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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(7点検索)】
7.前半。小津さんといえば静の画だというのでとりあえずカメラワークに注目。あぁ、こういうのは好きだ。落ち着く。そして実は結構コミカル。会話のシーンで毎回顔がパッパッとアップになるのを不自然に感じるのは、きっと現代の日本人がお互いの目を見て会話をしなくなったからだろう・・・嘘、何かセンテンスとセンテンスの間に不自然な空白があります。古いから仕方ないけど仕方ないですませちゃ小津さんに失礼なので減点。中盤。いかんね。静の画は良いけど、それは僕にとっては風景に限定される。大自然もしくは雄大な街の風景などは、静で撮るのは全く構わないが、人間同士のシーンで静を撮られても退屈だ(アバウト・ザ・シュミットは「生きる」でなくこちらを参考にしたのではないか?)。人間はもっと活動的で能動的に動くべきなのだ、まだ精々二十世紀しか歴史を紡いでないんだぞ、ぼやぼやと会話している場合かぁーっ、減点。終盤。うぅぅぅう、親の急逝は、高校生の僕には辛いネタです。涙が出ました。そんな事言わないで下さいよ原節子さん。俺は絶対親大事にしますから。くそ、映画なんて観てる場合じゃないな!・・・ちょっとだけノルマ減らそう。 【ぶらっくばぁど】さん 7点(2005-02-04 21:46:11)
6.この映画のテーマは望郷なのでしょう。ああ田舎に帰りたいなあ。そんな誰しもが持っている感情をくすぐったに過ぎないのかも知れません。俳優陣の演技も決して上手いとは言えず、ひとり輝きを放つ原節子氏も妙に不自然な目線と色っぽさで浮いているとしか思えません。半世紀前の映画とはいえ。悲しいことに「東京物語」で描かれているような親子関係はさらに悪化している。彼等夫婦が言っていた通り、平気で親を殺す時代。なんぼかまし、幸せな方なのだ。親は子供の考えていることが分からず、子供は親の考えていること等興味がない。それはそうなのだが、あまりにも親子の間に壁があり過ぎて、幼少の頃や青年期になにかあったとも思える描写が気になる。父親がよく酒を飲みそれが嫌だったというが、その程度の事でこの扱いはあまりに大人気ない。もうみんな良い歳なのだから知人や友人の死を経験して、人の痛みを理解して良いはず。すばらしい映画なのですが、なにか感動できるものが欲しい一本です。 【wish】さん 7点(2004-04-03 10:06:59)
5.《ネタバレ》 所詮映画は作りモノですが、これはどこにでもありそうな世界のようでいてかなり異質な世界なのでは?と思う。この映画をみて「ある、ある、ある」って思うのか?「ない、ない、ない」って思うのか?私は後者だ。そもそも「忙しい、忙しい」っていってるのはダイタイ暇なヤツが多いし、単に面倒なだけでしょ?上京した親の相手が面倒な気持ちもわからないでもないし、上京時の扱いはまだ許容範囲としても、母が危篤→死の過程での子供達の反応・言動はちょっとひどい。「ない、ない、ない」って思う。よって青いと言われようが、香川京子を断固支持する。原節子の心情の吐露は誠実さの表れで、映画的には悪くは無いのだが、妻を亡くし落胆する義父にワザワザ言う必要はないのでは?と感じる。普通は言わないだろう。散々凹まされたラストの笠智衆の姿は「人間最後は一人なんだ」という事を切実と感じさせる。いろいろ考えさせられる作品ではあるが、かなり後味の悪い作品だ。家族は各々独立して然るべきで、ベタベタする気は無いけれども、これをみて「家族なんてこんなもの」と訳知顔にはなりたくない。 <追記>20年ぶりに再見。印象はさほど変わらないが、年を取ったせいかやや「ある、ある、ある」感が増したような。オチを知った上での再見の収穫としては、単なるよき父という印象であった笠智衆が「場末の医者」に甘んじている長男を期待ハズレと感じていたこと。あとは義母が泊まりにきた時の「ズルイ女」原節子の電気を消すシーンの表情が何とも言えず意味深であったことかな。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2004-03-19 23:25:37)
4.小津監督は欧州で高く評価されてるそうです。彼に魅せられた監督が来日したものの、「現在の東京には『東京物語』がない」と言って帰ったと聞きます。しかし、おそらく53年当時もなかったのではないでしょうか。この映画の東京は、当時の生活が仔細に描かれていながら、生活臭が薄い。画づらの美しさが生々しさを消しているんです。それは欠点ではなくて、小津監督が、日本的な風景を切り貼りして、普遍的な世界をいかに巧みに作り上げていたか、の証明です。そのある意味人工的な世界から、日常の悲しみが浮かび上がる。名作といわれるだけのことはあります。俗に「小津調」と呼ばれる、独特のカメラワークにもご注目。長男の嫁が家の中を歩き回るシーンがあるのですが、切り替わり方が『バイオハザード』(ゲーム)を連想させました。 【円盤人】さん 7点(2004-01-27 02:24:05)(良:1票)
3.バカ息子!とバカ長女!あきれて物が言えない! 映画とはいえ、親を親とも思わない言動に..見ていて本気で腹が立つ!.. 核家族化や、希薄な親子関係への警鐘なのだろうが.. それに引き替え、原節子 演じる次男の嫁の献身さには、涙がでそうでした.. 邦画の古き良き時代を代表する 名作!.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-16 12:45:44)
2.上京した老親と子供、孫達の有様を淡々と描いているだけに、逆に当時の日本人のごくありふれた日常生活の貴重な記録となっている。人々の立ち振る舞い、言葉遣いのきれいなこと。私達は何でこういう素晴らしいものをいとも簡単に忘れて来てしまったのかと思う。また人々は良く掃除をし、家をきちんと片付ける。あの頃、片付けられない女達はいなかったんだろうか?忙しい忙しい、だから仕方ないを連発し自らを納得させる娘と息子達。そんななかで、亡き次男の嫁だけが心の通ったもてなしをする。原節子は顔の作りも表情も演技も1人だけ全く異質で、浮世離れしている。まるで空から舞い降りた天女のようだ。これに多分、杉村春子演じる娘のような現実の女を日々相手に生きていかねばならない男性は、当時コロッとまいったのだろう。今ではあまりに非現実的過ぎ、お笑いにしかならないだろうが・・・。映画自体は多くの人がいうほどそれほど胸に迫るようなものではなかった。「ショーシャンクの空に」とかこの映画とか、そこまでいいか?私にとってもっといいものはたくさんある。だから、私は日本では生きにくいんだ、と思ってしまう。 【大木眠魚】さん 7点(2003-12-14 00:42:25)
1.時代、風景、風俗、この映画を見て日本人でいて良かった、こういう過去の時代を実際に過ごしてきた国に生まれて良かった、と思ってしまいました。ひなびた銭湯にでも行きたくなります。ただ今みると杉村春子は普通だと思います。みんな自分の暮らしがあるんだから。 【omut】さん 7点(2003-09-02 00:37:39)
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【点数情報】
Review人数 |
200人 |
平均点数 |
8.12点 |
0 | 2 | 1.00% |
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1 | 1 | 0.50% |
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2 | 2 | 1.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 4 | 2.00% |
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5 | 8 | 4.00% |
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6 | 14 | 7.00% |
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7 | 27 | 13.50% |
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8 | 48 | 24.00% |
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9 | 34 | 17.00% |
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10 | 60 | 30.00% |
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【その他点数情報】
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