みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
14.《ネタバレ》 軍隊というのをこういうふうに捉える人というのは、珍しい。 よく、「タダで飯が食える場所」として刑務所に何度も入りたがる、犯罪者の話を物語の中では見るが、それも軍隊となれば、普通は話は別だろう。それだけこの主人公は、体と心に自信があり、且つシャバでは苦労した人なんだろう。 生来の丈夫な体と、図太い神経で、軍隊ではさほどの苦労もなく、良き上官に恵まれた「ヤマショウ」は、天皇陛下の熱心な信奉者(というと語弊があるか)になる。、今で言うところの「ファン」なのか! 最後、ヤマショウが、亡くなった時、画面に手紙の文面が映しだされる。 「拝啓、天皇陛下様 陛下よ、 あなたの 最後のひとりの 赤子が この夜 戦死をいたしました。」 これは、ヤマショウの視線ではなく、観客の視線の文面、我々が陛下に知って頂きたいと願う視線の、出すことの叶わぬ手紙なのだ。そして私は、ここまで来てやっと思い知る。この物語全体が、陛下に宛てた手紙だったのではないかと。ヤマショウが出そうとして出せなかった、ファンレターなのではないかと。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-15 21:45:39)(良:1票) 13.《ネタバレ》 最初の方で家族からの手紙を読むシーンで表現されているように、当時の日本の農村部の貧困は深刻で、後に「恵まれた育ちの学徒兵」を「農村兵」がいたぶるという悲劇の元にもなりました。コメディという形をとり、シッカリと笑いも取りながらも、当時の社会の問題や陸軍に存在した問題を描いているところは、「社会派・野村監督」のすごいところですね。 藤山寛美が演ずる「娑婆では代用教員の初年兵」が「字の読めない2年兵」である山田に字を教えるエピソードが一番、好きな部分です。実際に軍隊に入って字を書けるようになったという「農民兵」はとても多く、農民兵の遺書は学徒兵とは一種、趣を異にする「軍隊に入って字が書けるようになったので、手紙を書きます。」「軍隊に入ってハジメテ勉強をしました」という内容が多い。徴兵制度が今の均等な日本人像を形成するのに果たした役割は今の私たちが思うより、大きなものがあるんですだな・・と実感します。 【グレース】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-06-18 17:03:25) 12.今までろくな教育も受けておらず、その日の食べ物にも困っていたが、軍隊に入ることで初めてまともな生き方ができた前科もちの男のお話。 じつはこれ当時ではよくあった話しだったらしいですよ。お話としてもブラックジョークがあってよかったですが、とくにラスト。もっと軍隊生活について尺があればなお良かったですね。終戦からが長すぎたような・・・ まさか山下清が出演しているとは思いませんでした。 【のび太】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-30 23:07:49) 11.渥美清と長門裕之の兄弟演技はサイコーでした! 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-10-14 17:43:26) 10.《ネタバレ》 この作品とハナ肇の馬鹿シリーズを足して2で割ると「寅さん」になる。間違いない。 【monteprince】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-17 02:22:14) 9.昭和天皇陛下様はこの作品を御覧になりましたか?私は少し泣けもしましたし大いに笑いもしました。 【aksweet】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-04-06 23:14:27) 8.極めて純粋な男の軍隊生活と戦後の人生を、笑いとペーソスを交えて描いた一大風刺劇。野村芳太郎監督の最高傑作に思います。戦争映画はやたら悲惨さをアピールするものよりも、こういう重喜劇的作品の方がより痛切です。 【丹羽飄逸】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-12-25 19:55:30)(良:1票) 7.僕も天皇陛下様に手紙を書いてみよう! 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-13 20:57:50) 6.《ネタバレ》 ストーリーとしては、軍国主義の時代に翻弄された人々を描いているのですが、その中で主人公は天皇陛下を敬愛し軍隊を天国だと言い切る異色ぶりで、彼の生涯を通して軍国主義というものを皮肉っています。(非常に粗暴だけど純粋なキャラクターで、渥美清の演技が光ります。) ただ、まだまだ日本も今のような豊かな国ではなく、子供の身売りなんかもあった時代ですから、主人公が、「軍隊は天国だ」と言うのも理解できないことはなく、一面的にこの作品を捕らえることはできないです・・・・・。(まあ、主人公も最後は結婚相手も見つかったし決して不幸な人生では無かったと思いますが。) 渥美清以外の役者さんも非常に良く楽しい作品でした、 【TM】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-07-26 15:09:46) 5.渥美清はこの時35歳ですか。昔から寅さんの風貌そのままですね。演技も素晴らしい。長門博之が若い。まだ20代ですかね?他にも、藤山寛美、山下清、西村晃など懐かしい顔ぶれが(敬称略)。とても楽しめました。 でも、これって続編にどうやって繋げてくのでしょうか? 【T橋.COM】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-23 22:23:32) 4.私は寅さんファンですが、この作品は楽しめませんでした。コメディに徹しているわけでもなく、軍隊色も強いので、中途半端な印象を持ちました。私なら「家族」のほうを勧めます。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-11-03 11:34:35) 3.魂を打ち抜かれたかのように今まで映画を観て経験したことがないくらいの衝撃を受けました。男はつらいよシリーズなんか吹っ飛んでしまうくらい、渥美清の最高の作品は間違いなくこれです。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-08-26 22:03:36) 2.映画見て久し振りに笑った。やっぱり渥美清はすごい。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-01 22:15:57) 1.軍隊なんか誰だって嫌なものだろうに、そこが天国のように思えるというのはよほど生活が苦しかったということで、1年目は2年兵に苛められても我慢、2年目には立場が逆転する。2年兵の西村晃がうまい。 彼を哀れんだのか軍の中隊長は新兵の教師(藤山寛美)を教育係りにつけてくれたり除隊の時に着物をくれたりする。愛情に恵まれなかった正助は初めて暖かい情を受けて彼を父のように思う。ちょっとコミカルな中隊長の加藤嘉が絶品で思わずホロリとさせられる。 この作品には大勢の人が出入りしてそれも楽しめる所だが、最初から最後まで登場する中心人物は正助の渥美清と、彼と軍隊で知り合い長い付き合いをすることになる長門裕之の二人。ボケとツッコミでもないけどなかなかいいコンビで楽しい。渥美清が演じるので正助は一見気のいい人に見えるが、新兵に威張ってみたり卵や鶏をかっぱらってきたりする。一目見た天皇に感激し軍隊に疑念のない彼が戦場ではどうであったのかと思うと、そうそう好人物とばかり言えないかもしれない。コメディとしては十分楽しく面白い作品だが、正助や軍の描き方などにもう少し毒(パンチ)があればもっと面白くなったかもしれない。 【キリコ】さん 8点(2004-11-28 20:37:34)
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