みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(7点検索)】
4.《ネタバレ》 原作を読んで、是非とも映画になったら観に行きたいと思っていた。自分は筋を知っ ていたから画面が切り替わっても理解できたけれど、知らない人はどうだったのか。3時間22分という時間を使っても原作を追うことが精一杯で消化不良だったのではないだろうか。全般的に平坦な印象、物足りなさを感じてしまいました。 某航空会社を刺激しないように、また遺族の方々への配慮もあったのでしょうか、企業内の劣悪な労働条件や謀略・ねたみの部分や、御巣鷹山の惨劇の描写があっさりしているし、行天の悪徳振りもさることながら恩地の苦悩振りも中途半端な感じで、もっと、泥々とした人間模様が展開されると思っていました。そうしなければ恩地の頑固なまでに自分の意志を貫く強い意志が鮮明になりません。何が一番言いたかったのかぼやけていたような気がします。でもその部分は我慢するとしても、タイトルが「沈まぬ太陽」というのだから、最後のシーンはスクリーン一杯に、真っ赤な夕日を映して欲しかった。この映画がもし、渡辺謙が主人公ではなかったら、観た人々は満足できたでしょうか。非常に期待していただけに、残念です。自分は渡辺謙と鈴木京香の夫婦のやりとりが一番胸に響きました。 【たくみ】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-11-01 20:04:05)(良:1票) 3.《ネタバレ》 山崎豊子の映画化となると、どうしても、山本薩夫監督を思わずにはいられないのですが、「不毛地帯」「華麗なる一族」、作者は違うとはいえ「金環蝕」などの作品と比較すると、纏まりが悪い。 事故は起きるべくして起きた、国民航空の信じられない企業体質。この追求が大分甘く感じた。原作では主人公の悲壮な境遇・苦悩に加え、墜落事故を事故を招いた驚くべき企業体質、そして(得意の)政治権力の内幕を逃さずに描くことで壮大なドラマとなっていたのだが、映画ではやや企業実態の描写が散漫にみえる。原作の台詞の「主要部分抜粋」のような感じ、典型像の域でとどまっていた。 3時間以上の時間があるのだから、もう少し企業・政治家の癒着を突く事ができるのではないだろうか。 いつの時代もそうだが、国民よりも自分の保身を優先する企業トップ・政治家、その利権に群がる人間達。その告発的な部分を持つ映画も観たい。 渡辺謙の熱演、彼の悲壮な境遇と決意は伝わったが、もっと「大きな作品」に出来たはず。現在、支援問題が話題となっていますが酷いものです。経営陣の責任は重大です。ただ、その末端で安月給で油まみれになって航空機を整備している者ら多くの末端従業員らの存在も忘れてはならないですね。そう思うと、余計に腹がたってしょうがない。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-11-01 17:02:53)(良:2票) 2.《ネタバレ》 爆発的な面白さはなかったが、202分と言う長さにもかかわらず、最後まで飽きずに観られたのは原作の功か渡辺謙のおかげか。ただし原作は未読。 この原作を映画化するには、角川映画をはじめとした各社の並々ならぬ努力があったと聞くが、それも頷ける濃い内容だったことにまずは賛辞を送りたい。主人公の恩地元は国立航空(日本航空がモデルとされる)の元組合長。その彼が、左遷を繰り返されながらも会社のため、社員のために会社組織と奮闘する姿が感動的に描かれる。僕のように左翼に対してかなり厳しい目を持つ人間でも「こりゃ酷い」と感じるほどだから、一般的に観ればかなりの同情票は集まると思う。それほど会社側が酷い。一社員に対して組織的な陰謀で対抗するようじゃ全然ダメだ。正々堂々と戦うべきだ。それで勝てないならば、よっぽど会社のあり方が間違っているんだろう。一方で、彼は継続的に会社を改善しようとひたすら努力する。それは観る者の心を打たないではおかない。「そんなに会社に嫌われているのになぜ?」と皆訊くが、それは彼の意地が許さないのだ。何となく分かる。 演技では、恩地を演じる渡辺謙の迫力も物凄い。この映画はほとんど彼のためにあると言っても過言ではないだろう。プレミアで涙したと聞くが、それも頷ける熱演を見せる。「演じきる」とはこういうことかと思った。しかもそれが過剰になっていないのがまた素晴らしいところ。脇役も三浦友和、松雪泰子、石坂浩二と顔ぶれが揃っているが、ちょっと次元が違う印象がある。海外進出する実力は伊達じゃない。 それでも最後に言わせてもらえば、現実の日航七労組の主張は目に余るものがある。彼らの主張に興味がある方はサイトを見れば、組合ニュースが載っているから見てみればよい。これじゃ会社が危機に瀕するのも無理は無い。 【枕流】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-27 00:06:51) 1. キャスト・ストーリー等、非常に重厚で、丁寧に作った映画だと思います。映画館は年配の人でいっぱいでした。変な感想かもしれないけれど、昭和だなーという印象です。いい映画だと思いますが、悪い奴がたくさん出てきてスカっとしないのが、ちょっと残念です。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-25 18:20:24)
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