みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
12.《ネタバレ》 これすごいな、と思うのは、船長の物語の筈なのに、海賊目線でもちゃんと物語が見れるんだよね。原作未見だから分からないのだけど、多分、この映画程海賊に対しての目線や感情はここまでではないと思うんだよね。これはやっぱり、この監督の上手いところなんだと思う。同時に、キャストの演技が本当に凄いんだよ。特に海賊サイドの役者陣は、生々しさがあって、見ている側が不安になるし、同時に彼らの感情も伝わってくるんだよね。良く映画で表現されるスラムの黒人とは違い、アフリカの貧困層の根底にある逞しさみたいな物が表現されている気がしました。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-01-15 02:46:42) 11.《ネタバレ》 一言で言えばすごい映画でした。最後まで目が釘付けになるという点で。 トムハンスクス演じる船長がかわいそうなのはもちろんなのですが、僕はあの ソマリアの海賊4人が不憫でならなかった。 そしてこの21世紀に海賊をしなければならない環境があることにおどろきました。 10代、20代の若者たちが将軍と呼ばれる人のために、金や人質を奪いに行かな かなければいけない現状。 日本という国に生まれて本当によかったなと実感した。 最後のほうで船長が海賊のムセに「漁師をやってたら、選択肢があったかもな」と言うと 「アメリカならな」と答えたムセの台詞が印象的でした。 【キャメル】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-31 01:57:01) 10.事件の途中で船長の家族の描写や、事件を知った一般の人々の姿を一切出さなかったことがよかったです。 フィリップス船長の恐ろしい体験は、あくまで彼のまわり(クルーや海軍)でしか起きていない事実です。 そのほかの描写が入り込んでしまうと、観客は少し客観的な立場で映画を観てしまうのではないでしょうか。 この映画は、船長が陥った絶望的なシチュエーションを、これ以上ない方法で疑似体験させてくれるのです。 ゼロ・グラビティもそうでしたし、この「ほかのことを描かない」作風はこれからも支持されるのかもしれません。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-19 10:02:30)(良:2票) 9.《ネタバレ》 「極限」。魔の海で展開する生還へのエクストリーム・ウェイズ。極限と言う言葉がまさに相応しい、ポール・グリーングラスの新たな傑作である。 実話モノという触れ込みで鑑賞したが、今になって思えば、その緻密に計算された構成に唸らされる。 序盤のボートチェイス、海賊侵入後の船上の駆け引きから、救命艇での攻防までがノンストップで進んでいく。目まぐるしく変化するシチュエーションだが、その導入は全く無理がなく自然であり、数々の事象が整然と処理されていることに気づく。実際に起きたこの事件を、入念に分析しまとめ上げるその手腕は、ジャーナリスト出身のグリーングラスだからこその技だと言える。 また、監督は「ボーン」シリーズなどのエンターテイメント作品においても良作を作っており、「面白く見せる事」についても非常に長けている。キャラクタについては、必要最低限ながらインパクトのある描写でしっかりとキャラ付を行なっているので、娯楽性とテンポを損ねることはない。 例えば海賊達には、腕が伸びる奴も喋るトナカイもいないが、しっかりとキャラが立っている。悲劇の激痩せリーダー、ギョロ目の怒りんぼさん、心優しき裸足少年、運転担当の空気海賊など、ある意味分かりやすい人物象で描写されている。故に軍介入によるパワーバランスの崩壊で、何をしでかすか分からない不安定な状況がこの上なくスリリングに昇華できている。 狭い救命艇に海賊4人と一緒という、ジグソウでも仕掛けるのをためらいそうなソリッドシチュエーションだが、 「前はギリシアの船を襲い大金をせしめた。」 「ではなぜ今ここにいるんだ?」 という会話劇では、この事件の背後にあるグローバリズムの弊害がちらつく。その見せ方にも徹底したフェアネス精神が貫かれており、やはりジャーナリストでもあるグリーングラスの性分を伺わせるファクターとなっている。 「ボーン」シリーズで、グリーングラスは自らのスタイルを極めたと勝手に思っていたが、この監督はまたも凄まじい程の極限をみせてくれた。改めて演技派を印象付けたトム・ハンクスの熱演も忘れ難い。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-18 00:22:38) 8.凄い臨場感!常に集中力を切らさせない圧倒的な緊迫感!これだけでもう観に行って良かったと思える作品でした。 トム・ハンクスの演技も素晴らしく、とても引き込まれた。 序盤で船長が特に靴が汚れているわけでもないのに、靴の汚れを落とすやつ(よく玄関においてある表面が芝みたいなやつ)で靴底を綺麗にする場面があった(実際画面には映らないがザッザッと音が聞こえる)のですが、こういう細かいシーンに船長の気遣いというか人柄が表れていてとても良かった。たとえ靴が汚れていなくても、操縦室は彼にとって聖域であり、侵すことができない場所なんだと伺い知れた。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-09 18:42:33) 7.《ネタバレ》 ○何という緊張感。さすがポール・グリーングラス。○冒頭から両者の目線で描かれる無駄のない展開。駆け引きの描写も見事で、トム・ハンクスの好演も光る。○後に調べたが、海賊に襲われる船は後を絶たない。武装なしの航行はあまりにも危険に思える。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-08 18:32:18) 6.ものすごい緊張感を持った映画で、とっても集中して見ていたせいか、あっという間に終わってしまいました。こんなに集中して見たのは、久々のような気がします。グリーングラス監督は、この映画のような緊張感を作り出すのが、本当にうまいですね。ただ1つ残念なのは、すごい、とは思えても、かっこいい、とは思えないので、何度も繰り返してみたいかというと、そうでもないんです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-07 00:01:17) 5.迫力ある海賊でした。船長も決してヒーローととしてではなく等身大の男として描いているのも良かったと思います。世界では誘拐も海賊もビジネスになっていますからね。 【東京ロッキー】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-05 15:05:44) 4.《ネタバレ》 船長たちと海賊たちとの攻防戦が、相当ハラハラします。少しづつ近づいてくる、レーダーに映る無機質な陰。ちっぽけなはずのモーターボートに翻弄される貨物船・・・。貨物船側はあの手この手で応戦しますが、相手も少しずつ、しかし確実に攻めてくるのがジワジワ怖い!後半は船長にとっても海賊にとっても絶望的な状況で、胸がきりきりします。実話である事や結末なども含めて、ちょっと「狼たちの午後」を思い出しました。 海賊側からの視点は荒々しい粒子の映像で撮られていたと思うんですが(勘違いだったらすみません)、その海賊側の視点と船長側の視点が交差するショットは本当にゾクゾクします。そういえばこの映画、印象的な「視点ショット」が一杯あったような気がしますね。だからこんなにもハラハラし、感情移入してしまうのでしょうか。冒頭での夫婦の会話や、指差しながら「オレの目を見ろ」と言ってくる海賊、ラストに登場する看護師との目の合わせ方など、それぞれの人物の視線を意識しながらもう一度見てみたいです。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-02 10:06:50) 3.《ネタバレ》 いやあ、かなり重厚な名作です。 ストーリーもさることながら、アメリカ軍の動きなどの舞台裏も克明に描かれています。 あっという間の134分でした。 最近のハリウッドはアイデアが枯渇したのかリメイクや実話の映画化が多いように思えます。 感涙シーンは、船長が救出された後のメディカルチェックシーンです。 受け答えに言葉が詰まり、さめざめと涙を流すシーン。 トム・ハンクスの名演が光ります。 そして、最後に私が驚いたのが、エンドロールの製作総指揮者の名前を見たときでした。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-01 18:09:15) 2.ポール・グリーングラスの代表作と言えばジェイソン・ボーンシリーズですが、実はこの人はジャーナリスト出身であり、その経歴を活かして『ブラディ・サンデー』や『ユナイテッド93』といった実録物でも才能を示しています。本作もその系譜に連なる作品なのですが、同時に『ボーン・アルティメイタム』や『グリーン・ゾーン』で得た娯楽アクションの手法も存分に活かされており、圧倒的な迫力と臨場感で観客をその現場に立ち会わせるという空前絶後のスリラーとして仕上がっています。序盤で登場人物の簡単な紹介が終わると映画は一気に本編に入り、クライマックスまで一瞬の緩みもなくフルスロットルで突っ走るという絶倫ぶり。海賊の乗る救命艇と彼らが目指すソマリア海岸、そしてそれを追う米駆逐艦の位置関係、救出作戦の進行具合など、現場の概要や事件の推移といった情報を簡潔に整理して観客へ伝える技術は超一流であり、観客の側が意識せずとも物語が自然と頭に飛び込んでくるという親切な作りになっている点でも感心しました。また、海賊の側にも同情すべき背景があること、彼らが主人公に対して乱暴するのも、受容可能な量を遥かに超えるストレスを受けたためであること等、海賊達が絶対悪として描かれていないことも好印象でした。撮影にあたって米海軍の全面協力を得られているという事実が示す通り、本作がアメリカ万歳映画であることは間違いないのですが、それでも、安易な勧善懲悪という図式は避けて、多面的な見方ができる社会派映画として作り上げた点は大いに評価できます。とにかくこの映画、貶す点が何ひとつ見つからない程よくできています。。。 ここしばらくは大物臭が漂い、『キャスト・アウェイ』以降は骨身を削るような演技からも遠ざかっていたトム・ハンクスですが、そんな彼が本作ではかなり体を張っています。彼ほどのクラスの俳優がここまでやるのかと驚いた程であり、久々のオスカーノミネートもありうるのではないかと思いました。凄いと言えば、主人公と対峙する海賊達も同様であり、アメリカ在住のソマリア人から選ばれた演技経験ゼロのど素人でありながら、ハンクスと堂々と渡り合ってみせています。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-01 00:39:44) 1.《ネタバレ》 映画としての演出はあると思いますがいいドキュメンタリーだと思います。海賊の立場、アメリカ(軍)の存在意義、それぞれの実情がわかります。またプロの職業人を演じるトム・ハンクス、海賊を演じるソマリア人の演技も素晴らしい。トム・ハンクスは言わずもがなですが、ほぼ素人であるソマリア人たちの演技も迫真に迫っています。 海賊は貧しい地元漁師が生活のために行っています。しかも雇われ海賊です。自分からではなく、ある意味嫌々海賊を行っているのでしょう。ではなぜ海賊を行わなければ生活できないのか。もちろん長きにわたる内戦のせいというのもあります。さらに(映画では詳しい説明がありませんが)、ソマリアの漁師は昔は自分たちが食べる分+国内消費分の魚を捕って十分に暮らしていましたが、そこに海外資本の大規模な漁業船団がやってきたのです。そうなると地元漁師は太刀打ちできません。ではなぜ海外の漁船がやってくるのか。じつはソマリア沖はマグロの良漁場なのです。昨今のマグロ人気がそうさせていると考えると、実は我々日本人にも海賊発生の遠い原因の一端があるのかもしれないと思い、少々複雑な気持ちになりました。ただ、映画はすばらしいです。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-11-30 12:50:15)
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