みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.とても静かな作品。抑揚は無いがシーンの切り替えはリズムがよく、短い時間も好感がもてる。イッセー尾形と宮沢りえは2人とも好きな俳優なのでよかったのかもしれない。まるで空に浮いているかのように美しい映像。坂を駆け上がってくる宮沢りえが印象的。秀作。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-01 01:11:44) 9.村上春樹の創り出す世界観や空気の捕らえ方が素晴らしい。現実世界なんでしょうが現実味を帯びてないような、なんとも言い難い不思議な世界。 淡々と進む物語をナレーターがいい具合で一体となっていて雰囲気は○。 しかし誰にでもオススメできる作品ではないですね。僕も正直、途中は眠くなってしまいました。それにしてもこういった新しい試み、嬉しいですよね。 【ライトニングボルト】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-06 21:05:47) 8.西島秀俊の抑揚の無い声はナレーションではなく、【はちかつぎ】さんのお書きの通り「朗読」。演者達に生気は感じられず、彼らは読み上げられる物語に沿って動く人形。それを彩る静かなカメラワークと坂本教授のピアノ伴奏。本作は完全にサウンドノベル。時折、「劇」と「朗読」に接点が設けられてましたが、こうでもしないと映像が朗読に負けてしまうんだと思う。そんな訳で、本作を観てても、とても「映画鑑賞」してる気分にはなれない。かと言って「読書」してる気分でもない微妙な感じ。室内シーンも含めた大部分を屋外セットで撮ってたり、確かにこれは実験作です、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-28 00:03:59) 7.《ネタバレ》 すごく実験的な映画だと思う。淡々と続く朗読、主人公二人の二役、不思議な透明感のある映像、全編を流れる坂本龍一の音楽。抑制された演技も素晴らしい。しかし、、映画としてひとつの成り立ちを考えると???となってしまうのは、つくり手の及び腰が画面にでてしまっている感があるからだと思う。原作者に気を使い、俳優陣に気を使い、教授にも気を使い…という監督の姿勢がほのみえて、せっかくの試みをつぶしてしまっているような気がする。唯一輝いて見えたのは宮沢りえ。わたしはこの映画で彼女の才能の底知れなさを感じた。トニー滝谷がジョギングをしていたり、どんぶり一杯のサラダを食べているシーンでは、どうしても村上春樹を彷彿とさせてしまって、それがいいんだか悪いんだかよくわからない。それから坂本龍一の音楽はこの映画にかぎってはわたしにはうるさかったです。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-15 07:36:47) 6.映画を観ながら、小説を読んでいる。そんな体験ができる不思議な映画です。 【paraben】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-22 15:51:02) 5.村上春樹の原作の持つ空気が、うまく出ていると思います。絵画のような映像は、映画というより絵本や紙芝居を見るような感じ。でも宮沢りえがいなければ、厳しかったかも知れない・・と思うほど宮沢りえがハマリ役です。すごくいい。春樹が小説で描く世界というのは、実は根底の部分ではすごくエグイのですが、この映画は表層だけを、その空気だけをうまく切り取って見せてくれてます。映画としてうまく昇華したのではないでしょうか。音楽もあいまって、なんてことないシーンで何度も涙がぽろぽろ・・・ひとりで見て良かったです。エンドロールの辺りからもジワジワ、かなり後までひっぱってしまいました。良作。 【タマクロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-29 17:56:46) 4.素晴らしかったと思う。小説の映画化作品というものは多々あるけど、この映画ほど、小説の世界観が直接に伝わってくる作品は無かったと思う。まるで映像の中に、文体とそれが伝えるものが、うっすらと浮かんでくるようだった。 市川準監督らしい、淡々としたカメラワークの中で、二人の素晴らしい俳優が、これが映画であるということを忘れさせるくらいに、静かに、確実に、息づいていた。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-16 02:08:15) 3.私はかなり村上春樹の小説が好きなのですが、この映画に流れる雰囲気は村上春樹の小説のそれと似ていると感じました。美しい曲、美しいナレーション、美しい女優、そして美しい洋服。ナレーションの最後の部分を登場人物がしゃべるのが最初違和感がありました。あれはナレーションと映像を結ぶ役割があったんでしょうか?穏やかな映画だけど心がざわつきました。ハルキストとしてプラス1点 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 00:00:47) 2.次々と繰り出される横移動のカメラによる平面的な映像は、どこか都会的でアンニュイな雰囲気を漂わせている。今の場面と次の場面との繋ぎの役割を果たしているのは柱や壁。それらの影から登場人物たちをそっと覗き見しているような感覚は、昨今のドマラ性のあるCMを観ているようで、CM界出身という市川準のセンスを存分に感じさせる映像表現である。すべてを忘れ捨て去ったときに初めて生涯で最も大切なものに気づくというテーマの本作は、しかしながらストーリーを語っていく作品ではなく、あくまでも映像で綴っていくタイプの作品だと言える。だからだろうか、研ぎ澄まされたセリフのひとつひとつには深い思いが込められ、少ないセリフだからこそ余計胸に突き刺さるのである。登場人物は基本的にイッセー尾形と宮沢りえの二人だけ。長年一人芝居でキャリアを積んできたイッセーの才能は、ここに於いて遺憾なく発揮され、彼にしか出せない味を体現してくれた。また「父と暮らせば」などで二人芝居づいている宮沢りえは、二役をさり気なくしかし絶妙に演じ分け、一段と演技力が増したように思う。演技力があればこその起用であろうし、二人とも見事それに応えている。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-27 18:35:01) 1.左から右へゆっくりと流れていくカメラと遮蔽物によるシーンのつなぎは、本の頁をそよ風が1枚1枚めくっていくようでとても落ち着いた雰囲気にあふれた映画でした。ぼそぼそとした西島秀俊のナレーションと坂本龍一のピアノ、抑制されたイッセー尾形と宮沢りえの表情、ふわっと揺れる宮沢りえの黒髪、モノトーンにくすんだ画面、バックを白く明るく人物を影にした構図・・・アンティークな喫茶店で壁にかかった絵画を眺めているような気分でした。服に埋もれた宮沢りえが突然泣き出すシーンには、「服」という記号からいろいろなことを想起させられ印象的でした。私も久しぶりに服でも買いに行こうっと。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-22 13:03:03)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS