みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
228.素晴らしいドラマです。ハッピーバースデーのシーンは何と優れた演出でしょうか。やられました。ただしそこに至るまでのシーンが長いですが。自分の人生について考えるためにも、一度は見ておくべき映画だと思います。 【alian】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-08-25 16:33:17) 227.説教くさいとか、展開が遅いとか、喋りが聞き取りづらいとか、現代から観ると色々と難癖をつけたくなる。 しかし、それでもあのブランコのシーンの感動が、最後の夕焼けの美しさが、そうした難癖も吹き飛ばしてしまう。 主人公は安定した職があっても、家族がいても、世間的には立派な人であっても、生きるということの意味や意義を見出せていない。 むしろ日々を生きるのではなくやり過ごしてきただけで、まるで死人のようだと自嘲している。 そんな主人公が死の淵に立ったとき、初めて生きることの意味や意義を見出して奔走を始める。 冬の夜のブランコ。それを満足げに漕ぎ、歌を口ずさむ主人公。 本当に良いシーンだ。生きる意味を見出し、精一杯生き抜いたのだから。 ヤクザと対峙するシーンも涙を誘う。 主人公のように”生きる”ということが自分にもできるだろうか。 いつもこの映画は冬の夜のように深々と、しかし夕焼けのように暖かく問いかけてくる。 【nakashi】さん [DVD(邦画)] 10点(2018-08-25 15:54:32)(良:1票) 226.《ネタバレ》 あまりにも素晴らしすぎて10点でも足りない。本当にそう思う。この映画、どこが凄いかは見れば見るほど面白くてたまらない。この映画、完全に喜劇です。どこが喜劇かって?まず冒頭の主人公志村喬演じる渡辺さんについての語り口、更には病室での志村喬と渡辺篤とのやりとりが凄い。今まで一度も会社を休んだこのなかった渡辺さん(志村喬)が病院での診察を待っているあの場面でのもう一人の患者(渡辺篤)が胃がんについて語るシーン、あの後の志村喬演じる渡辺さんが初めて胃がんだと解るシーン、ここまでの持っていき方なんて、完全に喜劇ですし、小田切みきが市役所の職員みんなに一人、一人仇名を付けてるシーンなんて単なる喜劇なんかじゃない物凄いブラックな笑い。あんな強烈なシーンを見せ付けておいて、後は主人公の渡辺さんが亡くなるまでの語り口、物語、運び方、あのギラギラした風俗街の凄さ、映像の持つ力によって観客に物凄く訴える力を持った凄い映画です。主人公の渡辺さんは誰の為に生きているわけでもない。ただ自分の残りの人生をいかに有意義に過ごせるか?ただそれだけの為に公園を作る。あの志村喬の演技は凄い。しゃべり方から歩き方、目付きから何もかも本当に凄い。人間が死ぬ時はあんな感じなんだろう!そう思わせる凄さです。そんな志村喬演じる渡辺さんの葬儀の場面がこれまた凄い。個性的な顔ぶれ勢揃いの中でも左卜全の「助役とはっきり言えよ!」には完全にやられた。あんなスッキリする一言、そうはないです。とにかく凄い。何もかも凄いとしか言えない日本映画史上に残る名作中の名作です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2018-07-22 20:35:26) 225.《ネタバレ》 生き方という点で非常に印象に残る映画だが、演技がちょっとやり過ぎというか、気持ち悪いかな。ブランコのシーンは良い。 【なす】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-04 01:41:43) 224.こんなに後からじわじわとくる映画も珍しい。黒澤が描くヒューマニズムの代表格であり間違いなく不朽の名作。 無気力に生き坦々と過ごす日々の人間にある日死の宣告が訪れる。余命をどう生きるか。誰もがいつかは死ぬわけではあるが、こんなに人生の意味を考えることはないんじゃないか。きっと同じ立場であれば強烈な不安に襲われる。そのなかで明日をどう生きるか。深く考えさせられた。 また、志村喬が迫真。何が凄いって、全体的にボソボソと話すのだが会話要らずの眼の演技。絶望、不安、生命力を眼で表現してる。 エンディングは夕焼けが印象的。モノクロではあるが生き抜いた達成感と哀愁に映え色彩があるようだ。ブランコを見る際、恐らくずっとこの生きるが頭によぎるだろう。それだけの映画。 【mighty guard】さん [DVD(邦画)] 9点(2018-02-16 16:39:31)(良:2票) 223.黒沢映画10数本目の鑑賞ですが一番心に残ります。死期迫る主人公に寄り添う気持ちが私に乏しいせいか、じれったくてイライラしてしまいますが、とても胸が熱くなる作品です。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-02-03 12:09:22) 222.《ネタバレ》 30年役場で惰性のみで仕事をしてきた課長が余命半年を告げられ、これではいけないと突然市民のために生きる事に目覚めて実現困難な公園新設を死ぬまでにやり遂げた映画・・と考えると多分誤りで、平和な現在を基準に考えるとわざわざ映画にするような題材に思えません。 映画にも一部描かれますがこれが作られた昭和27年と言えば、主人公の年代の人は戦前の二・二六事件などの緊張した時代から戦争で肉親が出征、戦死したり、はたまた空襲で街が焼け野原になり、近隣の人が死に、戦後は食糧難と復興で観客も含めて皆「生き延びる」だけでも大変であった時代と思います。主人公も無表情のまま「とにかく忙しくて・・」とその人生を語っていますが、時代に流されるまま「生き延びる」ことにはその場その場で「必死に対応して生きて来た」と言う事だったのではないかと思います。そうして必死に生き延びた人生が「後半年」と宣告された時に、「何か」が芽生えて、生き延びるために生きるだけではない「何か」を若い小田切君に魅入られるように模索した結果が「公園建設」だったのだろうと思います。 「何か」が見つかった後はいきなり葬式の場面になって、公園建設に奔走する様は関係者の回想で断片的に語られるだけなのですが、建設のストーリーは問題ではなくて「精神」だけ描きたかったのだと思います。その「精神」も市民のため云々という奇麗事ではなくて、生き延びるためだけではない「生きる」の「何か」がこんなであった、というのが主眼で「夕焼け」と「雪中のブランコ」のシーンにその精神が集約されたのかも知れません。「何か」は見る人それぞれ何でも良くて、当時の状況からは「革新的な思想」や「新興宗教」はたまた一攫千金を夢見た「起業」かもしれませんが、作者はその何かを模索して欲しいと思ったのでしょう。とても良い映画ですが、現在から見るといろいろ考えないと解り難いという事ではこの点で。 【rakitarou】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-01-09 14:29:22) 221.すばらしい! 命は限りあるものだから、自分の生まれた意味を人間考えるでしょうね〜。 深い。。。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-12-06 22:43:15) 220.昭和27年の文化背景が垣間見えるのは面白い。この頃からパチンコはあったんだなあとか、「メフィスト」は話に突然出てきて通用するくらい知られていたのかとか。 ただ、声が聞き取りづらくてセリフがよくわからないのが多々ある。特に主人公のセリフが一番わかりづらい。その分、表情が言葉以上に物語っていて、そういいった迫力は伝わってきた。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-05-18 14:39:58) 219.《ネタバレ》 学生時代に一度見たが、その時はなるほどこれが名画というものかと思った程度だった。 今回見ると、まずハッピーバースデーまでがとにかく長く、その間主人公がジタバタするのが非常に見苦しい。自業自得だろうと突き放したくなる一方、息子のためにこうしてきたというならそれでいいだろうがとも思う。生きる意味などそれぞれ気の持ちようなのでどうにでも納得できるはずで、特にこの時代なら、とりあえずここまで生き延びて子孫が残るだけでもいいではないかと思うが、それをあえて否定して、個人の生きる意味を求めたのがこの映画ということなのか。しかし現代ではその個人の部分だけが重視される一方で少子化が進んでいくのは皮肉ともいえる。 その後の通夜の場面では、一転して他者の視点から主人公の行動を明らかにし、印象操作や誤解を排した全体像を皆が共有していくのが面白い。警官の述懐は、いわゆる最後のピースがはまったようにすっきり感じられた。 またこの部分で語られる役所の組織体質は興味深い(笑う)。何もしない決まりがあるというよりは、行動様式として目の前に来た案件を捌くのが基本だから主体的に動く発想がないのだろうし、そういうのは江戸時代のままではないかという気もするが、わずかな体面のために自分の領分への干渉を許さないとか、執拗な相対化で個人の功績を薄めようとするなどは小役人というより日本人の気質ではないのか。記者の言う「プロモーター」はいかにも新しい言葉に聞こえたが、当時などほとんど理解されていなかったのではと想像する。 そこで何かしようとした場合、主人公に関してはたまたま本当に役に立つ仕事がその辺に転がっていたからよかったが、動機が不純だと自己満足だけで愚にもつかないことをやらかす恐れもある。そもそも自分のために仕事をするなど公僕のやることかと言いたいところだが、ただし工事現場で倒れた主人公を、周辺住民が寄ってたかって助けた場面は少し泣けるものがあった。要は実のある仕事かどうかかが真の問題であって、それが同時に当人の生きた意味にもつながりうることは示されていたように思う。今さら他人に言われる筋合いはないと反発を覚えながらも、人生悔いのないようにという思いは否応なしに残る映画だった。 ちなみに劇中の小田切とよは、近場に本当にこういう人物がいるので妙に親近感を覚えた。どうでもいいことだが。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-05 20:36:14) 218.通夜の席で主人公の頑張りが回想されるという作りは興味深いですが、そこまでが冗長で退屈なので 高得点はつけられません。主人公の声が終始ボソボソして聞き取りにくいのもマイナスです。志村喬氏の最高傑作は黒沢作品ではなく「日本のいちばん長い日」だと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-11-24 19:50:36) 217.《ネタバレ》 この映画は基本的にコメディであろう。それも風刺の効いたとびきり上質なブラック・コメディ。とかく感動的な人間ドラマの最高峰と捉えられがちな本作だが、例えばもしこれから本作を初めて見るような若い世代の方がいれば、「なんだか、最後にほろっと出来るコメディ映画らしいぞ」と言うくらいの心持ちで観た方が、「重厚な泣ける映画なんだって」と思いながら見始めるよりも格段に良いだろう。黒澤明もそのつもりで作っているだろうし、それを証拠に「俺は生まれ変わったつもりで頑張る!」と言っていた新課長が場面が変わると結局今まで通りと言う流れは、「生まれ変わる」という宣言が大きなフリになっており、これはお笑いの基本的な構造そのものである。本作にはそうしたお笑いの構造を用いられた場面がいくつもあり、明らかに笑わせる事を優先して作られている。さて「死んだように生きるのか、それとも死にものぐるいで生きるのか」というのは「現代人」にとって永遠のテーマであり、「ショーシャンクの空」でも「Get busy living or get busy dying」でそのまま触れられている。そういった重厚なテーマを扱いながらもクスクス(時にはゲラゲラ)笑わせながら、考えさせる映画というのがこの作品の本質だろう。ちなみにお葬式のシーンでの役所の方々の立ち振る舞いをみながら、小田切さんの付けたあだ名の主が誰か?と想像するのも楽しい。 【rain on me】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-29 20:10:51) 216.《ネタバレ》 東宝創立50周年の時に見て以来ですから、久しぶり。いやぁ、これはうまい。面白いとか感動的という以前に、うまさが目立つ。中でも「ハッピー・バースデー」にはやられましたなぁ。あえて言うなら、技巧に走ったところが欠点になっています。本作では役所の体質に対する風刺もありますが、それよりもやはり「生きているというのはどういうことなのか」という点がポイントであり、正直役所批判はおまけのように思えました。そういう意味では、とりあえず一度は見ておいた方がいい映画だと思います。現在では癌は必ずしも治療できないわけではないし、役所の体質も変わっているでしょうが、生きることに対する本質は生きていると思います。 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-22 20:55:55) 215.《ネタバレ》 黒澤明はアクション時代劇派な俺にとって、本作はあまり好きじゃない。 確かに良い映画ではあると思うけど、こんな暗く息苦しい映画が黒澤の傑作として語られるのは気がひける。ヒューマンドラマ押しでも「赤ひげ」は好きだけどさ。 感動できるだあ?オイオイ、何でこんな変な映画で泣かなきゃならないんだ。 いやね「何を成し遂げ、何を成せなかった」かそれを突き詰めて行く様は凄いよ。 公務員の矛盾に満ちたシステムをあんな風に描いたのはビックリ。 たらい回しと無限ループ。すげえ解りやすい。 いきなり主人公が「アレ」になって「えっ?」ってなったけど、そこから少しずつ生き様を語っていく流れは良かった。良かったけど、主人公の執念に満ちた感じが強すぎる。 その執念が主人公を突き動かしてもいたし、最後まで目的を遂げられたんだろうけど「自然な執念」じゃないんだ。 まるで誰かの復讐のために異常に自己暗示をかけてるみたいで、辛く感じる以前に違和感を拭えなかった。 住民に感情移入したワケでもなし、信用していた息子にも半ば捨てられた。 自分の人生は何だったのだろう、こんなはずじゃなかったのに、どうしてこうなっちまったんだろう。病が明らかになり“死ぬと解った”から主人公は答えを探す事をはじめる。 「公園を作れる男になりたい」か、「おまえは公園作って死ぬような人生送るの?」か。 だが男は「どうせ死ぬんだ、公園でも何でも作ってやるぜえ!」 ヤクザもそんな気味の悪い男を見て「何だコイツ」状態。 男は公園を作った“だけ”。それ“だけ”のために死ぬ事を決めた。 悪臭の沼地を無くして住民に感謝されたいだの、公務員本来の仕事をして他の仕事仲間を刺激したかっただの、息子たちを見返してやりたかっただのそんな考えは微塵もなかった。 男は“何も考えず我武者羅に働く”喜びを思い出しただけだと思う。誰のためでもない、自分のためだ。 それが巡り巡って誰かのために“自然と”なるのだろう。 だから「誰かのために働いても何の感謝もされねえじゃん」じゃなくて、「自分のためにひたすらやってたら何故か感謝された。よく知らんが嬉しい」という事が、本当の喜びなんだぜという事を黒澤明は言いたかったんだろう。だとしたらすげえ回りくどいなソレ。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-09-04 03:50:08) 214.《ネタバレ》 ヒューマニズムが評価されることが多い作品ですが、お役所仕事を痛烈に皮肉っている点を私は最も評価します。葬儀シーンでの演出はお見事としか言いようがありません。確かに彼らは口だけだし、渡辺の影響などまるでなさそうに見えます。しかし、彼らの心には渡辺という男が死の間際に何を残したのかという記憶は残るのです。いつか何かのきっかけで登場人物の誰かが渡辺のように目覚めるかもしれない。それも人生の面白いところだというメッセージもあるのかな。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-02-16 02:31:13) 213.七人の侍同様、志村喬の声が小さくてボソボソ喋っているので、何を言っているのか聞き取るのに困難な映画ではある。 雰囲気や展開などである程度は理解することができるが、それが逆に「生きる」の味なのだろう。 「人に歴史有り」とはこの映画で学べるだろうが、ある程度の人生経験がないと、この映画の面白さは絶対に理解することはできないだろう。 人の一生とは何かを明確に映像化できる作品は、生きるを除いて殆ど無いと言えるだろう。 【カムイ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2015-11-28 22:39:10) 212.《ネタバレ》 巧みですね。 脚本も演技も。 ミイラのように働いていた男が、自らの死期を悟って、生きる意味を見いだしていく。 って、書きゃ、一行の話を、効果的に見せてくれます。 多少長い感じもするけど、構成がうまいですよね。 ホント感心します。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-08-31 15:20:55) 211.《ネタバレ》 七人の侍や椿三十郎などの娯楽性の強い作品とは一変重厚なテーマを扱った本作。胃癌と分かるまでは「生きていなかった」渡辺、しかし死を目前にして彼はやっと「生きた」。冒頭でナレーターは、市役所で毎日同じ事を繰り返す渡辺に対してまだ「生きていない」と言った。観ている自分にも言われたようで心にグサリつきささる。彼のあの毎日と自分の毎日も大して変わらないのではないか?だとしたら自分も「生きていない」ことになる。しかしそれが分かったところで一体どうしろと言うのでしょう。もし今死を目前にしたら渡辺のように何か行動を起こし「生きる」ことができるのだろうか。もやもやしたモノが後に残るが深く考えさせられる映画であった。自分が「生きた」証を世に残し嬉しそうに死んでいったという渡辺。そんな人生を自分も歩みたいものです。 【ケ66軍曹】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-08-07 22:20:28) 210.《ネタバレ》 自分が胃がんだと知り、落ち込むのは分かる。仕事も行く気になれず飲み歩いたり、若い女性の奔放な生き方にあこがれるのも分かる。分かるが、前半のうじうじしたシーンは観ているこっちもいらいらしてくる。これが黒澤の戦略なのか。自分にもやれることがあると気づいて仕事に復帰したと思ったら、いきなり5ヶ月後になり通夜のシーンに飛ぶ。この通夜の席で主人公の活躍が明かされていくのだが、こういう緊張感のある展開はさすが黒澤だ。この緊張感、爽快感のためにやはり前半があったのだろう。そして、ブランコに揺られて死んだ主人公が淋しげでなくむしろ嬉しそうだったときいて誰もがハッとする。ここは泣けた。見事にやれることをやり遂げたのだ。こうした真実に触れ、意気を新たにしていた小役人どもが翌日からまた旧態依然のやり方に戻ってしまっているラストがまた考えさせられる。好み40/50、演出13/15、脚本12/15、演技6/10、技術7/10、合計78/100→8/10点 【chachabone】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-02 23:12:38) 209.《ネタバレ》 独特の視点で人の生き方を問う深い作品。人それぞれ何らかの転機は訪れるとは思うのだけども、 病気発覚を機にお役所仕事にドップリつかった自分を反省し、公園づくりに取り組む主人公を志村喬が迫真の演技で表現しています。最後の通夜の場面での職場の同僚・上司・上役を通じて語られる回想は一つ一つ紐解くかのようで、彼の執念ともいえる生き方がよく見えていきます。彼の動きはお役所の垣根を越え人を、組織を動かしてゆく。そして最後は自らの人生の投影した公園で死んでゆく。残り少ない人生を精一杯生き抜いた男の生きざまを見せられた印象です。ある意味直球なタイトルの少し極端な方向性のお話しでしたがとても良かった。かなり昔の映画ですが、そこらへんが苦手な方にもこれは勧められるとオモイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-06-04 11:59:54)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS