みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
75.《ネタバレ》 アメリカの抱える暗の部分、移民差別、労働者階級の貧困、身障者の問題ありとあらゆるものが重く暗い画面と共にのしかかってきます。その現実と向き合いながらも空想の中でミュージカルに耽る主人公の姿がとても健気でした。本当に救いのない話で見ていて辛いのですが、不思議とビヨークの醸し出す雰囲気が全てをオブラートのように包み込み、辛い現実を中和していました。多分他の女優さんなら成り立たない映画だと思います。 【SWORD】さん 8点(2004-07-27 10:31:41) 74.美しい映像、音楽すばらしかった。セルマは良き友人に恵まれてはいたが孤独であった。そして悲劇をうむのだがミュージカルシーンは生き生きとしていた。心に残る映画になった。 【ビンセント】さん 8点(2004-06-28 23:45:31) 73.《ネタバレ》 これは今までに類を見ないミュージカル。あえてカメラを固定せず、手持ちでしかもセピア色で描き出される映像はまるでドキュメンタリー映像を見せられているような気分になる。ミュージカル部分はそれとは対象に色が付き、導入部分が楽器ではなくプレス機の音や列車の通る音が徐々にリズムを刻み、それから様々な人々が歌い踊るというこれまた幻想的な映像である。あの裁判で、セルマは秘密を打ち明けて、真実を語っていれば、刑は減刑されたかもしれない。しかし、例えそうだとしても、“移民”である彼女には不利な立場であった事に変わりはない。信じた隣人に裏切られ、全てを失い、そして犯罪者の汚名を着せられる…なんと過酷な事だろうか。そかし、そこまでして彼女は息子の目を治すため、自らを犠牲にした。これは確かに後味が悪い。いや、それどころか冒頭からして暗い。しかし、それだけで切り捨てるには、あまりにも勿体無い映画だ。 【クリムゾン・キング】さん 8点(2004-06-10 19:03:29) 72.重く暗いストーリーそしてラスト・・・。泣きました。 感動とは違う涙が溢れてきました。やりきれません。 テーマは違いますが「火垂るの墓」を思い出しました。 【ジム】さん 8点(2004-04-26 12:53:17) 71.《ネタバレ》 ビョークが好き。面白そう。と思って軽い気持ちで見に行きましたが、ここまでしんどい映画とは・・・。なぜかハッピーエンドに終わるに違いないと思い込んで見ていたので、いつ逆転するのかと思っていたら、いつまでたってもどんどん不幸になるばかり。だけども、どんなに不幸になろうとも、歌うことと踊ることだけは決して忘れなかった彼女がすごくビョークっぽく思えた。なんか「この人から歌を取ってしまったらうまく生きることが出来ないんじゃないか」って勝手にビョークのことを思っていたので、かなり適役だと思いました。 あまりに鬱になるので、映画館で見てから2度と見ることがなかった映画。なのに公開から10年以上経ってもはっきり覚えている映画です。 面白い映画かと言われれば、面白くない映画。だけど、強烈に印象に残る映画です。 【レゲエラム】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-18 00:30:23) 70.手法についてはやっぱり満点というわけにはいかないかもしれない。基本的に演技力がないのをごまかしているように見える。もちろん時に神がかった演技、というか唯一無比の存在感を放つんだけど。 それはそれであり、いやかなりありなんだけど。それから結末がすごすぎて評価が分かれると思いますが、結末やセルマの行動というより、この監督の「アメリカの描き方」なんではないか。 セルマに手を差し伸べる人も少なくないのに、いくら自己破滅型とはいえ少しばかり事情をくんでやる気はないのかなと思うほどのひどい仕打ち。自己犠牲なんて浪花節は一切通用せずまとめて事務的に処理してしまう、そんな「アメリカそのもの」が言いたかったのかなあと思うと、やはり背筋が凍る思いです。ただ障害があるし心優しいしそれが何らかの形で報われるのよ、というありがちなのも、それはそれでどうかと思うのであるが。 【へろりうしオブトイジョイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-16 02:55:41) 69.《ネタバレ》 ひたすらにやりきれない方へ、あぁやりきれない方へといざなわれてゆき、最終的にどん底のボーゼンに突き落とされてしまっても、何だかえもいわれぬ感動が残ってしまって私はこの作品をキライになれない。ビョークの歌声が脳みその芯に響く。時にボーゼンとしてみたい欲求というのがあるのかもしれない。人によっては、であろうけれど。 【HAR】さん 8点(2004-02-09 18:04:32) 68.現実はドグマ、非現実をミュージカル。一見とても安易。ラース・フォン・トリアーだからこそ究極となりえた。あまりにもあからさまな星条旗のショット、これほどストレートに己の思想を伝えようとする監督が他にどれだけいるだろう。「オレの映画は芸術だから。分かる人に分かってもらえればいい」というのでは決してない。映画はファンタジー、休日をお手軽に過ごす単なる手段、そんな映画に対して完璧に受身な全ての観客に対して覚醒を、半ば強制するような、いわば挑戦状だ。この作品を単なるメロドラマとして消化できたとしても、それはそれで幸せだろう。これは交通事故に遭ったようなものだと。映画は変わらずファンタジーだと。どちらにしろトリアーは本作の姿勢を、続けるどころかますます増大させていくのだろう。皆こっちをみてくれ!と。つーか変態。ラースはど変態。 【ドレミダーン】さん 8点(2004-01-25 23:13:13)(良:1票) 67.この映画でトリアー監督が見せたかったのはビョークという歌姫であり、脚本から救済の要素を(不自然なくらいに)排してしまったのは、彼女を浮かび上がらせるための仕掛けの一つだと私は受け取りました。映画はフィクションであるからこそ楽しめる側面があり、観客には場面に応じて主観と客観を行き来する自由がある。私はこの映画を観ている間、ビョークのステージを堪能するためにずっと引いた視点で通しました。 全てが悪い方向へ転がり落ちていく現実のシナリオ。対比するのは、ジーン・ケリーやアステアが見せてくれた幸せなミュージカル映画の世界。くっきりした明暗、だからこそビョークの歌声に何かが宿るのを感じられた。しかしメジャーな興行にのせたために多くの純粋な観客を傷つけたことを思うと、手放しに賞賛することが憚られる。手持ちカメラで撮られた現実は三半規管への刺激を蓄積。追い討ちをかける生理的にショッキングな結末。現実のシナリオはひたすらに嘔吐を誘発する。監督が意図して人体の錯覚を利用しているような気がしないでもない。 観る人を選ぶ大人の童話。支持も不支持も、間違いなんかじゃない。 ただ一つ、ミュージカルとしてはダンスのスキルが物足りなかった。 【337】さん 8点(2004-01-10 15:40:51) 66.《ネタバレ》 見終わってからもじわじわと心の奥底に問いかけてくる映画。「目が見えないのか」の問いに、「What is expected to see?(見るべきものがある?)」と答えた後、列車と線路で踊るミュージカルシーン以降からのめり込んだ。セルマはほとんど目が見えないがために、音楽などに対する感性も常人とは異なるのだろう。現実シーンは素人のように手ブレで撮影し、空想シーンでは逆に固定した映像で見せるという、なんともいえない切り替えのバランスが一言でいって素晴らしい。この作品には「Mercy(慈悲)」「forgiveness(許し)」などの宗教用語が絡んでおり、そういった西洋人のキリスト教的考え方を考慮に入れながら見るとますます評価は高くなるだろう。最後のシーンは残酷に過ぎるという意見が多いが、執行延長を却下した時点で分かっていたことであり驚きには値しなかった。自分自身、そういった場面について何度も噂に聞いていたせいかもしれない。ショーシャンクのように救いがある終わり方ではないので、ショーシャンクよりマイナス1点。非常に重い映画なので、「白夜を旅する人々(三浦哲郎著)」と同じく四年に一度ぐらいの間隔でみたい作品。ミュージカルの場面だけは毎日でも観たい。 【mhiro】さん 8点(2004-01-08 18:41:14) 65.元々こういう映画が好きです。そしてミュージカルも好きなので非常に楽しめました。映像を綺麗でしたし、音や感情がリアルに伝わってきました。『なんでだよ!』『違うだろ、それは!』って思うもどかしさが1杯詰まっていますが、それはそれで彼女の生き方だし、彼女の子をおもう意思だから尊重したいなぁ~と(笑)皆さんの言うように、最後は言葉を失い、かなり凹みました・・。 【エルビス】さん 8点(2004-01-05 19:43:48) 64.《ネタバレ》 「頭の中は自由」、アンネの日記にこんな一文があった。 こんなにも深い深い暗闇の中で、押しつぶされる恐怖に身を浸していても、彼女は歌うことが出来た。 どんな不幸からも、人は喜びを拾い上げることが出来る。 どんな暗闇も、それを暗闇と認めてしまわなければ暗闇ではない。 そして最後の歌も、認めてしまはなければそれは最後の歌にはならないのだ。 セルマ、あなたは強いよ。 光だけを見つめて生きていくことだって、光だけを見つめて死んでいくことだって決して不可能ではなかった。 あぁ、希望に満ち溢れた映画。 【紅蓮天国】さん 8点(2004-01-03 00:14:53) 63.《ネタバレ》 ミュージカルの部分が作品の暗い部分を多少カバーしてくれてる感じがした。話的には真っ暗なストーリーで、理不尽なセルマの死を辛く思うけれど。。子供への一心の愛に最後にはセルマに違う意味での希望の光を感じた。ミュージカル部分が凄く強いからミュージカルは絶対だめ!って人には良くないかもしれないけど★個人的にデビッド・モース大好きだけど、こんな役でゲンナリしました★ 【civi】さん 8点(2004-01-01 23:19:28) 62.作品の出来としてはこの点数をつけざるを得ない。しかし、もう二度と観たくない。こんな悲しみややるせなさを何度も何度も味わうのは自分の人生だけで充分だ。 【しゃらら】さん 8点(2003-12-24 15:44:11) 61.世界観には禿同。しかし映画でこれをいう必要があるのかな?とも思った。デンマークでは映画はそういうものなのかも。日本ではエンタテインメントだけどね。ただ、予備知識ぜろで見た私はしばらく立ち直れなかったっす。 【azuncha03】さん 8点(2003-12-22 14:40:55) 60.この手の暗い映画は 自分の気分次第でおもしろくもなってくる。ビョークの素晴らしさを感じました。この映画を見た後ビョークのCD購入しました。 子供を守るために自分を犠牲にする謙虚さ。見終わった後いろいろ考えさせられインパクトのある映画ですね。 【lllだりlll】さん 8点(2003-12-06 14:43:47) 59.手ぶれの激しいハンディカメラの画像と一転鮮やかなミュージカルシーン。セルマの厳しい現実と空想世界のコントラストを映し出すための考え抜かれた演出だってことはよくわかるんだけど、ハンディカメラは、そこに撮影者の存在を強く感じすぎて、私などは全く感情移入できなかった。ミュージカルシーンもコマ切れの印象しか残らず、もっと全体像を写してよ!とイラついた。しかしビョークの存在感と、この映画の持つパワーは圧倒的。何の感動もせずイラついたっていうのに、彼女の歌う「マイ・フェイバリット・シングス」が頭から離れず、なんと3回以上も観るハメになった。良くも悪くも、観るものに強烈な印象を与える映画だ。 【poppo】さん 8点(2003-11-23 20:08:01) 58.ビョークファンなもんで。ドグマシステムだかなんだかのおかげで、ミュージカルシーンだけ取り出してまとめて観たい気分に襲われること必至。劇場公開版とビデオリリース版ではオープニングが違うけど、どんな理由なんだろか? 【拇指】さん 8点(2003-11-21 04:00:59) 57.うわー悲しすぎや、そして救いがなさすぎやー。。でもずっと心に残ると思う。。 【ヒロヒロ】さん 8点(2003-11-16 21:31:53) 56.すごく混んでいて前の席しか空いてなかった為に、途中でトイレで吐いてしまった・・・・。終わった後も吐き気が続いた。映像に酔ったのかストーリーに酔ったのかどっちかわからない。誰かもっとなんとかしてやってよ!カトリーヌドヌーブがビョークを守ろうとするのにだけ安心した。もっとなんとかなっただろうって思って悔しくて仕方が無かった。つらかった。 【cock succer blues lee】さん 8点(2003-11-13 11:07:07)
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