みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.《ネタバレ》 彼女のプライドの拠りどころは、自分の容姿と都市部で働いていること。前者は経年劣化する相対的な価値で、後者は引っ越すだけで誰でも入手可能。つまり、期限付きで極めて狭いエリアに対してだけ有効なプライドです。彼女はそのプライドを意地でも貫こうとします。おそらく、本人もその愚かさを少しは自覚しているはずです。 本作の大半は、虚栄とも言える彼女のスタンスをこき下ろし続けます。徹底的にイタイ負け犬女の遠吠えです。でも、彼女が尻込みして終わらないところがテーマだと思います。見栄であれ虚栄であれ、それが彼女のパワーの根源になっているからです。 幼少から思春期を生れた土地で過ごした後、そこを離れて都市部で働く人は多い。彼らにとっては、都市部で働くこと自体が成功の記号のひとつなのです。それは自己満足以外の何物でもないけれど、自分の中の価値を追求することは人生の意義でもある。そんな気分を本作は代弁していると思います。 原題は「成熟しきれない大人」という意味でしょう。成熟しきれない。結構じゃないですか。それが貪欲へ前へ進む動機とパワーの源になるなら、成熟なんて糞くらえだと思います。私はかなりいい歳ですが、ヤングアダルトでいたいと思っています。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-31 22:14:55) 16.《ネタバレ》 ワリと期待してみたものの、やや肩透かし。シャーリズ・セロンがダレててもキレイだったのが救いか。こんなに魅力的な女性なのに元彼があまり動揺しないのはわからなかった。そこを描くと題材が増えてブレたのかもしれないが深みが増して話に入り込めた気がする。とーいうのは自分が男性だから思うのだろうか。やや残念。 【reitengo】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-01-25 00:48:04) 15.《ネタバレ》 パッケージ裏のあらすじだけなら面白そうなのにもったいない。鑑賞直後の感想は『あっちの田舎町は飲酒運転に寛容だな』 【SIN】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-01-06 11:57:31) 14.僕自身、より広い世界で何かを成してみたいという望みはあった。そういう望みをがすべて消えてしまったわけではないけれど、いつの間にか生まれ育った土地で結婚をし子供が生まれ、日を追うごとに人生の方向性が確定し始めている。「幸福だ」ということに疑いはないつもりだけれど、完全に割り切れてもいない。 そんな三十一歳になったばかりの男にとっても、この映画が伝えるものは、色々な意味でイタく突き刺さる。 シャーリーズ・セロン演じるこの主人公のことを「馬鹿女」と一蹴してしまうことは簡単だし、とても楽だ。 実際彼女が馬鹿でイタい女であることは見紛うことなく確かなことだ。 彼女がああなってしまった原因の大部分は、彼女自身の人間性によるものであり、自業自得でもある。 しかし、その主人公の馬鹿でイタい言動の始終を追って呆れる反面、誰にも彼女を蔑む権利などないとも思える。 誰だってかつては彼女のように立ち振る舞いたかったはずだし、彼女自身、周囲がそうあることを望んだからこそ、無意識の強迫観念の中で自らの人間性を構築していったのだろうと思う。 ただそのまま歳を重ねるだけ重ね、一般的な価値観における「大人」になれなかっただけのことだ。 もちろん、社会の中で生きていく上で“ただそれだけのこと”では済まなくなる部分は多い。しかし、それを批判出来ることが出来るのは、何も知らない他人などではなく、彼女自身に他ならないと思った。 言い換えれば、辛かろうが、苦しかろうが、彼女自身が「それで良い」と心の底から割り切れれば、それが「正解」なのだと思う。 脚本も演出も素晴らしいが、敢えて特筆したくなるのはやはりシャーリーズ・セロン。 37歳のバツイチ女の荒み切った生活感を惜しげもなく表現したかと思えば、ある種狂信的なドレスアップ後には完璧な美しさを見せる。一人の女の中のこの激しいギャップが、殊更に主人公の悲哀を強め、キャラクターのオリジナリティーを高めている。“はまり役”といえばまさにそうだが、衝撃の“ヌーブラ姿”も含めて見事だったと思う。 この映画は、馬鹿でイタいオトナの女が、「痛み」を経て成長する物語……などではない。 己の馬鹿さもイタさもすべて抱えて、今一度「自分一人が大切だ」ということを噛み締め、髪を掻きむしりながらボロボロの体と心でそれでも前へ走り出す、そういう映画だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-11-30 16:14:05) 13.《ネタバレ》 こんなキチガイ女、実際にいるのかな・・・って感じ。 いたら絶対関わりたくねー。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-10 11:50:25) 12.《ネタバレ》 見ていて?がちょこちょこ浮かんだが、結局シャーリーズ・セロンの美貌でかき消された。シリアスとのコメディ、どちらにとって良いのかよくわからず、実際中途半端なものであったと思う。単純なラブコメを期待しているとがっかりするとおもう。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 00:19:09) 11.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンがとてもきれい。 とても痛い話なのに、軽く見せる感じがうまいと思う。 突き放した話の進め方がクール。 主人公がまったく成長しないのも良い。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-23 22:37:14) 10.《ネタバレ》 年相応のシャーリーズを見れて私はなんだかほっとしました。 男性ばかりではなくアラフォーや負け犬女性の支持を増やしたいのが狙い? なぜ彼女がこの映画に出ているのか注意深くみてみました。何を伝えたいのか。 高慢ちきなアラフォー負け犬が、元カレ奪取に挑むが、大失敗。あるがままの現実を受け入れて、人生再出発。 郊外型スーパー、ファミリー向けの町と、キャリア、時間の流れが速い都会で暮らす者の棲み分けはやっぱり大切ね。相成れないね。そんな話、映画にするほどのもの? 初めて彼女が気の毒に思えたシーン。元カレとの間で流産していた。流産して子供がいない女性に対して 産まれた赤ん坊の写真をわざわざメールで送りつけるデリカシーのない元カレ夫妻。 相手を忘れられなかったのは、彼女ではなく、振られた元カレなのでは?だから彼女は田舎に戻り、元カレの気持ちを聞き出そうとした。病んでいるのは、彼女よりも元カレの方が重症。さえない食品会社で働こうが、別にいいじゃない。だからって、元カノにわざわざ幸せを見せつける必要ある?男女たちの嫉妬の話? 心穏やかに生きていきたいものです。。。。幸せは所有するものではない。家族、子供を持つ事でも、美貌でもない。幸せはどこにあるのでしょうか。 【さくら】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-16 20:10:11) 9.なんとも痛い女を描いた衝撃作。評価が難しい映画だ。駄作かと問われればそうでもないし、しかし映画と言わんとしてることは理解できず残ったのは不快感のみだし。個人的には痛い恋愛なら邦画「さんかく」みたいなやつのほうが好きかな 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-06 08:53:13) 8.《ネタバレ》 帰省したときに見たらはまった。喪失と再生の物語。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-19 03:03:46) 7.監督が、「JUNO」 「マイレージ、マイライフ」 の監督だったので、期待して観ることに.. う~ん、らしい、と言えば、らしい作品だが..「JUNO」 ほどのインパクトも、共感部分も、無い..なんせ、観てる方も、イタくなるような、“イタイ女” のお話..凡作とは言わないが、強引なストーリー展開が気になる..そして、リアルさに欠ける..勘違い女はたくさんいても、主人公のような女、そうはいないだろう... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-17 19:49:57) 6.《ネタバレ》 ラスト30分くらいのところから一気にどどっときましたね。 しかし、前半部分でシャリ嬢がなにげに手にしていたヌーブラが、まさか、後にあんなところで再び目にすることになろうとは、目玉飛び出しましたね ビックリでした。それよりなにより、あそこでガバっと脱いだ瞬間乳首がないんで頭の中がはてなでいっぱいになってしまった なにげにエロいショットになっていましたね。 その他、彼女がベッドで男の腕からもぞもぞとすり抜けるシーンが今回二度ありましたが、 あのシーン なんかイイすね 個人的に深く深く記憶に残ってゆくことかと思います。 そんなこともあってか、投稿点数については ちょっと甘めです。 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-23 19:51:36) 5.《ネタバレ》 ジェイソン・ライトマン作品に共通するのが、一般的な道徳や既成概念からちょこっとずれた立ち位置の人間が主人公で、そのずれを否定しないし、明確な結論を出さないという事。 本作の主人公メイビスは美人だし、若い頃なんかもう、みんなの羨望の的。ちやほやされると、やっぱ天狗になるわけで、「こんな田舎は私には狭すぎる」って 出て行った典型的なタイプ。しかし、いい歳なって結婚もせず、仕事にもいきずまったりすると、どんどん焦ってくる。そうなると、結婚して子供までできた元カレとよりを戻せるだなんて本気で信じてノコノコ田舎に里帰りしちゃうわけだ。痛い!! あれだけやりたい放題やって、反省もせずに「田舎なんて大っ嫌い!!てめえら狭い世界で一生幸せごっこしてろ!」ってな感じで次のステップへいっちゃうのね。唯一の理解者のデブっちょも、都合良く振り回しといてフォローなしだし、あまりにも自分本位! だけど、人間てそういうもんよね。他人を思いやる前に、自己肯定することが大事よね。 というメッセージってことでよろしいですか? 【すべから】さん [試写会(字幕)] 7点(2012-07-17 23:58:52) 4.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンってほんとにキレイな女優さんなのだが、本作では性格の歪みがその顔に滲み出ている。彼女の演技力の賜物か、メイキャップのなせる業か、とにかく「この人は相当病んでるな…」と一目で分かる彼女の顔。しかし彼女は暴走を止めない。妻子ある元カレをゲットしようと毎日エステに通い、ブティックを巡る。しかし、冒頭で繰り返し聴いていた彼との思い出の曲が、いつの間にか彼とその妻のラブソングになってしまっている切なさ。彼女は孤独のあまり、バカな片思いに走ってしまったのか。彼女を見ていると、『キング・オブ・コメディ』のロバート・デ・ニーロを思い出す。思い込みが激しすぎて周りが全く見えていない。しかし、この映画の凄いところは、最終的に彼女を〈悪者〉として裁くことを断固として拒否している点だ。自分を殺してまで周りに合わせる必要なんてない。そこには常に孤独が付きまとうが、もっとハードボイルドにタフであれ!という力強いメッセージを感じる。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-07-14 19:50:50) 3.この監督はこういうの作らせたらほんとうまいな。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-30 14:47:52) 2.《ネタバレ》 この手のキャラクターや設定って、今や普通にリアリティがあるから、単純にそれを描くだけなら映画としての面白みにならないと思う。『ブルー・バレンタイン』もそうだったけど、同じようなことは僕らのまわりにありふれていて、その状況に対する作品としての批評が弱ければオチの付きようがない。本作も物語としての驚きや発見がなく、コメディなのに設定を相対化できずに笑えない。結局のところ、メイビスというキャラクター(大人になりきれない大人)をどうしたいのか僕にはよく分からなかった。そこが大事なんじゃないかと思うのだけど。。。(そもそも彼女を勝ち/負けで括れるようなキャラだとは全く思わないし) キャラクターや設定がリアルなわりに単純すぎるのだ。特にメイビスを強調する為にまわりの人間を平板にしすぎている。実際は、ママさんグループにもメイビス的な要素はあるだろうし、もちろんその逆もしかり。普通、メイビスのような美人に言い寄られたら、最後までいくかどうかは別にして、男はあんなにあっさりと断らないよ。元カレなら特に。人間って、もっと、多面的で、自己中心的故に、いろいろと躊躇ったり、悩んだりして行動するはず。子供っぽい主人公と対比する為に周囲の同世代の人間を大人にしすぎだと思う。大人にも大人なりの茶目っ気があるでしょう。 この映画、作品自体がキャラ解説に走りすぎでいて、あまりに子供っぽい。そこがすごくヤング・アダルト。邦題『ヤング≒アダルト』というのも一面的すぎる。そもそもヤング・アダルトって成人期前期のことで、それを「大人になりきれない大人」という意味に拡大しているのだと思うけど、そういう意味で、僕の中でヤング・アダルト的なイメージと言えば、『男はつらいよ』の寅さんなので、単なるキャラクター映画を超えた奥深さを期待しちゃうのだ。 【onomichi】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-16 00:27:47) 1.期待し過ぎちゃいましたかねぇ。もっと笑える話だと思ってたんですが、それほどでもなく、感動的な話でもなく、教訓めいた話でもない。絶対に叶うはずない主人公の願望を長々と見ていると、痛々しく思えてきました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-23 23:02:06)
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