みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.“素材”の魅力に惚れ込んだスティーヴン・ソダーバーグが、ハリウッドにおける自らの人脈を最大限に駆使してスタンドプレーで撮った、格闘家出身の主演女優ジーナ・カラーノのための“プロモーション・ムービー”のように見えた。 どんな形であれ、この手の女スパイアクションもサラリと撮ってしまうあたりには、ソダーバーグ監督の相変わらずのマルチぶりを感じずにはいられない。 そして、確かに主人公に抜擢された(というか彼女ありきの作品なのだろうが)、格闘家ジーナ・カラーノはアクションヒロインとして充分過ぎるほどに魅力的だったと思う。 類い稀な美貌と、プロ仕様の“実用的”なローキックだけも、女優として勝負できることは間違いないし、想像以上に演技力も備わっていたように見えた。 ストーリー的には、凄腕スパイである主人公が所属する組織の陰謀により命を狙われ戦いを挑むという、あまりにありきたりなものなのだが、御大マイケル・ダグラスをはじめとして、新旧のスター俳優が顔を揃えたキャスティングが成功したのは、監督の人脈ばかりではなく、彼らが主演女優の魅力に文字通り“ノックアウト”されたからに違いない。 というわけで、ストーリー展開だけを捉えれば何の捻りもなく、シーンによっては肝心のアクションにもキレが足りない部分もあり、凡庸極まりないアクション映画なのだけれど、“素材”の発見という唯一のトピックスのみで娯楽映画として成立させていることは、ある意味潔い。 生身で本格的なアクションをこなせる女優として、各種エンターテイメント映画における需要は確実にあると思うので、ジーナ・カラーノの今後の活躍には期待したいところ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-06-27 17:17:14) 4.《ネタバレ》 豪華な俳優陣が揃っていて、やっぱソダーバーグは人望があるんだな~と再認識した次第ですが、中でも主役を務めたジーナ・カラーノ、凄く良かったですね。俳優陣に埋もれるどころか、自分のキャラや持ち味を存分に演技に出して輝いている。格闘技の人なのにナチュラルな演技をしていることに賛辞。そして彼女を抜擢したソダーバークもやはり凄い。相変わらず、シームレスな繋ぎの映像と小気味良い音楽で独特な映画世界を構築しておりますが、まぁストーリー自体はよくあるスパイものの典型。心を許した仲間スパイが死んでしまい、父に慰められるシーンがこの作品の一番のピークでしょうか。序盤は見事な格闘技アクションを見せてくれたのですが、相手がユアン・マクレガーだと全然冴えてなくてその落差が気になった。締め方はユーモラス的でよろしい。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-05-11 21:24:36) 3.《ネタバレ》 ジーナ・カラーノ、いい女優が現れましたね。作りも90分とコンパクトで且つスタイリッシュ。良かった! E・マクレガーの悪役は似合わないなあ。どう見ても善人顔だよね。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-02-09 20:53:39) 2.《ネタバレ》 脚本がぶっ飛んでいて、やや支離滅裂なところもありますが、ヒロインの捨て身の凄まじいアクションとハリウッドでも主役級の男優達が嬉々として(?)若いヒロインを盛り立てている事に加点です。スタントなしであそこまでやるのには大変な練習と生傷があったものと思います。確かに今までにはなかった女優さんのデビュー作でした。最後の方のあのアフロヘァーは好みではなく、ポールの妻役でいた時の佇まいの方が小生好みでした。しかし、夫婦役のエンディングの凄まじさには少々ビックリしました。頭を撃って殺してしまうとは・・。▼愛情と理解力に富んだ父親役の俳優が、あの「エイリアン2」でギャギャ喚いていた兵隊を演じていた人とは想像出来ませんでした。26年前の映画でしたからね。▼ケネスの最後が、割とあっけなかったのは一応「元カレ」だったからなのでしょうか。もう少し生々しく拷問的な傷を負わせてからの死というのがリズナブルな気がしました。▼最後のバンデラスが「シット!」で終わったのは結構おしゃれっぽかったです。 【亜酒藍】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-28 15:56:10) 1.《ネタバレ》 ソダーバーグ監督って、興行的にも成功してる大作から、ほんと趣味で撮った様な小規模な作品まで色々ですよねぇ。良く言えば『マルチな才能』、悪く言えば『何考えてんのか分からない』。ですけどね、これ見て思ったワケですよ。「あぁ、この人やっぱり映画撮るの上手くて才能あるんだなぁ・・・。」と。ぶっちゃけ女版ボーンか007なんですけど、中身は『ソダーバーグ撮りました』印の映画。一つ前の『コンテイジョン』の様な線の細さと、薄ーい演出、何気ないシーンの連続なのにその一つ一つのカットが繊細かつ自然。ドラマパートはしっかり固定カメラでじっくり撮って、動き出すとこの人独特の映像センスと音楽に乗せてテンポ良く流れ始める。秒単位のカットを台詞無しでリズム良くつなぎ合わせる小気味良さ、寄って引いて上から下から、傾けたアングル等、何も勢い任せに細かいカットをつながなくたって臨場感は出せるんだよ、と。何かイイなぁ、この人余裕で好きな事してるんだ、っていう気がしてならなくなる。実際上手い。今回も贅沢に俳優を使ってますが、みんな何気に映画初出演の女子格闘家ジーナ・カラーノを上手く引き立ててあげてます。中でもマイケル・ファスベンダーとの一騎打ちは、力の入る格好いいシーンに仕上がってます。(この人も『X-MEN』や『プロメテウス』で急上昇中ですよね、演技上手いし)ラストのしめ方も粋な演出でこの監督らしい!ファーストラウンドのコーヒーぶっかけでぼくならノックアウトだが、マロリーの延髄斬りでノックアウトなら本望でしょう。 うん、やっぱりソダーバーグ監督はいいな。 【miki】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2012-08-14 18:43:28)
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