みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 何で弟は兄を撃ったのだろう?何で行員たちのいる時間に狙ったんだろう?何で父は首を吊ったのだろう?よく分からないところが多い映画だが、何となく見せてしまうのは原作の力!?、監督の力量!?、俳優の魅力!?。ところで去年お多福風邪に罹ったってことは妻は浮気してたってこと!? 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-12-02 15:41:54) 3.《ネタバレ》 終盤、無造作に置かれた古い聖書が映し出される。その描写が象徴するように、この映画には、目に見えるストーリーのすぐ裏側の部分で登場人物たちのあらゆる「懺悔」が溢れている。 幼年期の罪に対する懺悔、息子の不遇に対する懺悔、祖国に残した家族に対する懺悔、そして、夫を裏切ったことのへの懺悔と、おそらくはそれと同時に兄を裏切ったことへの懺悔……。 日本映画としては珍しい程に卓越した娯楽性の中で、人間たちのバックグランドを含めたドラマ性が深く映し込まれる。 実は、井筒監督作品を観たのは初めてだったが、様々な映画に“毒づく”だけあって、流石に骨太で濃ゆい映画世界を見せてくれたと思う。 原作は未読だが、映像的に表現されていない部分も含めて、物語の世界観と人間模様を忠実に描き出せているのではないかと思えた。 それぞれの登場人物たちの映されていない部分の言動やドラマが、ありありと想像出来ることが、映画として原作の持つテーマの核心を引き出せている証明だろうと思う。 冗長な回想シーンを羅列したり、説明描写を延々と繰り広げたりするダサい日本映画が多い中、 主要人物たちの犯罪への動機や人間関係の説明的な描写は極力排して、犯罪計画そのものにスポットをあてた構成は、非常にシンプルかつ映画としてのリアリティに溢れていた。 その卓越した映画世界の中に息づく俳優陣も主要キャストから脇役・端役に至るまで、とても“気合い”が入っていて素晴らしかったと思う。 何かが起こる派手なシーンだけでなく、酒を酌み交わしたり、ハンバーガーショップで計画を練るシーンに至るまでもれなく蔓延る緊張感は、俳優たちの優れた演技の賜物だ。 ハードボイルドやバイオレンスにただただ突っ走った映画は多い。しかし、それに相応しい娯楽性を伴った日本映画は数少ない。この映画が素晴らしいのはまさにそういう部分だと思う。 ハードボイルド、バイオレンス、サスペンス、幅広い娯楽を抱き、見事にエンターテイメント映画として飛翔してみせている。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-11-30 23:25:37) 2.《ネタバレ》 ずーっと気になった事。頭が切れた画ばかりで見苦しく、シネスコじゃなくてビスタで撮ればいいのに、って思いました。その見苦しさをこそ狙ったのかもしれませんけど。 犯罪へと走る動機の部分はすっ飛ばして、いきなりどんどんと物語が転がってゆく状態は無駄がなく、男達の生々しい存在感で力の漲る映画になっています。が、映画が進むに従ってどんどん雑になってゆく感じがしました。 中盤からエピソードが団子状態でまとまりが欠け始めるのですが、計画が実行に移されて以降はツッコミどころも多くなり。そもそも計画そのものがどういった流れになるのかが詳細はそれ以前に説明されないので、その計画とどう違いが生じ、その違いがどうサスペンスを生み出すのかは全く期待できない状態。 その上、実行されてゆく金塊強奪のシチュエーションが雑過ぎでまるで『殺したいほど愛されて』の夢想シーンなみのあり得ないような上手くいきっぷり。一発二発殴る事で必ず気絶する都合のいい警備員達とか、爆薬でどんどん開いてゆく扉とか、警官や消防士ののろのろっぷりとか、それは首謀者である浅野忠信のワリと行き当たりばったりな性格の反映だけでは済まない状態。終わってみれば随分と大味な映画だったなぁ、って印象でした。 それでも役者の醸す妙味は良かったです。決して人と目を合わせない妻夫木聡を始め、便宜上の「仲間」ではあってもそれぞれが孤立し孤独で繋がってはいなかったり、かと思うと感情の一部では共鳴していたりという複雑さを、それぞれが荒々しくかつ繊細に、巧みに演じていました。 骨太で熱くそして大味で、それは良くも悪くも男臭い映画という感じでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-11-11 22:15:42) 1.好き嫌いの分かれそうな作品。 本作の物語の主軸は2つあります。 ①金塊強奪(金塊の強奪)をする男たち ②金塊強奪をするまで、刺客に狙われる男たち。 ②の割合がかなり多くて、(金塊強奪をするだけで大変なのに)主人公たち6人は数多くの辛苦を強いられるようになります。 この②の描写は面白いことは面白いのですが、各エピソードはぶつ切れで、ダイジェスト感が否めないものでした。 金塊強奪の決行までに、これに長い時間をかけるのでフラストレーションがたまる人も多いと思います。 肝心の①なのですが、これはツッコミどころ満載です。 過程にスマートさは皆無、方法は超アナログ、主人公たちはものすごいゴリ押しで金塊強奪をすることになります。 「オーシャンズ11」のような華麗さを期待すると、憤慨すること必死です。 しかし、これらも決して大きな欠点になっていません。 前半の主人公たちの暮らしぶりと、後半の無理矢理な強盗手段では、彼らの退廃的な心情がみてとれます。 このドロッドロの薄暗~い男臭さこそがこの映画の最大の魅力。 「黄金を抱いて翔べ」なんて華麗なタイトルですが、実際は地面にはいつくばって黄金を狙っているイメージなのです。 個人的にはちょっと苦手な作品でしたが、東方神起のチャンミン、妻夫木聡、溝端淳平などのイケメン勢の演技の幅を感じられる作品でした。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-11-09 23:59:35)
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