みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
49.《ネタバレ》 むかーし深夜放送していたのを見ました。その後ビデオやDVDでも何度か見ましたが、豪華客船がひっくり返るシチュエーションといい、主人公達の背景や人間模様といい、非常に練られている映画らしい映画と思います。古臭さは仕方ないですが、それを補って余りあるシナリオと美術と名優陣に9点を。技術で映像を美しくしたり、様々な要素を詰め込むだけが良い映画ではないことを教えてくれる作品。 【なな9】さん [地上波(吹替)] 9点(2007-01-02 23:33:46) 48.《ネタバレ》 ご本家はこんなすんばらしい作品だったとは。 古い映画らしくテンポがゆっくりしているところが、昨今の映画ズレしたガサツな私などには「なにをモタモタやっとるんじゃ!早く逃げろよ!」とハッパをかけたくなる場面が多かったですが。まあ、それを差し引いてもすばらしい出来です。貫禄勝ち。 問題の転覆場面も大迫力で、新しい映画にも全く引けを取っていないし、私程度の観客はこのぐらいで充分満足だ。やっぱり映画は技術なんかじゃない!こりゃあ、劇場で見たかったなあ。とめずらしく思うのだった。 ジーン・ハックマン。このすんばらしい神業のようなセリフまわしの妙よ。そう、役者さんとは早口でもあくまで割舌良く、ほれぼれするしゃべりができる人のことなのですね。この人を見ていると、「ああー、私はいま、プロ中のプロの演技を鑑賞しているのだ」とありがたーい気持ちにすらなってくる。 これはやっぱりすごく宗教色の濃い映画でしたね。のっけから、カソリックの神父とプロテスタントの牧師のつばぜり合い。デッキにはユダヤ人の夫婦がなごんでいるし。パニック映画だというのに、最初から宗教前面押し。そして驚愕のラスト。プロテスタントの名(異を唱える人々)のとおり、牧師は運命に「抗い」、他人の意見に異を唱え、道を切り開く。そしてまた彼は、牧師でありながら「苦しい時こそ神頼みをせず」「自力で闘う」という独自の思想を持っている人物である。彼は〝己の思想〟に殉じたのである。実は殉教ではないのだ。…という意味では本当は著しく革新的なストーリーなんである。 ツリーの上から溺れる愚かな民を見下ろすスコットは、箱舟に避難したノアのようにも思え、己に従う人々を率いて道なき道を進むスコットの姿は、エクソダスのモーゼをも彷彿とさせる。が、しかしノアもモーゼもただ「神様がそういったから」言うとおりにしたというのみである。「ポセイドン」のスコットの行動はすべて彼の「内なる神」から出たもので、その「内なる神」とは「自力で闘う」という思想なのであった。 最後には自己犠牲までして「自力で闘う」を全うしていくスコットという人間が、「牧師」であるということ、この設定には深ーい意味がこめられていると感じます。もしかして、神父→牧師→自力という「進化」の過程といいたいのか。 なんにしても、映画史に残る傑作であります。ジーン・ハックマンは超グレイト。大拍手。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-10-20 22:42:31)(良:2票) 47.実は子供の頃に「ポセイドンアドベンチャー2」の方を先に観ており、これはこれで面白かった記憶があるのですが、失礼ながら本作の面白さは面白さのレベルが違う!終止閉鎖空間で物語が進むため緊張感がすごいし、次々と訪れる試練と選択に立ち向かう人間ドラマが最高。当時としての特撮のレベルも高く、極上のパニック映画と言えるでしょう。今度リメイクされるそうですが、CGの駆使により特撮部分で本作を超えることは容易かもしれませんが、作品全体として特に人間ドラマとして本作を超えるのは至難の業でしょう。それほど面白い映画です。 【目隠シスト】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2006-04-16 17:56:08) 46.《ネタバレ》 パニック映画の金字塔と呼ばれる名作。今回かなり久しぶりに見たが、やはり面白い。転覆によって上下がさかさまになった豪華客船からの脱出劇というシンプルなパニック映画だが、きちんと人間ドラマとして見ごたえのあるものになっており、そこがこの映画に深みを与えていて、ただ映像のすごさだけで魅せていくアトラクションタイプのパニック映画とは一線を画している。中でもクリスマスツリーを伝わって上に行くか、残って救助を待つかの判断を迫られて、上に行くことを選ぶスコット牧師(ジーン・ハックマン)と、残って救助を待つことを選ぶパーサー、それぞれに従った人々の運命は大きく変わることになるが、やはり運命というものは紙一重で、そこに留まるか、行動するかで大きく左右されるものなのだという事を思い知らされ、ここはとくに印象に残り、まさに同じような状況に陥った時に自分だったらどうするかを考えさせられるシーンだったと思う。でもそれがあるからこそ、牧師に従って行動した人々の勇気に感動することができるし、見ているこちらも勇気づけられた気持ちになれる。荻昌弘もこの映画の解説で「必ず前進するほうを選ぶ、こうした考え方が、我々を励ましてくれている。」と語っているが、本当にその通りだと思う。でも、ジーン・ハックマン演じる牧師はとても胡散臭く、見ていてこの牧師がイマイチ信用できないので、もし同じような状況になった時にこんな人が説得を始めたら、たぶん自分だったら残る方を選んでしまうかもしれないな。ロゴ役のアーネスト・ボーグナインはやや癖のある演技だが、いい味を出している。製作のアーウィン・アレンは本作の成功を踏まえて「タワーリング・インフェルノ」を製作していて、そちらも面白いが、やはり本作のほうが人間ドラマがよく出来ているように思え、個人的には本作のほうが好きである。そうそう、見たのが今日(大晦日)の未明だったのだが、舞台が大晦日から始まる映画なのでこの年末時期に見るにはピッタリの映画かもしれない。(2012年12月31日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-03 02:47:53) 45.面白い! パニック映画の基本文法です。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 04:10:55)(良:1票) 44.《ネタバレ》 このてのパニックものや有名な作品は見たことがないので、 何か機会がほしいと思っていた矢先、 ポセイドン・アドベンチャー がリメイクされると知りようやく見ることに。 宇宙戦争と同じ機会ですね~! タイタニックが超有名で話が実話であるにもかかわらず、 全部見ていないままだったからどうなんだろうかと不安でしたが、 主演がジーン・ハックマンだからちょっと楽しみでした。 いや、こんなにいい映画とは思わなかったです。 感動して泣けました。 転覆しさかさまになった船の中だから全部さかさま。 この演出はすごいですし人間ドラマもよく描けている。 やはり宗教ネタは出てきますが、主人公が牧師で神を信じない派というのも面白い。 信じないのではなくてそこまでやらなければ神は助けてくれないというのは説得力ある。 もうひとりの牧師(と思うのですが)は、神を信じてそこで待つ。 特に最後のほうでは旧約聖書の(天地創造)アブラハムの言葉が・・ いくらいけにえをささげれば救われるのですか!? ついてゆく人らはもう賭けをしているようなものなんですが、 ある意味ホラーより怖いです。 特に私は泳げないから水の恐怖はもちろんのこと、 閉所や高所のリアルな冒険シーンは自分もそこに参加しているようでした。 こういう人間ドラマがわかりやすく展開が読めない作品は楽しい。 自分ならこいつだろうなと思ってみていたら死んでしまうとか、 最後まで残るだろうと思い込んでいた人が死んじゃうし。 外の世界に出たときの開放感があと5分かけてほしかったなぁ・・ それをリメイクに期待しましょう。 登場人物で特に好きなのが、デブの元水泳選手。 そして泳げない女性を助ける優しい男性。 もちろんハックマン牧師が主人公ですが、 私はアーネスト・ボーグナイン刑事(J・ニコルソン似)が影の主役と思います。 引っ張ってゆく人、パニックになる人、口を挟む人・・いろんな人がありますが、 何か役にたてることを考えているのです。 最初からあきらめて大勢と沈むのを待つか、 危険でも自分が選んだほうに賭けてみるか。 何か気持ちのきっかけになる映画かもしれませんね。 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-01 09:25:36) 43.《ネタバレ》 ジーン・ハックマン(牧師)の最後、神への訴えは、十字架のキリストに重なって見えました。、、、、私にとっての問題は、牧師の死を、キリストの自己犠牲と解釈し、だからあの6人(=我々)は救われた、と解釈するのか、それとも牧師の死=神の死と捉え、だから、我々は、この先、神の存在しない世界を、自分の意志に従って、誰の助けもなく、一人で生きていかねばならない、と理解するのか、ということ。、、、、淀川さんだったら、前者だというんでしょうね。少女=天使、ツリーを昇る少女=天使の導き、と淀川さんは解釈するわけですから、天使が最後まで生き延びるわけですから、神は死なないことになる。、、、、でもどうなんでしょう。長年連れ添った妻を失った老人、最愛の妻を失った警官、兄を失った姉ちゃんにとって、船外への脱出はほんとうの救いだったのだろうか、彼らはこれから先、神の支えがあるから、生きていけるというのだろうか。、、、、、もしかしたら欧米の人間達は、「そうだ」と即答するのかもしれません。ヨブのように親しいものを全て奪われたとて神は絶対なのだ、ほにゃららみたいに。、、、、、、しかし私個人としては、牧師の死は神の死と受け止められてしまいました。 【王の七つの森】さん 9点(2005-02-09 10:33:17) 42.ヴ~~~途中からずびずび涙が止まらなくなってしまった。こういう状況であなたはどう動くことができますかと。器ですな・・・牧師さん(たち)の姿を手本に、役立たずでも謙虚に勤勉に生きようと思いましたよ~。本物ならではの迫力&ムダのない骨太な作品だと思います・・・どっと疲れちゃったけど(笑)。 【ジマイマ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2004-10-26 15:18:55) 41.《ネタバレ》 所々このシーン他の映画でも見たことあるぞって思ったけど、それはこの映画がぱくられていたと言うことだ。ぱくられるほど、面白い。牧師が落ちたのが水の上だったので(周りは火の海だったけど)まだきっと生きてると思っていたのに、最後まで出てこなくて意外だった。みんなが彼が死んだと諦めかけた頃、後からあらわれると思ったのに。 【erica】さん 9点(2004-10-26 10:26:19) 40.《ネタバレ》 子供の頃から何度も見ているがいつもハラハラさせてくれる。一番はじめは小学生だったかな。神父が力つきて自ら火の海に落ちていくシーンがずーっと焼き付いています。 水中のシーンでは自分も行けるかどうか誰もが息をとめてみたと思う。 【bokugatobu】さん 9点(2004-10-26 05:26:38) 39.この作品を最初に観たとき、スコット牧師の言動にえらく感動した覚えがある。同じ時期に、ある宗教団体の勧誘を受け、宗教的美辞麗句を聞かされた。しつこい勧誘員に、断る理由をあれこれ言っているうち、次第にテンションが上がって、あのシーンを引き合いに出し、宗教家の価値は困難な場面に遭遇した時にこそ決まると言うような事を、かなり熱く語った記憶がある。きっと、自分の言葉に酔っていたのだろう。場面を思い出し、涙なんか浮かべて。勧誘員は「何言ってんだろう、この人」というような顔をしていた。 【パセリセージ】さん 9点(2004-10-05 18:07:52)(良:1票) 38.《ネタバレ》 神に祈るな。自分に頼れ。スコット牧師(ジーン・ハックマン)はそう説きます。彼についてきたものだけが助かるという筋書きに、露骨な作為性を感じる向きもあるでしょう。しかし私はそう思いません。情報が遮断されており、誰も正確な判断を下せない状況で、スコットも大部分を憶測に頼っています。途中で乗客を連れ、船頭へ向かう医師が登場しますが、彼はスコットと反対側へ向かっているだけで、「目的地の逆側が沈んでいるに違いない」という憶測に関しては同じなのです。従って、スコット一行は助かるべくして助かったわけではありません。おそらく船内では多くの人が、それぞれの判断に基づいて、それぞれのリーダーに従っていたでしょう。それを自業自得と断罪できるでしょうか。この物語の作者は、スコットに絶対的な正義を与えなかった。彼に従わなかった者を、単に愚かで、情けない人たちには描かなかった。先輩の牧師はスコットにこう言います。「君は強者の味方だ。私はこの人たちをおいていけない」この視座があるだけで、『ポセイドン・アドベンチャー』は救われます。私はそれを評価したい。 【円盤人】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-09-05 00:04:31)(良:3票) 37.《ネタバレ》 小学生の時にテレビで見たのが初めてで、今回またDVDでも見てみましたが、やっぱり何年たっても変わらず楽しめましたね♪でも、最後のジーンハックマンはやっぱり生き残って欲しかったですね~。もうちょっと周りも協力して、ジーンも「えぃっ」って感じで飛び移れなかったのかなぁとか(笑 この映画に影響されて、小学生の頃自分でもパニックもののマンガを書いたりしてたものです・・(もちろん自分は好きな人と生き残る)船長が若かりし頃のレスリーニールセンとは知りませんでした!この頃は2枚目俳優でかっこいいですね~♪そういえば、新年を迎えた時、みんなで「ほたるの光」を合唱するシーンがありますが(なぜ新年なのにほたるの光?)指揮をとってたキャロル、1拍目と2拍目がずれてます。バンドで歌歌ってるのにそれはないでしょ~ 【akoako】さん 9点(2004-06-24 22:53:59) 36.本作の大成功で製作者のアーウィン・アレンは2匹目のドジョウを狙って「タワーリング・インフェルノ」を製作したのだが、これはある副産物を生み出して、「タワーリング・インフェルノ」は超大作となり得た。 まあ、そういうこともあって、両作品ともスタッフが共通していたりする。 本作の主題歌「モーニング・アフター」(挿入歌と言うべきか?パーティで演奏されるヤツ)と「タワーリング・・・」の「愛のテーマ」の作詞/作曲は同じ人だそうで、どちらも素晴らしい名曲だ。 本作を小学生の頃、最初に観た時は、想像を超えた意外なプロットとその中での人間ドラマにとにかく衝撃を受けた。特に感動と衝撃を受けたのは、乗客の一人で、むかし水泳選手だったという太った老婦人のエピソード、そして、主役でもある牧師、ジーン・ハックマン。クライマックスのその衝撃が、何日も脳裏から離れなかった。 当時は特に、このような流れの作品ってほとんど皆無だったので尚更だ。 アーネスト・ボーグナインとの対立も流れを作り出す大事な柱である。 とにかく、パニック映画の中でも最も好きな作品である。 ちなみに、このクラスの大型船舶が完全転覆することは100%有り得ないのだそうだ。 昔、大好きだった映画評論家の故・荻昌弘氏がTVで何度も繰り返し説明されていたのが印象に残っている。(きっと、視聴者を不安にさせない配慮だったのかもね) ところで、リメイクの話があるとかって話だが?どうなんでしょうね? 【あむ】さん 9点(2004-06-12 17:27:30)(良:1票) 35.子供のころよく観ました。船が逆さになるアイデアはホントに素晴らしいと思います!視覚的にも楽しめました。脚本も良くできてて、ジーンハックマンの汗臭い演技も◎です。タワーリングインフェルノとよく比較されますが、泣きたい人はこちらがお勧めです。傑作です! 【カフカ】さん 9点(2004-06-12 11:25:28) 34.最後の牧師さんのぶら下がってる時のセリフが印象的。 【ゲソ】さん 9点(2004-06-11 01:32:41) 33.・・・良かった。船だけでなく映画の常識をヒックリ返す映画 【シベリア通勤快速】さん 9点(2004-06-07 22:54:45) 32.幼少の頃にみてかなりの衝撃を受けたことを記憶している。生きることへの執念、そして自己犠牲による人間の尊厳。すばらしい! この映画のせいで、嫌な死に方べスト①が水死になった(笑) 【るう@】さん 9点(2004-04-03 13:36:35) 31.《ネタバレ》 パニック映画といえばこれと「タワーリング・インフェルノ」でしょう。DVDで何度も観たいと思ったのはこの2作品だけ。それだけドラマがきっちり出来ているし、生き残る為に何が必要なのかをしっかり説いているところが感動します。この作品も、豪華客船が転覆して、上下逆さまの船内でいかに生き延びて救援を待つか。その為に、一番鉄板の薄いスクリュー近くまで、どのように行くか。ポイントの絞られ方が観ていて分りやすいのもいいです。ジーン・ハックマン扮する牧師が、最後に皆を助ける為に1人犠牲になるシーンで「神よ、何故こうも邪魔をする。助けてくれとはいわない。我々を行かせてくれ。その為に私は喜んで犠牲になろう」みたいな事を言いながら死んでいくのですが、「助けてくれ!」を言わないことにまずびっくり。信仰の厚さとでもいうのでしょうか。自分で生きる。他力本願じゃない逞しさに心打たれます。強いなあ。この人。この人自身が神なんだろうな。きっと。と、いらぬ所にまで感心する、いい映画です。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-10 11:59:05) 30.《ネタバレ》 なんと言ってもアーネスト・ボーグナイン。救助される時に船内を振り返って見せる表情が焼きついています。まさにパニック映画の名作ですね。恐怖感と人間模様が上手く織り交ざって、パニック映画でありながら感動を覚えます。 【森のpoohさん】さん 9点(2004-02-21 01:17:46)
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