みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
48.男たちがダラダラと床屋に集まっているあたりに味を感じたが、これは今村のものだろうか。男たちの集団は『果しなき欲望』とか『豚と軍艦』とかで描かれてるけど、それらはもっとギトギトしたものを持っていた。今回はサークルのような寛ぎの場で、船大工、やくざもん、UFOきちがいらによる浮世床の世界。この場を提供している役所は一歩退いていて、心的には外部の柄本明に近いのかも知れない。だからギトギトと煮詰まってはいかない。もちろん監督には自分の作品のトーンを定着させない権利があり、こっちに勝手に決められても困るだろうけど、うなぎと言えば『復讐するは我にあり』のドローンネチャネチャとしたカットが印象に残っているので、ついネバっこいものを期待してしまったのだ。人を見る目が優しくなったぶん、ドキッとさせる時間は減ってしまった。昔だったら、柄本明がもっと膨らんだだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-04-13 11:57:26) 47.《ネタバレ》 今村さんの晩年の作品は、よくも悪くも一般的なストーリーラインに乗っ取った、まとまった映画になってるけど、これはやっぱり息子の天願さんが脚本に関わる様になったからなんでしょうね。独特な笑いや、UFO青年なんかにそういうものを感じます。こういう、過去に影を持った男が再出発を図るも、その呪縛からうなぎのごとくもがいて逃れようとしながら、いろいろあって前進していくという、そういう生き様に私はシンパシーを感じますし、また、どれだけ泥にまみれようとも、その姿を慈愛溢れる目で見つめ続ける今村さんの一人の作家としての寛大さが見て取れる様な気がします。それにしても、今村映画に出てくる女性というのは、やっぱり「男の目から見た女」という印象が強い、いわば古風なタイプですよね。こういう風な古風な女性像というのは、もう今の映像作家が作る作品にはまずお目にかからない。なんだか時代の違いみたいなものを感じてしまいました。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-29 22:44:03) 46.いつからか邦画というと、ストーリーはマジメに進行しながらも何気にコメディタッチというものが多くなったような気がする。シリアスな中にユーモアが顔を出すといったものじゃなく、あくまで全編でコメディタッチ。この軽さがどうも苦手で、この作品もこの系統に属すると思うんだけど、他の多くのこの系統の駄作とは異なりコメディの部分にあざとさがなく、ちゃんと作品の世界に馴染んでいる。「軽い」というより「ゆるい」。このゆるい感じを損なうような無理な笑いとか無理な感動とかは入れない。ゆるい笑いとゆるい感動があるだけ。この押さえ加減が良い。今村監督の初期作品のようなエネルギッシュさは無いかもしれないが、こういうのもたまにはいい。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-10 16:54:45) 45.まあまあ。「うなぎ」という題材と主人公の愚直さがよかった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-15 15:45:51) 44.最高賞を撮った割には・・・ という評価になってしまいがちだが、そういった色メガネで観なければ普通に楽しめる作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-09 00:57:15) 43.カンヌ映画祭グランプリ受賞で、日本映画史に残る作品となりましたが、いささか高評価されすぎたかなと思います。どろどろした映画で、今村昌平らしさを堪能できます。役所広司、清水美砂ががんばっていました。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-07 10:48:49) 42.《ネタバレ》 湿っぽいのに枯れている独特の映像と世界観が新鮮だった。 嫉妬心で妻をも殺してしまう幼稚な主人公が、メスウナギの話を聞き、 人生経験を積むことで、他人の子をも育てようというほど寛容になる。 変な映画ですが、監督の人間(生き物)に対する温かい眼差しが感じられました。 【Ruby】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-23 02:10:37) 41.独特の緊張感のある映画。最後までどう解釈して良いか分からなかったけど、中終盤のドタバタ劇で冷めてしまった。画面が暗すぎるシーン多数。 【mhiro】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-20 10:30:00) 40.なーんかへんな映画ですね。導入がすばらしいです。 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-09 22:51:31) 39.《ネタバレ》 妻を刺し殺した夫と、肉欲に溺れて自殺未遂を起した不倫女の「再生」の物語です。私は、罪を抱えた人間が再生していく物語が好きです。だからこの映画の「再生」というテーマには当然のごとく惹かれます。嫉妬により妻を刺し殺した男は、人間不信になり、物言わぬうなぎだけにしか心を開かないようになってしまいますが、その男が床屋を開業しようという発想はかなり笑えます。 このセンスの良さは買います。 そして刑務所で知り合った柄本明が扮する高崎は、主人公が作り出した幻想だったと考えても良いのではないかと思います。 つまり、主人公がなぜ妻を殺したのか?ということを延々と語り続けさせるために高崎は必要だったのです。 「自問自答」という自分の内面と向き合って行う行為を、劇的に読者に魅せようとする手法は日本の映画にはあまりないようですが、それを見事に表現しているところが私は素晴らしいと感じました。人を救うことによって自分が救われる。この世の中の普遍的な原理を、再生の物語として映画に取り上げた時点ですでにこの映画の勝利を確信していました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-15 21:05:42) 38.主人公が警察へ自主するシーンがとても痛快だった。 【Sleepingビリ-】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-31 17:13:00) 37.《ネタバレ》 以前見た時は期待しすぎたせいかイマイチな感じがしたのだが、15年ぶりに改めて見てみるとそこまで悪くなかった。妻を殺した過去を持ち、仮出所後も刑務所で服役中に飼っていたうなぎにしか心を開かなくなった人間不信の男と、彼が偶然助けた自殺未遂の女の「人生の再生」を淡々と描いているのだが、やはり昔見たときはこのテーマが少々わかりづらかったのかもしれない。シリアスなストーリー展開だが、ところどころにあざとくない程度に笑えるシーンが盛り込まれていて見やすくなっているのもよかった。(人間不信の男が客商売の床屋を開くという矛盾も考えてみれば笑える発想だ。)今村昌平監督のカンヌでの最高賞受賞作といえば本作と「楢山節考」だが、個人的には本作のほうが「楢山節考」よりも好み。とはいえ「復讐するは我にあり」のようなギトギト感はなく、これはやはり今村監督の演出が丸くなっているのだろうなあと感じられる。(直球勝負の映画だった「黒い雨」よりはギトギト粘りのある映画だとは思うが。)冒頭の主人公が妻を刺殺するシーンは緊迫感とインパクトがあり、このシーンは印象に残った。今村監督の映画はあまり見ていないのだが、また機会があれば日活時代の若い頃の監督作も見てみたい。(2013年10月8日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2005-07-28 17:38:18) 36.潔癖で妻の裏切りも許せなかった男が、不倫して妊娠して金融とトラブル起こした女とやり直す。人間の汚さを受け入れられるようになってようやく安住が訪れ、うなぎと会話する生活から脱却できるようになる。テーマとしてはシリアスなんだけど、笑えます。いくら人間不信だからって、うなぎが友達かよ! 高崎の言う通り、幼稚園児レベルだと思います。いやなやつでしたが、なんだかんだいってあの変態の罵倒が山下にとって一番ためになるアドバイスだったんじゃないでしょうか。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-24 11:27:58) 35.なんとなくカンヌでとるっぽい作品だと思いました。抽象的で、比喩的で。不思議な世界観はとてもいい。ストーリーはハチャメチャなところがあるんですが、全体をやんわり包んでいるコメディの雰囲気がそれを緩和しているような気がします。 【スー・ミー,スー・ユー・ブルース】さん 8点(2005-02-28 06:41:05) 34.後半のどたばたっぷりはなかなかの面白さ。 役所も得体の知れない雰囲気を上手く出してていい。 でもカンヌで賞を取るほどの物かと言われると…? 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-13 14:51:56) 33.《ネタバレ》 最後がハッピーエンドなのに驚いた。あんなにドロドロした作品なのにこうも後味がいいとは。好きな作品です。日本映画らしい 【ガム】さん 8点(2004-06-07 01:07:05) 32.今村流の新喜劇といったところだろうか。程好く滑稽で人情味もある。普通に楽しめる作品。清水美砂が好きです。 【もとや】さん 7点(2004-03-29 18:24:16) 31.《ネタバレ》 “男の性” というか..人を殺してしまった “男の生き様” というか..しみじみと哀愁漂う作品です... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-21 18:27:24) 30.どこから来たのか得体の知れない主人公に、なぜだかみんなして関わっちゃうんだよねー、という情景がコミカルで邦画らしくて良かったです。そしてまた主人公も淡々とした生活から一変、人と関わっていくことになる。殺人シーンまであるのに重い感触は全く無く、最後の最後まであっけらかんとしていて気持ち良かった。床屋のサインポールの新利用法を発見。 【のはら】さん 7点(2004-01-15 20:30:32) 29.面白いです。スリリングなシーンがありながらも、全体に流れるこっけいな感じが見事です。 【MASH】さん 7点(2004-01-03 08:44:23)
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