みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(10点検索)】
13.《ネタバレ》 「理想の相手と結ばれてしまうと、そこで満足してしまって、才能を開花させ夢を叶えることができない。だから、本当に好きな人とは、一緒になることができなくて正解だったのだ」…そう思えるようになる映画です。ちょうど、初めて観たのが失恋した時で、とても癒されました。もちろん、この考えはただの自己正当化なのかもしれません。でも、どうしようもない時に、前向きに考えられるようになることは、とても大切なことだし、実際にあのタイミングで観ることができて、本当によかったと思います。さらに、この映画のもっと良いところは、ただ癒されるだけじゃなくて、「(主人公のように)夢にむかって努力することで、いつか再び、めぐり会える日がくるのかもしれない」と思えることですね。過去の辛さを薄れさせてくれるだけでなく、これから前に進むために必要な『希望』を与えてくれるんです。……そして最後に、この映画の一番素晴らしいところは、どんな苦しみも、アルフレードのように自分を愛し見守ってくれる人が、思いやってくれたからなのかもしれないと、思いなおせること。それは、恋にかぎらず、苦しい時ほど忘れてしまいがちで忘れてはいけない視点だと思います。 【IKEKO】さん 10点(2004-03-08 00:55:08)(良:1票) 12.長い方しか見てないです。 声を上げて泣いたのは、この映画が初めてかも。 【よしふみ】さん 10点(2004-02-19 23:14:33) 11.劇場公開版をみていないので、こちらオリジナル版が自分にとっての唯一になってしまいますが、すばらしい映画だと思いました。これは私小説かと思うくらい、監督の映画に対する情熱、愛情がにじみ出ていると思います。29歳でこのような作品を作るとは脅威ですね。トトとエレナに対するアルフレッドの行動は、未来に限りない選択肢が残された、未だ手に入れていないものが多い若者であるほど理解しがたく、半ば憎らしいものにも感じることでしょう。しかしアルフレッドは悟っているわけです。人生という道のりはたった一本しかない。ちょうど映画の筋書きのように。トトを愛しているからこそ、捨てるべきは何なのかを教えたかったのでしょう。その選択が、本当に正しかったのかどうかはわかりません。ただあの日の恋物語は既にトラックダウンしたものであり、二度と戻らないということを二人は確認したと思います。良くも悪くも、これが自分の歩んできた道だということを。さて最後のラブシーンですが、これも映画に対するアルフレッドのメッセージです。道徳という規律によって簡単にカットされるようなシーンでも、それぞれの作者がどんな思いであのシーンをフィルムに焼き付けたか、今のトトなら身を切るような気持ちで理解することができたでしょう。ここは我々観客も同じですね。切り落とした枝が多ければ多いほど、見ている画面とは別のラッシュが心の中で駆け巡り、悲しいけれど爽やかな涙を誘います。 【神谷玄次郎】さん 10点(2004-02-09 22:13:37)(良:3票) 10.ラストにすべて持ってかれましたね~。見終わった後もなみなみと余韻にひたりましたよ。本当にすばらしい作品です。 【やいのやいの】さん 10点(2004-02-08 02:13:26) 9.《ネタバレ》 初めて付き添い無しで、観にいった映画です。 完全版に関する後日談の評価ですが、私はやはり主人公の成功と恋愛に関する喪失感、そして映画館の崩壊というのがすべて揃ってこそだと思います。だからこそエレナと再会したトトが、編集されたキスシーンを見たときに、観客自体にもどっと感情を湧き出させるというか。 私はこの映画がきっかけで、ヨーロッパ映画が好きになりました。かけがえのない、出会いだと今でも思っています。 全てを手に入れたように見える主人公の、もう一つの人生への片想いの映画だと思います。 とても大好きな映画です。 【narasuke】さん 10点(2004-02-07 11:37:45) 8.洋画で初めて泣き、一番多くの人に勧めた作品です。 この映画は、まさに人生の縮図。出逢いと別れ、主人公の人間としての成長をこれだけバランス良く描いている作品は、他にはそうは見当たらないです。 また、この完全版と劇場版とは全く別の作品として考えると、こちらはトトの成長に一番のスポットが当てられている作品で、劇場版はトトとアルフレッドの友情の物語な訳で、どちらも本当に素晴らしい出来栄えで、あとは好みの問題だと思います。 ちなみに、わたしは両方とも大好きです。 【なおてぃー】さん 10点(2004-01-30 21:37:38)(良:1票) 7.劇場短縮版に加えて中年トトとエレナの再会などが描かれている。この部分があることでアルフレードのトトへの父親のような思いが分かる。また好きな映画で社会的には成功したトトが、30年もの間エレナへの喪失感を抱いたまま、精神的には決して幸せとは言えない人生を生きてきたのだとわかる。少年時代、青年時代、中年時代と、映画が好きで映画と共にすごし、歩んできたトトの大河ドラマなのだと思う。あるべき部分があるわけで、この映画が素晴らしいのは変わらない。最大級に大好きです。 【キリコ】さん 10点(2004-01-13 14:33:13)(良:1票) 6.《ネタバレ》 なぜこんなにも映画の雰囲気と音楽がマッチするのでしょうか?何年たっても変わらない人々の目、心。しかし変わっていくもの、人々の希望となっていた映画館。そして明らかに変わってしまった目をしている、トト。変わらないというのはすばらしいということなのか、変わるというのはすばらしいということなのか・・・。最高です。息子のトトが家に帰ってきたときに、母親が編んでいたものを椅子において息子を玄関に迎えに行くシーン。ほつれていく毛糸で母親がどんな気持ちかを見せるという技法にはほんとに驚かされました。くそっ、それにしても子供がかわいすぎる! 【野次られLOW】さん 10点(2003-12-30 00:28:17)(良:1票) 5.劇場版はちょっとおセンチすぎ?と思ってましたが「完全版」を見て、評価が上がりました。ラストの試写室のシーンの意味が深くなった気がします。 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-12-24 18:34:29)(良:1票) 4.みんな評価低すぎます!私は、劇場版とは全く別物としてこの映画を観ました。だって、劇場版とこの完全版では、監督の伝えたいテーマって違うと思うんです。劇場版ではひたすらトトの映画への愛、アルフレードとトトのノスタルジックな関係を描いていると思うのですが、この完全版ではもう一つ、トトとエレナの恋愛関係がじっくりと描かれています。トトの青春時代が長くてダレる~と言う意見もうなずけなくはないのですが、それはあくまでも壮年期への伏線に過ぎません。このトトの壮年期は、少なくとも私は劇場版よりも感動が大きかったです。エレナの娘に会うシーンあたりから、もうボロボロでした。アルフレードの言うとおりに恋愛を捨てて、本当にトトは満足なのか。名誉を勝ち得た事で、トトは真の幸せを手に入れたのか…。このラストは、劇場版のものより、強く私の心に残るものになりました。そして何より、ジャック・ペランが本当に素敵です。泣きたいッと思うなら劇場版がオススメですが、この映画を本当に理解したいのならこちらを観るべきです。 【Ronny】さん 10点(2003-12-19 01:17:13)(良:1票) 3. 【STYX21】さん 10点(2003-11-13 21:16:48) 2.よかった。 【おでんの卵】さん 10点(2003-11-12 02:37:49)(良:1票) 1.曖昧な記憶だが、確かに「完全版」と呼ばれるものも観たことがある。が、僕にとっては「完全版」であろうが、「劇場版」であろうが、この名作のモチーフは全く揺るがない。大体、なぜ「完全版」なのか?「劇場版」があまりにも不完全で納得いかなかったが故の再編集なのだろうか。もしかしたら、観やすく編集された「劇場版」に寄せられる賞賛の声が作家の思惑と違うという多少ひねくれた理由によるのかもしれない。でも、この2つのバージョンは、元々が同じ水脈の基で創られたものだし、そこで挿入されるエピソードが全く無駄なものだとはとても思えない。<この辺は鉄腕麗人氏と同じ意見です> にもかかわらず、「劇場版」に対して「完全版」の評価が低いというのは、単にこの映画の真のモチーフを多くの人が捉え損なっているだけなのではないだろうか。僕は、この映画が単に映画ファンを泣かせるだけのノスタルジックな作品だとは全く思わない。「劇場版」のレビューでも書いたが、この作品は、アルフレードという良く言えばナイーブ、悪く言えば偏狂的で自意識が凝り固まってしまった男のこれまた偏狂的な人生を解き明かす謎解き物語なのだ。ラストシーンは正にその謎が解ける瞬間。だからこそ僕はあのシーンに胸を掴まされる。老映写技師と少年の心の交流という美しい物語に見せながら、その実、自意識の罠に嵌り、映画という空虚なリアリティに心を奪われた男と、その謎に囚われ続けながらも正反対の生き方を選んだ男、ある意味で大人になりきれず青春の影に押しつぶされた2人の男たちの哀しい物語なのです。その物語に僕は感動したのだ。作品というのは、如何ようにでも解釈可能なものだから、多くの人が抱いた感想に敢えてケチをつける気持ちは全然ないけど、あまりにも同じような声が聞こえてくるので、ちょっとひとこと言いたくなる。それは、単に僕がひねくれ者だからです。あと、映画はやっぱり完全な形でひとつだけ世に出して欲しい。それがそもそもの混乱の元なのだ。 【onomichi】さん 10点(2003-11-06 02:29:04)(良:2票)
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