みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
21.《ネタバレ》 天才モーツァルトと凡人サリエリというあざやかな対比が、忘れられない強烈さで迫ってくる映画である。音楽家・宮廷・18世紀。どこをとっても、我々の世界とは全然、別世界のストーリーであるにもかかわらず、観ているうちにサリエリの心の闇へ入り込んでしまう。真実のモーツァルトやサリエリやコンスタンツェがどうだったかという以前に、これは人間を描きあげた見事な作品だ。お菓子が好きで、女も好きで、皇帝をも内心でバカにしているようなサリエリの俗っぽさが、観客に親近感を持たせるし、時には嫌悪感も感じさせる。他の人間にはモーツァルトの真の偉大さが分からず、自分には分かるという倒錯したサリエリの自負心。ある意味、サリエリは自分がただ凡人だとは最後まで認めたくないのだ。サリエリの負の感情の出発点が、自分がバカにされたことよりも、自分は欲望を抑えて神に気に入られようと身を正してきたのに、あの天才は努力しないで楽しんでるなんて許せん(ホントはオレだって遊びてぇ~)という部分だというのが、面白い。音楽の価値を解さない商人の家に生まれ、父の死を「神の啓示」「幸運」ととらえるほど音楽の環境に恵まれなかった少年が、血のにじむような努力をして、階段を駆け上がり、ウィーンの宮廷へ入り込んだのだ。それはそれで非凡なことなのだ。でも、天才にはなれない。だから神を恨み憎む。もっとも、サリエリはそのどす黒い感情を神へ向けたと思いこむことで、ただの嫉妬・屈辱への恨みであることを認めないようにしてるのかもしれない。けれどサリエリは根本的に音楽が好きだから「君の作品を見逃すものか」とか言っちゃうし、死の淵にあるモーツァルトの仕事を手伝いながらどこか嬉しそうだったりする。こういう屈折した感情の描写が、すごくうまい。それにしても、天才児モーツェルトとは、まさに猿回しの猿だったのかもしれない。父を亡くせばすべてを無くし、まともな埋葬もされないまま生涯を終える。父親の支配から逃れられない。乱痴気騒ぎをする息子をにらみつけ、コンスタンツェを怒鳴りつけ、だが、結局のところあの父親は息子を頼り、息子の才能を食いつぶすことしか考えていない。無邪気で浅薄で下品なモーツァルトを形成したのも、突き詰めて考えれば、あの父親なのではないか。それにしても、最後まで脳裏をエコーするモーツァルトのバカ笑いが、なんとも強烈。 【ルクレツィアの娘】さん 10点(2004-07-05 20:16:59) 20.大好きな映画です。内容については、通常版(?)の方で書いたのですが、こちらを観て疑問だったコンスタンツァがサリエリを嫌っているところを納得できたのがよかったです。 【チャコ】さん 10点(2004-06-30 20:45:41) 19.史実モノは苦手だなーと思いつつも、見始めたら時間を忘れた。そしてモーツァルトが大好きになった。昔は、モーツァルトが共同墓地に葬られたのは才能が評価されなかったのだろう、と思っていたのですが、どうやら社会性や処世術の無さが問題だったようで。サリエリはモーツァルトを意識しすぎるあまり自分を見失ってしまったようだけど、彼は彼、私は私と割り切ることができていたら、モーツァルトには無い人望という財産が自分にはある、と気づけたかもしれない。勿体無い。 【ラーション】さん 10点(2004-02-12 17:45:13) 18.《ネタバレ》 もう、10回くらい見ました。兎に角、最高の映画でした。お気に入りのシーンは、仮装パーティーでモーツアルトがハープシコードでバッハ風に即興演奏するシーン。曲が綺麗だった。さかさまで弾くのもすごいけど。 【ボビーK】さん 10点(2004-02-04 22:14:23) 17.《ネタバレ》 大好きな映画です。モーツァルトと同じ時代に生きたサリエリは悲劇の人。モーツァルトが気に入らない、でも気になる。結局一番モーツァルトを愛していたのはサリエリ。レクイエムを二人で仕上げる所のサリエリは、よこしまな気持ちはなく、ただただこの天才の生み出す音楽を形にしたい、美しい音楽に触れたい、という純粋な心であったと感じました。 【ぷー太。】さん 10点(2004-02-01 22:51:24)(良:1票) 16.初めて見た時私は小学生で、話は殆ど理解できずモーツァルトの下品さ、ラクリモサの美しさのみ印象に残っていましたが、今回サリエリに同情しました。この映画で一番素晴らしいのは音楽なのですが、昔も今も一番印象に残るのはトム・ハルスの笑い声ですね。出来れば聞きたくなかった・・・ 【トマトマート】さん 10点(2004-01-05 15:14:45) 15.ホンマ凄い迫力のオペラ。。。感情の塊みたいなモーツァルトの曲に感嘆。ホンマに凄い人間の嫉妬。天はニ物を与えず、そんでエエはず。 【ヒロヒロ】さん 10点(2003-12-28 17:55:38) 14.何度も見たい映画。わかりやすいし衣装も音楽も楽しめる!やっぱりヴィーナスの乳首! 【piggy】さん 10点(2003-12-27 00:50:11) 13.モーツアルト、サリエリ二人の子供時代のシーンがあるのですが、モーツアルトはすでに音楽の才能を開花させ、サリエリは普通に子供らしく遊んでいる。うーん、あとでいかに努力しようがもう勝負はついていしまっているという残酷なシーン。神を信仰し、女にも手を出さず品行方正真面目に生きてきた男が無能な存在となり結局何も得ることができずなかったという事実が、神を信仰させることで人を救うはずの神父を沈黙させてしまう。サリエリのように自分の無能さを徹底的に認識させられたときは精神に異常をきたしてしまうのでしょう。きっと我々凡人が何とか平静を保っていられるのは自分を勘違いしているか、鈍感であるかのどちらかなんでしょうね。内容、映像、音楽、すべてにおいて傑作です。 【バチケン】さん 10点(2003-12-13 04:32:48) 12. 見る前は堅苦しい伝記映画かと思ってたんだけど、いや素晴らしい。最後まであっという間でした。脚本、役者、演出、技術、美術全て高い次元できれいにまとまっている。 【ロイ・ニアリー】さん 10点(2003-12-12 11:18:37) 11. 前とは全然違っていて、モーツァルトに人間味が出ていて、こっちが本当だったんだなと思いました。(前のを見たとき、ずいぶんモーツァルトが、クールだなと感じたものです。)その分、より一層、かわいそうになっています。前のは、あれだけカットしてあるので、わからない事だらけでしたが、それでもよくあれだけの出来になったんですね。前のも大好きなんですが、これだけ、見ごたえあるところが増えて、わけも分かって、なんと、幸せ!という感じです。それから、余談かもしれませんが、DVDでは、解説・監督、スタッフ、俳優のインタビュー付きの感激ものです。あの大天才モーツァルトにピアノが習えるというのに、誰も雇わなかったなんて!!(涙)私は習いたくてたまりません。それから、サリエリに借金申し込むくらいだったら、最初から、楽譜を提出すればよかったのになーと思いました。モーツァルトもまさか、自分があそこまで、転落するとは思ってなかったんでしょう。本当にかわいそうです。 【ムーンlight】さん 10点(2003-06-13 22:02:23) 10.ディレクターズカットしか見てません。モーツアルトの笑い声は気持ち悪いけど、素晴らしい映画でした。モーツアルトの死因が、サリエリ暗殺説が正しいと思ってしまいますね!モーツアルトが葬儀もなしで、あんな共同墓地に捨てられてたなんて驚きました。 【アキラ】さん 10点(2003-05-06 23:04:20) 9.アハハハハハー!絶対、耳に残る。だけど、それ以上に耳に残るのはとても効果的に使われるモーツァルトの音楽! 【喜びと恐怖の太陽】さん 10点(2003-04-12 15:51:27) 8.なんと言ってもオープニングでぐっと引きつけられる。そして3時間ずっと引きつけられっぱなし。どんなに面白い映画でも、必ず途中でちらっと時計を確認してしまう悪癖を持つ私が、一度も時計を見ることなく、ただひたすら息をのんでスクリーンを見続けていました。 【たこ】さん 10点(2003-03-24 19:40:25) 7.最初から最後まで、画面に目が釘付けになってしまいました。とにかく音楽と映像が素晴らしいです。音楽好きな人すべてにみてほしいと思います。とくにサリエリの才能のなさが、モーツッアルトの引き立て役になっているところがこの映画の肝になっていると思います。また特典の解説がとても良いです。実際のモーツアルトが、映画のようだったかわかりませんが、音楽的な才能と、それ以外の才能はやはり別だということですね。人間の心理ついても、とても考えさせられる映画です。 【Ken】さん 10点(2003-02-23 09:39:56) 6.あっという間に3時間たっていました。感動の一言。当時を再現した美術も最高です。もんくなしオススメ作品です。 【tantan】さん 10点(2003-02-07 20:00:05) 5.うわぁ、より濃密になってる。でも、私はスクリーンで見れた時点で感動しちゃいました。 【ningenfusha】さん 10点(2003-02-04 18:07:00) 4.この映画は、なんといってもmozartの音楽が、作品の質を、高めています。でも、もし私が選曲したとしたらmozartの音楽には、もっともおっとたくさん素敵な曲があるんでいっぱい入れたと思う。【現在のでももちろんOKです】ところで、モーツァルトは、妻コンスタンツェの事、あまり大切にしていないように描かれていますが、事実は、全くその逆で、とても奥さんの事、ずっと愛していたようです。【書簡より】それにしても、レクイエムの作曲シーンは、鳥肌もんでした。 【ピンペルル】さん 10点(2002-11-12 14:02:39) 3.やや余分なシーンがあった気がする。でも、改めていい作品だと感じた。この映画が大画面で見れたのは本当に運が良かった。どうしても「恋に落ちたシェークスピア」と比べてしまうが、素晴らしさは全然違う。 【黒板 J】さん 10点(2002-09-26 22:18:06) 2.ディレクターズカットになって、なぜラストシーンで奥さんがサリエリに怒り追い返そうとしたのかが、理解できました。オリジナル版でたいそう不自然だったので、よかった。元i-Maxシアターの設備も、この映画を見る(聞く)のに最高の相性だったと思います。 【redsox★☆】さん 10点(2002-09-26 03:55:46)
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