みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
207.怖い。 男の自分としてはとっても怖い映画。 おそらくこの映画が公開されても絶対この流れは変わらないところも怖い。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-13 22:58:57)(良:1票) 206.《ネタバレ》 まず一点。問題提起の為とはいえ、道理に反しているという意味での「悪」の描き方がデフォルメしすぎでは?もしくは実態は本当にここまで不条理なのだろうか。ただこのようにハッキリ描く事で観客は(ある種洗脳チックかもしれないが)映画の伝えたいベクトルと同じ方を向き、苛立ちなどを共有する事となります。 しかし2時間強の中で色ーんな問題を提起してますね。(早く処理したいという理由だけでの)警察の取調べでの自白強要、どうせ勝てないからと示談を進める弁護士、警察にさっさと身柄を渡したい駅員、裁判官が途中で変わる(しかもそれにより傍聴人への対応が違う)、出世の為に有罪に仕立てる検察官…。 そしてそれらだけでなく、被害者の大変さも一応提示されてはいる。被害を受けただけで苦痛なのに、法廷という場で追い込まれるような質問をされる辛さ(時間的拘束ももちろん、わずか15歳が大人から攻め込まれるきつさは想像を超えるだろう)。時間も経ってるわけだし思い出そうにも記憶だって曖昧になるよねそりゃ。ただ、そんな曖昧の記憶の中、思い込みだけで後ろの青年を犯人と決め付けた事により99%その人が有罪になるという、「被害者の申告が絶対的な事実となってしまう」問題、つまり被害者の落ち度については、触れ方が弱かったですかね。 ちなみに、僕は何十回と裁判傍聴に行った事がありますが、細部の再現まで完璧でした。僕も帽子を取りなさいと注意をされましたから笑。 あとは役所広司の演技が神すぎる!!こんな弁護士ホントにいましたもん。自然すぎて演技という感じがしない。素晴らしすぎる俳優さんだと思いました。 とにかく引き込み方が分かりやすく見応えのある2時間強ではありました。結果が最後まで気になる進め方のおかげかな。ちょっとプロパガンダチックな匂いがするので鵜呑みにしすぎるのは健全じゃないとも思いましたが。 ただ、この映画を見て色々現状の裁判には問題があるよなと認識はできても、結局一市民はなす術なし、という結論に落ち着いちゃいますよね。恐ろしや満員電車、僕ら男にできる事は疑われないように両手をしっかり挙げるか時差通勤をするかしかないですね。正義のはずの司法は業務的に案件をこなすのみで冤罪から市民を守ってくれるわけではない。自分の身は自分で守るしかないのが実態だという事が本作から改めて学べました。 【TK of the World】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-02-24 17:04:04)(良:1票) 205.裁判の途中で裁判官が交代した。最初の大森裁判官のままだったら、おそらく有罪にはならなかっただろうと思う。最初の裁判官は、「検察側の証明を吟味して、有罪の確信が持てなかったら無罪なのです」と言った。すなわちこの映画の主題ともいうべき「十人の真犯人を取り逃がしても、無実の罪を一人でも作ってはならない」が守られていたのだ。だが・・・。この映画は警察の取り調べや日本の裁判に警鐘を与えているのだが、通勤の満員電車解消も考えていかなければ、この問題はなくならないのかもしれない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-02-10 22:20:28)(良:1票) 204.《ネタバレ》 面白いというか、恐ろしいというか…。 裁判官、警察が神様ではなく間違いのある人間であることを今更ながらに思い知らされる。 こんな酷い目に遭うのかという衝撃。 そりゃあ大の大人でも泣きたくなるだろう。 加瀬亮がハマっていて、冤罪への苛立ち、無念、怒りが実によく出ている。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-07 00:17:23)(良:1票) 203.いらん世話ではありましょうが、冤罪無くす為必死こいて対策考えてみました。天井から吊り革たくさん垂らしてもらえばよいのです。なんだったら100本でも200本でもよいのです。とにかく私ら疑われたくないんだから。とにかく私ら万一に備えて常時バンザイしておきたいんだから。とにもかくにも捕まるところをプリーズミー。 まずは吊り革たくさん垂らしてみてもらえませんか まずは身近なところで西鉄さんから着手お願い致します。 【3737】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-10-26 21:23:35)(笑:1票) 202.こんなこともあるよって言う教育映画でしょうか?教育された私は以後極力電車に立って乗っているときは、両手で吊り革につかまるようにしています。教育映画ならお金を払ってみる商業放映ではなくて、学校の映画教室で見せてください。商業映画でしたか? 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-05-07 01:40:10)(良:1票) 201.ガリレオ・ガリレイの宗教裁判での有名な言葉「それでも地球は回っている」からタイトルが引用されていると思われるが、昔からある「裁判」という制度も、ひとつの問題に対して「区切りをつける」という人智のひとつであって、必ずしも真実を担保してきたわけではなかった。本作は、痴漢冤罪事件という、多くの人が我が身にあてて考えやすいテーマを取り上げ、冤罪と裁判というテーマを考える機会を提供した点は評価できる。我が国では普段は縁遠いと思われる「刑事裁判」の実態を多くの人に知らしめたいとの製作者の意気込みが伝わってくる。今年4月にも電車内で痴漢をしたとして1審、2審では有罪とされた大学教授を、一転無罪とした最高裁判決があったばかりだ。痴漢行為そのもののは決して許すことのできない、憎むべき卑劣な犯罪行為であることは論を待たないが、最初の裁判官が劇中で言っていた、刑事裁判の最大の目的「罪のない人を罰しないこと」、そして冒頭のテロップ「十人の真犯人を逃したとしても、一人の無実の人を罰してはいけない」との主張の妥当性は、鑑賞者自身が本作の主人公の状況に遭遇したと想像すれば容易に首肯できるはずだ。映画自体はまさにドキュメンタリーのように進行していくが、映画という手法を上手に使って、事件の本質を表現することに成功している。特に度重なる公判でのやりとりは息詰まる見せ場であり、「沈黙」という間もきちんと表現しているのは秀逸。主役の演技も自然であり、平凡な日常から一転被疑者として扱われることになった普通の人間のとまどいが見事に表現されている。ラストの結論も、安易に後味の良さを求めることなく「これが今の現実」とのメッセージが込められており、良かったと思う。この作品はこうしたメッセージ性と共に、最後まで観客を引っ張る娯楽性をもバランスさせており、現代社会を生きる全ての人が見て損はないと言い切ることができる。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-10-22 11:02:26)(良:1票) 200.日本の司法の問題点を、ひたすらリアルに正攻法で描いた本作は、周防監督の真摯な問いかけがストレートに伝わってくる。 実はこの映画が公開されるよりずっと前に、知人の弁護士から「痴漢冤罪」について聞かされていた。 微罪だから、という理由でなかなか表面化しなかったこの問題を通して、この国の司法制度は根本から見直さなければならない、という極めて重大な社会問題を、誠実な取材と堅実な演出で見事なエンターテイメントに仕上げた監督の聡明さと手腕を、諸手を挙げて褒め称えたい。 ことに、最後の最後まで、観客であるわたしたちに真実を明かさずに、客観的な事実のみを積み重ね見せていく手法は、実に示唆に富んでいる。 公開当時、深夜2時からのレイトショーで観たのだが、観終わって拍手したくなった作品は久しぶりだった。 お見事というほかない。 【poppo】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-04-18 15:09:59)(良:1票) 199.日本の刑事司法制度には代用監獄(最近では代用刑事施設って言うそうですが)というのがあり、自白の強要などが行われ易く、取調べの可視化が必要だと外国からも注文つけられています。それから判検交流といって、裁判所と検察には人事交流があり、そのことに多くの批判があります。また、裁判官の数が少なすぎて裁判官一人が抱える負担が大きすぎるということが問題とされています(映画の中で判事が居眠りしてましたが、私も実際に傍聴で何度もあんな光景見たことあります。)。そして、起訴された場合無罪になるのは奇跡的であり、ほとんど検察が被疑者を裁いているに等しいという現状があります。かように日本は司法制度全般に他の先進国と比べ特異な歪みがあります。そうした状況が何十年も変わらず続いているわけです。・・・・以上のようなことを大学で法学を勉強すると教わります。たぶん世の中の学生は皆こうしたことを知り、腹を立てると思うのです。しかし、俺がこんなことに腹立てても仕方ないし、俺なんかには何もできるわけないし・・・と思ってそこで終わりです。みんなおかしいと思ってるのになぜか何も変わりません。本作はその挫折して行き場のない青臭い憤りをそのまま映画にしたような作品です。その憤りをみんなに共有してもらおうとした作品です。そうすることにより本気でクソ真面目に諦めの先に突き抜けようとした努力と熱意の表れです。昔のサヨの学生運動の気取った勘違いの「正義」ではなく、漱石の唱える素朴な「道理」の実現を目指しているような愚直な映画です。映像や技術にいちゃもんつけるのは野暮に思えるような真っ直ぐな映画です(それがイヤな人も多いんでしょうけど・・・)。これには偽善者の私は心から拍手とエールを送らざるを得ません。この直球はど真ん中ストライクです。まあ、私の場合は自己満足の正義感に酔っているのかもしれませんけど・・・・。 【しったか偽善者】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-04-07 00:45:08)(良:1票) 198.《ネタバレ》 何のエンターテイメント性もありません。裁判の現実はこうなのか…。世の中間違っている。後味は生きていくのが嫌になるぐらいよくない。 【MARTEL1906】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-03-14 17:27:25)(良:1票) 197.この国に住んでる男性は全員観ておかないとコレ。 【エムラ兄妹】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-03-21 16:32:53)(良:1票) 196.《ネタバレ》 今後、生きていく為にも観ておくべき(役に立つ?)映画だと思います。2時間超の映画ですが、長さは感じませんでした。主人公は「やってない」としても真犯人が今更、見つかるわけでもないから被害者救済と自分の立場(この映画によると無罪が多い裁判官は国家権力に逆らってるということで左遷させられるらしいので)を優先すればおのずと有罪という判決になってしまうのでしょう・・・。その昔、おニャン子クラブが「おっとCHIKAN!」という「満員電車の中で女子高生がオタクっぽい男子をイタズラで痴漢にしたてて騒ぎストレス解消~!」って怖ろしいシングルを出していたのを思い出しました・・・。(映画評と関係ない話でスイマセン)次の周防作品が早くも楽しみですが(一体今度は何年後?)今度は明るいテーマでお願いしたいです。 【より】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-09 02:52:52)(良:1票) 195.裁かれたのは痴漢行為ではなく、やっていないのだから「やっていない」とあくまでも主張してやまない西洋的近代個人主義精神なのである。そしてさらに左遷という形で裁かれたのは自分自身の判断で裁判を行う裁判官の西洋的近代個人主義による精神なのである。つまり個人の本心にもとづいて行動するアイデンティティはこの国では排斥され、場の空気を読め、と常にみんなが期待する役割を演じることが強制されるのである。だから交通事故をおこしたら被害のない方が、悪くなくてもまず謝り、不祥事を引き起こした省庁は、関係のない新任の大臣がまず国民に謝るのである。そもそもこの国の裁判制度は、もし無罪が乱発されたら、みんなが裁判で決着をつけるようになり、そうなると制度的に機能しなくなる貧弱なつくりになっているのである。そもそも西洋の正義なるものは未だに通用していないのに、形式的に西洋の正義が機能しているふりをし、学校でもそのように教えながら、実は個人を徹底的に圧殺する場の空気が支配する人権後進国なのである。年金さえ自国民の政府では管理できず、役人たちが食い散らかしてしまう公認汚職は裁けない社会制度後進国なのであり、ごまかしだらけのGDPによる偽装先進国だったのである。だから個人が個人の良心にもとずいて声を上げる精神は、制度の根幹に関わるとして統治機構により圧殺されるのである。よくできた脚本なので社会的示唆に富む映画になっていると思う。 【マンフロント】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-03-07 22:28:25)(良:1票) 194.丁寧に作ってあって、完成度が高い作品だと思います。内容のことを言えば、裁判官や検察官をちょっと悪者っぽく描きすぎでしょうか。彼らの立場を想像すれば、この映画の中で語られていること(証拠や証言)から、あの結論は仕方なかったように思います。観客は事実を知らされているから、奇妙な結論のように見えてしまうのも理解できますけど。映画の中で「無罪にしておいて後で引っくり返ると左遷」みたいな背景が説明されているけど、逆もまたしかりで、「有罪」にしておいて後で引っくり返って「無罪」になったって、今度は第3者やメディアに叩かれるのだから、裁判官が「無罪」にしたがらないという説明も、ちょっと一方的だったと思います。結局、犯罪を公平に裁くためにはそれなりの証拠が必要だという、ギリギリの方法が「裁判」なのだということでしょうか。 【かねたたき】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 02:49:10)(良:1票) 193.被告側の視点に立った話だと理解はしているが、体の中が震えるてくるほど腹の立つ作品でした。駅員に押し込まれるほどの満員電車に乗ったことのある人(大勢いるでしょうが)なら判ると思いますが、故意にしろ過失にしろ何が起きても不思議ではないあの空間は、本当に異常です。もう随分前ですが、ある日の車内で僕の後ろにいたOL風の女性が突然、「いつまでさわっとんじゃ!ボケ!!」と大声でまくし立てたことがありました。当の女性はそれだけ言うと素知らぬ振りをしていたのですが、その女性を取囲む男性陣(6~7人)は僕も含め穏やかではありません。離れている乗客たちは、(どいつやどいつや)という風にこちらを興味深げに覗っています。そして次の瞬間、僕ら男性陣の下ろしていた手がもぞもぞとゆっくり上げらてゆく光景は、緊張感の中の変な可笑しさと(あ~みんな考えるのは同じなんだな)という妙な連帯感を感じた忘れられない体験でした。そんなこともあり、ちょうどTVなどで騒がれていた痴漢犯罪の問題は予備知識としてもっていたので、一方的とはいえこの作品の進め方に異論はありませんし、警察の体質や裁判の在り方に問題があるとは思いますが、裁かれるべきは何が起きてもおかしくないあの通勤ラッシュの殺人的混雑に元凶があるような気がしました。そんな特殊な空間での難しい犯罪だけど、改めてこういうことが起こっていると今一度“傑作”として仕上げ、世に送り出した本作の功績と静かで熱い演技をした役者たちには素直に拍手を送りたいものです。最後に一言いわせて下さい。日本アカデミー賞のバカヤロ~! 【カリプソ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 01:42:19)(良:1票) 192.《ネタバレ》 コメディエンターテイメント映画監督周防氏による、シリアスな社会派痴漢冤罪裁判ドラマですね。 こんな不条理があってたまるか、とイライラしっぱなしの二時間半。絶対勝てるに決まってると思って共にたたかった二時間半。・・・燃えつきました。んなアホな、と笑い飛ばしたいのに、徹底的なリアリティにより黙らされてしまいます。まったく腹の立つ傑作。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-02-22 14:34:22)(良:1票) 191.《ネタバレ》 題名からしてこれは有罪になるんだろうな~とおもっていたが、最後の砦、目撃者の女性が現れた時はもしや、形成逆転か!とも思ったが、結局最初から、有罪が確定していたがごとく主文を読み上げる裁判官がなぜか滑稽に思えた。「あなたは間違いを犯した。」そう裁判官は主人公の人生を目茶苦茶にするような判決を言い渡しているにも関わらず彼は罰せられない。『疑わしきは罰してはならない』などとうい言葉など無に等しく、『無罪を主張するには確定的な証拠が無ければならない』のである。いくら証人がいても人の記憶など当てにならないのだ!それなら、証拠など先ず出てくる訳がない痴漢など女性はいくらでも男性をはめる事が出来るではないか! ん?待てよ、男性が女性の手を掴んで、「この人僕のお尻触りました。」と訴えたらどうなるんだろ?女性が痴漢をしないという証拠も無い訳だし。う~んいろいろ考えさせられた映画だった。←考えがズレとる。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-13 15:41:13)(笑:1票) 190.《ネタバレ》 つかれた。。。いや、疲れさせられたというべきか。この映画のテーマはずばり絶望感、虚無感である。「それでも僕は…」と主人公は言っているが、真実は天と地と己しか分からない状況、その行為を犯していないことを示すことなど不可能に等しい。「手を後ろに下げた」とは限らないなどと裁判所に揚げ足を取られようものなら尚更である。彼はこれからも負け続けるんだろう。この映画が現代の裁判に対する不信感を私たちに与えようとしているのであれば、それは100%成功していると言えよう。主人公の反応は、常識人であれば取るような行動ばかり。つまり主人公は皆にとっての「私」なのだ。その彼が、裁判を通じて精神的に嬲り者にされ、無力な状態に捨て置かれる。同情するなと言うほうが無理なのだ。周防監督の司法に対する深い怒りが読み取れる。未来を塗りつぶされた若者の悲痛なうめき声が聞こえてくる。 しかし、ちょっと待ってほしい。これは「映画」だ。この映画を「映画」として見直してみたらどうなるだろう。まず、登場人物が主人公をはじめとして没個性的。主人公の母親と親友役が辛うじて色を出しているか。自己投影させる目的があり、確信犯的であるとはいえ、これは「映画」としてみればマイナスポイントになるはずだ。あとは、当たり前だが裁判のシーンが多い。リアリティと緊迫感は十分だが、それを上回る何かが感じられない。ピーポ君のシーン、「ニート」のシーン、ユーモラスなシーンはいくつもあるのにそれを発展させない(「あえて」なのは分かってますが)。要するに、この映画を「映画」として評価する際、若干退屈であると言わざるを得ない。 周防監督のおっしゃりたいことは十分すぎるほど伝わった。こんな裁判がまかり通るのはおかしいと思う。監督はあえてこの映画をこんな風に作ったんだろう。でも、これは周防監督の真骨頂じゃないと思う。次回作が劇場で観たくなる作品だといいな。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-05 01:19:24)(良:1票) 189.《ネタバレ》 これは、誰にでも起こりうることだけに、主人公と一体になって、最後まで見ることができました。比較的冷静だった主人公が、だんだん苛立ちを隠そうとしなくなる様子や判決が出た後でのモノローグが印象的です。結末は、このレビューでわかっていたのですが、無罪になるのではと思わせておいて、最後に落とすところはあざといです。裁判官や検事が組織の人間であり、やはりそこには先入観や自己防衛が働くなどということが、この作品を見てわかりました。裁判での有罪率が99.9%というのもショックです。裁判官や検事役の俳優の憎たらしいこと。普段、いい人キャラを演じているだけに少し怖いです。周防監督の作品は、今までなんだか浮世離れしていて、そこが好きだったのですが、この作品で見方を変えました。蛇足ですが、弁護士役の瀬戸朝香さん。私はこの人が出ると、彼女の左利きが気になってしようがありません。最近、採点が辛いので10点をつけました。 【ジブラルタの星】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-26 11:46:31)(良:1票) 188.《ネタバレ》 これは、凄い映画ですね。勉強になり、それでいて面白い。でも、これはフィクションでは無く現実の話であり、決して他人事ではないという衝撃も与えてくれるんですよね・・・・・。 まあ、人間が人間を完璧に裁くことは出来ないということなんでしょうね。当然、裁判官、検察、警察、弁護人等それぞれがそれぞれの思惑がある中で結論を導き出していく訳ですから、極論すれば証拠の伴わない真実なんて真実でなくなってしまうんでしょうね。 しかし、このようなテーマの作品を周防監督のようなメジャーな方が撮ってくれたというのは、本当に素晴らしいことだと思います。そうでなければ、痴漢冤罪の刑事裁判の映画なんてここまで関心を持たれることは無かったでしょうからね。 【TM】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-19 19:19:08)(良:1票)
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