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【クチコミ・感想(8点検索)】
7. 第2次大戦でのヘタレっぷりとは裏腹に映画史に一時代を築いたイタリアのネオ・リアリスモ。ムッソリーニのファシズムの抑圧から解放された当時の映画人の情熱と喜びが魂を込めたかの如く画面から迫ってくる。同時に自国内の悲惨な経済的状況を逆手に取り、極めて(飽くまで当時の)日常的な題材を選び、素人を起用し、ロケーションを多用化して制作費を節約しまくっているのは”ナニワの商人”もビックリの抜け目無さだ。その代表作と言えば、ロベルト・ロッセリーニ監督の「無防備都市」(1945年)「戦火のかなた」(1946年)と並んで本作、というのが大体定番となっている。が、本作の前にデ・シーカは「靴みがき」(1946年)という勝るとも劣らぬ秀作を発表しており、個人的には甲乙付け難い。さりげない演出でやりきれない現実(当時の伊ではこういったコトは恐らく日常茶飯事だったに違いない)を突き付ける作劇方法には当時のハリウッド映画(御都合主義的ハッピーエンド!)に対するアンチテーゼも当然込められていたハズ。”現実はそんなに甘くはない、それでも我々はその中で生きていかなければならないのだ”それは確かに正論だが、娯楽としての映画の有り様を考えると「王道」とは認めたくない。自転車を盗もうとして群衆にボコられる父親を健気にかばう息子…。辛気くさいでは片付けられない本物の重さが胸に残る余りにもホロ苦過ぎな名作に…8点。余談だが、この子役エンツォ・スタヨーラは後に職業俳優になったが、呆気なくフェイドアウトしたそうである。本人に格別の演技力があった訳でなし、力強くも緻密なデ・シーカの演出あればこそ、あそこまで輝いたのだから蓋し当然というものだろう。 【へちょちょ】さん 8点(2003-02-09 06:13:40)(良:1票)
6.ああ!なんて残酷な話なんだろう・・・戦後の混乱期とは言え、貧乏人はいつまでも報われないのか?なんで金持ちから盗まねーんだよ! 【クロマス】さん 8点(2003-02-03 20:35:40)
5.悲劇的な内容なのにお父さんのユーモアと子供の視点で和ませ、色々な伏線があるのにそれが何の役にも立たない現実という皮肉、しかも、この親子は実際は町の電気屋と町にいたただのガキんちょだという演技経験も何も無いド素人。溺れている爺さんも、評判の占い師も何の役にはたってくれず、当たり前の用に自転車は見付からず、お父さんは明日への糧のために今度は自分が自転車を盗み、そして自分だけは捕まる。下手なドキュメントより現実というものがリアルに伝わってくる。凄い映画だと思います。 【恥部@研】さん 8点(2002-12-19 18:29:11)
4.かなしいお話ほど心に残るんですよ・・・。何でかなあ? 【カレーライス】さん 8点(2002-11-19 13:16:33)
3.今の時代に見ても十分共感できる内容だった。この気持ちわかるなあという感じ。終わり方もけっこう好き。 【グリーンブラウン】さん 8点(2002-09-18 00:08:52)
2.後味悪くても、名作は名作です。 【Haley】さん 8点(2002-03-10 19:32:27)
1.ラストが後味わるいですねえ。でも「名作」と言われるだけはあります。 【ひよこ】さん 8点(2002-02-13 15:28:46)
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【点数情報】
Review人数 |
121人 |
平均点数 |
7.44点 |
0 | 1 | 0.83% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 0.83% |
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4 | 2 | 1.65% |
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5 | 8 | 6.61% |
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6 | 21 | 17.36% |
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7 | 29 | 23.97% |
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8 | 27 | 22.31% |
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9 | 16 | 13.22% |
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10 | 16 | 13.22% |
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【その他点数情報】
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