みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 辞書を作る話に2時間。・・・どんなものかと思いましたが、静かながらも熱く真剣な気持ちが伝わり続ける、力強いドラマに感動。日本の映画の良さが全部出ているのではないかと思っちゃうくらいの味わい深さでした。 馬締君も香具矢ちゃんも、出演者の皆様それぞれが地味ながらもすごく良い味をだしてくれているわけですが、なかでもとりわけオダギリジョー演じる西岡さんが最高に好きですね。 「映画ってやっぱり楽しくなきゃね!」と思っている僕にとっては、西岡さんがからむたびに映画館でおこる笑いが心地よく、それでいて彼が泣くシーンにはこちらも胸を打たれてじーんとしちゃいました。 また、「まじめっておもしろい」の映画のキャッチフレーズ通り、確かに「まじめ」もつきつめれば良い意味で面白い。正真正銘の真面目さから生み出される面白さというものをしっかり堪能させてもらいました。 いや、この映画は本当に良かったです。 この映画を観て元気づけられる人って、世の中にいっぱいいるんじゃないですかね!日本人の良さって、何と言っても「まじめであること」だと思うんです。そしてやっぱり「ものづくり」にかける誠意や熱意だと思うのです。 もともと日本人が持っている良さってものを、辞書作りとそれに携わる人達のドラマを通して再認識させていただきました。 【たきたて】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-31 03:08:26)(良:3票) 5.いい映画でした。辞書作りのプロセスが丁寧に描かれていて興味深いです。配役も、原作未読にもかかわらずぴったりだと感じさせてくれるキャストでした。恋愛パートをあっさり進めたのも最近の邦画においては珍しい作りで面白いと思います(もしかしたらそれも原作通りなのかもしれませんがなにぶん未読なので・・・)。年代設定が1995年という、出版においてIT化が十分なされていないだろうと想像できる絶妙な年代なのも上手い演出だと思います。そうでなければ終盤のハプニングなんてあっさり解決してしまいますから。 あと、オダジョーの西岡が良いアクセントになって地味になりがちな画面を上手く締めてくれました。 【MASS】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-11 18:23:12)(良:2票) 4.辞書を作る話・・・なんかパッとしない内容だなぁと思いながらも見に行ったんだけど笑えて泣けて、とっても良かったです。松田龍平はやっぱりいい。 【黒ネコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-06 22:39:22) 3.《ネタバレ》 とても丁寧に作られた良品だと思います。 マジメ君の下宿の部屋、底が抜けそうな物干し?ベランダ? 大量の紙に囲まれてインクの匂いがしみついているような古びた編集室。 すべて作りものとは思えない仕上がりのなか、個性をつかんだ俳優たちの 演技もまともです。 松田龍平君はマジメ君を好演、われらがオダギリジョーは、ちょっと無理のあった 軽い若者から働き盛りサラリーマンを徐々に人情味を見せてホンワカ笑わせてくれます。 あおいちゃんもさすがに上手かった。 もちろん脇を固めるベテランさん達には文句のつけようがありません; ただ・・ちょっと不満、不自然なのが、二人が結婚したあとの感情のぶつけ合い、 このマジメ君ではすれ違い?の方かな、が全く描かれていないので ちょっと・・作り物が透けてしまった感です。 戦前の日本の夫婦に会ったような、妻は夫に従い、といった面を描きたかったのかな。 結婚前のかぐやちゃんならば、もっと自己主張もあってぶつかり合いも あるのが自然な流れのような気がしました。 【AKO】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-21 00:48:10)(良:1票) 2.宮崎あおいの「上で食べよう。」のシーンから、十二年後のシーンへ転換する鮮やかさ。 のちに登場する「香具矢さんは馬締さんの配偶者なの」といった台詞の妙が 石井監督らしくて面白い。 または、加藤剛の死去の場面。 病院の廊下に立ち尽くす松田龍平の横顔から、喪服姿の松田・宮崎が傘を差しながら 坂道を登ってくるロングショットへと画面は転換する。 そして二人が蕎麦を一口すする静かな食卓のショットが窓の雪を映し出す。 そのカメラワークが情感に溢れ、素晴らしい。 この手の物語でありがちなパターンである、 結婚式やら恩師の死やらの劇的イベントに時間を割いて感傷的に盛り上げるといった 媚びになるシーンをことごとく割愛してみせる節度ある姿勢に 非常に好感を持つ。 酒を飲めなかった黒木華が、ビールを一気に飲み干す。 吃音っていた松田龍平が、自然に仲間たちと会話を交わし、チームを統率する。 ツマを盛りつけていた宮崎あおいが、凛とした立ち姿で主菜をふるまっている。 外見の変化だけに頼ることなく、具体的な行動の変化によって 時の流れと人の成長を描く。そうした演出方法も真っ当だ。 ほぼ全てのキャラクターが善良すぎる点は玉に瑕だが、 オダギリジョー、小林薫、伊佐山ひろ子などなど、いずれの配役も味がある。 書物の積み重なる編集部や下宿の内装美術も相当に凝っており、素晴らしい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-18 23:58:22) 1.《ネタバレ》 言葉に対して、改めて真摯な気持ちで生きていこう…。 そう思わせてくれた この映画に感謝しています。 宮崎さんの「嬉しいけど、読めないじゃん!」は、見事でした。 その後に続く「辞書で調べなさいよ!いや、調べないでいい」 やり過ぎるとコミカルになってしまう難しい台詞・流れだと思うが、 絶妙な雰囲気でした。女性の気持ちの揺れ動きがヒシヒシ伝わって来る。 それにしても「愛」に「あ・い」の音を充てた人は、誰なんだろう。 それって、50音順が確定する前の時代なのかな?。 母音のトップ1・2じゃないですか。そこまで考えて名付けたのか?。 最も大切なものに、その2つの音を充てた人を尊敬します。偶然?。 【じょるる】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-16 18:41:05)(良:1票)
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