みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.アンハサ(と略すかどうかは知りませんが)の渾身の演技でしょうか、イメチェンをかけての作品のように思えます。どんなに憎しみ合ってても血のつながった姉妹はいがみ合った後は慰め合ったり、でもまたその繰り返しだったり、父と母の子供たちに対する愛の形が違っていたのでしょうね。。みなさんおっしゃるようにデブラ・ウィンガーの存在が大きい。「愛と追憶の・・・」の母親像とは真反対のような母親も難なくこなしている感じ、さすがでした。それにしても、離婚しても両親それぞれがなんとリッチなこと、お庭ひろ!おうちすご!と思ってしまいました。蛇足でした。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-09 07:44:31) 10.《ネタバレ》 ライザ・ミネリに魅力を感じない私は、アン・ハサウェイも観たいと思える女優じゃないです、なので彼女の主演映画を初めて観ました。 血のつながった親子であるのに、この親子は冠婚葬祭でもなければ顔を合わすことのない親子で、その結婚式に集まった人々、料理、衣装などなど、良く言えば異文化の融合なんだろうけど、こういったことを全ての人々が当たり前のように受け入れている様が、本作ではなぜか私にはかえって不自然に感じてしまいました、私の頭が硬いのかもしれません。 「なぜ、キムが薬物依存になったのか」異文化に理解を示すことよりこっちが重要なのにこの両親はそれがわかってないし、真剣にどうにかしたいと思っているのかもわからい印象を受けた。その場限りの理解は容易なのです。 そして変わらなければいけないのはキムだけではないはずです。 どうやら母親は娘二人をおいて家を出たらしい、逃げ出したわけです。そして両親ともに再婚している、父親は食洗機に皿をセットする技術には自信があるらしいけど、父親の強さ頼もしさといった威厳はない、母親は義理は果たすがそれ以上のことはしたくなさそうだ。息子の死は、不安定で薬物依存の娘に子守を任せた親に全責任があります、でもこの両親はそれを素直に受け止められない人たちと感じた。 自分が娘であること、妹であることを確認したい必死さ、キムのあのスピーチに美容院での黒人とか、時と場所などおかまいなしに自分を語ることが見ていて痛々しかったです。 ところで花嫁と妊婦っていうのはやっぱり最強だわね、それにしてもこんなめんどくさい結婚式、気が滅入りました。レイチェルの女友達のエマだったかな?親友かなにかしらないけど、なんかすごく印象悪かったです。 登場人物の誰にも肩入れ、感情移入することなく非常に客観的に観られました。原因も結果もこれといって明確にはなく、淡々と成り行きを観せて観ている者に色々考えさせる映画でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-18 10:39:09) 9.薬によって心神不安定な妹を持った姉の結婚式の様子を全編を通してまるで親類の記録ビデオを見せられているようなドキュメンタリー・タッチで描かれて大変に楽しいひと時を味わえました。あのデヴラ・ウィンガーが嫁ぐ娘のお母さん役をやっていたのも只の他人の家のセレモニーとは思えない一つの要因かと思います。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-01 23:56:45) 8.《ネタバレ》 平成23年8月1日全面改訂 じっくり落ち着いて見たら、素晴らしい映画だった。過去の悲劇から立ち直れない家族同士のすれ違う気持ち、それでいて切り離せない家族の絆。特に交通事故でボロボロになって帰ってきた妹を姉が風呂で洗ってあげるシーンに泪が。ハサウェイはどんなにしても美人! ただ、アメリカ映画見ていつも思うのだけれど、「薬物」があまりに日常的、ありふれたもののように扱われてて、日本人には違和感が。日本人の感覚からすれば、少女が中毒になるほど薬物を入手できたこと自体が最大の悲劇の原因なんだが、それはアメリカ人にとっては、あえて言及する必要がないほど日常的なことなのか? 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-12 10:04:09) 7.手持ちカメラの揺れやぶつ切り編集はホームビデオを模している風でもあるが、何通りもの別アングルで適格なアップをとらえたホームビデオなど実際にあるはずもなく、生々しい緊張感と娯楽映画としての見やすさの両立がうまく成されていると思った。今回はデミお抱え撮影監督のタク・フジモトではなかったがデクラン・クインとのコンビもなかなかだ。様々な人種と様々な音楽を取り入れているのはデミ監督にとって今に始まったことではなく、例えば『フィラデルフィア』は明確に過ぎるにしても一見関係の無さそうな『サムシング・ワイルド』を見たって音楽ジャンルのごちゃ混ぜ感もさることながら主要人物に黒人が一人もいないにもかかわらず通りを歩く人や出会う店員はまるでスパイク・リーの映画と見紛うごとくに、ことごとく黒人だったりする。そしてデミは(いろんな意味で)種の異なる人たちが出会いぶつかり化学反応を起こす様を描き続けてきた監督と言っても過言ではない(『羊たちの沈黙』だってそうだ。)。その化学反応を家族内で描いたのがこの作品。異人種でも異文化でもないのに、しかも愛し合っているのにそこには頑なな壁があり溝があり殻がある。人種を超えた結婚と宴という現代の幸福と、家族の再生がしにくい現状という現代の悲劇を同時に描いてみせたデミの意欲作。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-12 16:28:15) 6.《ネタバレ》 精神的に不安定な女性と家族との関係を率直に捉えた映画。女性に対する家族それぞれの向き合い方が丁寧に描かれています。当たり障りなく普通に接しようという父親、勝手な行動に素直に不満をぶつける姉、関わりたくないような素振りを見せる母親。それぞれの行動から見えてくるのは、「家族」という切っても切れない関係。息子の死という暗い過去が背景にあることが後半に明らかになりますが、そういった過去があるかないかに関わらず普遍的なテーマなのではないでしょうか。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-30 23:28:54) 5.《ネタバレ》 主人公らの家族たちが過去に残してきた不満のようなものが一気に爆発し、しかもそれをちらかしっぱなしで誰も収集出来ない様子が実際にあるだろうなと感じながら観た。 ラストで姉ちゃんが収容される妹を見送るのだが、その姿が私には厄介払い出来てせいせいしたようにしか見えない。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-16 02:02:10) 4.《ネタバレ》 アン・ハサウェイは他の作品と比べると綺麗に映ってはいないが、役柄を考えれば仕方ないでしょう。すごくリアリティのあるテーマであり、複雑な家族関係と情緒不安定な主人公が表現されていたと思います。自分の気持ちは他人には解らないという歯痒さも伝わってきました。他の方も語っていますが、皿洗いやスピーチの時間が無駄に長く撮影されており、結婚式のめんどくささを感じましたね。今の若者は2人きりで挙げてしまうか結婚式自体を挙げない人が増えているようですが・・・。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-12-22 01:57:37) 3.男は愛する女性の最高の晴れ舞台を成功させたい気持ちは持っていますが、「結婚式」という行事にはうんざりしているものです。これを見ていると、結婚式は面倒くさいというよりも、恐くなってきます。まずはパーティーのシーン。友だちからのお祝いの言葉が延々と続く。これがまた恐ろしいほどつまらない。友だちのB級ギャグに悶絶しそうになる。しかしもし私が結婚する立場だったら胃を壊しそうな思いをしながら必死で作り笑いをしていることでしょう。このシーンは不自然なほどに長いのですが、結婚式疑似体験映画をアピールしている本作品には必要不可欠なんだと思います。「他人の結婚式はつまらない、本人の結婚式は苦痛」とはよく言ったもので、それがうまく表現されていました。さらにめまいがするほどくだらない義父との皿片付け競争を容赦なく見せられる。もし私の立場だったら、結婚式で義父と戯れることなど絶対にできない。そんなことをしたらストレスで胃潰瘍になってしまう。ただし、これも家族の絆を築いていくためには必要なイベントなんだと思います。家族ってタイヘンだ。とにかく疲れる。家族がいなければ、かえって人生の苦しみは10分の1に減るかもしれない。でも家族の必要性は喜びや快楽を享受するだけではないと言われています。私には未知の世界です。だからこれを観るのがつらい。ちなみに結婚において男女が恋愛のみで乗り切っていけるのは20年が限度だと言われています。そのうち、お互い歳をとり、醜くなっていき、体臭も酷くなるのは自然の理。結婚とはしょせん紙切れ一枚なので男女をつなぎとめる効力はありません。夫婦が恋愛同士から共同生活者へと移行し、乗り切っていくためには、家と家のつながりが必要です。最近の離婚率の増加は家同士のつながりが希薄になってきたからです。そんな結婚の真実を垣間見ることができる良質な結婚式疑似体験映画でした。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-04 22:35:03) 2.最初の頃はアン・ハサウェイのタバコをやたらふかす神経質な姿に違和感を感じたが、最後には気にならなくなっていた。顔はどうしても彼女が目立ってしまうが、演技では他の俳優たちも素晴らしかった。特にデブラ・ウィンガーはさすが! それにしても、いい結婚式だった。 【ムイシュキン公爵】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-23 00:35:34) 1.《ネタバレ》 期待以上の良作だった。家族ならではの息苦しさ、残酷さ、温かさが見事に描かれている。トラブルメーカーの妹キム、しっかり者の姉レイチェル、頼りない父、離れてはいるけれどやはり一番頼れる母。彼らには皆違った側面がある。母親とか父親とか以前に一人の人間だから。 家族は、どんな時でも自分を受け入れてくれるもの。それに間違いは無いしそうであるべきだと思う。しかしそうは言っても一人の人間の集まりなのだから、受けてしまった傷はそう簡単には治らない。お互いその事には触れないように、忘れようとしているわけじゃないが、そんな話をしても自分がさらに傷つき苦しむ事になる。 だからあの一家の心の傷の原因であり、傷そのものであるキムを姉も父も自分の傷に触るように、悪化させないようにそっと接する。 キム自身も自分がどのような存在であるかはよく分かっている。それでも普通に接する事が出来なくて衝突してしまう。そこで初めて辛く当たってくる姉の心情を聞き、その場を取り繕ってばかりの父の脆さも知った。皆同じように苦しみを抱えていたのだ。 改めて自分が一家に残した傷を見てしまい、自分を受け入れてくれる人を、傷を少しでも癒してくれる人を求めて母のもとへいく。しかし一番強い人だと思っていた母でさえ大きな傷を負っていた。 誰にも癒してもらえず、心身ともにボロボロになってキムがたどり着いたのはやはり家族のもとだった。 その傷を治す事は出来ないかもしれない。でも家族がいれば少しは乗り越えていけるかもしれない。辛い事も多いけれど、それが出来るのは家族だけなのだ。例え一人の人間の集まりで、脆くて扱い難いものでも、家族はそう簡単に壊れるものではないから。良くも悪くも、家族はいつでもつながっているのだから。 ラスト、家族の温かさを知ったキムが施設に戻っていく姿には素晴らしい清々しさを感じた。 【Sgt.Angel】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-29 17:22:34)
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