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【クチコミ・感想】
3.大楠道代や内田裕也といったベテランあるいは曲者を揃えたという意味で、近年これほど役者の個性で魅せきった作品も珍しいのではないだろうか。前作「顔」に繋がるような大楠の役どころは、もぅこの人以外には考えられず、体から滲み出てくるようなその圧倒感は、演技という枠を越えている。また内田の“静かな狂気”もまた不変であり、本作の不思議な味わいを増幅させている。然様に、さすが彼らでなければと感じさせるほどの演技力とその存在感は圧倒的だが、しかし彼らと拮抗し、ややもすると霞んでしまわせるほど、生島を演じる新人・大西滝次郎には何か鬼気迫るものが感じられ、将来を予見させるに足りうる演技を我々に披露してくれる。ジメッと湿気を含んだ暗く小さな部屋の中で、ひたすら臓物を串に刺し続ける主人公というのも、過去の映画史を遡っても珍しい役ではあるが、さぞかし荒戸源次郎にとっても期待以上の熱演だったに違いない。隣の部屋から聞こえる喘ぐ声、妖しく蠢く人影、薄暗い廊下に軋む階段、部屋に出入りする様々な人間模様といった、このうらぶれたアパートで描かれていく様々なエピソードが秀逸で、それだけに肝心の赤目四十八瀧を彷徨う道行きのシークエンスが、単にハイキングで道に迷ったカップルにしか見えず、心中する場所としてもとりたてて深い意味を帯びてこないのが惜しくもある。 【ドラえもん】さん 8点(2004-07-21 18:20:25)(良:2票)
2.《ネタバレ》 真面目で気が小さく流れに逆らう事も立ち止まる事も出来ない男。カマ(鎌ヶ崎、日雇い、浮浪者だらけのあいりん地区)からアマへ流れ着いた先は、曰くあり気でアクの強い男女が集うボロアパートで、ココより先に堕ちる場所のない世界。土管のガマは外の世界を知らずに死んでゆく。流れに身を任せ、落ちるところまで堕ちた男女には死に場所を選ぶ事だけが唯一の自由。夢幻な雰囲気すら漂う瀧の流れ、水は四十八の瀧を落ちてもなお流れてゆく。唯一気に入らなかったのは生島の素性が明らかになってしまった事、どうせだったら判らないままの方が得体が知れず面白かったのでは? 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-03-08 23:22:52)
1.人に誘われて見に行きました。
表題の瀧のシーンは印象的な部分もあったけど、もっともっと踏み込んで撮影してもよかったのではないかと思います。
それが、主人公とヒロインの心情を表すように。
個人的には期待していたものとちょっと違いました。
新人の主人公を囲むキャラが、濃すぎたのかなと。映画を見てから、原作を読んでみないと分からないと感じました。
大楠道代の演技力に圧倒されました。一番かっこよかったです。
原作も今読んでいるのですが、確かにいろいろと考えさせられています。 【narasuke】さん 6点(2004-01-10 13:14:42)
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
23人 |
平均点数 |
6.26点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 4.35% |
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3 | 3 | 13.04% |
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4 | 1 | 4.35% |
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5 | 4 | 17.39% |
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6 | 3 | 13.04% |
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7 | 3 | 13.04% |
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8 | 4 | 17.39% |
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9 | 2 | 8.70% |
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10 | 2 | 8.70% |
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【その他点数情報】
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