みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
72.《ネタバレ》 アフリカを舞台に、製薬会社と国家による国際的陰謀を暴いた社会派作品で、不正を追及した外交官夫妻の愛と死を鮮烈に描く。妻テッサは、製薬会社の非人道的な治験を調査するうち、利権のためそれに加担する官僚社会の裏側を知る。そこには国家や企業が利権に群がり、アフリカを食い物にする構図が浮かび上がる。そのため闇社会により抹殺された。夫ジャスティンは何も知らなかったが、妻の死に疑問を持ち、やがて妻の追及していた陰謀を嗅ぎ付け、妻の死の真相と陰謀の解明をすることを決心する。夫の行動は分り易い。妻の真実と自分への深い愛を知り、一人蚊帳の外にいた自分を恥じ、贖罪のために妻の後を継ぐ。死に場所に選んだのは妻が死んだ場所。これが涙を誘う。残念なのは、不正に関する情報が不正者側方からもたらされること。わざわざ教えてきてくれるので、謎解きの妙がない。一方、妻の行動は分りづらい。そのバックグランドが描かれないからだ。どうして外交問題に興味を持つのか、どうしてスラム街の住民に同情的なのか、どうして死を賭してまで不正を追及するのか。それぞれが度を超えているのだ。二人の成り染めも不自然。外交官ジャスティンの講演会で、テッサが国の外交姿勢のを追及する。講演後ジャスティンが声をかけお茶に誘うが、何故かテッサの家に赴き、そのままベッドイン。ありえない。次にテッサが事務所に押しかけて、逆プロポーズ、即結婚、アフリカへ。端折りすぎ。不衛生な病院で出産しようとするのも理解しかねるし、流産した原因が問題の薬のせいなのかも曖昧なまま。夫を守るためとはいえ、国の不正を外交官たる夫に相談しないことがあるだろうか。性急すぎる行動と青い正義感が徒となった印象を招き、同情しにくい。彼女の殺害場面が描かれていれば違ったろうに。不正治験だが、副作用で死者や死産が頻出するようでは、先進国で認定されず、発売されたとしてもすぐに発売禁止になるだろう。製薬会社がそんな薬に固執するとは思えない。クライマックスで、アフリカ局長の不正への関与が暴かれる場面だが、劇場的効果を狙ったのはわかるが、一介の自殺した外交官の葬儀に大勢のマスコミが詰めかけているのに違和感をもった。時間軸を交錯させた前半部分は初見では混乱するので感心しない。黒人医者も殺されたが、あっさりとしか描かれず、テッサの扱いとの温度差が気になった。この主題でヌード・サービスは不要。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-14 15:15:02) 71.《ネタバレ》 映画の内容は現実の容赦の無さを痛切に描いていて苦しかった。テッサが少しうさんくさいのは夫のジャスティンが感じている不安そのものなのだろう。最後に「君が理解できた」とは彼女が自分を愛していたと確信したのだろう。人を無力化させるのは「適度な脅し」である「過度な迫害」「口封じの殺し」は時として逆効果。「死」は人を変えるからだ。現にジャスティンはテッサの死で変わった(テッサの行動が過激になったのは死産から)彼の最後は「真実を公表する為」だろう。ジャスティンは「自分の死」で手紙に説得力を持たせたのだ。真実でないならジャスティンを殺す必要はないからだ。私は「死を美化するのは絶対にいけない」と思っている(特攻美化なんか最悪)が、その人自身が自分の意志で選ぶなら「命を賭けるに値する事」があるかもしれない、とも思う。人に命なんて軽くて安くて嫌になる…しかし「意味がある」と思わせてくれる映画でした。しかしですね…酔った…;ハンディカメラ多様はお願いだから少なくして;三半器官弱いのよ~; 【果月】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-05-04 23:30:33) 70.《ネタバレ》 アフリカの人道支援活動の裏で暗躍する大手製薬会社のダークな側面を告発する社会派サスペンス。この監督って、出世作『シティ・オブ・ゴット』でも感じたことなんだけど、ようはいかに第三世界が先進国の利益のために過酷な環境に置かれているかということを主要なテーマにしているのだろう。重厚で見応え充分なのだけど、もっとそんな過酷な環境を突破する力強さみたいなものが欲しかった(シティオブゴットみたいに)。それでも、いまアフリカで美名の名の下になにが行われているのかという現実を痛烈に分からせてくれる良作。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-25 00:02:16) 69.《ネタバレ》 最初すこし物語に入るのに苦労したけど中盤から普通に入ることができました。非常にミスリードを好むストーリーでラストは切ない。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-01 01:54:39) 68.アフリカを食い物にする製薬会社、大企業、国家。最初はテッサの無鉄砲ぶりが気になっていたが、諸々の悪が明るみになるにつれ、彼女のやむにやまれぬ気持ちが伝わってきた。最後は夫ジャスティンも・・・。巻き込ませたくないと思う心も、わかり合おうという心もすべて愛。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-15 23:00:58) 67.《ネタバレ》 テッサの客観的に見えるイメージと実際の姿のギャップがわかっていく過程がおもしろい。巨悪にたちむかい、それをあばいていくジャスティンの行動に心を惹かれる。 ただ、テッサの性格って、直情径行なわりに計画的でややちぐはぐ。ジャスティンと結婚するくだりも、なにか、陰謀があるのでは?と勘ぐってしまった。 【にゃまっち】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-01 07:25:22) 66.《ネタバレ》 陰謀を描いたサスペンス部分はちょっと物足りない感じです。 ただ、原作については知りませんが、この映画に関していえばそこが本線ではない気がします。 くすぶっていた陰謀の影。それを追い続ける妻の行動。浮気への疑惑。そしてアフリカが抱える問題。 そういった目の前にある問題から目を逸らし、ずっと事なかれ主義だった男の、いわば贖罪のストーリーになっています。 そして、そんな彼の姿にアフリカから目を逸らしがちな私たちをシンクロさせているのかもしれません。 原題にあるように「庭いじり」や庭でのシーンが象徴的だったり複線があったりするのですが、邦題だけで観た場合ちょっと分かりづらいように思います。 【でこうさ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-18 21:29:52) 65.話が重く、私には合わなかった。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-23 02:04:54) 64.ケニア、アフリカの描き方がリアル。レイフは何か起こったときは庭弄りをしてしまう外交官をうまく演じていた。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 20:30:33) 63.《ネタバレ》 観終わって いろいろ考えるところがあったので ちょっと参考までにと 皆様のレビューを見ているうちに なんだかわからなくなってきました ^^; 巨大な製薬会社 アフリカでの治験 美しい映像とスラムの実態 唐突で一方的な愛 ん~~~なんかむづかしい映画だなぁ あんまり考え過ぎるのは苦手なので率直な感想 レイチェル・ワイズかわいいなぁ(それかよ!)あんな奥さんいたらいいなぁ(笑)最後のシーンの二人並んでいるシーンがすごく印象的でアリマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-03 09:27:50) 62.働き蜂は女王蜂の為に働く。きっと自分もある人にとっては働き蜂であり、ある人にとっては女王蜂であり、その関係性からは社会の中で生きていく上では、絶対に抜け出せないような気がした。 そういった意味ではこの映画に出てきた女王蜂のような人たちを、手放しで批判は出来ないと思った。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 01:06:12) 61.《ネタバレ》 夫が真相究明に乗り出した所から一気に面白くなり、そこに至るまでの前半の退屈さに観るのを投げ出してしまいそうなのを堪えた甲斐があったというものです。金儲けの為に人の命を屁とも思わぬ企業もさることながら、正義を装いつつ私利私欲で立ち回る政治家、役人というのはまともな神経では務まらない薄汚い生き物です。夫婦はあの世で再会する結末となりました。もし共に命があったとしてこの先添い遂げる事ができるのかと考えさせられました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-29 02:38:43) 60.《ネタバレ》 現在世界では表向き人種差別撤廃と声を高らかに謳っている。実際に本作のような現象があるのかどうかは分からない。しかしながら現実には発展途上国の国民の命は安くて先進国の国民の命は高いと先進国では考えている風潮があるのかも知れない。全ては自己の利益のために。今後なくなることはないと我には関係ないことと割り切るのではなく、少なくともこの映画を観た人は、いつか何か微力ながら力になれるチャンスを伺うべきである。 【いっちぃ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-01 22:00:42) 59.《ネタバレ》 サスペンスかと思ったらとんでもない深い愛の映画でした。主人公に深く共感できた。 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-04 01:24:42) 58.いやぁ完全に主人公と同じような心境になってしまいました。謎を解いていく過程もよく、ラストも潔くて好感が持てます。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-03-24 23:04:06) 57.《ネタバレ》 シティ・オブ・ゴッドの監督、大好きなレイフ・ファインズ主演ということで、期待しすぎたかもしれない。 いや、この映像や音楽が醸し出す雰囲気はこの監督ならでは。本当に素晴らしい。 俳優陣の演技も文句なし。 ただ、途中まで話に付いていくのに精一杯だったことと、どうもジャスティン、テッサに感情移入出来ない部分があった。 最後、あれだけ壮大な陰謀が、手紙で読まれて意外とアッサリしているところ、あと何よりジャスティンが死ぬことにどうも納得出来なかった。 もう少しあがいて欲しかったなぁ。 ただ、アフリカの貧困な状況をドキュメントタッチでリアルに映すことには成功していると思ったので、悲しい場面、恐ろしい場面は上手く描けていたと思う。 何だか惜しい作品でした。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-11 05:21:43) 56.《ネタバレ》 トップシーンで弱々しい主人公とずる賢い妻を描くことで、観客を騙していくやり方は上手いなぁと思いました。 吹き替えが特に上手いです。英語がわからないならオリジナル音声より感情移入出来ます。 主人公が動き回る間、終始ハラハラドキドキさせられ、後半、飛行機から手紙を残し、着陸をお願いするところで、この男の最期を予告させられます。 ただ、事件発生から主人公が動き出すのが中盤過ぎてからなので、展開の早さと登場人物の名前の多さに眉間に皺をよせてしまいました。 「少しくらいわからなくてもいいや」って感じで、思い切った編集がされています。観ていてダルさを感じません。 これが製薬会社のアフリカに対する現状なんですか?日本では永遠に作られないでしょうね。スポンサーなんか絶対つかない。 でも私たちの世界は、今、目の前に存在するものだけ…この映画を観せられて何も出来ないでいる自分に憤りを感じてしまいます。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-02-07 07:16:24) 55.《ネタバレ》 大企業と政府高官により、弱者を踏み台にして巨大な利益が生まれる構図の事実を語り、またその不条理さを観る者に問いかける映画だということはわかりました。しか し、自分にはその事実・問いかけよりも「国連輸送機に緊急事態で子ども一人の命が救えるにも関わらず、例外は作ることはできないとして、関係者ではないことを理由に乗せることができない事実」そして「その雰囲気を察して一端搭乗した子ども自ら飛び降りた事実」の方がよっぽど考えさせられる事実でした。「命の尊さには例外はないのに」と、ナイロビ・スーダンの子どもの純真な瞳が強く問いかけているように思いました。 主人公とその妻を取り巻く出演者の関係が説明不足なところもあるし、妻が殺害された理由も抑え気味なこともあり、どうしても観る者にストーリの進行を意識させる、「気難しい映画」ではありますが、アフリカの自然の広大さと妻(レイチェルワイズ)の美しさ、それとテーマの重大さもあり、それなりに観応えのある映画でした。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-26 11:37:33) 54.《ネタバレ》 アフリカの現実を伝えると言うことがこの作品の大きなテーマであり、現地の風景や人々を映し出すことにより、それは、ある程度成功していると思う。本筋の内容があまりに薄っぺらいのが残念だ。 【太郎】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-10-01 11:08:40) 53.《ネタバレ》 アフリカの貧困問題を考えさせられる映画。非人道的な治験についてはもう少し詳細を描いて欲しかったが、あまりリアルに描くとミステリアスな面がなくなりドライな市場原理だけが残るだろうので、映画としてはこの辺が限界か。社会派サスペンスとロマンスとの融合も、ぎりぎり成功している...かな。 【クレイバード】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-09 16:03:08)
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