画作りやアクションのスペクタクルとも相まって「上手く監督に力技でねじ伏せられた」ような印象を覚えました(それは決して悪い感じではありません)。 机の上で奇妙に独楽が回り続け、「倒れそうかな?」という微妙なところでエンドロールに突入するあのラストについては、個人的には「コブのいるのが現実なのか夢なのかわからない」という事よりも、「彼が『独楽が回り続ける世界』にいるのか『いつかは独楽の回転が止まる世界』にいるのか」を、監督が観客自身に感じさせようとしているのではないかと思ったのですが、その時観客が感じることは、もしかしたら僕たち観客の持っている「現実認識」とも微妙にリンクしていることなのかもしれません。この印象的なラストも相まって、僕は最終的には大いにこの映画を楽しみました。 【マーチェンカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-25 22:25:57)(良:1票) 18.《ネタバレ》 いきなり日本語だったので、吹き替え上映と間違えたかと焦った。 難解だった。今何層目なんだって確認しつつ観た。 ちょっと途中中だるみしてる隙に、あれ?今どこ?って状態。 常に画面に集中しておくべきだった。 【モフラー】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 18:43:15)(笑:1票) 17.《ネタバレ》 クリストファー・ノーラン監督の作品はどれも好きですが、いまひとつ理解出来ないものばかりです。 本作は「メメント」の次ぐらいに良く解りませんでした。 頭が悪くて、どうもすみません。 そんな私にも、夢がバームクーヘンのように何層にもなっていて、それぞれの時間の経過が違う事は解りました。 それぞれの夢に入り込むところや無重力アクションや007を彷彿させるようなアクションシーンとか、見どころは沢山あり、満足しています。 ホテルのシーンはどうやって撮影したんだろう?と不思議なぐらい、無重力に見えました。 不満なところは、こうまで苦労して夢に入り込む必然性です。 命を懸けて痛い思いしてまでするほどの事?と思ってしまったので、お話に入り込めませんでした。 渡辺謙さんの名演技も、役の位置づけが理解できなかったので惜しいと思いました。 私は映画が終わっても夢の中に居る感覚が取れず、夕食の買い物してレジでお金を払う時にやっと「これは現実だ。」と目が覚めました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-25 16:15:13) 16.睡眠中の「夢」というものを、本当によく見る。 前夜に見た夢のことをつらつらと思いめぐらせて、一日が過ぎるということもしばしばある。 そういう者にとっては、この映画の完成度は殊更に高まると思う。 「夢」の世界の中で巡りめく攻防を描く今作。 先ずはストーリー展開がどうのこうの言う前に、その世界観のクオリティーの高さにおののく。 夢をよく見る人であれば、常に感じているだろう“夢”という世界の“目まぐるしさ”を完全に表現している。その映像世界が、先ず圧巻だ。 表面的な現実感と同時に存在する、時空と空間を超越する「感覚」。 そういうことを、現時点で成し得る映像表現の全てを使って”具現化”している。 その映像世界を構築した時点で、この映画の価値は揺るがない。 「ダークナイト」ですっかりメジャー監督となったクリストファー・ノーランだが、よくよく思い返せば、彼は「メメント」の監督なわけで、この手の作品こそこの映画作家の“真骨頂”ということなのだろうと観終わって納得した。 ただし、この映画に対して充分に評価した上で言わせてもらうならば、 物凄い製作費を投じて生み出された作品ならではの、出来るだけ広いマーケットを意識した“譲歩感”は感じられる。 恐らく、クリストファー・ノーランの本来の「構想」は、もっと無遠慮に難解で、歪んでいく映像世界を凌駕する程にねじり込まれたものだったのではないかと思われる。 “鑑賞者”として物凄く身構えた分、ストーリー展開に対しては、案外“ストレート”な印象を受け、一抹の物足りなさも感じた。 詰まりは、もっと人間の精神的な内部に踏み込み、その不可思議さに対する顛末を表現出来たのではないかと思う。 主演のレオナルド・ディカプリオが、もう一つ弾き切れていなかったことも、そういった“遠慮”が少なからず影響していたように感じてならない。 一概には比較出来ないが、ディカプリオのパフォーマンスだけを捉えるなら、今年公開された「シャッター アイランド」の方がインパクトがあった。 まあ、とは言っても、とんでもないオリジナリティに溢れた映画だということは間違いないし、その映画のセカンドネームに「Ken Watanabe」がクレジットされていることは、日本の映画ファンとして誇り高いことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-25 08:40:16)(良:2票) 15.《ネタバレ》 これはかなり良い。スタイリッシュで難解な感じがハマリましたね。 そしてその時間の経過がその層によって違いながら同時進行なんて計算されてますね。 特に上層は同時に見せるためにはスローモーション。この画像がいい。 夢かどうかを何で区別するかなんてマトリックスや13Fのような世界観。 展開めちゃめちゃ速くてついてくのけっこうしんどかったです。 もう1回みたい映画です。 細かく見ると話に粗はあるんですが、小気味よさとスタイリッシュな感じにBGMがマッチしていてどうでも良くしてくれる感じがしました。 欲を言えばもう1どんでんあっても良かったかな。 結構、(うける)層や国が絞られてしまいそうな気がしますね。好き嫌いが大きく分かれると思います。 【森のpoohさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-07-25 08:32:46) 14.《ネタバレ》 おもしろかった! 夢の中の夢の中のそのまた夢の中。 夢から覚めた世界は、はたして現実か、それともまだ夢の中か。 SFとかにはよくある設定だけど、夢の中の世界は1階層上の世界より時間の経過が早いというのが新鮮で秀逸だった。(1階層ずつ約20倍の時間の経過) 1階層ずつ仲間が残ってその階層を守っていくところとか、少年ものの漫画チックな展開で燃える。 仲間のキャラクターも個性的で、2階層目のホテルを守るアーサーがいい味出してたなぁ。 無重力のアクションも最高におもしろかったし、裏切りそうな顔をしてたからいつ裏切るんだろうとドキドキしながら見れて飽きなかった。(結局裏切らなかったけど) 最高に楽しめました。 【かずろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-25 02:08:12)(良:1票) 13.《ネタバレ》 1、良かったところ。 海岸の断崖の朽ち果てたビル群の遠景。その後の、ひとのいない、朽ち果てた巨大ビル群の遠景。これはすばらしい。これはどっかの西洋美術館かなんかでこれだけ、一作品として、流し続けて欲しい。(音楽もすばらしかったので、これのサントラかなんかをバックにね。)ただし、この風景と、街のローリングサンド風景は予告編でみせているものであり、案の定、それ以外のCG製作によるすばらしい風景は皆無であったのが、致命的でさえある。”夢と現実”はたまた”この世とあの世”という”未知の領域”のことを観客に”哲学させる”というか、夢想させるこの作品のテーマみたいなもんは非常によいねえ。映像、アクション、音楽、一級品です。 2、悪いところ。 難解。というのではなく、正確で”現実”と”整合性”を持つ”スジ”を、わざと客に解らないように造ったのか、あるいは、俺が頭の回転が悪いバカだからなのか、あるいは、製作者も解ってないのか、(どう表現してよいか解らない俺もバカだが)その辺がスッキリしないのがこの作品の弱点。何しろ、こういう”ガキ向け”のおはなしにありがちな、この世でまだ”未知の領域”なのに、登場人物達が”研究”というか”仕事”としてやってることがあまりにも”一般的現実”からあまりにも”幼稚”で”独りよがり”(夢のすりこみとか、夢の階層とか、そのルールとかがホンマに何でもアリ!)になっているので、ちょっとした短い時間ならよいが、その製作者側の造った勝手なルールを3時間近く延々と見せられた日にゃー、こちとら、たまったもんではない。各、夢の層にて、皆でもしくは何人かで、一斉に睡眠に入るシーンで、ノビタ君が何度も簡単にお昼寝できるマンガを思い出したが、それこそ、ドラえもんみたくシンプルなオハナシで良いわけで、なんで、こんなにわからなくしたのかわからない。それとこれのケンワタナベの英語と演技はなんかこう、いやだ! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 01:04:32) 12.《ネタバレ》 映像と音楽が素晴らしい。音楽が効果ありすぎて、後半はずっとハラハラしながら見ていました。こういう「設定はわかりにくいけれど、おかまいなしでズンズン進んでいく映画」はわりと好きなので高評価です。私のお気に入りのエレンペイジ嬢もいい役で出ていて嬉しい。ラストシーンは私は好きです。 【キュウリと蜂蜜】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-24 15:55:14) 11.《ネタバレ》 パンパンの期待で観に行ったのですが、その期待を完全に超えていました。知的で、そして燃える映画。私は完璧に満足しました。難解な映画と言われていますが、物語の骨子は大して難しくありません。ただし映画の雰囲気作りのため、小難しいセリフ回しや情報を提示するタイミングの操作によって観客をわざと混乱させる仕組みになっています。なかなかイヤらしい作りではあるのですが、これはキューブリックやリンチも用いている立派なストーリーテリングの技術だし、積極的に物語を読み解くことを要求された観客は、映画を理解する喜びを得ることができます。これは単純明快な娯楽作では得られない感覚であり、アート作品ならともかくSFアクションでこの感覚を得られたことは貴重な体験でした。また、監督は遊び心も失っていません。哲学的な作品ではありますが、007の大ファンだという監督は本作を燃えるアクション大作として撮っています。産業スパイが困難なミッションに挑む、そしてミッションはどんどん悪い方へと進んでいく、このミッションは成功するのか?高級なスーツを着込んだディカプリオが様になった構えで銃を撃つ姿はまんまジェームズ・ボンドであり(子供の名前もご丁寧に「ジェームズ」)、アフリカからNY(と思われる都市)、そして雪山へという舞台のバリエーションも007を思わせます。この監督のアクション演出は冴えに冴えていて、銃撃戦やカーチェイスは本家007を超えるほどの迫力とかっこよさ。そんな見ごたえ十分のアクションにSF的設定が突如割り込み、空間がビニョーンと歪む中での見たこともない格闘には大興奮なのでした。夢と現実では時間の流れが異なるという設定を活かしてタイムリミットサスペンスにしたこともアクションのスパイスになっており、制限時間が迫る中での戦いには本当にハラハラさせられました。そして素晴らしいのがラスト。詳しくは書きませんが、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかの判断を観客に委ねた素晴らしいラストには鳥肌が立ちました。本作にはその他にも解釈の分かれる点があり、そもそも現実として描かれているパートが現実である保証もないわけで、ビルから飛び降りた奥さんの判断が正しい可能性だってある。観客に多様な判断を楽しせる余裕まで与えた本作は、後々にまで語り継がれる映画になるはずです。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-23 17:21:34)(良:2票) 10.難解な作りなので、映画にわかりやすさを求める人には向いていない作品。なんとなく観る前は「夢の世界」という点でドラえもんの「のび太と夢幻三剣士」のような映画を想像していたのですが、それよりもかなり複雑です(比べるのもどうかと思うけど)。「夢の中の夢」が多層にあるというアイディアは面白いのですが、オープニングからろくに説明もなく展開するのでついて行くのがやっとでした。 ヴィジュアルはかなり面白くて、特に廊下での格闘シーンはニヤニヤできます。こんなにも疲れる映画にもかかわらず、再度観たくなる魅力を持っています。が、手放しで褒めるには構成がひどく不親切に思えたし、クライマックスが長めでダレるので惜しいという印象を持ちました。音楽が素晴らしいので音響の良い映画館で観るのがお勧めです。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-20 17:16:58) 9.主人公ディカプリオが映画館で目が覚めて「全て夢だったのか」というラストシーンだったなら10点かも笑 【kocyan】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-07-20 14:56:47)(笑:2票) 8.この脚本はものすごい。天才だと思います。緻密に計算されているし、何よりこの映画の所々に出てくる発想に脱帽です。ティーンエージャーから人気のある俳優を使ったりと役者のチョイスも良い。今のところ2010年のベスト映画でしょう。 【トニー・モンタスキュー】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-20 11:52:59) 7.かなり練られた作品。脚本,世界観,キャラ作りがよく出来てる。良作ですね。 【honeydew】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-20 00:28:08) 6.前半はイマイチのめり込めなかったが、さすがはCノーラン、後半は引き込まれた。やはり現実と非現実の狭間を描くのは得意分野。隣のポップコーン姐さんがオープニングから20分にわたってポリポリうるさく集中できなかったのも一因。映画館でポップコーンをバケツで売るのも如何なものか。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-19 19:07:08) 5.この「インセプション」が私の初レビューです。 まず思った感想が、「この映画を作った人間の【アイデア】を盗みたい」。すごい映画を創る人間がいるもんです。クリストファー・ノーラン監督はやはりやってくれた。 「夢の中の話」というのは決して斬新とは言えないが、練りに練られた脚本、無重力アクション、スローモーションなど独特の映像などはやはり素晴らしい。そして日本人としては渡辺謙の活躍は嬉しい限り。 ただ、何点か言わせていただくと、この手の映画によく登場する【強烈な悪役】が特にいないのでアクションシーンに緊迫感やスッキリ感があまり感じられない。さらには彼らが言う【インセプションの危険と難しさ】がいまいちピンとこなかったことと、ミッションのスケールが意外とこじんまりしてるかな…と。 「会社をつぶす」よりも、せっかくなら世界を変えてしまうようなもっとすごいことできるんじゃないかと思った。 この映画は1回じゃ十分楽しめない。何度も観ることでどんどん深く潜れる映画。 【テンパーる】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-19 10:40:58)(良:2票) 4.《ネタバレ》 会話式レビュー。A『予告で流された凝った映像や粗筋で俄然に興味沸いたんだよ』 B『あと「ダークナイト」の監督の新作ですからね』 A『まずさ、主人公のディカプリオの演ずるコブの私的な物語と危険なインセプション計画の物語を絡ませているじゃん、でもそれがこの映画で上手く絡まってるように見えないんだよ』 B『そのせいでコブの奥さん話のくだりに入ると映画の流れが分離されて停滞してるように感じますね、作り手の視点がどっちを見せたいのかはっきりしていないように感じてしまいます。』 A『結果、150分なんて無駄に長い上映時間を費やすんだな。あれがなければインセプションのエピソードだけでスマートなアクションものとして120分以下に収まるよ。その間にコブの抱える問題を物語の中でもっとスマートに見せる事は絶対に出来ると思う』 B『そういう所で内容が阻害されて、折角の作り込んだ映像とかも見せ掛けにしか見えなくなります。』 A『他の部分だと、渡辺謙演ずる依頼人のサイトーってさ・・いくら計画遂行の確認とはいえ、わざわざあんな危険な夢の中に入るというのも無理があるよな・・実際、すぐに撃たれて別に大した役にも立ってないじゃん』 B『大実業家なのですから、普通なら依頼遂行まで安全圏で待った方が自然かと・・無理矢理、出番を増やした感もあります。あげく伏線っぽく見せた冒頭の老人の展開も関係ないように思えます』 A『あとは学生の設計士の女!行き成りコブの内面に割り込む、図々しいKYな小娘に思えてウザかった。こいつの設計した世界というのも大して物語で生かされてるとは思えなかったなぁ』 B『もう諸々がこんな調子ですから、今回のターゲットの息子の父親との決着も大仰に演出されてますけど、薄っぺらだったです。あれであの息子が会社を潰す決断に至るとは思えないですねぇ「親父より大きい会社にしてやるぜ」という決断した感じに見えなくもなかったです』 A『後半は退屈だった・・爆破とか銃撃とかガンガン始まったと思ったら、コブの奥さんが出ると映画の流れが完全にストップしちゃうんだよ、もう奥さん登場禁止!とまで思ったよ』 B『とにかく大風呂敷広げたような設定と物語が結局、しょぼいレベルでしか消化されなかった印象になります』 A『あー期待してたんだよマジで・・でも役者陣の熱演がせめてもの救いかな、ギリギリ5点』 【まりん】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-07-18 20:54:56) 3.《ネタバレ》 相手の夢に侵入して(もしくは自分の夢に相手を引き込み)、記憶や情報を盗む仕事をしている主人公が、他人の潜在意識の中にすり込みを行い人生を操作しようとするのが目的。 アイディアは斬新ではないが『夢の中でまた夢を見せ、覚醒したと安心させて騙す』等構想は悪くない・・・・・が。 まず目的が、すり込みで極悪大統領を改心させるとかなら分かるが、敵対企業の衰退が目的とショボイ。以下にもまだまだ。『メンバーの中に、夢泥棒のスペシャリストの他に民間人の女子大生が仲間になるがプロフィールからして浮いてる』『しかもそんなガキに説教食らうディカちゃん、ダッサ!』『すり込みを行うには潜在意識の奥に行く必要があり夢の中で夢を見させてその夢でさらに夢を・・・・長い!!』『夢を共有する装置があるが、後半その装置を付けてない人間も夢を共有していた』『戦闘シーンやド派手なCG(予告のシーンは本編にあまり絡まず、似たような(それ以上の)シーンもない)が無いのに2時間越えは長すぎ、戦闘シーン無しのマトリックスを見ている感じ』『間接的とはいえ妻を殺したディカが何のおとがめも無しにハッピーエンド。因果応報が欠如した作品は大嫌い』『てか催眠術や暗殺じゃ駄目?』等アラが多い。 削るとこ削って100分位にすればまだ見れたが後半はあくび連発。素材は良いが典型的な『あと一歩』作品。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-07-18 04:15:53) 2.《ネタバレ》 画面の奇抜さ、シュールさは素晴らしい作品ですが、ストーリーはお粗末。 専門用語やディスカッションで高尚そうに振舞っていますが、話の目的・結果ともにあいまいで、説得力に欠けます。 ターゲットの潜在意識に「意識」を植えつけることで、行動をコントロールするのが目的ですが、命がけのミッションの割に、目的がショボイ。 一応、ミッションをやり遂げましたが、あの後、息子が父親とは別のやり方で会社を改革、さらに発展させちゃう事もあり得るわけでしょう? 「会社をつぶす」という目的のためなら、ぶっちゃけ役員全員暗殺したほうが手っ取り早いですし、なんなら催眠術をかけてもいい。 主人公の過去話を絡めて、インセプションの重大さを説明しているのもわかりますが、今回の目的のために、あんな遠まわしで、効率の悪い、ハイリスクな方法を取らざるを得ないのかが、腑に落ちない。なので、主人公たちの頑張りっぷりがまるでコントに思えてきます。 画面は奇抜で楽しかったですが、それも長時間見せられていたら飽きます。 もっと根幹のストーリーを頑張って欲しかったです。 【kayoko】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-07-18 02:11:47)(良:5票)
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