みんなのシネマレビュー

河内山宗俊

1936年【日】 上映時間:82分
時代劇モノクロ映画
[コウチヤマソウシュン]
新規登録(2003-10-31)【モンド】さん
タイトル情報更新(2013-09-27)【アングロファイル】さん


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督山中貞雄
キャスト河原崎長十郎(四代目)(男優)河内山宗俊
中村翫右衛門(男優)金子市之丞
原節子(女優)お浪
市川扇升(男優)直侍
山岸しづ江(女優)お静
市川莚司(男優)健太
清川荘司(男優)北村大膳
高勢実乗(男優)茂十郎兵衛
鳥羽陽之助(男優)藤八右衛門
宗春太郎(男優)ヒー坊
原作山中貞雄
脚本三村伸太郎
音楽西悟郎
作曲ピョートル・チャイコフスキー幻想序曲「ロミオとジュリエット」
配給日活
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞 エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【変更順】
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
12


13.《ネタバレ》 山中貞雄監督作品は何度も観てる。よくあの若さで、こんなに密度の濃い、気の利いたエスプリの混じった人情ものを創れたものだと感心してしまう。やはり天才だったのだろう。山田洋次監督が時代劇を創ったのは、山中さんのような人情ものを創りたかったからでは、などと山田ファンでもある自分には思えてしまう。それほど山中作品は、人情ものの創り手には、魅力的な作品群であると思えてしまう。時代劇の形をとっているが、戦後まもなく生まれの自分には、戦後の闇市のどん底時代の人情ものに通じるものを感じる。みかじめ料みたいなものを集金したり、江戸が舞台とはいえ、金は天下の回りものって感じで話が進むし・・。でも山中さんは、戦争で亡くなられてるわけなのだが。それにしても、いい気なもんだね、の弟のために苦労する清純なお姉さんのためには一肌も二肌も命さえも投げ出してしまう、二人の男の友情と心意気。それをさらりと描く、また創り手の心意気。 トントさん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-22 06:43:32)

12.《ネタバレ》 「思いやり、やさしさ」が主題だと思う。
お浪は、やくざ社会に足を踏み入れかけている弟、広太郎のことを案じてやまない。
将棋詐欺の場面で、広太郎が宗俊に思いやりの言葉をかけたことで、二人は親密になる。
お浪が怪我をしたとき、宗俊と浪人金子は、共にお浪を思いやっていることに気づき、急速に昵懇となる。
宗俊も金子も聖人、君主の類ではなく、好きなように生きてきて、時には悪事も働き、清濁あわせ持つ人物で、可哀相な小娘、お浪のために命を張ることも厭わないやさしさを持っている。よき死に場所を得たことで、却って本望だろう。
宗俊の女房は悋気を起こし、我知らずお浪を窮地に追いやってしまうが、宗俊の危機には身を挺しても守ろうとする。
宗俊もそれに応える。夫婦愛の完成である。
監督は美的感覚が優れている。お浪が身売りを決心する場面の構図は見事に決まっており、雪の中を出ていく場面は美しい。
監督の特徴である無駄のないショットの繋ぎは、そのような美的感覚があればこそだろう。圧巻は、掘割での対決場面だ。奥行きを見せる縦の構図から疾走感を見せる横の構図へと繋ぎ、最後は地平線へ駈ける縦の構図で終る。水の使い方もうまい。乱闘の水飛沫、迸る落ち水、躍動感を盛り上げている。入水場面での月影を映す水、月影の砕ける波紋も印象的だ。
難点は、弟広太郎の人物像が描かれていないことだ。優しい姉がいるのに、どうしてグレたのか。幼馴染の遊女と心中を決心する場面で、「どうせ生きてたってしょうのねえおれだ」と吐き捨てるが、その心情が伝わってこない。同年代の少年は丁稚奉公などで働いている筈である。普通は、遊女に売られることが不幸なのであって、身請けされるのは喜ばしいことだが、この遊女はどうして死を賭して、脱走までしたのか。そこに至る過程が描かれていないので唐突感が残る。省略の美はよしとしても、省略し過ぎでは、余韻に浸ることはできない。よしや、広太郎が無事お浪を助け出したとして、広太郎は親分殺しの御尋ね者である。二人でまともに暮らすことはできないだろう。蛇足だが、遊女の身売り金は多くて五十両くらいであり、三百両はべらぼうに高い。身売り金と身請け金が引き合うわけはないのである。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-04 23:28:47)

11.「人情紙風船」「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」と見てきた山中貞雄の映画を完結。この映画もまた天才の名に恥じない名作。最初見たときは、中盤から後半にかけてフィルムが消失して飛んでいるのではと思ったのだが、実はそうではなかった。見事なまでに贅肉をそり落とし、簡潔明瞭に繋がっているのだ。その手法はもはや神の手によるものなのか。原節子のデビュー作としても知られるが、もう一人、もしやと思ったら何と加東大介(健太役)ではないか。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 9点(2013-06-01 15:19:07)

10.《ネタバレ》 天才と聞いて真っ先に思い浮かぶ映画監督が山中貞雄だ。なにしろあの若さで傑作を少なくとも三本、軽々と作ってしまったのだから。軽々、とは言ったものの山中監督の苦労と努力を疑いはしない。しかし三本の傑作を幾度も見返すにつれて、この怒涛の面白さは監督の持つ天性の演出能力によるものとしか思えないのだ。そしてこの河内山宗俊は、霧状の感情を映像の枠内に封じ込めてしまう山中の才能が抜群に発揮された作品だ。それが顕著に見て取れるのがあの有名な雪の降るシーンだ。まずなよなよと項垂れて座り込む少年(弟)が手前に、ふすまを超えて奥の部屋の縁側近く姉が立ったまま障子にもたれていて、さらにその奥で雪がちらついている。この絶妙な人物の配置と奥行きを感じさせる構図。弟のアップ、全体を写すショット、姉のアップと続く一連の流れは極上の映像体験である。映像以外のところでは中村翫右衛門の斜に構えながらも笑いを誘う演技に魅かれた。「ただなんとなく生きておりますから、御安心ください」このセリフとあの淡々とした口調に笑みがこぼれた。幸せな気分になった。 吉田善作さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-04 23:36:14)

9.音声が聞き取りにくく、観ててもつい耳の方に神経が行きがちになるのですが、それでもとにかく面白いです。登場人物たち、場面、エピソードが、互いに絡み合いつつクルクルと輪を描き続ける感じ、それが何だか無性に面白い。そして、その輪が収束していった先には、劇的で鮮烈なクライマックスが。惜しむらくは、人物の仕草等でカットの繋がりが良くないところが多々あって、少々気になってしまいますね。ただ、それを補って余りある、テンポの良さとスピード感。あと、「ウワッ、加東大介って、若い頃からすでに“加東大介”顔をしていたんだ」とか、妙なところに感心してしまいました。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2010-10-13 22:44:16)

8.タイトルが河内山宗俊なのに対し、登場人物の重要度の比重が程よい。山中作品で一番最後に鑑賞したのだが、個人的に他の2タイトルの(評価の点数と言う意味ではなく)中間的存在。最後の乱闘シーンの縦の構図は何度も繰り返して観てしまった。 円軌道の幅さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-06 23:08:27)

7.《ネタバレ》 基本的に、私はヤクザとかマフィアが嫌いなので、その手の映画はまず見ません。そのためか、これを見ている間違和感というか、何とはなしに居心地の悪さを感じておりました。結果、それほどいい印象は持っておりません。もちろん、映像はいいし小柄や爪楊枝などの小道具の使い方もうまい。手を貸した姉弟が坂を転がるように落ちていくものの、最後まで助けてやるのだという男気も魅力的です。が、それでもやはり高くは評価できません。それに、どうもカットされた場面があるようで、あの二人がなぜ心中しなければいけないのか、まったくわかりません。これは録音のせいで聞き漏らしたのではないと思います。そんなこともあって、まあ普通の点数。 アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-22 21:03:47)

6.特にどうという内容はないような気がするのですが・・・タイトルにそのまま主人公の名前をずばり言っていながら、それを追い続けるわけではなく、実際にはいろいろな人に同じ比重で視点が移っている、というのが事前のイメージと一番違う点でした。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-11-15 22:41:17)

5.たまたま時代の設定が過去だったというだけで、会話だけ取り出せば昭和の現代劇の様相。かえって戦後の時代劇のほうが様式性が強くなってしまっているのかも知れない。直次郎はここではそこらにいるグレかけた気弱な少年だし、三千歳とはミッちゃんと呼びあっている。金子市の中村翫右衛門が傑作で、永年留年して大学に居着いてしまっているような雰囲気のある男、しかし実は死に場所を探していた余計もののニヒリズムも持っている、というあの時代の若者像をくっきりと代表している。“市井”という言葉がこんなにも似合うセットはそうそうなく、その中の住人としては雪の舞う世界などうっとりと見惚れていられるが、余計ものの目を通すと、唯一どぶだけが奥への逃げ路として続いている圧迫も感じられる、という素晴らしい造形。古女房のやきもちという、どちらかというと喜劇の要素を転換点に、ドラマが悲劇性を帯びていくのも、時代の影か。松江邸のニセ僧道海は、設定だけが歌舞伎と同じで、全然違うドラマに仕立てて読み換えの面白さになっている。見事な傑作だが、ただ音楽がうるさく、ラストの立ち回りで「ロミオとジュリエット」が流れ出すと、やはりのけぞる。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2009-10-14 12:00:58)

4.この後の広太郎が心配です。 Yoshiさん [DVD(邦画)] 6点(2008-12-03 16:07:29)

3.《ネタバレ》 お~と~こだった~ら~♪と思わず口ずさんでしまいそうになるほど、河内山宗俊の、あまりにも渋い侠ぶりには、ただただひれ伏すしかありません。他のレビュワーさん方が挙げていらっしゃるとおり、名シーンばかりで、恐ろしいくらいです。
ただし、僕は断然「丹下左膳」派ですね。なぜなら、これはとんでもない悲劇だから。個人的にこういうコミカルな話が暗転していくのは非常に苦手です。「何でそうなるの!?」という話の展開があまりにも悲しく、観終わった後、憮然としてしまいました。。。
最後に。原節子、めっちゃかわいいですね。 枕流さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-12 00:22:52)

2. 河原崎長十郎と中村翫右衛門のコンビが絶妙ですね。男が憧れる男の生き様を描いている感じですね。また、女性の描写が非常に良かったです(甘酒屋の娘が原節子と知ってちょっと驚きました。)。
 しかしまあ、山中貞雄の作品が3本しか残っていないというのが重ね重ね残念です。
TMさん [DVD(邦画)] 8点(2007-06-28 18:31:17)

1.『丹下左膳』を見た勢いで鑑賞。十数年前に録画して見ていないままだったものを引っ張り出してみた。ああ、これも眼福。軽さと勢い、心意気と意気と情の不思議な世界。山中貞雄の現存作品はあと一本。『人情紙風船』か。見たい! しかし、これが手元にない。近場のレンタルに…置いてないだろうなあ。ああ、勢いでDVD買うかどうしようか。幸せな悩み。
いのうえさん [地上波(字幕)] 8点(2007-02-22 21:25:54)

別のページへ
12


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 7.61点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
313.03% line
413.03% line
513.03% line
639.09% line
7721.21% line
8927.27% line
91030.30% line
1013.03% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review2人

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS