みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
232.ド派手な銃撃戦のこの作品に対して、こういう喩えをするのも妙なんですが、それでもこの映画、なんだか“線香花火”を連想しちゃうのよね。ラストの対決の場面なんて、どこか、線香花火の最後の「散り菊」のような余韻を感じさせます。この映画の物語自体も、ひとつのテーマを循環形式のごとく変奏していくような感じ、これもまた、単色ながら変容を繰り返す線香花火。警察と強盗団の対決を描いているようでいて(いや実際描いているけど)、「どのように捜査して」「どのように相手の動きを突き止めて」などといった細かい描写は大胆に省かれており、まるでお互いが相手に執拗に絡む事が当然であるかのような、まるでそのことが運命として定められているかのような。物語には何組かの男女が登場し、それが決して対照的に提示されるのではなく、むしろ、対決する男たちの間に存在する共通項をあぶりだすために提示されているようでもあります。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロとの関係、それはライバルというよりはもはや、共犯関係とも言うべきもの。アル・パチーノがギョロ目をむき、短足に鞭打ってオッサン走りを繰り広げる姿は、なかなかにカッコよかったりもします。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-05-26 22:37:19) 231.《ネタバレ》 ハリウッドを代表する2大俳優を警察と犯罪グループにそれぞれ配役することで、一本の映画の中に2つの物語を通常の2倍ではなく1.5倍の尺に収めた結果、正直描ききれていない部分はあったと思います。 アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの演技も彼等の雰囲気やモンタージュ的なアップに頼っていて、特筆する程では無かった様に感じました。 登場人物達の男女関係を中心とする人間ドラマも、浅くはないものの全体的には中途半端に映りました。 しかし、それらをあくまで付加価値と捉えて犯罪バイオレンス、アクション刑事ドラマと見ると非常に面白かったです。 裏切りと信頼、策略と報復、逃亡と追跡等を、迫力のある映像・効果音の派手な銃撃戦や、それぞれの登場人物の物語を絡めて丁寧かつダイナミックに描いていたと思います。 前述した通りそれぞれの人間ドラマは深くは無いですが、各シークエンスの伏線や説得力としては十分ですし、それによって作品自体を濃密なものにしていると思います。 犯行グループと警察がそれぞれ結構がんばって計画を立てていますが、結局はほぼ双方とも毎回上手くいかずに破綻しますが、返ってそこからの力技での展開が楽しめました。 ラストでニールが死に際にヴィンセントの手を求めるシーンは印象的でした。私も自分の死に際を無理矢理に想像すると、人のぬくもりを求める行為は普通にあると思いました。 互いに『熱気』を漲らしていた2人が、決着を着けられた相手に『ぬくもり』を求めるのに対して、決着を着けた相手に迷いなく自然に応じる姿は、極限状態を渡り合った結果の男同士には異なるものは立場だけだとでも語っている様でした。 また、ラストカットの背景に対する人物のフレーミングと光のコントラストは絶品です。 ここまでカッコ良い映像のラストカットは他に余り思い当たりません。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-01 02:20:41) 230.観たいな、観たいな、と思いながら20年も経っていた。で、ようやくちゃんと観るタイミングができた。20年分の多大なる期待をしていたのに、珍しく裏切られず凄く良かった。これからも観られるタイミングが合えば何度か観たいと思える映画だ。主要な登場人物ひとりひとりの個性を感じる丁寧な作り。そして勿論主演のお二人の対峙には気持ちが持って行かれる。でも欲を言えば長尺かな、それで1点引きました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-04-27 17:42:08) 229.ヒートを感じさせるのは派手な銃撃戦だけで、あまりにも間抜けな警察と緻密さが感じられないギャングがバトルを繰りひろげるダラダラと長い映画でした。脚本と演出のせいなのか二人の主役が薄っぺらく見えてしまい、作り物感が漂ってくるそれぞれの人間ドラマもこの映画のしまりのなさを増幅させているように思えてなりません。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-26 23:23:22)(良:1票) 228.《ネタバレ》 『ゴッド・ファーザー』の幻影を追ってしまったのか、デニーロとアル・パチーノの共演にあまりに期待が大きくなりすぎたかも。 街中の銃撃戦が対テロ組織との戦場レベルで、なんだか大仰すぎる気がする。 犯行グループの大胆さは、警察を舐めてるかのよう。 それも仕方がないような、包囲しながらも取り逃がす警察のダメっぷり。 あれだけ銃をぶっ放せば、下手な鉄砲も当たりそうなものなのに。 警部やギャングたちがそれぞれ抱えている家族や恋人との関係をしっかり描いているので、物語に厚みが増す。 巻き込まれた女たちの人生もまたそれぞれで、哀愁を感じさせる。 ただ、ちょっと横道にそれすぎてまとまりに欠け、長くなりすぎた感はある。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-03-24 22:49:07) 227.T社の発掘名盤ということでレンタル視聴。テーマをざっくり言えば、悪人にも善人にもそれぞれの事情があるということですかね? 長い割には描写不足の面が散見、かつ突っ込みどころも満載です。豪華出演陣で良いのですが、ちょっと期待しすぎました。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-05-31 23:22:14) 226.《ネタバレ》 この映画は恐らく1回見ただけでは余りピンと来ない人もいると思う。 確かに銃撃戦の鮮やかさには一発で魅せられ、3時間近い長さをまったく感じさせない演出には脱帽する。 が、肝心の登場人物たちの描き方は何処か軽薄なようにも感じる。 しかし軽薄が故に「何故彼らは銃を握るのか」という事を考えたくなる。 2度、3度見る事でどんどん深味を増す作品の一つと言えよう。 とにかくアル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロとか最高すぎる組み合わせ。 列車が駅に着き病院に行く男、工場で爆薬を買う男、そしてベットで朝の情事を愉しむ男。この映画の主人公たちが出揃い、物語は銀行襲撃までのシークエンスを積み重ねはじめる。 最初のトラックで警察車両を襲撃するまでのシークエンスが面白いし、その後も警察と強盗団の徐々にスリルを増す駆け引きで手に汗握る。 強盗たちを取り巻くそれぞれの女のドラマも見応えがある。夜景の美しさや、薬莢がカランカランと音を立てて転がる様子も気持ち良い。 アル・パチーノの狂気地味た尋問シーンは怖いっつうの。もう犯罪者に憎しみつのらせまくりというか、家庭環境が上手くいかない奴当た(ry 誰もが子供をめぐって解れ、一方で和解する。 駐車場での狙撃、物々交換、取引が命のやり取りに。 倉庫におけるやり取りも、一瞬鳴る“音”が総てをうち壊す緊張。 夜のハイウェイにおけるジリジリとした追跡、カフェでの会話も印象的だ。 いつも片方の顔だけがハッキリ映り、もう片方は後姿かボヤける奇妙なツーショット。 二人はあくまで敵と味方、水と油であり、二人揃って観客に挨拶を交わす“友人”にはなれない。 およそ10分に渡る銀行強盗から市街地における激しい銃撃戦。薬莢もガンガン排出される。 ロバート・デ・ニーロの仲間たちへの“弔い”。最後まで信頼してくれた者たちへの報恩、裏切った者たちへの報復。 女たちもまた、愛する者のためにあえて裏切りを選ぶ。ただ“立ち上がる”だけで居様な緊張が生まれる演出が凄い。 愛する女だからこそ、それを守るために“諦める”男たちの引き際。ある者は手の動きで察し、ある者は目の前に迫る宿敵によって。路上ですれ違う一瞬が忘れられない。 最後の最後、光と音、そして影のみで構成されるクライマックス。極限まで緊張が高められ、眩いばかりの閃光と共に決着は付く。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-17 00:17:24)(良:1票) 225.古さを感じさせない完成度の高い映画です。今となってはこの手のクライム系作品の手本といわれるほど評価されています。ロードショー当時はパチーノ&デニーロの夢の初競演と話題になりましたが、いつまでたっても同じ画面に映らず「本当は別撮りなんじゃないか?」とまでいわれた映画でした。(結局レストランのシーンだけだとガッカリしましたが、今思えばこれで正解だった) 個人的にはパチーノとデニーロの役柄が反対なんじゃないか?と、思っていましたがこれも私が間違っていました。特に抑えたデニーロと弾けたパチーノの対比がメリハリを生む演出になっていて、物語に緩急がつく形になっています。(パチーノ役は演技力の無い人がやると退屈するか鬱陶しい奴になりそう) 171分と長い映画ですが、主要人物の私生活まで丁寧に描かれているので飽きさせません。反面、サイドストーリーが多く話が散漫になりがちですが、クリス(ヴァル・キルマー)と妻のシャリーン(アシュレイ・ジャッド)のエピソードにニール(ロバート・デ・ニーロ)が絡む流れはなかなか面白いです。ヴァン・ザント(ウィリアム・フィクトナー)の一件、黒人シェフ、ドナルド(デニス・ヘイスバート)の一件なども非常に印象深く、全体的にサイドストーリーも魅力的で捨てがたいです。 ローレン(ナタリー・ポートマン)の自殺未遂の件は正直いらなかったかなと思いますが、自分に懐いていた義理の娘の一大事を差し置いてヘリで駆けつけるヴィンセント・ハナ警部補(アル・パチーノ)の非情な一面を見せるには必要だったのかもしれません。とにかく、これら大量のサイドストーリーのおかげで白昼13分にもおよぶ大銃撃戦からラストまでのギリギリの攻防は感情移入がハンパない仕上りになっています。 全ての登場人物がつまらない意地と大きなプライドを持っていて、結末はある程度予見できますが、破滅に向かうロマンというものがあると感じさせる渋いラストです。男なら胸が熱くなる映画でしょう。素晴らしい作品でした。(※余談ですが、後に実生活で逮捕されたウェイングロー役のケヴィン・ゲイジは獄中でもウェイングローと呼ばれていたそうです。。劇中6分しか出演していないのに凄い印象を残していますね) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-04-08 13:48:00) 224.《ネタバレ》 非常に長い上映時間にやや疲れました。ドラマに深みを持たせるためにはそれなりの時間が必要だと思います。ですが、あまりに時間が長くなれば、鑑賞者の集中力が切れてしまいます。クライムムービーとしても人間ドラマとしても臨場感のある大作です。ただ、上映時間に関しては、もう少しだけ鑑賞者への配慮・工夫が欲しいところです。 さて、今作における犯罪者チームは、プロとしての側面、そして一人の人間としての側面が映し出されます。彼女を心から愛するクリス(ヴァル・キルマー)、家族を愛するチェリト(トム・サイズモア)、自分のことを認めてくれる人のためにひたすら我慢する黒人運転手。そして引退してイーディ(エイミー・プレネマン)との平穏な生活を夢見るニール(デ・ニーロ)。それぞれのエピソードの完成度は高く、犯罪者でありながら、彼らの幸せと仕事の成功を祈ってしまいます。それは彼らがプロの犯罪者ではあるが、凶悪な犯罪者ではないからでしょう。彼らは障害・邪魔者・敵に対しては非情であり冷徹なのですが、その一方で人としての絆や思いやりを大切にしているのが最大の魅力なのです。 だからこそ、彼らの仕事が失敗し、黒人運転手とチェリトが射殺され、クリスはシャリーンと別れざるをえず、デ・ニーロがけじめをつけた結果あのラストへと到ってしまったとき、切ない余韻だけが後に残るのでしょう。 犯罪者でありながら、そのプロの仕事、その立ち居振る舞いに、見るものを魅了するデニーロチーム。にも関わらず、そのチームメンバーは、全員が悲惨なラストを迎えてしまいます。一人一人のラストに説得力はあるものの、それは到底共感できるものではありません。これほど犯罪をかっこよく、魅力的に撮っておきながら、これほどこうはなりたくないと思わせる映画も珍しいかもしれないです。これはクライムムービーとして最高傑作でありながら、犯罪抑止の映画としてもまた最高傑作なのかもしれません。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-06 18:22:26)(良:1票) 223.ヴィンセント (パチーノ) とニール (デニーロ) 。 成り行きで正義と悪の道に進んでしまったような二人だが、仕事 (ヤマ) に取り憑かれて、凄まじく「生き急いでいる」という点で彼らは同種族である。そんな彼らにとって、お互いに最高の「好敵手」の出現に、二人の血沸き肉躍る心境がビシビシと伝わってきた。 対象的に、ヴィンセントの冷え切った家族関係とか、ニールが住む家の空虚さと夜景の儚い美しさとか、、およそ家庭が似合わない男たちの「孤独」を感じさせる描写が秀逸で、彼らのキャラに深みを与えているように思う。きっと、彼らにとって仕事 (ヤマ) は生きがいではなく精神安定剤であり、「セラピー」かもしれない、、そう思わせる男たちであった。 また本作では、ヴァル・キルマーやトム・サイズモアも魅力的であったが、彼らですらデニーロと凄んで歩くことによって「男増し」することは否定できない。 個人的には、パチーノとデニーロが若くも年寄りでもなく、成熟した大人の男として最もカッコイイ時期がこの頃 (80年代後半~90年代の半ば) 、と思っている。まさに、ギリギリだった。この絶好の期を逃さずに、希代の名優二人が共演し、マイケル・マンという最も相応しい監督が、重要な「記録」として映画史に刻んでくれたことに感謝する。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-23 22:28:40)(良:1票) 222.《ネタバレ》 170分は長すぎる。要らないシーンがあまりにも多い。 レストランの黒人とか仲間に入った直後に本の少しだけ運転して死ぬので、 無駄に死ぬ為だけで出てきたとしか思えず、必要だとはとても思えない。 開始10分で銀行襲撃のシーンで始まればちょうど良いと思う。 【虎王】さん [DVD(吹替)] 5点(2013-06-13 12:20:43) 221.《ネタバレ》 『ゴットファーザーⅡ』以来の、アル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロという世界でも最高峰に位置するであろう二大俳優の競演という奇跡のキャスティングで撮られたハードボイルド・アクションの傑作。もう冒頭からの二人の円熟の演技合戦が最高です。思えば、このころが二人の俳優としての最後の頂点だったのではないだろうか。そしてまさにどんどんと〝ヒート〟していくストーリー、徐々に高まっていく緊張感、その臨界点に達したところで唐突に暴発する白昼の銃撃戦!もう、堪らないっす!!それ以外にも、まだ若手だったころの(そして太っていなかったころの)ヴァル・キルマーなどの脇役陣も素晴らしい。もう、男の男による男のための映画!大好きです。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-30 17:10:00) 220.《ネタバレ》 良くも悪くも非常にマイケル・マンの美学が炸裂している作品だと思います。技術的な面では矢張り銀行襲撃時の嵐のような銃撃シーンが白眉。腹に響くような重量を感じる銃声には度肝を抜かれます。ストーリーも実に丁寧な作りで、孤独を抱えつつも仕事に没頭し、そんな孤独から抜け出したく思っても簡単には上手く抜け出せない男をデ・ニーロとアル・パチーノが見事に演じています。このふたりは言わば合わせ鏡の様な存在で、そんな彼らが最後に握手を交わして終わるシーンには、善悪を超えて相手を讃え合った様で泣けました。 しっかし単純な問題として上映時間が長いですねー。なんと170分。なんでこんなに長いかというと必要のないシーンが多いからだと思います。マイケル・マンの映画ではよくある事ですが、本当にストーリーの関係のない只の夜景が良く映るんですよね。個人的にマイケル・マンの映画で最も苦手なこういう要素がてんこ盛りだったので、その点は結構辛かったです。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 09:03:04)(良:1票) 219.良かったのは映画ではなく役者なんじゃ。デニーロとアル・パチーノしか見所を感じませんでした。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-03 18:37:08) 218.《ネタバレ》 アル・パチーノとロバート・デニーロ この大物俳優の競演というだけでシビレル 二人が初めて会って話す場面は 何とも言えない緊張感があってたまりませんね~ 追うものと追われるもの 立場は違えど その道のプロである二人が 交わす言葉やしぐさに「似た者同士」を感じさせる まさに二人の演技力の賜物 いやーカッコイイ &白昼の銃撃戦の大迫力さはスゴイ+ロスの夜景がきれい 全体的に ちぃと長いかなぁというのと あんまり人が撃たれるのが好きじゃないんで こんな点数ですが ものすごーく濃いぃ、充実した内容で見応え十二分でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-17 07:51:14) 217.《ネタバレ》 「ヤマを踏むプロ」とそれを「阻止するプロ」。両極端にいる二人が相まみえた時、互いに信念を語り合い、それが生死を分ける覚悟であると悟った瞬間、追う者と追われる者にあってはならない共感、絆が生まれた。それはこの生き方しか出来ない(違う生き方をしようとはするが)二人にだけ分かる暗黙の了解であり、互いをリスペクトする気持ち。マイケル・マン監督は事が起こる前にこの二人を向き合わせ、静かに語らせる事で二人の運命の必然性を描いたのだ。家庭を築き、女性と過ごそうとするも自ら突き放してしまう男たち。自分を迎えに来たクリスに罠だという事を気付かれない様に教えたシャリーン。この映画で本当の意味で男女の愛を描いたのはこのシーンだけではないか?こうして自分勝手な男たちに振り回されて結局「不幸を見るのは女」という構図を描いておく事で、監督は徹底した男たちの美学、生き様を描き切ったのだ。そして極め付けのわだかまりを残して立ち去る事が出来ず、その結果己の掟に従い理由(わけ)も言わずに女の元から立ち去るニール。ヴィンセントの銃弾に倒れ、家族でも愛する女でも無い、好敵手に看取られながら息を引き取るニールの最期。自分にはあの手をニールが差し出し、二人が握りしめ合ったのは健闘を讃えあい、互いに「またいつか会おう・・・。」と言っている様に思えました。信念を曲げてまで生きる事に意味は無い、というメッセージと共に、もはや「伝説」と形容するに相応しい、白昼のL.A.銃撃戦を織り交ぜて語り尽くされた男の美学溢れる作品。自分にとっての最高傑作です。 【miki】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-05-08 16:33:32)(良:3票) 216.《ネタバレ》 男の哀愁の映画だった。もう、デニーロもアルパチーノの渋くてその演技を堪能。二人がお茶してる場面なんてしびれる。どんどんテンポアップしてく演出は見事だった。逆に見せ場の銃撃戦だけじゃないよね。哀愁の感じが良いよね。みんな背負って。無関係に近い黒人のくだりも心にズンと沁みる。展開結末は容易に読めるけど、でもなんとかデニーロに計画達成させてあげたかった。好演だからこそ。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2012-05-02 20:20:51) 215.パチーノとデニーロが同じ画面で、ってだけでテンション上がりますので、すでに観る前から自分の中で点数は高めになっちゃってるわけですが。いやさすがのお二人、どちらかが食ってしまうことなくまさに竜虎相搏つ。アル・パチーノの方が走れてたかな。あ、ハナの三度目の嫁に納得いかないぞ パチーノがダンナなのに文句言うなーずるいーっなどとぼんくらな見方ができるのもスター映画の良いトコロだと思います。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-17 14:50:34) 214.銃撃戦のリアルさが最高です。実弾射撃の音を使っているらしく、本当に自分がその場にいるような感覚がした。映画としてはラストが盛り上がりに欠けた感じがした。しかし主演の二人とも、大好きな俳優のため、時間の長さも許容範囲だった。もっと二人が一緒に映るシーンもあってはだめなのだろうか。 【バトルコサック】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-02-22 04:21:28) 213.「パチーノが完全にデニーロ&その仲間たちに喰われてるヨ・・」パチーノファンとしては内容そのものよりそれが第一印象。なので2点くらい減点。なんとまぁ勝手なレビュー、というかレビューじゃない。デニーロチームの緊張感・隙のなさに長尺が気にならないほど惹きこまれましたが、ラストが少し肩透かし。銃撃戦は見事の一言。 【460】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-16 18:43:04)
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