みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
219.ヒッチコックや黒澤明など限られた名監督だけがあらゆる知恵を振絞り映像を作りだせた時代から、もっと言うとデジタル技術も90年代後半まで高値の花だったわけだが、もはや低予算でできることもここまで来たかという科学技術の進歩をまざまざと感じさせられる一本。独特のドキュメンタリー的手法といいストーリーといいエイリアンの造形といい下手したらトンデモB級SFで、時代が違えばCGの壮大な宇宙船のDistrict 9ではなく、灰皿円盤のPlan 9だったのかもしれない。エド・ウッドも墓場の影もとい草葉の陰から羨望のまなざしをおくっているだろう。ただエド・ウッドと違うのはストーリーがトンデモながらも非凡なことで、ハリウッドの「お決まり」を予想すればするほどシーンが変わる度に裏切られ、もはや予測不能に陥る新鮮さ。評価が高くても決してA級大作SFの傑作を期待してはいけない、B級SFマニアによるB級SFマニアのための映画だ。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-04-26 08:43:48)(良:1票) 218.《ネタバレ》 低予算ながらロケも工夫し、VFXもそこそこ。興行的にも成功して上手いとは思いますが、内容があまりに希薄。人種や階層の差別を宇宙人に置き換えて表現したかったなら、ドンパチの連続ではなく、もっとダイアログが描写されるべき。 予告を観て、アーサー・C・クラークの「地球幼年期の終わり」のような壮大なテーマがあることを期待していた自分がバカでした。 あと、映像がエグいです。美しい映像ではなく、記憶から消し去りたいようなものばかり。肉片が飛び散ったり手足がもぎ取られたり・・・( ̄Д ̄;; こういうのを娯楽映画というのでしょうか? もう二度と観たくないイヤ~な感触は「娯楽」とは言えないような・・・(;^_^A いえ、決して批判している訳ではなく、監督のチャレンジ精神と制作陣の技量や努力には敬服いたします、ピリオ~ド。(^○^) 【windance】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-02-29 17:04:59)(良:1票) 217.《ネタバレ》 予備知識なしで~というレビューの方が高評価してるから、私もジャケットの裏は読まずに観賞しました。 確かに驚きですね。 「未知との遭遇」みたいに、すぐ帰ってくれれば、皆から好感持たれるけど、気持ち悪くて、ずっといられたんじゃたまったもんじゃない。 こんな映画初めて観たってかんじだけど、そう思うと自分が監督だったらこうするって言う人、私だけではないと思う。 ずっと人間側(テレビタッチ)だったのが、エイリアン側の映像になっちゃったとたん、最後までドキュメントタッチでいけないものかとは思ったけど、そうすると絶対つまらなくなる。 アパルトヘイトなどをメタファーにしたのかもしれないが、後半はエイリアン対人間の闘いでスパッと終わらせたのはいいと思う。 けど、やっぱり3年後がどうなったのかまで作るべきだとは思う。そこんとこが中途半端。 時間を忘れるくらい面白かったけど、「スターシップ・トゥルーパー」と違って、もう一度観たいとは思わない。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-01-23 15:42:46)(良:1票) 216.まったく予備知識ナシで観賞し、もうすっかり参った状態。 なんと独創的で示唆に富んだ作品でしょう。 まず、エイリアンが難民で、それがヨハネスブルグでかつてのアパルトヘイト政策のように隔離されているという状況が斬新。 これまで観たどんなSFとも違う、まったく新しいエイリアンものにグイグイ引き込まれた。 宇宙人像はどこかで見たような、甲殻類そっくりの醜悪なルックスなのだけれど、そのエイリアンに対して人間が行う所業はさらに醜悪、ゲスの極み。 途中から完全にエイリアンに感情移入させてしまうのだからスゴイ。 ものすごくなさそうでありそうな話しではないだろうか。 娯楽映画として十分楽しみながらも、自分だったらこの招かざる客に対してどのような態度で接することができるだろうか?とか、自分がもしエイリアンの立場になったら…、いや、それよりクリストファーは戻ってこられるのかしら?、などと、様々に思いを巡らせてしまった。 文句なしに楽しめて、想像や思考を存分に広げることができる、近年のSF映画では群を抜いて素晴らしい作品。 【poppo】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-10-14 01:21:15)(良:1票) 215.《ネタバレ》 新感覚SF。アパルトヘイトへの皮肉の要でもあり寓話のようでもある。 純粋にSFとして見ても面白い。たまたまほかの作品と間違って借りてきてしまったんだけどこれは大正解でした。最初は何かのパロティなのかなと勘違いするようなチープさでしたが、途中からぐいぐい引っ張られていって気がつくと、最後までつんのめるようにして見ちゃいました。理屈抜きに、ぜひ見て見て欲しい。SF好きな人はもちろん、社会派好きの人にも、そういうのが総じて好きじゃないという人にも。こんなに面白い作品が日本でスルーされているとは、なんともったいない。とにかく一度見て欲しい。 【ひであき】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2011-07-17 05:49:31)(良:1票) 214.めちゃ面白かった。ホラーやサスペンス要素かと思ったら思いっきりアクション! ところでDVDの最初の選択はなんだったのだろうか? 【将】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-06-03 23:34:46)(良:1票) 213.《ネタバレ》 エイリアンとの未知との遭遇を果たしてから20年後、当たり前のように地球に住み着く彼らという設定は面白く、すぐに映画の世界に引き込まれました。ただその後はスタローンとかシュワルツェネッガーとかの映画でよく見るような狙われ続ける主人公、さあどうするみたいなストーリーで独自性というのは感じませんでした。しかしながらエイリアンの強力武器を手に入れて無双状態になるわけでもなく(一瞬なるけど。)、司令船はあっさり地球の兵器で破壊されたりと意外?な展開なところは良かったかな。エンディングはもう少し先まで描いてくれると良かったなと自分は思いましたが・・・。 しかしエビちゃんも見慣れてくるとかわいくなりますね。 【ほかろん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-02 23:04:22)(良:1票) 212.公開時に見た時も感動しましたが、今回WOWOWで見て再度感動しました。 ボクはアクション映画ではなく、とても人間の内面を描いた作品だと感じます。 性別であったり、人種であったり、社会との関係性であったりする中で発生する差別、もしくは『侮蔑』。それらが積み上げられ、成り立ち続けるボクらの生活や感情を見せてくれます。 ヴィガスは差別者から被差別者、そして被差別者を庇護した際に受ける暴力を鮮やかに演じてくれます。ボクは彼の行動にひとつも疑問を持てなかったです。すばらしい! 【reitengo】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2011-02-23 09:13:14)(良:1票) 211.《ネタバレ》 ドキュメンタリー風の演出がおもしろかった。 いちばんまともに思えるのがエイリアンの子供と感じられるくらい、出てくる人間がどいつもこいつもクズばかりというのは皮肉な演出。主人公自身も最初はどうしようもない最低のクズ野郎だったのが、エイリアンとふれあうことで「人間性」に目覚めるのも皮肉。最後は3年後を信じてああなってしまったのかと考えるとある意味哀れでもある。 続編ができる可能性もあるようだし、監督自身はその後を描く気があるようだが、これはこれでこのまま完結という形でも好いような気もする。 【オオカミ】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-02-12 23:14:02)(良:1票) 210.エイリアンが難民として扱われている設定がよい。今まで観たことのない世界観があって、ただ怖いエイリアンでなく、人間味があり、地球に溶けこんで生活していることろが気に入った。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-10 22:13:05)(良:1票) 209.《ネタバレ》 異星人に侵略されそうなんだけど、なぜかスラム化してしまっている設定が、ドキュメンタリータッチで描かれているのが面白いですね。。。暗に難民キャンプが抱える問題を指摘しているのかはわかりませんが、説教くささはなく娯楽性がうまく噛み合っている映画ですね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-07 18:23:46)(良:1票) 208.前半は結構、忍耐力が要求されます。ドキュメンタリを装うこと、ただその一点にリアリズムの表現を頼りきっているのが、この上なく薄っぺらくて、面白くないのなんの。大体、南アを舞台にアパルトヘイトの再現を宇宙人相手にやっているってのが、寓話と呼ぶ気も起らないアホラシさ。しかも『インデペンデンス・デイ』かと思ったら実は『ザ・フライ』でした、ってか。 しかーし。後半、物語の主眼が見えてくるに従い、ガゼン面白くなってきます。主人公は最初、宇宙人をコケにしていたし、我々もまた、醜悪な宇宙人を気味悪く、疎ましく感じている。この「宇宙人に対するヤな感じ」は、映画全編にわたる「バッチさ」の執拗な演出によるもので、これもまた“映像の力”と呼ぶんでもよいでしょう。この「ヤな感じ」は、どこかに嫌悪感を残しつつも、主人公の姿と心の変化とともに、我々の心からも徐々に消えていく。主人公と宇宙人が、信頼と裏切りの間で揺らぎながら共闘する、という、この荒唐無稽さ、ぶっ飛び具合が、ああ久しぶりにSFらしいSF映画に出会ったな、という感じ。いや以前に、これだけ正面切って、主人公の決断、そして成長を描いた、物語らしい物語ってのも、結構、貴重かも知れません。さらには、本作は「無表情の宇宙人の感情を表現する」という、映画演出の腕の見せ所(俳優の演技力に頼らない)に挑戦している点も、見逃せません。と言う訳で、後半、面白かったです、ホント、前半だけ撮り直してもらえないですかね。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-11-30 00:19:24)(良:1票) 207.《ネタバレ》 実に、面白かった。現代の世界にエイリアンが普通にいます的な設定や、ヨハネスブルグという街とオランダ名の主人公も斬新だった。また、異種族の間に横たわるであろう緊張感が無いのも面白かった。それ以上に主演のシャールト・コプリーが実に名優だ。久しぶりに俳優らしい俳優を見た気がする。この人に仕事が来ないようであれば、映画産業も終わりだなと思えたほどだ。難しいことは何も考えずとも、純粋に心から「面白い!」と唸れる作品である。 【DeVante】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-23 11:08:12)(良:1票) 206.序盤は後悔しながら見てた。 安っぽいCGと、それ誤魔化すための手ブレ映像と、下品で小心者の主人公。 これは悪名高い「クローバーフィールド/HAKAISHA」(注:自分内の評価)と同じだから。 それから映像的に新しくない。どこかで見た宇宙船とモンスター。 そのモンスターの動きもかなりチャチ。 これだけ揃っちゃったから、「あー、またハズレ映画見ちゃったか。2点。」で終わると思った。 ところがだ。中盤からグイグイ話を引っ張る。主人公に段々感情移入できるようになる。アクションシーンに緊張感がある。最初の伏線を次々回収して唸らせる。すごい。ラストも簡潔にしてお見事。 序盤の印象と鑑賞後の感想がここまで良く変わった映画は初めて。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-10-24 03:03:28)(良:1票) 205.《ネタバレ》 中々面白かったです。 ただ、この作品には大きな矛盾が有るのでは有りませんか? 自分で作った1発でビルに大穴を開けられるビームガン(?)を1個のキャットフードと交換したがるエビ 高度なアームスーツ(強化外骨格)を作りながら、それをキャットフード100個と交換してしまうエビ これは何故でしょうか? 私が異星人なら、それ等を利用して人間と戦いを挑み、エビの独立を勝ち取ろうとするでしょう。 しかし、エビ達は物乞いの様に人間へ食物をねだり 不潔で、ゴミを漁り、牛や豚を盗み、僅かな食物を巡って仲間同士で争う。 そして気に入らない事が有れば、すぐに殴ったり殺したりする、当然人間も殺される。 これは言わば、理性感覚の薄い原始人(もしかして黒人だと???)や動物の所業に他ならない。 かと思えば20年以上も母船のエネルギーの原材料を探して、自分たちの星へ帰ろうとしていたエビ達 彼等はエビの指導者だったのでしょうか??? そもそも、あの馬鹿でデカイ宇宙船の中は20年間も調査せずにほったらかし??? まったく、謎だらけです。 つまり、この作品はそういう謎を謎のままにするのが演出の様な所があり 地球へ来るに至った、異星人達の背景や性質について、殆ど明らかにされてません。 そしてそれはついに、最後まで明らかにされませんでした。 これ等を客観的視点による演出としてしまうのは、製作者側のエゴの様な気がしますね。 監督の弁ではこの作品は黒人差別が下敷きに成っているとの事でした。 しかし、作品を見る限り、それには失敗していると思います。 何故なら黒人達は自身が弱い立場だったから、近世に白人の侵略を受け、資源を奪われ、奴隷にされたのです。 彼等にもし、エビの作った機動歩兵が有れば、迷い無く、恨み骨髄の白人達を虐殺して回った事でしょう。 間違ってもキャットフードなどとは取り替えませんよ。 そういうなんと言うか、無理矢理なこじつけっぽいプロットがちょと残念でしたね。 ただ、先駆的なメカアクションや、主人公が受けた理不尽な悲劇、そして陰謀 その後の心変わり、そして秀逸なのが最後の造花作り。。。。 だけど、もうひと塩、味付けが足りなかった。 それがこの作品の惜しい所です。 【一般人】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-17 23:36:40)(良:1票) 204.アカデミー賞では「アバター」の影に隠れてしまい、日本での知名度はイマイチですが、クオリティーの高さは本作の方が遥かに上をいってます。久々に「すごい作品」に出遭ったという印象。シーンの一つ一つはどこかで観たようなものが多いのですが、プロット自体がオリジナリティに優れているため大満足でした。本作に比べたら「アバター」が如何に幼稚な作品か判りますよね。プロデューサーに回ったピーター・ジャクソンにとってはゾンビのパロディ「ブレイン・デッド」のエイリアン版といった感じでしょうか。怪作です。 【nizam】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-10 13:00:38)(良:1票) 203.《ネタバレ》 人間にもエビにも初めは感情移入できず、ちょっと嫌な感じかなって思った。次第にハエ男のような話しになり、徐々にアクションが派手になっていき、最後は結構快感。 【きいろくま】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-07 20:13:59)(良:1票) 202.娯楽映画…かな?冒頭で「化け物より人間のほうが怖い(キリッ」とかいうテーマ掲げた映画かとおもいましたけどそういうのじゃありませんでしたね。純粋に楽しめた。どう見たって気持ち悪いエイリアンと冒頭でやたらとうざい主人公に感情移入させる脚本と演出がちょっと素敵かなと思います。アクションシーンとドラマシーンもそれぞれ適度にあって飽きさせない。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-06 01:12:33)(良:1票) 201.うーん。。。ヨハネスブルグにエイリアン。モンスターエンジンの新ネタ。隔離。アパルトヘイト。エビ。ネルソン・マンデラ。ネコの缶詰。ザ・フライ。W杯南ア大会。武器カンパニーの営利目的。戦争。・・・などいうキーワードを頭に浮かべながら観ていたら終りました。 よう分からんかったですが面白かったです。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-02 13:23:50)(笑:1票) 200.《ネタバレ》 白人から酷い人種差別を受けてきた黒人が、宇宙人を「最低な奴ら」「エビ」と貶す冒頭のシーンが印象的。不安は人を凶暴にさせる。最初は私も人間目線で「宇宙人は凶暴だな。怖いな。隔離したくなるのもわかるな」と思って見ていた。でもヴィカスが酷い目にあい、残酷な実験、弱いもの相手に商売をするギャング、そして宇宙人の中にも頭が良くて話のかわるものもいるというのがわかると、不思議と宇宙人目線に見方が変わっていく。最後には「3年後、仕返しにくればいいんだ」とさえ思ったり。宇宙人が実際に来たら本当にこんなことになるのか?なんてことはわからないけど、ある物事に対していろんな方向からの見方があって、それぞれに自分達に都合の良い正義が存在するということですね。最後まで楽しく見ることができました。 【あっち】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-08-30 15:11:20)(良:1票)
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