みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
77.《ネタバレ》 この「セブン」はまるでニュース映像のようにリアルで、 じめじめしてて客観的で気持ち悪い。 脚本もよくできていて、カレンダーをめくるように事件がおき、 映画でありながら小説を読むような自己参加型の作品。 観客に想像させ気持ち悪がらせようとする努力は、 最後の方で出てくるサブリミナント?映像でもよくわかる。 私はどこか「羊たちの沈黙」にも似ていると思うんです。 犯人がわかっている。(途中からですがいきなり出てくる) 出てきてからがもっと恐ろしいことを思い出せば、こちらの方が上。 後味の悪い映画を作るのが好きなのですね。 私は「二十日鼠と人間」みたいなあのどんでん返しの場面より、 ブラピの去るときの表情が「狼たちの午後」のパチーノのようで、 もっともっといや~な後味になりました。 (これと対極なのが、L.A.コンフィンデンシャルのラスト) ちなみにまだ見ていない方(恐らく少ないでしょうが)のために。 この犯人役の俳優は、テロップに自分の名を出さないようにたのんだそう。 恐らく今までそんな役ばかりだったのですぐにわかると・・ そして、冒頭からいきなり出現する(手)は、犯人のものです。 古典的ですねぇ・・図書館のまばゆい照明の使い方も古典。 階段で出くわすブラピと新聞記者、この縦の映像もどこかで見たような・・ ヒッチコックやスピルバーグのホラーがかったサスペンス、 色は近未来SFの青黒い地下の色・・ それだけで終われば暗いだけなんですが、後半の抜けるような晴天、 上空からの映像に切り替わるところも素晴らしい。 最後にちょっと笑えるお話を・・・ アカデミー受賞おめでとう!モーガン・フリーマン、 あなたの怪しい目つきに私はこの作品で深読みして、 犯人!と思って見てしまった(ダーツのシーンが怖い) そしてこの作品を私が見終えたのが早朝。 なーんと(宅配)が来る予定の朝だったのだ・・ 箱を開けるのが怖かったのを今でも覚えており、 トラウマになってこの映画をそれ以来観ていない・・ 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-03 01:43:00)(良:2票) 76.もう10年以上経ちますか・・・。今見ても新鮮。バッドエンディングの代表的作品でしょう。なんやかんや言ったって、サスペンスの傑作でしょ。 【tonao】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-01-13 23:55:15) 75.猟奇殺人という題材を武器にここまで犯罪を批判している映画はおそらくないでしょう。 殺人現場と6日間降りしきる雨、そして陰鬱な犯罪都市がダークな雰囲気をどれも邪魔することなく作り出すのに成功しています。なによりも、犯人役のケビン・スペイシーがレクター博士なみの怪演で魅せてくれますし、サマセット刑事が犯人の心理状況と重なってしまうという設定も絶妙でした。衝撃的なラストも犯罪が犯罪を生むというテーマを見事に表していました。事件が解決したところですべてが解決するわけではないとも言い表しているのです。「羊たち」のジョディー・フォスターが尊敬するのも納得の1本でした。 【マイカルシネマ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-07-10 12:52:21) 74.聖書全然わかんないんで話がピンとこないんだけど、「へ~、そうなんだ」と思ってみたら結構おもしろかったです。暗い脚本に暗い照明、そして暗い結末、徹底した黒一色の映像に「まさに映画は作り事」を感じました。現実の世界は明暗両方あるもんね。もっと楽しいよ。 【るる】さん 10点(2004-06-27 11:51:17) 73.この映画はサマセット刑事の悲劇だと思う。この後彼はゆっくり眠れただろうか?そして後悔し続ける。 悲観的だが生きる辛さを伝えようとしていると思う。 【ムート】さん 10点(2004-06-13 15:33:59) 72.すごい好き。雨が印象的。 【B.Rabbit】さん 10点(2004-06-07 21:59:33) 71.今更言うまでもないけれども、一級品のサスペンス。これほど衝撃的なラストもナカナカ無いでしょう。ラストシーンのブラピのあの演技にも参りました。文句なく満点。 【ゆうしゃ】さん 10点(2004-03-03 13:20:20) 70.《ネタバレ》 劇場で観に行って以来、まだ一度も見返す事は無いけど、こんなに救われない、主人公が負ける(とゆう表現は結構幼稚ですが)最後を描いた監督に拍手。あまりに圧倒的過ぎて、最初の衝撃を忘れたくなくて、繰り返して観る事を未だに躊躇ってしまいますが、一生忘れられない、素晴らしい作品です。 【n@omi】さん 10点(2004-02-29 00:41:30) 69.トラウマになってもうた映画。怖い怖すぎ、何が怖いのか理解できひんのが、また怖い。精神逆なでする映画やねんけど、不思議とまた観たくなるねん。なんでやろ。俺がおかしいの? 【なにわ君】さん 10点(2004-02-24 14:19:41) 68.映画を年に3本くらいしか見なかった僕を「趣味・映画鑑賞」 にさせた偉大な映画。やられました。 あのラストのブラピの顔、一生忘れられないんだろうなぁ…。 【ふくちゃん】さん 10点(2004-02-15 00:16:18) 67.《ネタバレ》 ほんと、ラストは・・・悲しい、せつない、残酷・・・言い表せない。言葉にできません。ブラピのあのラストの表情の変化がすごかった。ほんとにラストがすごい、後味が悪いけど、すごい。ラストはどうなるかほんとドキドキ。「どうかどうか、そうではないと言って!!お願い!」と祈るような気持ちで見ちゃいました。ハッピーエンドが好きなんだけど。でも、10点。それは最初から最後まで画面に釘付けだったからです。暗くて冷たい毎日雨ばかりのシーン。ドキドキしました。ブラピの若くてやんちゃ?な感じ。モーガン・フリーマンの渋くてすべて知り尽くして落ち着いた感じ。二人のコンビネーションがすごくよかった。ブラピの家が古くてゆれるけど、シンプルで暖かいインテリアがすごくステキだった。犬のお部屋には一面に新聞紙が敷いてあったりして、二人の間の暖かいものが伝わって来るような幸せな部屋だった。家にいる時のブラピのよれたTシャツスタイルもなんだかかわいかった。ネクタイをする時に、モーガン・フリーマンはいつもきちんと結び、ブラピはわっかにしたのを上からかぶっているのがなんだかおかしかった(*^-^*) 【むぎむぎ♪】さん 10点(2004-02-04 11:18:45) 66.7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。 【マーメイド】さん 10点(2004-01-17 05:36:35)(良:1票) 65.《ネタバレ》 先鋭的なビジュアルを繰り出しつつも、なんと高潔なのだろう。オープニングからオチから既成の概念をひっくり返す。最後の日、空が青い。せつねえ 【ドレミダーン】さん 10点(2004-01-16 07:41:40) 64.非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。 【ひのと】さん 10点(2004-01-11 13:45:26)(良:2票) 63.《ネタバレ》 サスペンス映画の最高峰。三つ巴のキャスティングの見事さもさることながら、よく練られた脚本、遠近法を巧みに使ったカメラワーク、雨などを巧みに利用しじっとりとした雰囲気を醸し出す映像、全く性格の違うミルズとサマセットの対比、そしてエンディング・・・どれをとっても最上級の仕上がり。子供がいることを聞いたときのミルズの顔を見ると、やはりサマセットとは逆の結論(産むということ)を出していたのだと思わずにはいられません。 【グングニル】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-11 03:54:08) 62.《ネタバレ》 大好きな作品。七つの大罪がモチーフとなる殺人、と言うのが上手い。あの展開の仕方、衝撃のラストなど、サスペンスものとしては一級品ではないだろうか。ブラット・ピットの最後の演技は見事。モーガン・フリーマン扮するベテラン刑事役の、人が殺されそうになっても誰も助けに来ない様な世の中だ、と言う話と、結局人間なんて、大罪を持って生まれてくる愚かな生き物・・と言う犯人の考えとが、微妙に繋がっているのが残酷だと思う。ハッピーエンドではないが、不思議と後味は悪くなかった。 【深海】さん 10点(2004-01-09 21:19:05) 61. 映画に対する全ての想いが一致した作品。この一言に尽きます。 【映画の味方】さん 10点(2004-01-09 14:48:00) 60.映画館で観ましたが、最後まで中弛みする事無くスクリーンに釘付けでした。その後多くのサイコ・サスペンス物を観ましたが、やっぱりこの映画が一番面白かった。 【Fuzz】さん 10点(2004-01-03 18:50:16) 59.恥ずかしながら、20年以上映画を観ていてこれほど「映像」そのものの雄弁さに気づかされた作品は初めて。引退を間近に控えた老練な刑事と、活気逸る新米刑事のコントラストを軸に、前半は雨、雨、雨の陰鬱な街をカメラは人の腰から下の位置で水平に移動する。対象的な後半は、晴れ渡る郊外に舞台を移し、空撮を多様した縦のラインでカメラはちっぽけな人間達を見下ろす目線。7つの大罪はストーリーを組み立てるためのモチーフにすぎず、映像のダイナミクスにあっと驚かされながら最後まで一気に引っ張って行く手腕には脱帽した。刑事部屋や図書館で見られる完璧なパンフォーカス、執拗なまでに遠近法を強調したラインの美しさや図書室のグリーンのライト、ミルズの追跡をどこまでも下から追い続けるカメラの目線、光と影、色と形、映像そのものが持つ凄まじいまでの存在感が、ストーリーの異常なまでのウソっぽさを全て忘れさせてくれる。何度でも観たくなる、神々しいまでの美しさがここにある。 【anemone】さん 10点(2003-12-02 01:00:47)(良:9票) 58.7つの大罪を模した殺人事件というだけで興味深々だというのに、謎解きとはある種別の、とんでもない結末が待っている……。物凄く練られた脚本に、物凄く凝ったカメラワーク。そしてカイル・クーパーを世に知らしめた擦れ文字のオープニング。何もかもが私にとって革命的な映画だった。これを超える作品を、いつかフィンチャーにつくってもらいたいと思うのは、贅沢か? 【ダブルエイチ】さん 10点(2003-11-27 15:44:53)
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