みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
8.観たあと、ノドがムズムズする。 【えいざっく】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-02-03 09:32:29) 7.前半はだれますが、後半のテンポのよさで、飽きさされずにまあ見られます。だけど、ちょっと期待だおれ。ジョニー・デップはまあふつうの出来。期待値の上でもなく下でもなく。 全体に、オリバーツイストふう、レミゼラブルふうで、ビジュアル的には楽しめるものの、悪役2人の期待はずれのステロタイプ芝居に、ガッカリ。古臭い因習の中で、女が一人で生きぬくことの過酷さ、社会的には成功した男の孤独、そんなものを醸し出してくれれば、ドラマとしてもっと面白くなったでしょうに・・・。監督を含め、みんなお金持ちになりすぎちゃって、まずしき者のかなしさがわからないんじゃなかろうか。その意味では、日本映画に、今後は期待!(?)。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-31 23:13:30) 6.《ネタバレ》 シナリオはかなり良いけど、ミュージカルにしたのは間違いです!!テンポは悪いけど、バートンらしさ炸裂の中盤からラストにかけてのインパクトは凄いと思います。しかし、救いようのない結末ですな。悪徳判事らは鮮明に記憶し、妻、娘は記憶なし。復讐のための復讐!!ヘレナ・ボナム=カーター演じるミセス・ラベットの最期も悲惨でしたね。というより、出て来る登場人物は市民も含めてほとんど悲惨な最期を迎えていますが・・・(恐)出演者の演技は良かったと思いますね。デップやヘレナ・ボナム=カーターは当たり前ですが、アランリックマンやティモシー・スポール等の脇役も不気味さを上手く醸し出せていた気がします。それと終始、ジェイン・ワイズナーやヘレナ・ボナム=カーターの胸に目がいった仕方なかったです。この作品で一番インパクトに残るシーンは次々と歌声に乗せて首を切り裂いていくシーンですが、トッド自ら首を上げて死刑宣告を受け入れるラストシーンもなかなかです。それはさておき人肉パイ大繁盛&人肉パイ地下工場種明かしシーンはマジキツかったです。見終わった後にこの先、パイを食べる気になることはないだろうなと感じたくらいですから・・・。さらに床屋で髭剃りなんか一生勘弁して欲しいです。駆け落ちの二人のその後を移さないところが、後味の悪さを際立たせていますね。二人が幸せな人生送れるますように心からお祈り致します☆☆☆ 【マーク・ハント】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-26 03:25:43) 5.《ネタバレ》 バートンらしいダークな映像満載の王道的な悲劇と血まみれミュージカル。今までのバートン作品やデップが好きだから、というだけの人は止めた方が正解かもしれませんので注意。ちなみに私が観に行ったトコでは、予告が始まっても大きな声で普通にお喋りしていた若干お年を召したご婦人方が数十人いらっしゃいましたが、上映後は皆さん足どり重く無口になっていましたね。 髭剃りでどれくらい稼いでいたのか分かりませんが、喉を掻っ捌いた後のトドメの脳天逆落としは合理的だなぁと感心してしまいました。悪趣味というかさすがバートン!みたいな。殺して落としたら後処理(肉の処理)担当のラベットが大変なんだけど血糊は別として殺しは妙にリアルだった。ラスト、知らずに殺めてしまった嫁を抱きかかえ「斬れ」とばかりに首をもたげ、嫁を包み込むように崩れていったトッドには哀愁を感じたな。ミュージカルとしては皆さん高音も十分に出ていて上手かった。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-22 20:51:43)(良:1票) 4.やはり本作で最も記憶に残るのは鮮血シーンでしょう。回想や妄想のシーンでは色鮮やかなバートン色が前面に押し出されていますが、スウィーニーの世界は灰色が基調であり、そこでドッバッっと真っ赤な血が飛び散るコントラストが強烈な印象を与えています。ころあいに傾斜した窓も味わいがあり、そこで復讐の時を待つスウィーニーの人物造型もバートン監督の好きそうなキャラクターだけあってしっかりしていますし、ヘレナ・ボナム=カーターの役も良く練られています。ただ、アラン・リックマン演じる判事は若かりし頃に比べいささか狡猾さが弱まっており、そのせいで物語がやや貧しくなっているように思います。強烈な歌があるわりに全体的に見せ場には乏しい感じはしますが、アトラクションを体験しているような感覚を味わえる独特な世界は構築されており、さすがはバートン監督と言ったところです。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-22 18:11:44) 3.《ネタバレ》 「本当は怖いグリム童話」みたいな映画・・・。もとい、暗鬱な霧のロンドンが舞台だから「本当は怖いディケンズの小説」みたいな雰囲気といった方が良いかも。良識派の方はおそらく眉をひそめるであろうブラックな内容だが、自分はダークなバートン流寓話という事で、相変わらずの卓越した映像センスと共に2時間充分堪能させてもらいました。ミュージカル映画って自分の場合だと、なかなか頭の中で映像と音楽とのコンセント同士が「カチッ」と繋がって映画に乗れるケースが非常に少ないんですが、この作品では、最初判事が理髪店に来たシーンのデュエット辺りからもう一気に繋がりましたね。その後は、ミュージカルである事が全く気にならなかったくらい。ヘレナ・ボナム・カーターの歌声(←吹替え?)が大好きなマーニ・ニクソン(「マイ・フェア・レディ」や「王様と私」ヒロインの声)と非常に似た声質だったので、その分印象もよりアップしたのかも。何度か流れる「ジョアンナ」は、「ウエストサイド物語」での「マリア」に比する曲だと思います。海岸でくつろぐ横縞模様の全身水着を着たジョニーの表情にはとにかく爆笑!ただ、あまりにバートン監督に適した内容なだけに、新作を待ちわびたファンにそれ以上のものをつい期待させてしまう衝撃度には欠けるような気が。でもそれはこちらの一方的な思い入れであって決してこの映画の責任じゃないですからね・・・。解ってはいるんですが。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-21 11:46:34) 2.《ネタバレ》 面白いとは思うが、期待感があまりにも高すぎたためか、やや不満なところもあった。強引なストーリー展開はミュージカルなので許されるが、ストーリーの膨らみがやや物足りず、さらに感情面に訴えてくる点が少ないような気がした。バートンが意識したのは、ストーリー展開ではなく、ミュージカルそのものだったからだろう。ストーリーを楽しむというよりも、ミュージカルとして視覚的・聴覚的に楽しませることを念頭において製作したものと思われる。 それにしても、バートンの世界観はさすがだ。どっぷりと彼の世界観に浸ることができた。陰湿極まりないが、どこかユーモアがある見事な世界だ。グロいけれども、これは品のあるグロさだ。グロさを極めたものだけが、到達できるグロさだろう。 デュエット構成のミュージカルは見応え・聞き応え十分だ。 メチャクチャ上手いというわけではないが、編集の上手さで盛り上がりのあるデュエットを堪能することができるのは、映画ならではのものか。 ストーリーとして面白いのは、トッドが妻の顔も娘の顔も分からなかったことだろう。 15年間の牢獄の中で、記憶から消えつつあったのは妻や娘の顔であり、克明に記憶に刻まれたのは、判事の顔や役人の顔だったのではないか。 彼は“復讐”に溺れていただけということがよく分かる。 「恋に恋する」という状況があるが、あれに近いものがあったのではないか。 なんのために復讐するのかが、トッドには分からなくなっていたのかもしれない。 復讐することでしか、自分自身をサルベージ(救う)できなかったようだ。 ラベットが「顔を覚えているのか?」と聞いたときに、トッドがつまりながら「髪は黄金色で・・・」と答えていたのが印象的だ。 欲を言えば、もっとトッドの悲哀を感じさせて欲しかったところだ。 “復讐”いう名の魔物に取り憑かれた男の哀しさを十二分には感じることはできなかった。そういった感情をミュージカルで表現せざるを得ないため、通常の映画のようには上手くはいかなかったのかもしれない。 ラストのクダリも少々物足りないのではないか。観客には妻の正体が分かっているために“復讐”に囚われた男の末路の悲劇に深みや衝撃があまりない。 ラストのオチはあれでやむを得ないだろう。贖罪を求めて、自分の死を受け入れるかのように自分の首を少々上げるトッドの姿には、さすがに悲哀は感じられるものとなっている。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-19 23:37:35) 1.暗黒のロンドンで暗躍する理髪師の殺人鬼“スウィーニー・トッド”を、ティム・バートン+ジョニー・デップの盟友コンビで、「ミュージカル」というスパイスをドギツク加えて相変わらずの“特異世界”の中に息づかせた。 鑑賞後まで“スウィーニー・トッド”というキャラクターを知らず、今作はティム・バートンの完全オリジナル作品かと思っていた。 実は創作の殺人鬼キャラクターとしてかなり有名で幾度も舞台化、映画化されていることを知り、ティム・バートンらしからぬ最後まで深い闇を秘めたラストにも頷けた。 全編通して悪趣味かつクオリティの高いビジュアルは、ティム・バートン監督ならではで、そこで惜しげもなく歌声を披露しながら、またもやアクの強いキャラクターを体現してみせたジョニー・デップと合わせて、作品から醸し出される雰囲気に反して安心して観られた。 ティム・バートン監督のパートナーでもあるヘレナ・ボナム・カーターも内にまがまがしい狂気を秘めたパイ屋の女主人を、妖しい魅力で表現してみせたと思う。 狂気に溢れた殺人鬼の物語をミュージカル調で映像化してみせたティム・バートンの力量にはもはや隙はなく、ジョニー・デップの魅力も合わせて概ね満足度は高い映画であると言える。 ただ、今作で6作目の監督&主演コンビとなる彼らの化学反応に、安心感を覚えつつもそろそろ新たな“爆発”を見せてほしいというのも映画ファンとしては正直な心情だったりする。 そういう意味では、題材の強烈さに反して今ひとつ“驚き”はない映画だったかもしれない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-19 21:25:42)(良:1票)
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