みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 あたしはバレエについては全く分からないので、そちらの技術については他の方のレビューを見て頂くとして、凄いなと思ったのは、ナタリー・ポートマン演ずるバレリーナの精神の崩壊していく過程で、自らが「白鳥の湖」のソロの演技を身につけていく様じゃないかな、と思う。現実と虚構が入り乱れて、何がなんだか分からない状況で話が進んでいくが、その中で、表情が変化していく様というのは圧巻でした。ラストの白鳥の湖を演じる姿というのはそうした変化の集大成であり、自身が役を奪われるのではないかという脅えがバレエの前段、役を全て演じるという欲望の為に変化した姿が中盤の黒鳥、欲望を満たす事にやってしまった結果が幻想であった事に安堵して演じるのがラストという、ある意味、白鳥の湖の全てを演じきる事ができた事に酔いしれる彼女の最後の台詞こそが、そっくり演者であるナタリー・ポートマンに返ってくるという感じがあったのが良かったと思います。作りとしてかなり古典的なギミックやサブリミナル効果やCGを使うというのも気持ち悪くて面白かったですね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-15 17:46:30) 6.《ネタバレ》 芸術家の狂気は十分にホラーになる要素あり、と思ってましたから、前半はそこまでこわくないじゃん、とタカをくくってましたが、ギャー、最後のほうはもう「やめてやめてやめて」の連続。で、あそこで「ブチッ」と終わりですか、そうですか。でもあれ以上描きようもないわね。願わくば、あのラストも彼女の妄想の産物で、苦しさをつきぬけた彼女にはすばらしい栄光の日々が待っていました、とさ、というオチだったらいいですね。あ、そうそう、とはいえ何で客席に母親の感動の笑顔をもってくるかなあ。あの演出はステロタイプで興ざめ。あの母親にはもっと複雑な表情をさせる演出のほうが私にはしっくりくる気がした。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-09 02:07:02)(良:2票) 5.《ネタバレ》 最後のバレエシーンがとてもダークに美しく撮れている。純真な心を失った代償にブラックスワンとなったニナの妖しさがすべて表されていると思う。お話は一本道だしエロも無駄に多いが、細かいことは気にせず、最後のバレエシーンを大画面ででかい音で楽しみたい。 【ぷろぐれめたる】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-29 01:10:14)(良:1票) 4.ストレートで分かりやすい内容でした。久々に派手なアクションや奇抜な設定、謎解きなどがない映画を観た気がする。 ヨーロッパ映画みたいな雰囲気。芸術は自己表現であるがゆえに、常に情熱と狂気がともなう。私のように「テレプシコーラ(バレエ漫画)」にはまった人はおもしろいけど、興味のない人はつまらないかも。 ナタリー・ポートマンはオスカー受賞も納得の演技。 主役ニナの比重が7、8割占めるので、オスカーとるぐらいでないともたなかっただろう。 ビデオレンタルで観てもいい気がするが、舞台で大勢の人がいる時と一人の時(孤独)との違いや舞台の奥行き、黒鳥の見せ場の迫力などはスクリーンでないと味わえない。 バレエに関する基礎知識があった方が楽しめると思う(お勧め本は「私をバレエに連れてって」←別に宣伝じゃないけれど…;図書館でどうでしょう?;) 映画を支えきる力をもった女優(プリマ)に喝采を贈りたくなる映画でした。 【果月】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-15 10:46:52)(良:1票) 3.《ネタバレ》 うーん!”少林サッカー”でさえ、”サッカーを冒涜している!”と、お怒りの貴兄が大勢いらっしゃったのに、こちらの”女性版芸術スポ根”はさぞかし、大勢の”自称バレリーナ”のおねえさまたちの(おにいさまも!)、お怒りを、さぞ、一身にあつめていることでしょう。しかし、これ、主人公エマが、主役に抜擢されてからのすべての体験、妄想、痛み、恐怖、苦悩、懊悩、嫉妬、快感を観客も同時に”体感”ができるので、終劇に向かって、雪崩落ちる如くの、怒涛の展開は、わたしにとって、もう、超トリハダモンで(またドルビーサラウンド付きオケのBGMがヤカマシイのなんの!)、“涙ちょちよ切れ”の超感動体験のラストなのでした。そして、なにしろ、この、港男ちゃんが演じる主人公の超カッチョエー事、この上ない!!ぼくは常々、よのなかで、”バレリーナである”って事だけで、超かっちょいい事だと思っているのだが、おもえば、ポートマンはバレりーナやダンサーや女優やモデルや、その他もろもろの“自称芸術家達”の羨望や嫉みを、この作品において、一時的に、一挙に引き受けた!!実際、ラストの彼女は”大脱走のヒルツ”、”タワーリングのオハラハン隊長”、“戦争のはらわたのシュナイダー”、”明日のジョーの力石”と同等、いや、それの数百超カッチョ良かった!!あと、こまかいとこでは、ポートマンから、馬鹿っ母へのすて台詞、”アンタは群踊りでしょ!わたしは主役なのよ!!!”ってのが、もう、たまらん良かったなあ!、、、、、うーーーん!それにしてもバレーはカッチョイーーわ!!(byあいはらこずえ) 追加!あとね、ヴァンサンカッセルつながりでね、ジャンレノに出演して欲しかったねー、異様に、非常に!!(??) これぞ、本当の、”カッコいいとはこういう事さ、、、!” うーーん!!それにしても、ナタリーポートマン!!今のところ”トップオブザワールド!”ね! 追加!そう!このスポコンは、やはりわたくしといたしましては、”巨人の星”や”侍ジャイアンツ”を彷彿とさせましたね。そう!主人公やその周囲の人間達もみな熱血で、ある意味”命を懸けている!”そう、命懸けなのです。んで、その実、実際やってることは、荒唐無稽というか、評価不能というか、子供だましというか、神の領域というか、なんというか。。。。まあ、要するに、力技!なのでした、、、、、、、 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-14 23:49:04) 2.《ネタバレ》 映画を観終わり率直に思ったのは、ダーレン・アロノフスキーが更なる高みに登ったということです。ダーレン・アロノフスキーは今まで醜いこと(ドラッグ)や、凄惨なこと(プロレスリング)を「レクイエム・フォー・ドリーム」や「レスラー」で恐ろしくリアルに描いてきた監督です。そして今回の題材はなんとバレエ。この世界で最も美しさを追求した芸術の一つを、あのアロノフスキーが描くとどうなってしまうのかと期待していましたが、凄かったですねー。常に曇り空で不安を掻き立てるNYの街並み、バレリーナ達の美しいのですが異常ともいえる爪先を始めとする肉体、妖艶という言葉がピッタリと合う黒鳥(ブラック・スワン)のダンス。美しさの裏に存在する醜さ、歪さをガンガン見せつけられた気がしました。それからバレエの演出も上手いなあと感心しました。所詮、女優が数ヶ月練習したところで、本物のバレリーナさながらに踊れる訳はありません。実際のバレリーナはそれこそこの映画で描かれている程、血ヘド吐くほど毎日努力しているのですから。この映画ではニナが踊るシーンでは基本的に足元は映さないカットを多用しており、この演出は英断だなと思いました。勿論、言うまでも無くナタリー・ポートマンの演技は素晴らしいものでした。あれだけの演技、体の張り方でアカデミー賞獲れないって方が無理な話です。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-14 22:17:44)(良:3票) 1.《ネタバレ》 鑑賞中は妄想と現実が織り交ざってややこしいかなと感じましたが、終わってみると単純な話なのかなと。映像と音楽はバレエを扱っているだけあって素晴らしかったですね。バレエに関する知識が皆無に等しい僕には頭の天辺から脚のつま先までその動き一つ一つが美しく感じました。感想としてはトップに立つ人間には嫉妬やプレッシャーなど色んな障害があるんだなと。特に印象的なのは母親の嫉妬。あらすじには娘に期待する母とありますが、僕はそうは思いません。娘の為に夢を諦めたこの母は確実にその事を後悔し、恨んでいるだろうと思います。娘の写真を置いて全く違った歪んだ絵を何枚も描いているのはその象徴だろうし、他にも大きなケーキを食べさせたり、主役は無理と率直に言ったり、家に閉じ込め束縛している。とてもプリマになる娘を愛しているとは思えません。この母の行動が後の漆黒の狂気を招く原因になったのではないかと。クライマックスの本番シーンはまさに圧巻でした。黒鳥の翼とあの恐ろしい目。見ているこっちの身体に鳥肌が出てきました。主演のナタリーポートマンはこのニーナ役でやっとレオンの呪縛から解き放たれましたね。この役は彼女の生い立ちと合致する部分が多かったでしょう。きっと役をするにあたって思い入れは尋常じゃなかったと思います。そういう意味ではニーナ役は彼女にしかできなかったと言っても過言ではないのかもしれませんね。 【関白宣言】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-11 17:47:02)(良:2票)
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