みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(6点検索)】
8.自衛隊とかそういう難しい国家問題、原作とかを抜きにして、映画として純粋に見るとこんな感じでしょうか? 【ぱんこ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-28 21:56:25) 7.戦後60年を経た今、諸外国の地域紛争やテロの恐怖など、世界情勢は相変わらずキナ臭い状況が続いている。そんな中、“平和ボケ”と揶揄されながらも、自ら戦争を行使することなく、とりあえず平和を堅持している日本に突如、クーデターが生じたら・・・というのがこのドラマの発想である。アメリカのような、伝統的に育んでいく為の土壌というものが無く、本来こう言ったポリティカル・サスペンスは日本映画が最も苦手とするジャンルである。確かに上映時間の都合もあり、原作をダイジェスト版のように端折って描いた事で、未読の者には意味不明な部分も少なくない。その為か人物描写の中途半端さが感情移入することを遮ってしまっている。しかしその一方では無駄なシーンも多く、バランスの悪さばかりが目立つ作品である。これがハリウッドで将来リメイクでもされたら、もっと上手く料理して、さぞかし面白い作品になるだろうに・・・と、つい考えてしまう。この作品の問題点の一つには、やはり監督の力量にあるように思う。もちろんこれだけのスケール感をともなった人間ドラマを演出できる監督など、そうザラにはいない。骨太の男っぽい作品という意味では、いかにも阪本順治らしさが出ているが、どちらかと言えばローバジェット作品を主体に活躍してきた事もあり初の大作映画に気負い過ぎたのか、ドラマもアクションもどこかぎこちない印象を受ける。過去の映画の良いとこどりをしている割に、アレンジが巧くいっていないのだ。庶民の日常生活という狭い範囲でのドラマに冴えを見せてきた人だけに、作品の資質に見合っていたかが疑問である。さらに著名な俳優が多く出演している事が作品の格でもあるまいが、顔ぶれそのものには新味は無く、むしろ何の為に出ているのかすらも分からない人が多い。佐藤浩市と吉田栄作の役や女性工作員ジョンヒなどがその最たるものだが、「原作にあるから・・・」という程度の理由なら、余りにも主体性が無さ過ぎる。彼らの存在は一見意味ありげだが、思わせ振りなだけで、ドラマの中でほとんど機能していないではないか。登場人物をどうせ生かせないなら、むしろそう言うところこそ割愛するべきなのではないだろうか。自衛隊の協力もあり実物の船が航行するシーンなどの撮影は素晴らしいが、船内の暗さと船外の明るさのコントラストをもっと明確にする事で映像にメリハリが生じ緊迫感もより高まったように思う。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-19 01:08:26)(良:1票) 6.寺尾聡、中井貴一、真田広之の演技力は流石だが。如月演じる勝地涼の台詞が、まだ少し棒読みに聞こえて違和感があった。アクションや演出は従来の日本映画に比べて中々のものがあったし、特に駆逐艦同士の近代戦は自衛隊の全面協力を得ただけあってリアルな凄みがあった。ベストセラーとなった原作を読んでいないが、伏線が十分描ききれてない気がする。副館長の息子が死んだ理由、その論文の内容、副館長が前妻と別れ、如月を捨てた理由など、もっと話を盛り上げられる要素を十分に描く時間が欲しかった。‥‥‥ただ、テーマは非常に重く、(今までタイトルの意味を知らなかったが)この「亡国のイージス」というタイトルは大変考えさせられる。守るべき郷土があってこその盾。盾となる力を持つなら、平和を守るに値する国が必要だ。盾の是非ばかりを論じる平和論が、いかに薄っぺらで偽善的なものであるか。副館長の反乱は、最終的には私怨によるものに思えたけれど、自衛隊の方々の心の疑問は理解できる気がする。 【six-coin】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-08 19:36:43) 5.はらはらドキドキしながら観ました。原作を読んでいたのでどれだけ端折られて、どれだけ物語が崩壊してないか心配で(笑)。観終わった感想としては「やっぱり映画は難しかっただろうな」と思うと同時に「案外よくまとめてもいたかな。でもな・・・」という感じでした。不満に感じた点は(1)宮津が艦長じゃない設定。副長というのはどうも・・・。(2)菊政はある程度しょうがないとして、田所と静姫の扱いが原作と違ってあまりにも軽い。とくに静姫が。以上、他は時間の制約上仕方ないとして、この2点が非常に気になった。ただ、最後のグ○ーが実は○だったのを変えた点とか、梶本総理のあの映画での役割とかはうまかったと思う。とにもかくにも色々挑戦してみた意欲作だったと評価してあげたいです。寺尾、中井、真田の演技を見るだけでも一見の価値はあるんじゃないでしょうか?その他の俳優の演技もとてもよかったです。それにしてもCGの使い方がやっぱり邦画は下手ですね・・・。技術はあると思うのになぜなんでしょうね? 【はむじん】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-05 17:57:24) 4.《ネタバレ》 最近では他のメディアとタイアップした映画(ゲームはもちろんですがStar-Warsシリーズとかもそれに近い)がトレンドになって、それで原作とかも売れるだろうとかの色気があるから映画としての完成度・完結性を損ねているようです。防大生の論文(インターネット上とか言うのがお笑いですが)とか学習会(かっての左翼教授の裏返し)とか福井小説の主張は映像で表現するならその背景まで描かないといけないけれど、そんなことしてたら観客を呼べないのも明らか(テレビドラマにしたら滑り出しで打ち切りにされてしまう)だから無理があります。特務員も目立たないのが任務なのに不必要な暴走族との抗争でバレバレだし、画を通じての専任下士官との交流はいいとしても、女性工作員との関係はどう見ても描き方に無理があって、それで水中での絡みも訳がわからない。海上自衛隊の紹介映画として派手なシーンを見せるだけではつまらないです。元々はイージスの名の通りこれはアテネ神とかトロイ戦争のアジャックスが手にした身の丈ほどもある盾で、その目的はこの大きな盾を自在に操る戦士が敵の一撃を横綱相撲で受け止めて自分の武器を存分に振るうためのもので、弱い人間を守る防空頭巾ではない(艦隊の主力艦防衛が目的)の艦ですから、それだけ持って専守防衛なんて言うことが自己矛盾なのだけれど、福井氏の小説だってそのことは衝いていない。まあ、唯一の救いは駄目士官が落下するサーモをダイブしてセービングするところで、それ以降のゲームみたいなゾンビ的抗争は無かったほうがまとまっているように思えました。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-03 00:58:04) 3.原作未読なのだが、この映画の決定的な弱点はヨンファ、そして宮津と部下達の反乱の動機が不明瞭かつ弱いことであることだと思う。原作を読めばそのあたりは明確にされているのだろうが、ヨンファのその行動に至る背景や心理が今ひとつ伝わってこない。また宮津の動機もあまりに個人的過ぎはしないだろうか。それが日本全体を敵に回すようなテロ行為に走らせる原因とは、どうにも安っぽい。そして何かあると匂わせながらも結局本筋に何ら影響を与えずに死んでしまう工作員ジョンヒの存在も疑問。きっとこれは原作からの未練を断ち切れないまま残したキャラクターなのだろうが、未読の僕には彼女に何の意味があるのかさっぱりであった。結局脚本が原作をうまく再構成出来ていないと思われ、仙石や渥美が深く含蓄のあるセリフを言った所でいまひとつ上滑りしていて現実感がない。 精鋭の工作員であるヨンファの部下が仙石が艦内に侵入して計画を阻止しようとしているのになんとも危機感の薄いこと。しかも特殊工作員ともあろうものが一介の海上自衛官と白兵戦を戦ってあんなに苦戦するものだろうか。 もっと重箱の隅を突かせていただくと、如月が腹を打たれて瀕死の中で言うセリフが思い切り腹から声を出していること。腹を撃たれていれば声に力など入らないのだから、もっとか細い声になると思うのだが。 そしてとどめが劇場でもため息が出ていたのだが、いそかぜが撃沈する特殊効果があまりにしょぼいこと。 唯一息を呑んだのはイージス艦同士の戦いだろうか。現代戦がどのように戦われるのかということの一端が見えて緊迫感もあった。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-02 19:51:29)(良:1票) 2.《ネタバレ》 序盤、大まかな各登場人物の立場が描写されますが、編集が結構乱暴で尻切れトンボで次の人物の描写に移ってしまうため、予備知識がないとかなり混乱します。工作員に乗っ取られたイージス艦「いそかぜ」。これを阻止しようとする艦に「うらかぜ」と紛らわしい。海自の幹部たちも確固たる信念を持って任務にあたったのではないらしく、中盤からは人間関係もドロドロしてきます。アンタ達、そんな大それたことやっちゃったなら最後まで意思を貫徹しなさい!それでも自衛官か!!いろんな点で説明不足の感が否めません。如月と女工作員のキスとその直後の仙石が救助しに来るシーンも唐突でした。この作品全般に言えることですが、「タメ」のシーンがなくていきなり場面が移ります。あのシーンの前には仙石が助けに向かう場面が必要では?そうでないとなぜ仙石がきっちりあの場面で助けに来るのか不思議です。この調子で場面展開が一気に進むところが多々あるので、知らぬ間に事態が変化していきます。ラストの手旗も、一度潜水艦攻撃の際に騙されたにも関わらず、素直にまた信じて攻撃中止という点もいかがかと。つい数分前まで焦って攻撃しようとしていたのに。工作員側も「弾頭は通常にあらず」と宣言しておきながら、実は弾頭には装備しておらずヨンファが手持ちで操っているのは?わざわざイージス艦を占拠しなくても東京のどこかに時限設置しておけば済んだこと・・・。苦言ばっかりになってしまいましたが、役者の演技は納得のものです。とくに真田広之、勝地涼、中井貴一は素晴らしいですね。対策本部の緊張感と憔悴感も良いです。自衛隊全面協力の映像も見応えがあります。それだけに、編集のチグハグや脚本の詰めの甘さが残念でなりません。軍事サスペンスとして努力している点は良いですが、もう少し場面展開のつながりや状況説明を考えてもらいたかったですね。逆を言えば、その甘い点が日本の現状を示唆しているとも捉えられますが、現実的に東京消滅(しかも米軍から盗まれた兵器の実戦使用)が危ぶまれる状態で米軍が黙っているわけはないわけで・・・。リアリティ重視の作品としてはやはり脚本が甘すぎたと思います。これに尽きます。「ザ・ロック」そのままの演出も・・・(笑)。何かと文句ばっかりになってしまいましたが、大作感もあるし久しぶりのサスペンス大作で日本映画界も元気になってきた印象を感じられたのは嬉しかったです。 【トト】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-02 02:18:43)(良:1票) 1.《ネタバレ》 ザロック・・・ 【マイアミバイス】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-31 22:24:52)
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