みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
14.ネタバレ:子供は親を選べない、という科白に尽きます。原作よりだいぶ簡潔にしてあるようですが、十分よくできています。ただ血のついたハンカチをちぎって車窓から捨てたりしますかネ。偶然の積み重ねで事件が解決するのはあまり好きではありません。勿論映画が悪い訳ではありません。 【Otolaryngologist】さん 10点(2003-04-27 22:29:14) 13.邦画としては何十年たった今でも屈指の名作。貧しい親子の放浪の旅を美しい日本の四季とバックの音楽で見せるところ、ハンセン氏病の父が子供のことを「知らない!」と叫ぶところは涙なしには見られない。加藤嘉、一世一代の名演技を見せた。美しい風景をとらえたカメラ、親子の絆をテーマにした脚本、盛り上がる音楽、そしてこの加藤嘉に感動させられた。 【キリコ】さん 10点(2003-03-28 20:49:26) 12.映像と音楽と演出に感動しっぱなしです。が、ここでみなさんのレビューを読んだら考え方が変わりました。殺人の動機が「差別」だと思い込んでたんです、、、今ごろ判りました「宿命」の意味。きっと私は殺される側だなぁ。 【のーまん】さん 10点(2003-03-15 03:50:17) 11.これはすごい とおもった。 【セクシー】さん 10点(2003-02-09 04:56:46) 10.作曲家が逮捕されるラスト、親子の過酷な過去がよみがえり、音楽が感動を呼んだ。本当にすばらしい映画。 【四次元大介】さん 10点(2002-12-29 11:03:17) 9.素晴らしいの一言につきます。原作を読んでからここのレビューを見て、ビデオを借りて来ました。原作を超えてますね。親子二人の旅シーンでは本当にぼろ泣きでした。どんな状態であれ、少年にとって父との生活は何にも変えがたいものだったのでしょう。しかし、駐在所から家出したときの少年の涙は、「よくしてくれたのに申し訳ない」という気持ちからだったようにも思えます。怨恨殺人というよりは、病気に対する間違った社会通念を根底にした「どうしようもない犯罪」のような気がしました。 【いかみみ】さん 10点(2002-11-30 10:11:45) 8.この映画には「悲しい」、「泣けた」というコメントが多いですが、私は一滴の涙もこぼれませんでした。代わりにこみ上げてきたのは主人公の元巡査に対する「激しい怒り」に対する「激しい共感」でした。それは私の特殊な生い立ちのせいでしょう。この映画で思い出したのは私自身の幼少時、貧困と暴力の家を夜中にそっと抜け出して母と二人で海に向かって歌を歌った思い出でした。周囲が辛いほど親子の絆は固く、何にも変えがたいものです。巡査が「善意」で行った事は当時の時点で病気に対する社会通念と子供の将来を考慮した場合、この親子以外の人々が客観的(=傍観者的)に合意する「良識」であり、「最善の判断」だったのかもしれません。しかしこの親子にはこの親子にしかわからない、この親子だけのかけがえのない世界(絆)があるのです。この親子にとってそれこそが全て(特に世間の人々の「良識」)にはるかに超越する「宿命的な」価値なのです。この映画は「善意」の人の「良識」がいかに残酷にかけがえの無い親子の絆を切り裂くかということを暴いた映画でした。テーマである「宿命」はハンセン病そのものではなく、むしろ苦境にある親子の絆の「宿命的強さ」を当時の「良識」がそれを残酷に切り裂く様を描くことで却って浮かび上がらせたものだと思います。最後に元巡査が「会ってやってくれ」といいますが、安易にその言葉を口にすることに激しい怒りを感じます。歳月が取り戻せますか?父といた時の自分に戻れますか?切り離された時点で全ての家族、人間に対する信頼を失ってしまったのですから。この主人公の場合、音楽だけが父と共にいた子供の自分に戻る唯一の手段だったのでしょう。私と主人公が違うのはただ、「私なら殺さないでしょう」、「二度と元巡査には会わないでしょう」そして「最後に一度だけ(変わってしまった自分を隠しつつ)無言のまま父親を抱擁しよう」と思うであろうことだけです。 【もこたりん】さん 10点(2002-05-10 01:59:37)(良:5票) 7.清張ファンとして一言。原作よりいい。日本映画の名作だ。 【一言】さん 10点(2002-03-07 15:15:33) 6.英良が駐在(緒方拳)の元から何故逃げ出したか、については私は英良は駐在のことを憎む気持ちがあったからではないかと思っています。父親との旅は貧しく辛かったとは思いますがそれ以上に父親とは離れたくはなかったと思う。だから理由はどうあれ別れさせられた駐在の元にはいられなかったんじゃあないかなあ・・・。 【さゆり】さん 10点(2002-02-19 14:35:14)(良:1票) 5.《ネタバレ》何回でも見たくなります。日本映画では一番好きな映画です。しかし、原作は映画に比べるとあまりいただけないですね。「原作を超えた映画」にした最大のポイントは、千代吉がまだ生きている設定に変えたことにあると思います。これによって、犯行の動機がガラリと変わりました。原作では犯人に同情する余地がないのですが、映画では、悲しい宿命を背負った親子の、二人にしかわからない悲しい物語が広がりました。「彼は音楽の中でしか、父親と会うことができない」ということとなったわけです。「そ、そんな人、知らねえ!」 涙、涙。 【Qtaro】さん 10点(2002-01-15 01:05:56) 4.一生心に残る名作。推理劇としても、人生のドラマとしても秀逸。ラストのお遍路シーンは涙の堰が無くなりました。自然あふれる景観の良い田舎の道を歩くとあのメロディを口ずさんでしまいます。動機が弱いのと、病に関しての描き方は考える面もあると思いますが。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 10点(2001-09-29 10:06:39) 3.高校の時、映画のポスターが貼ってあり、気になってました。大学の時、寮のテレビで見て、涙を友人から隠すのに大変だった想い出があります。僕自身も似たような環境(生い立ち)で育ってきたため、後半の回想シーンの時はいつも自分とオーバーラップさせてしまいます。思い切ってビデオソフトを買って見ようとしたその翌日にいきなり自分の父が亡くなりました。それから半年以上、「砂の器」を観ることができませんでした。あまりにも強烈な思いでだったんです。それにしても子役の春田君の演技は凄かった。そして加藤嘉の演技、丹波哲郎は最後の方はもう、本当に涙が出てきたそうですね(演技でなくて)。そしてなにより細かいのが緒方拳とその奥さん役の人の演技です。亀嵩から千代吉を送致するシーンで、子役の秀夫が駐在所に入って千代吉をじっと見ているとき、涙をこらえている三木巡査の奥さんの顔が頭にしっかりと残っています。そして亀嵩駅のプラットホームでの緒方拳の涙を隠そうとして帽子のひさしを下ろしたときの表情、最高です。そして僕個人として一番涙がドバーっと出たのが、ラスト近くのところ・・・画面左に演奏会の様子を映しながら、右に白髪になった三木(緒方拳)が「秀夫、何でそんだらこと言うだらか、たった一人の親、それもあげな思いをしてきた親と子だよ・・わしにゃ、わからん・・・こい秀夫、首に縄つけてでも連れて行く・・」と叫ぶところが映る。このシーンは凄い!世界中で唯一、本浦千代吉を支えてきた善人の鏡の三木さんが、苦労に苦労を重ね、差別の恐ろしさを身をもって知っている秀夫に命がけで訴えているからだ。この時バックに流れるテーマ曲が初めてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のように変化する。この音楽と映像のガップリヨッツが胸を締め付ける。とにかく「七人の侍」とともに戦後日本映画の最高傑作であるこの「砂の器」がなぜ人気があるか、海外版にもなっているか、みんなで考えていきたい。 【高原太】さん 10点(2001-09-07 18:38:31)(良:1票) 2.CSで観た「白い巨塔」の加藤嘉は、こんな大根はいないと思ったが、この映画の彼には胸がしめつけられる。旅の場面、取調の場面は何度観てもこみ上げてくるものがある。 【KS】さん 10点(2001-09-01 13:53:59) 1.何らかの通過儀礼として、日本人は一度は観るべき映画。日本の四季の美しさ。人間の業の深さ。許されざるベき差別。生きることの悲しさと尊さ。そして、人間の"宿命"。最近のニュースにも関連するテーマだったので、久し振りに観ましたが、回を重ねるごとに映画の素晴らしさに号泣させられ、自分の人生の節目、節目で違った感動があります。小泉首相も観てるはずヨ。成人式なんか止めて、二十歳になったら、このビデオ配ろうよ。「日本人版バンジー・ジャンプ」として。でも、ラストのテロップは嘘だったから、訂正すべき。 【バガボンド】さん 10点(2001-06-28 05:21:21)
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