みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
72.《ネタバレ》 およそアイドル映画とは思えない撮り方の映画、まさに相米慎二らしいと言えるでしょう。薬師丸ひろ子の登場シーンではブリッジしているうえにセーラー服のリボンがかかって顔が見えないし、やたらに望遠レンズや魚眼レンズまで使って薬師丸の顔が小さくしか見えない、アイドル的な女優が主演していてこれほどアップが少ない映画ってのも珍しいんじゃないでしょうか。それまでの角川映画の配給先だった東宝と揉めて東映に変えたという事情もあって、角川春樹がほとんど口を出さなかったというのも大きかったのかも。ストーリー自体はかなり荒唐無稽なんだけど、思った以上にヤクザ映画的なシリアスな撮り方だったと思います。やはり当時を知るものとして思い出に残るのは、この映画が公開された時の薬師丸ひろ子フィーバーの凄さで、まさに社会現象でしたね。そして彼女が歌った主題歌の大ヒット、作者来生たかおのデモテープを聴いた角川春樹は「こんな曲はクソだ!」と言ったそうで、ほんとこの人はセンスがない(笑)。いまやアイドルソングとして80年代を代表する名曲と評価が定まっているのにねえ。有名な「カ・イ・カ・ン」のシーンも、改めて観ると官能的ですらあります。薬師丸ひろ子は御存じのように今や大女優ですが、私の中では青春真っ只中の彼女が映像に焼き付いている本作が一番です。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-01-28 23:26:21) 71.《ネタバレ》 薬師丸ひろ子の髪型はかわいくないなあ。 渡瀬恒彦はこの頃はげてたのか。 その程度しか印象に残らなかった。 相米作品はもういいかな。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-03-11 20:01:49) 70.《ネタバレ》 決して完成度の高い映画ではないんだけど、不思議な魅力がある。 ただそれは、この時代、この映画に少しでも触れた人でないと、魅力的に感じないものかもしれない。 薬師丸ひろ子。映画界から生まれたトップアイドル。何でか知らないがブリッジで登場する。 …当時はトップアイドルでも、今の容姿端麗なアイドルたちを見ると、なんかこう、子供っぽいと言うか、やっぱり時代を感じてしまう。 効果的だったり無駄だと思えたりするワンカットカメラ。暴走族のバイクを借りて走り出す流れとか、最後の方の屋上で豆粒みたいな二人が塔婆なんかを焼くシーンは印象的だった。 原作未読だが、映画を見る限りマユミの存在が後半、投げやりというか、適当になった感がある。 泉の父とマユミの愛人関係。佐久間とマユミ。太っちょとマユミの親子の関係。こんなに多くの絡みがあるが、効果があったようにも思えず… ただ、親子のネタバラシが出た頃には、映画自体の方向性がおかしくなっていたので、仕方ないのかもしれないけど。 あの宗教団体とか秘密基地とか、変な拷問とか、着替えてリゾートブランチとか、実は歩けましたとか、太っちょのくだりが色々ブチ壊している。 良く言えばこの映画の不思議な魅力かもしれないが、必要性はあったのかなぁ?あの辺、丸々バッサリ… 浜口物産で、超有名な『カ・イ・カ・ン』からは、高品質なバイオレンス映画として見応えがある。 というか太っちょの秘密基地を考えると、奇跡的とも言える出来栄え。 『カ・イ・カ・ン』のとき、破片が頬に当たって実際に出血したのは有名だと思うけど、そこから政が撃たれてからの展開。 頭を撃ち抜かれる萩原の生々しさ。アイドル映画なのに。 政を抱く佐久間と泉。威嚇射撃をする泉。この時の2丁拳銃の構え方、威嚇の仕方がリアルで格好いい。 素人らしくピョコピョコしながらも、腰が引けつつも後方に視線と銃口を向ける。アイドルとは思えないほどの名演技。 エンディング。時代を感じるナレーションと、意味不明な路上ゲリラ撮影。変な画だけど、テーマソングの癒し効果が相殺してくれる。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-04-24 22:09:17) 69.思春期の頃に映画館で観ましたが、 似たような話だと同じ頃の『二代目はクリスチャン』の方が好みです。 でも渡瀬さんはかっこいい。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-10-04 15:21:12) 68.《ネタバレ》 「カイカン」のセリフとともに薬師丸ひろ子が機関銃をぶっ放すというシーンだけが有名すぎて、だけど今まで観る機会がなかった。 青春映画かと思いきや、本格的なヤクザ映画でした。っていうか、コロナ騒ぎで世の中神経質になってんのに、なんでこんな物騒な映画を放送しようと思ったんだ、NHK。どぎついセリフでところどころ音声と字幕が消されちゃってるし。 しかし、渡瀬恒彦などのヤクザたちが次第に自分の汚さに気づいて立ち直っていく過程は嫌いじゃないし、薬師丸ひろ子の組長っぷりはなかなか堂にいっていて見応えがある。太っちょとか、何だかシュールな味わいの演出も角川映画っぽくてなかなか面白かった。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-05-05 21:43:35) 67.《ネタバレ》 個人的に相米監督と相性が悪い。この映画が決定班。長回しが苦痛。そして、ラストの新宿ゲリラ撮影シーン。ひろこが痛々しい。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-02-03 19:46:18) 66.中学生のときに友人と映画館で観ました。超満員の中、前座映像で柳澤慎吾氏率いるひろ子親衛隊(ひょうたん3銃士とかなんとか)が歌う応援歌が流れ、場内はすでに熱気に包まれていました。ただ、少年心にも「このストーリーはちょっと変だな」と思っていましたが。。。数年前にDVDで見返してびっくり。大フアンで憧れの的だった薬師丸さんはこの時期、どうみてもクラス1の美少女という設定は厳しく(直前まで大学受験生活だったので仕方ないが、ちょっとむくんだ感じ)、甲高い声でわめく痛い女の子にしかみえず、筋も日活の晩年のような内容。「はあ」という印象。青春時代とは錯覚の連続なんだなあ。 【いそろく】さん [映画館(邦画)] 3点(2018-06-02 22:34:12) 65.昭和を生きた人間ならノスタルジックな感傷に浸って最後まで見られるが、それ以外にはきついよ。こーのままー何時間でも~♬ 【Junker】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-06-02 16:23:25) 64.「夢の途中」につられての観賞です。前半は思わず吹き出してしまうシーンもあり、なかなかのコメディかとも思えましたが、途中からラストにかけての内容の酷さには驚きました。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-02-04 21:42:12) 63.歌は好きなのだけど、映画がおもしろかったのは前半の組長になったあたりまで。ヤクザ映画の色が濃くなっていくにつれ、見るのが耐えられなくなった。 【ESPERANZA】さん [地上波(邦画)] 2点(2013-03-23 09:50:54) 62.《ネタバレ》 『スーパーマン』のM・ブランドはしっかり浮いていたが、そこいくと我らが三国連太郎はすごい。大奮闘。ちゃんとコミック的な世界に溶け込んでいる。ああいう敵の巣窟の映画ってのが懐かしく、また廊下での撃ちあいも懐かしく、なんかそんな懐かしさに一番こころ撃たれた。長回しもたしかに面白いが、芸術上の必然性より作者が楽しんでるみたいなとこが、この監督の特徴。躍動感をそのままフィルムに封じ込めるのに成功している。薬師丸ひろ子は、新宿の高層ビル群が似合う(『翔んだカップル』もそうだった)。生活臭のないところだろうか。でも彼女自身はそう都会的って方向ではなく、そこらへんのアンバランスが魅力だったんだ。「しっかり」にちょっと「けなげ」が混ざってる感じ。いろいろと迷ったりする役より、一直線的な役のほうが合う。けっこう古風な青春像に重なっている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-05-23 09:57:57) 61.一応少女から大人への成長を描いた青春ドラマだけど、要するに普通のアイドル映画。 ヒロインの設定は笑っちゃうぐらい無茶、ストーリーもハショリだらけ、 まあ薬師丸ひろ子だけ見てればそれでいいのかな、という感じの作り。 この頃は松田聖子やたのきんトリオの映画なども公開され、それなりに話題は振りまいていたが、 普通の映画作品とははっきり区別されており、逆の意味で期待を裏切ることはいっさいなかった。 今は一般映画でもアイドルが当たり前のように主役を張るので、お金を払って観に行くのが怖い。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-07-29 07:19:57) 60.初見。思ったほど悪くないです。が、ふとっちょがヒーロー番組の悪役そのままで、後半は見ているこちらのテンションが下がってしまいました。アイドル映画ながら撮り方に監督のこだわりが見られて、個性が出ているのはよかったです。映画の素材とも意外とよくマッチしていました。例の有名なセリフは、事前に意味を持たせているし、状況が重要なので、あれだけ取り出すのも何だかなぁという感じです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-24 22:47:01) 59.'11・1/26鑑賞。奇想天外な展開も意味のない殺し合いばかりでうんざり。主題歌と一部のセリフ・シーンの話題だけが一人歩き。その期待は全く裏切られた。私の感性とは相容れぬ。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-01-26 19:28:55) 58.《ネタバレ》 相米映画は荒唐無稽な反面、いつもその「重心」をしっかりと大地におく。主人公たちは絵空事の住人でありながら、まるで万有引力に則るようにその足を地に着ける。相米慎二は本作の薬師丸ひろ子をはじめ起用した数々のアイドル女優たちにシゴキの一環としてたびたび四股踏みをさせたというが、四股はまさに大地を両の足で力強く踏みしめる行為だ。彼女らは突飛な世界を生きながらも現実世界の私たち同様、ふわふわと空を翔る自由ではなく、重力に従い地上につながれる不自由=体重を持つのだ。たとえば『台風クラブ』の工藤夕貴は教室の窓枠に頭を挟み、自らの体の重みを感じる。『雪の断章ー情熱ー』の斉藤由貴も、バイクの後部座席でのけぞりアスファルトすれすれに重心を傾ける。重力を体感するように幾度となくプールや川の水に落ちる『ションベンライダー』の河合美智子もそうだ。幽霊として存在する『東京上空いらっしゃいませ』の牧瀬里穂ですら、つかのまの生命と引きかえに確かな重みをもって地上へと落っこちてきた。相米映画において「生きる」ということはつまり、大地を踏みしめる自らの体のその「重み」なのだ。重力に負け、落下するピンポン球よろしく「重み」を汚泥に突き刺す『台風クラブ』の三上祐一はその逆説だろう。本作『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子も例外ではない。まるで両手で地球を支えるような「えび反りブリッジ」という異様な体勢で登場し、地べたに座り込み、さらには堂に入った四股踏みまで見せる彼女は、ヤクザの居並ぶ校門へとおっかなびっくり、けれど一歩一歩踏みしめ進む。彼女はその意味でまさに相米映画の申し子と言える。だからこそ彼女に迫る危機は、クレーンやら十字架やらに吊るされること=その足を地上から切り離されることとして表現される。遠景の長回しで延々捉えられる雑居ビル屋上での終盤、表情すら識別できぬ豆粒のような薬師丸がそれでもやるせないかなしみを強烈に発散させるのも、豆粒ながらけなげに動き回る彼女の一歩の重みがちゃんとそこにあるからだ。王道アイドル映画的ラストも同様だ。地下鉄の通風孔の上、翻るスカートから覗く薬師丸の脚。履きなれない赤いハイヒールでそれでもゆるぎなくしっかりと、彼女はそこに立つ。はちゃめちゃでくだらないこの物語を駆け抜けた薬師丸ひろ子の、そして星泉の、小さな、けれど確乎たるその生命の輝きと重みが、間違いなくここにはある。 【BOWWOW】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-04-02 16:32:27) 57.当時はそこそこ面白かったんですけどね…。今見ると突っ込み所満載のB級映画にしか見えませんね…。それでも別の意味でいろいろと見所はあったかなと思います。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-09-10 13:19:06) 56.薬師丸ひろ子の出世作。演技もなんもない頃だが存在感がすごい。それと、タイトルが秀逸。 【わさび】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-08-19 10:25:32) 55.この頃は薬師丸ひろ子のよさがわからなかった。 【レイン】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-08-12 00:00:23) 54.今見ると古臭く感じますが、当時は角川映画の時代でしたねぇ。酒井敏也が良かった。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 4点(2009-03-04 23:11:50) 53.“観た映画は全てレビュー”を目標に昔観た映画も記憶を掘り起こしながら投稿しているので、一応レビューしとく(笑)。かなり話題になったので興味はあったが、小遣いはたいて映画館に足を運ぶほどのものではないと判断した当時中学生の私。気長にテレビ放映を待つ間に原作を一読。原作読んだ後も、実際にテレビ放映があって本作を観た後も、自分の判断が正しかったのを実感したものです。同年公開のアイドル映画でも、あんなに演技の下手な聖子ちゃんの方が、文芸作品をしっかりと撮ってもらえたのになあ(野菊の墓)。まあ映画はクソだが、薬師丸ひろ子のアイドルとしての地位を不動のものにした、記念碑的作品としての価値はあるだろう。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 2点(2009-01-29 13:24:11)
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