みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
25.2011.6/10鑑賞。私たちのアイドルであった吉永小百合が一番可愛い時期。この映画のような環境で立派に育つ子供は少ないだろうと思う。自分に置き換えても難しいし、まして今の時代では・・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-26 21:43:57) 24.高度経済成長の時代のど真ん中に存在していた「貧困」の世界を描く、いかにも文部省推薦な一作。組合運動やら在日朝鮮人の帰国事業というものが、ふつうの日本人が生きた日常のなかに当たり前のように存在していた時代とその世界を、しっかりと見せてくれます。でも、やっぱりこの「貧困」の世界に吉永小百合は合ってない。あの父と母から、どうやってこの娘が生まれたのかとどうでもいいことが気になってしょうがない。酒を飲んでも、学校をサボっても、その「清く正しく」の雰囲気は全く揺らぎません。ただ、1960年代の映画館で観客が望んだことは、おそらく、貧困のリアルな現実の描写なんかではなく、厳しい日常にさっと光を射してくれるような、現実離れした「理想の娘」であり、「理想の姉」だったのだろう。その意味では、吉永小百合というキャストは大正解だったのだと思います。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-24 17:55:08) 23.散発的なエピソードが特に起伏もなくつながれているだけであって、面白みが感じられない。ただし、無難で優等生的な芝居しかしないと思っていた吉永小百合が、あそこまでいろんな表情を見せていたのは珍しかった。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-06-23 04:04:55) 22.《ネタバレ》 良い意味で時代を感じさせる映画。高校進学や朝鮮人帰還事業のような社会的なことから家族や友人知人との人間的なことなど、色々なところに今とは異なった感覚があって面白い。 牛乳を盗んで配達の兄ちゃんに胸の内をぶつけられる様な怒られ方をして少年らしいヘコみかたをしてる2人が凄く印象的。ああいう後悔の念を持ちつつ気まずくなる感じは自分が子供のころもあったなあなんて、こういうところは今も変わらないのかもと思いました。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-16 23:10:41) 21.《ネタバレ》 走る、きびきびした吉永小百合。吉永の最高傑作がこれ(いまだにこれ)。北朝鮮に「還る」友人を見送る際に吉永は言う「私たちもっと話し合えばよかったね」。これは泣ける。話し合うことができたのに自分の不明のせいでそれができなかった、これは泣ける(貸し切り状態の「京一会館」で私は人目をはばかる必要もなかった)。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-26 09:20:47) 20.私の少年時代のあこがれは吉永小百合、歌に映画に大活躍で当時のアイドルとしての人気は高かった。 「伊豆の踊子」「青い山脈」「泥だらけの純情」など次々と小百合さん映画を見ていっのだが、「キューポラのある街」はあまり記憶がなく後にビデオで改めて鑑賞。結構内容があると思う。川口市の鋳物工場や在日朝鮮人のことなど当時の風情をよく反映しているからだ。しかし、何となくお嬢様イメージの吉永さんと鋳物工場の貧しさがしっくりこなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-02-22 23:52:10) 19.《ネタバレ》 まず最初に私は吉永小百合が苦手である。この映画での吉永小百合演じるジュンたけど、確かにこれを観ると吉永小百合ファンがこの映画だけでも増えたに違いないでろうということを思わずにはいられなくなる。そのぐらい魅力的に描かれている。しかし、それでも私にはこの映画は確かに名作かもしれないけれど、好きか?と聞かれると困る。見ていて何とも辛い映画である。北朝鮮に対する見方、捉え方が余りにも客観的であり、理想とする社会主義的な雰囲気、そういうものが何とも辛く、辛いと言えばあの少年達の中の一人、北朝鮮人の少年が日本人である母親に対して抱く感情、むきだしの演技においても凄く見ていて辛い。そんな辛いシーンが多い中で健気な少女を難なくこなして見せている吉永小百合、これは明らかに吉永小百合のための映画だと思うし、吉永小百合ファンにとっての彼女の全ての出演映画の代表作であり、主演映画の中でも最高の映画であるだろう!それを否定する気持ちは一切、無い。それでもこの点数が限度なのは、しつこいようだけど、辛い場面の画き方、日本と北朝鮮との差別的な画き方が好きになれない。時代を読み取る力を持っている映画として日本映画史上に残る名作であるとは思うけど、色んな意味で引っ掛るそんな映画である。よって厳しいかもしれないが、この点数が精一杯です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-04-05 22:51:24) 18.有名な作品であることは十分知っていましたが、今回初めて見ました。ドキュメンタリータッチの始まりから、特段の起伏のないストーリー、大きな事件もなければ、涙を誘うところもない、ハラハラもなければ笑いもない。励まされる部分もない。この映画が一般受けした理由がわからない。正直、つまらなかった。ただ、この作品で描かれてる雇用環境が今とほとんど変わらないことが興味深かった。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 4点(2010-03-29 14:32:48) 17.日本映画オールタイムベストなどで常連の『キューポラのある街』、やっと観ることができた。 所得倍増計画と叫びながら、日本中がこれから経済を盛り立てようと勢いづいていた時代、東京隣りの川口では、その時代の波に飲み込まれ、鋳物で生計を立てていた川口の人々は、あらゆる面での新陳代謝を余儀なくされていた。 そうした激動の昭和史を語る上で、本作はこれ以上ない作品と言えよう。 当時の、下町に住む市井の人々の暮らしを事細かに描きつつ、そこに生活する人々の希望や悩みを、実に丁寧に描いている。 主演の吉永小百合は、まだ幼さが残り、元気溌剌とした演技で、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る。 昔かたぎの職人の失業など、現実的で暗い題材を扱いながらも、こうした吉永小百合の天真爛漫たる明るさが、見事なコントラストでもって浮かび上がっていた。 希望をもたせるラストも見事で、実によくまとまった名作だとは思うが、吉永小百合が個人的に好みではないという部分と、優等生すぎる内容に関しては、やや不満を感じた。 吉永小百合が主演をしている時点で、骨太な内容を求めるのは無理があるかもしれないが、もう少し見応えのある土くさい作品だったら、どうなっただろうか、と無いものねだりな興味がわいた。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-19 01:01:15) 16.「清く・正しく・美しく!今はどんなに貧しくても、前向きに胸を張って!!」が、高度成長期当時のニッポン人の美徳だった時代の、まさにその理想を全身で体現していた若き日の吉永小百合の代表作。この健気な少女役が評価されたせいで、その後の女優人生を、面白味のない生一本で一途でひたむきな役柄しかこなせなくなってしまった皮肉な映画とも言える(唯一「細雪」は除く)。実際同時代の日活の女優さんなら、顔パンパンな彼女より浅丘ルリルリや芦川いづみの方が、遥かに女優として僕には魅力的に見えます。ただこの映画、忘れられないシーンがあるんです。ヒロインジュン=吉永の弟悪ガキコンビ二人組が、新聞配達の少年からボートか何かを盗んで川向こうから少年に泣きながら悪態をつかれシュンとなるシーン。何でかやけに忘れられないんですよね・・・。このシーンの記憶のお陰で、自分の中でこの映画は佳作の地位を保っています。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-09-20 10:36:11) 15.《ネタバレ》 この映画のタイトルや吉永小百合が出ていることは以前から知っていたけど「キューポラ」って何のことか分かっていなかった。お恥ずかしい話、言葉の響きから勝手に化粧品の一種くらいに思っていたんだけど、鋳物の町工場のある(貧しい)街、って意味ですね。歳がバレますが、自分が生まれた年に創られた映画。そういう意味で当時の市井を眺める機会を頂戴しているような感覚でした。日本が豊かになる前の時代で、ある程度の貧乏が平均的な世の中。場所は違うけど、物心ついた時の実家の周辺は劇中のような雰囲気でした。懐かしかったです。主人公・ジュンの前向きな姿勢は現代の若者には嘘っぽく映るかもしれないけど、当時はこんな人がたくさんいました。恥ずかしがらずに、前向きをやってました。その後の吉永小百合の作品の多くはこのキャラで通していることを考えると、この種の映画が高度成長の気風を担っていたのかも…、などと思いました。希望の国の北朝鮮へ帰る、というシーンを観ていると、タイムマシンを使って未来を知ってしまったような気分になりますね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-12 20:53:09) 14.吉永小百合ファンになりました。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-12 23:22:31) 13.やっぱり、わしは、吉永小百合が苦手かも。当時は、この清楚さがたまらない魅力だったのだろうけど、少なくとも今わしが見ると、どうも、はきだめの中の鶴って感じで、浮いて見えて仕方ない。 とはいいつつも、この映画に関しては、主人公の少女の裏の裏まで描こうとしていて、その部分だけは共感が持てたのだけど。 【追記】この作品、あまり知られてない(というか自分が知らなかっただけ?)続編があるのね。『未成年 続キューポラのある町』。三年後に作られて、物語的にもほんとに三年後を描いている。こちらの方がいろいろな問題が噴出する展開。そのことごとくに根本的な解決が見つからないまま、一気に終わってしまう。でも、問題が生々しくて、迫真さはこちらの方が上。吉永小百合もこちらは、親はたたくわ、反抗するわ、結構激しくて、好感が持てた。野村孝監督。全然知りません。でも、構図も大胆で、テンポもあり、かなりシャープな映像だった。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-22 21:31:32) 12.浦山桐郎の監督デビュー作品で吉永小百合の代表作のひとつ。本作で18歳の史上最年少ブルーリボン賞主演女優賞を受賞したという作品でもあるらしい。貧しくても強く明るく一生懸命生きる少女...吉永小百合の作品はこの手のものが多いけどその原点的な作品なのかなと。当時の日本と北朝鮮がよくわからないので理解しにくいところもあるが、どっちでも変わんないみたいに言われてるシーンがちょっと怖い。今の日本と北朝鮮考えるとさらに怖いです。続いて吉永小百合の代表作のひとつ「愛と死をみつめて(64)」見てみます。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-13 23:30:54) 11.時代の変化の波に押された鋳物の町に対して、明るく元気で前向きなジュンの生き方が対象的だった。パチンコ屋の裏で玉出しの仕事があったなんてこの映画を見て初めて知った。働くことが人生の勉強になると言えるところが大人だなと感じた。 【ジョンレモン】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2005-11-25 00:15:36) 10.《ネタバレ》 川島雄三監督の助監督だった浦山桐郎監督のデビュー作で、同じく川島監督の助監督だった今村昌平監督が一緒に脚本を担当している。吉永小百合の人気を決定づけた映画として知られる(今考えたら吉永小百合主演映画の脚本に今村監督が参加しているのはかなりの異色に感じる。)が、内容はこれがデビュー作とは思えないような重厚さのあるいかにも社会派監督らしい作品になっていて、浦山監督の映画はこれ一本しか見ていないが、既に作風が確立しているような気さえする。物語はもちろん吉永小百合演じるジュンのエピソードを中心に描かれていて、今の目からすると古臭く感じたりする部分もあるのだが、けっこう退屈することなく見れたし、この映画で吉永小百合がブレイクしたというのもとくにファンではない目からしても頷ける。でも、なんか貧乏な家の娘には見えず、役柄的にはその辺がアンバランスに感じる。昔初めて見た時もそうだったのだが、本作はそれよりも脇のエピソードであるサンキチ一家が帰国事業で北朝鮮へ渡るというくだりはやっぱりインパクトがありすぎてほかのエピソードが霞んでしまう。この部分は当時、日本において在日朝鮮人の北朝鮮への帰国事業というものが本当に身近で普通に行われていたことがよく分かると同時に今見るとやっぱりとても怖い部分でもあり、フィクションとはいえ、あの一家の行く末を思わず案じてしまうのだ。ほかの出演者について少し書かせてもらうと、ジュンの担任教師を演じている加藤武が良い味を出していて印象的だった。それからタカユキ(市川好郎)の最後の成長ぶりが目をみはるが、この子役が大人になって東映ヤクザ映画の常連になろうとは本作の彼からは微塵も感じられない。(2023年6月18日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2005-05-15 14:19:49) 9.良くも悪くも「戦後」と「戦後民主主義」を感じさせる作品。んでもってやっぱしワタクシはヒネクレ者なので、いかにも文部省(当時)推薦な感じは鼻につくし、「労働者の団結」ってなことに対して無邪気に希望を抱ける時代でもないよな、とか思ったりもするけど、与えられた状況の中(生まれる環境は選べないからね)でやれる事を精一杯やって生きる、というのはいつの時代も共通だけんね。今は当時と違う意味で暗い時代なのかもしんないけど、ただニヒリストぶっててはいかんな、と思いました。 【ぐるぐる】さん 7点(2005-02-10 18:32:55) 8.ダメでした、受け付けません。「中学生は金の卵」「北朝鮮は労働者の楽園」そんな欺瞞の臭いが臭くて耐えられません。共産主義的思想を持ち合わせてないので評価に値しない。パチンコ屋でバイトして、修学旅行サボる娘ですよ、酒まで飲んで犯られそうになったりして、ただの不良娘じゃないか。吉永小百合に騙されすぎです。家が貧乏だからと工場で働きながら夜学に通った父さんはリストラにあい、東京の大学へ行った息子は卒業してもフリーター、娘は援交のあげく風俗に就職。誰がこんな世の中にしたんでしょうかねえ。 【亜流派 十五郎】さん 0点(2004-03-07 00:02:51) 7.特にレビューするまでもなく推しも推されもしない名画なんだから、特別書くこともないんですがねえ。もう久しく見てなかったけど、DVDで見直してみました。吉永小百合の弟が、朝鮮に帰国する同級生に袋いっぱいのビーダマを渡して「北鮮は新国家建設中だからビーダマなんかねェだろう」って言うシーンは、時代を感じちゃってホロリと来ましたわ。この映画を作ってた当時は、誰一人こんな拉致問題の時代に突入するなんて想像しなかったんだろうなあ…個人的には担任の先生、通称「スーパーマン」の演技が好きです。東野英治郎の頑固オヤジぶりもイイすね。良くも悪しくも、お行儀のいい「よいこ映画」を脱する事ができないっていう欠点があるので、1点マイナス。気持ち的には10点ですが、殺伐とした昨今の世情にもまれながら見ると、「もう賞味期限が過ぎた映画なのかなあ」とか悲しく思えてきます。 【エスねこ】さん 9点(2004-02-21 23:30:57) 6.吉永小百合って顔でかいなあ。と、日本人の美人感の変遷ぶりにちょっと衝撃を感じた映画でした。私がこの映画を見た当時は、小顔ブームが始まりかけの頃だったので。でもこういう映画に人々が夢や希望を与えられた時代って、ある意味とっても幸せだったんだよな、と思いました。頑張ることで誰もが生きて行けた時代。こういうシンプルな時代って、今の時代に生きてる人間からするとすごい貧乏話でもちょっと羨ましかったりします。 【anemone】さん 5点(2003-12-13 01:13:02)
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