みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 20年前の米アカデミー最優秀作品を和風にリメイク。銃弾と斬撃、西部劇と時代劇を見事に融合させた良作です。武骨なる元人斬り十兵衛を渡辺謙が好演、漲るオーラ、「漢は背中で語る」。佐藤浩市が悪代官ぶりを熱演。未開の地・北海道を舞台にぶつかり合う魂。原作をも凌ぐ印象です。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-12-15 22:13:58) 6.人斬りは戦争行為においてのみでないならず者十兵衛とサディストな署長の対決。つまらない話で、女性達の描かれ方が半端であるのが奥行きが感じられない作品の要因に思えます。ただ、ならず者なりの気魄を示す渡辺譲は瞠目すべき存在でした。未見の原作に興味が湧いています。 【The Grey Heron】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-10-11 19:50:40) 5.《ネタバレ》 エンディング変更しちゃったから、この点数。ただ色んな意味で「セデック・バレ」踏まえていて、そこはかなり評価します。個人的に「黒潮に乗ってやってきた民」の物語に強く惹かれているので。クリント版もう一回観ます。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-20 18:10:12) 4.《ネタバレ》 オリジナルは観ていますが、20年近く観てないですね。おそらく当時とは感想もだいぶ違うと思うので見直そうと思っています。 まさかアカデミー賞まで獲ったイーストウッドの名作を日本が逆リメイクするとは思いませんでしたが、開拓時代の北海道が舞台となり無骨なドラマも上手く日本に変換できていると思います。雄大な北海道の風景と町をまるまる作ったセットは西部劇のオリジナルに負けてない見事さだでした。主要出演者は達者な人たちばかりなので、それぞれの立ち位置を含め巧く演じていて安心して観られますし、先住民族との問題も北海道ということでアイヌを持ってくる辺りも悪く無いですが、最後の凄みを含めたラストシーンを変更しちゃったのはなぜだろう。自らは去り、後進に道を譲る形にしたのは『許されざる者』としてのケリの付け方だったのかな。 まぁ誰しも誰かに対しては『許されざる者』なんでしょうね。私もそうなんだろうなぁ。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-09-19 23:55:54) 3.《ネタバレ》 個人的にはオリジナル版が大好きだったので、リメイクされると知ったときは「なんてことしてくれるんだよう!」と思ったものですが、実際見てみると1本の作品としてガッチリできていたので良かったです。どうしてもオリジナルと比較してしまうんですが(笑)、良かったところもあったし、好きじゃないところもありました。良かった点。アメリカが舞台の話を見事に日本に置き換えられていたこと。時代背景はもちろん北海道という場所も、むしろオリジナルよりもいい設定だったんじゃないでしょうか。アイヌの人々が登場するのも良かった。そもそもメジャーなエンタメ作品で取り上げられることがないですから。言い方は悪いですが、「ハリウッドの巨匠が手がけた傑作を渡辺謙主演でリメイク」という”担保”がなければ、現状の邦画業界では実現できない内容だったと思います。それだけで、「許されざる者」という作品をリメイクする価値は十分あったなあ!と思います。オリジナルでは触れられなかった「主人公と奥さんが結婚したキッカケ」も、主人公の内面をより複雑にしていて良かったなあと思いました(決して”良い話”ではないですけど)。 好きじゃなかった点。とにかく説明過多。オリジナルではセリフで説明だけして、あとは観客に想像させるようになっていましたが、こちらは「説明セリフ」+「過去の回想シーン」で二重に説明してしまっていて、正直くどかったです。そのせいか、上映時間はほとんど同じなのに、凄く長く感じてしまいました。オリジナル版の、アメリカ国旗をバックに「俺の言うことを守らなけらければ、お前達全員皆殺しにするぞ!」と主人公が叫ぶシーン(ここで魂が震えます笑)も、どう日本版に翻訳されているか気になっていましたが、個人的にはあまりピンときませんでした。女郎やアイヌを、そっとしておいたほうがいい弱い立場の人たちにしてしまっていいのだろうか?そういう単純な話だったっけ、と思ってしまいました。 ・・・とまあ、細かい点をあげつらってクドクド書いちゃいましたが、安パイ狙いの映画が多い中で、自ら高いハードルと過酷な環境に飛び込み、力作を作ってくれた作り手たちにはありがとうと言いたいです。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-16 08:01:57) 2.《ネタバレ》 原作があまりにも有名すぎ、素晴らしい映画なのでこの映画の駄目なところばかりが目立ってしまう。根本的なことだが、銃と刀が混在する滑稽さはいかんともしがたい。設定に無理がありすぎる上、やはり原作の持っていた西部劇という文脈が台無しになっている。また、全員が饒舌すぎて、自らの心情や経歴などをぺらぺら話し、しらけてしまう。分かりやすくしようとしているのだろうが、安易である。また明らかに女郎がでしゃばりすぎている。原作から改変した点だろうが、最終的に焦点がボケてしまっている。似たような傷を渡辺謙に付けたのは上手いが、それだけでは説得力に欠ける。そして最大の問題は、かなり忠実に原作のストーリーをなぞっているため、一つ一つのシーンでどうしても比較してしまうということ。結果としてイーストウッドのどのショットにも勝るところがなく、ただただイーストウッドの作品の素晴らしさだけが残り、この映画の欠点が目に付いてしまう。このリメイクを選び、この題名を選んだ以上それは承知だったはずだが…。これを観て面白かったと言う人はイーストウッドの原作を何度も何度も観る必要がある。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-09-14 19:15:31) 1.《ネタバレ》 あの名作の邦画リメイクと知った時には『バカなの?』と率直に思いました。 しかしいざ観ましたら主要役者陣の重厚な存在感と演技はもちろん 蝦夷の風景の美しさとセットと小道具諸々の作りこみも徹底していて見事でした。 オリジナルからの諸々の改変も上手く行ってると思いました。 堂々たる仕上がりです(オリジナルはイートウッドの演じてきたキャラ達の流れも踏まえ、表情と雰囲気の重みですべてが分かる説得力。それと謙さんを比べるのはさすがに酷か・・) ただ・・どうしても気になった事があります。 遊女の顔を傷付けられる事件が物語、キャラクターの行動、すべての発端な訳です。 しかし顔が傷ついた遊女役の忽那汐里の傷メイクは映画上ではあまり目立たず、 非常に可愛いまま・・オリジナル版では娼婦の傷はしっかり凄惨さと痛ましさがあり、 主人公達が行動する理由に足り得るように表現されています。 しかし今作は確かに顔の傷は何箇所かありますが女優の顔を醜く見せるのを微妙に避けた及び腰メイク、 傷自体が『線』にしか見えない問題・・顔を見ても『あんた可愛いままじゃん』と思えて、 物語を動かす主軸の『傷』がこのザマなので物語の推進力が減退してしまったのは否めません。 そのせいか他の遊女達も何か物語の中で埋没してしまってる気すらしました。 あと後半から終わりに向けてはオリジナルと比べると、何か冗長な印象もあって気になりました。 色々と惜しい部分もありますが、あの名作のリメイクという高いハードルをしっかりクリアーしたと思える出来であったのは素直に嬉しかったです。 【まりん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-09-14 11:07:56)
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