みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
162.《ネタバレ》 個人的にシーゲルは「殺し屋ネルソン」が最高傑作だと思うが、イーストウッドとのコンビはコレがベスト。 赤狩り(レッド・パージ)の嵐が吹き荒れる時代から戦い続けてきたリベラル派シーゲル、そしてスパゲッティウエスタン(マカロニウエスタン)を経てアメリカに戻ってきたアンチ・ヒーローが結んだ師弟関係。その二人が70年代に蘇らせる刑事アクション。 輝くバッヂと法の文章、ドス黒いサイレンサー付きライフル、スコープに映る標的、襲い掛かる凶弾…! 黒いサングラスで威圧するように登場するハリー・キャラハン。 ハリーは手がかりを得るためにひたすら歩き壁をよじ上る。どんなにボロボロになり砂の山に埋もれようとも。ペンが拾い上げる証拠、残される犯人からの挑戦状。ここからクソ野郎スコルピオとハリーの孤独な戦いが幕をあけるのである。 やさぐれ警官がやさぐれたのも腐った世の中で自分の意思を貫き続けたためであろう。むしろ汚名を背負ってまで仕事を、肌の色に関係なく平等に嫌い、思いやり、鉛弾をブチ込み、理由なく殺された人々の無念を晴らそうとするハリーを俺は心から応援してしまった。その姿勢は映画監督として「許されざる者」や「グラン・トリノ」といった傑作でも貫かれる。 食事中に事件が起きればマグナム片手に車ごとブッ転がす!水道が噴出する中をゆうゆうと、のしのしと歩き、撃ち尽くした拳銃の銃口を向けてショットガンに手をかけようとする犯人に警告を示す。犯人はそのことを知らない。 「ホラ、入ってないだろ?」って笑顔がたまらない。 対するスコルピオの次の標的を物色し不気味な笑みを浮かべる狂気。 ヘリによる捜索、夜の市街を淡々と走り、窓から覗くもの、窮地と救助、イーストウッドが監督したビルにおける説得場面。殴りつけて必死に抱え込む姿が面白い。 捜査とはいえ堂々と覗くハリーもやっぱり男。でも前の奥さんを気遣ってか再婚もしない。 ボルトアクションライフルによる狙撃とマシンガンによる銃撃戦、夜の暗闇で影が蠢き、あらゆる閃光が照らす。 脚に仕込むナイフ、バッグを抱えて公衆電話から公衆電話への移動、走り続ける追跡、トンネルでのひと悶着、銃撃戦、ナイフ。 恐怖の鬼ごっこ、人の人権踏みにじっといて弁護士呼べとか言ってるクズの脚の傷を踏みにじって何が悪いというのか!人質最優先で手掛かりを得るために殺さない、あるいは警察という組織を信じているからこそ法の裁きに委ねようとしたのかもしれない。 ボロクソになっても諦めないスコルピオのしぶとさもたまげたもんだ。 あの明け方に哀しそうに、疲れ切ってたたずむハリーの姿といったらないぜ。病院への見舞いとレディ・ファーストな気遣いは数少ない癒し。 信じていたものに裏切られる絶望、悪魔が世に再び解き放たれ再び犯罪が繰り返されるやるせなさ。 バイソンの群れ、バスという密室で子供たちに狂気を振りまき、橋の上から走行する車両に飛び乗り一騎打ちへ! 工事現場の狭い道におけるジリジリとした追跡のスリル、石を運ぶレール、開けた空間に見つける切り札あるいは逃げ場を失う選択か。冥途の土産に弾丸も星もくれてやる。 「真昼の決闘」のゲイリー・クーパーは、自分でまいた種によって民衆にも仲間からも見捨てられたことを“認めて”か、バッヂを地面に捨て自分を信じてくれた若妻と一緒に去っていく。 本作のイーストウッドは民衆を信じ、腐敗した警官と法に対しての怒りをこめバッヂを投げ捨て独り寂して去っていく。 「荒野のストレンジャー」で「真昼の決闘」のifを描いたイーストウッドだ。あの場面は完全に当てつけです(褒め言葉)。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-05-08 22:59:25)(良:1票) 161.クリント・イーストウッド臭満載。 【fujicccoo】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-04-20 00:52:45) 160.初見はずっと昔。だけど、権力に向かっていくハリーに魅力を感じたのは覚えてる。山田康雄の吹き替えは絶品でした。ストーリーは特に珍しいものではなく、警察・犯人両方ともマヌケっぷりが残念。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-17 00:59:55)(良:1票) 159.この映画を観て気がついた。自分はハードボイルド系は苦手なのかもしれない、と。 リアル感は満載だが、アクションものとか猟奇的というには中途半端な感じがする。ただし、この当時の...という映画史的な意味はあるんだと思う。 つまりそういう作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-09 19:04:32) 158.法で裁けないヤツらをブッ飛ばす。。。そこら中で使い古されたネタで、今となってはむしろ大人しめに見えてしまうくらい。ただあの銃の音(バキューンではなくてバン!って感じ)がなかなか良かったです。 【マー君】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-05-02 11:59:44) 157.う~ん…ドン・シーゲルとイーストウッドだから「アルカトラズの脱出」級の出来を期待したんだけど残念ながら肩すかしでしたね。まあ、いたって普通のストーリーかな。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 5点(2015-04-27 00:07:16) 156.《ネタバレ》 久々に見返してみると、結構アラが多いですね。ヘリコプターの音に気が付かないわけがないだろうとか、黒人の殴り屋はどうやって生計を立ててるのか…など。そんな突っ込みどころに突っ込ませないイーストウッドとアンディ・ロビンソンの迫真の演技。そしてドン・シーゲルの緩急のついた演出が冴えていました。これからレズの3Pがおっ始まろうとしている…ってそこにさそりが登場!激しい銃撃戦!ちょっと待ってよどっちも見たいんだけどって感じで。登場人物の性格もピッチリ分けられている。ハリーとさそりは実は同じ穴のムジナなんですよね。正義と悪のゆらぎが設定にも現れている。よく出来た映画ですよ。やたらと女体が登場するあたりも生々しくて良い。見たくないヤツもありましたけど。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-06 05:12:20) 155.食わず嫌いで今まで鑑賞せずようやく。やや間延びする部分も有りますが、古くてもなかなか楽しめました(無駄なオッパイがエンターテイメントな頃ですね)。なんといってもイーストウッドさんがセクシーでカッコイイ!捜査方法は破天荒ですが、ハリーのキャラいいですね。こんな奴がいてもいいじゃないか!だって犯人サソリの憎たらしさったら!!もっといたぶって欲しかったくらい!勧善懲悪チャンバラ時代劇が好きな私には向いているシリーズのようなので、これから全作制覇楽しみです。 【movie海馬】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-02-15 17:48:53) 154.《ネタバレ》 甘っちょろく規則通りに追いかけていては捕まえきれない悪もある。 逃げのびて舌を出す鬼畜どもに対する歯がゆい思い。 悪党をやっつけるためには手段を選ばない鬼刑事がいてくれたら…。 そんな願望を叶えてくれる存在がアウトロー刑事のハリー。 シンプルなストーリーだけど、人気の要因はそこにある。 ラストで凶悪犯をなぶるように仕留めるハリーに溜飲が下がる。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 6点(2014-10-29 22:43:00) 153.《ネタバレ》 43年前の映画と考えると良く出来てると言うしかないかな しかしサスペンスを盛り上げるための効果音とかちょっとした音楽とかが古くさい まぁしかたがないか ファーストシーンの銀行強盗とラストシーンがリンクしていてうまい作り 最近の映画はこういうわかりやすいウイットに欠けるな 強盗を苦もなく退治するハリーの自己紹介的なファーストシーンは秀逸だ ひっくりかえった車やら、パニックをおこした町並みを背景に、引きのカメラでゆうゆうと強盗犯に近づくハリー そのかっこよさには痺れた 犯人の鬼畜ぶりはめちゃうまくて、鬼畜なくせにへたれで、誰でもいいからこいつをぶっ殺してくれ的ないらいらを感じさせてくれる この鬼畜な犯人だからこそ最後にハリーの名台詞とともに射殺のカタルシスが生まれた お話的には特に犯人がすぐれているわけではないのに、厳戒態勢の警察がやすやすと犯人を取り逃すシーンが連続してちょっとしらけた 警察がすぐに身代金の支払いに応じるとかもへたれすぎで時代を感じる 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-10-03 00:27:36)(良:1票) 152.もっとリアリティのあるストーリーを期待しましたが普通の娯楽映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-16 19:58:15) 151.《ネタバレ》 誘拐殺人をあれだけやらかせば、証拠はいくらでも出てくると思いますが… あと、殴ってお金をもらうサービスなんてあるんですかね(笑) 【チェブ大王】さん [地上波(吹替)] 2点(2014-07-26 18:30:59)(良:1票) 150.この手のアクション映画のオピニオンにして、ほぼ、骨子が完成されている。悪をかっこよく倒すアウトローな刑事、クリント・イーストウッドなんか、キャラが立ってかっこいい。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-25 21:38:06) 149.《ネタバレ》 今では成立しづらい映画ですね。 当時は、犯人の人権云々で激昂するハリーに物凄い共感を覚えて、こんな連続殺人犯、刑務所すら生温い!と思ったものですが、世の中段々こーゆー鬼畜を守る風潮になってきましたね。 射撃スコープで狙ってる時の艶かしいBGM、自己中心的且つイッちゃってる犯人像、クライム・アクション映画としてはこれまでにない設定にグッときました。 なんせハリーのカッコイイことといったら。 自殺志願者の説得、ゲイや強盗のあしらい 、本筋の事件以外もなかなか面白くて見所満載でした。 【ろにまさ】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-08-12 20:53:00) 148.ダーティハリーと言えばそりゃあマグナム44でしょ、ガキの頃お小遣い貯めてモデルガンを買いましたよ、金属製で金色に塗りたくったヤツを。この銃は見た目以上にでっかくて、大人でも普通の日本人の体格ではとても振り回せない代物です。イーストウッドみたいな大男じゃないととても使いこなせないでしょう。映画の中でも発砲音は普通の拳銃とは全然違いますよね、「ズドゥーン」って感じでまるで大砲ぶっ放しているみたいです。 イーストウッドが今あるのもこの役をゲット出来たおかげの様なもので、D・シーゲルはまさに恩人ですよね。この記念すべき第一作では、H・キャラハンがカッコ良いのは判るけど、なぜ彼がダーティハリーと呼ばれるのかといったことを含めてキャラの掘り下げ自体は十分ではない。その分A・ロビンソンの鬼畜ぶりばかりが目立っちゃってちょっと損ですね。最後にバッジを投げ捨てるシーンからも判るように、製作陣としてはまさかこの映画が大当たりしてシリーズ化されるなんて夢にも思ってなかったんでしょうね。 言っちゃあ身も蓋もないけど、本質はしょせんB級映画なんですよ。でも今や誰もこの映画をB級だとは思わなくなっている、アクション映画を変えたもっとも偉大なB級映画じゃないでしょうか。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-02 21:09:56)(良:2票) 147.《ネタバレ》 イーストウッドがとにかくカッコイイ! 観てて思ったのは意外に「ダーティ」なことをしていないな~って。作中で何故かそう呼ばれるのかと聞かれ「汚れ仕事をするのさ」的なことを言ってて、そういう意味なんだと知りました。が、連続殺人魔が無罪放免になったこと+暴力偽装をきっかけに怒り大爆発!というか観てるこっちもコンニャロー状態で(笑)イヤーこの犯人の憎たらしさはある意味ピカイチだわ。スクールバスをジャックして歌うたわせるとこなんぞ、マジでこいついかれてやがる;; 刑事アクションものの概念を変えたと言われる本作。なかなかのものでゴザイマシタ 【Kaname】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2013-04-17 16:48:54)(良:2票) 146.サンフランシスコの深い青空を背景にして、ライフルの漆黒の銃身が伸びる。遠く照準の先には、真っ青なプールに映える黄色い水着を着た美女。冷淡な凶弾は音もなく美女を襲いあっさりとその命を奪う。 オープニングクレジットと共にサングラスをかけた“スター俳優”が颯爽と事件現場に現れ、映画が始まる。 冒頭数分間のこのシークエンスで、一気に映画の世界に引き込まれた。 「凄い映画だ」ということは、その時点で確信できた。そして、今この瞬間までこの映画を"未経験”だったことを後悔した。 あまりに有名なハードボイルド映画の「傑作」であることはもちろん知っていたけれど、今この時代に初めて観て、これほどまでに心底「格好良い」とあらゆる意味で思える映画だとは思わなかった。 全編に渡るカメラワークの格好良さ、音楽の格好良さ、台詞回しの格好良さ、そして何と言っても“クリント・イーストウッドの格好良さ”もうそれに尽きる。 世代的にクリント・イーストウッドという映画人に対して、“ベテラン名俳優”そして“名匠映画監督”としての認識が大部分を占めるので、“スター俳優”としての馴染みが実際無かった。 時を越えてようやく、クリント・イーストウッドという稀代のスター俳優に邂逅できた気分だ。 映画史に残る「傑作」故に、この映画の価値と見所は多岐に渡ると思う。 時代に楔を打つバイオレンス性、正義と法の矛盾に対しての憤り、娯楽映画における警察像の変遷、この映画を観たのは初めてだが、おそらく観る程に新しい発見があり面白味が深まるだろうと思える。 でも、個人的に何よりも重要視したいことは、やはり主人公の魅力に尽きると思う。 演じた主演俳優の時代を越える格好良さ、そして彼が演じたキャラクターの映画史上に残るアイコン性。 登場した瞬間に、当然の如く「ああ、ダーティハリーだ!」と初めて見る者にすら思わせるその強烈な個性。 この映画の主人公に、クリント・イーストウッドという俳優が起用されたのは、決して既定路線ではなく、様々な巡り合わせが重なった上でのことらしい。 だからこそ、その「誕生」は映画史にとって奇跡的なことだったと思う。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(吹替)] 10点(2012-11-11 01:21:56)(良:1票) 145.《ネタバレ》 犯人があまりにも単純にクソ野郎(こんな奴はさっさと始末すべきだと誘われてつい思ってしまう)というふうに描かれるのが、結局たいへんモンダイなのだ。こんなに単純にクソ野郎の道一筋の人間はいない(皆それなりにシンコクな「理由」を抱えているはずだ)。犯人にだって人権はあるとはそういうことだ。・・・というようなマジメな見方は野暮だろうなあ。映画としては巧いな。 【ひと3】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2012-10-08 13:54:27) 144.初公開よりやや遅れ、初鑑賞は二番館でした。劇場で見ることができたのは幸せでした。ハリーの格好良さにほれぼれしたものです。当時マグナム6インチバレルのモデルガンを買ってしまいました。また、悪役のキャラが際立っていて素晴らしかったと思います。刑事映画の金字塔です。 この後、まさか掟破りの続編が出来るとは思いませんでした。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-08-19 13:02:21) 143.《ネタバレ》 これもブリットもサンフランシスコなんだよね。時代も近いし、一緒に働いていたのでは?でもって、この時代ね。ベトナム、サイケ、フラワー、コミューン、ね。で、あの大好きな”こーげこーげよ”のぺろぺろあんちゃんが生まれる。この時代のころに若かった奴らや、学生たちは自由で楽しくて、最高だったであろうとおもう。しかし、大人でしかも刑事のハリー達にしてみりゃ最悪でしょう。詰まらんでしょう。わたしが好きなのは、この映画全体をおおう暗さね。特に、殺された裸の少女が穴から助け出される望遠シーンと、ラストのハイウエイをはずれてから採石場(?)に向かうまでのアメリカの風景ね(ちょっと荒廃している)。そしてバッチを沼池に投げてからのラストの”音楽”ね。暗いんだよ。それがグッとくる。ようするにカッチョエエ!もちろん、かっこいいではすまされない絶望感、不安感、憂鬱に満ちている。大好きなんです。反戦といえば、そうとも言える。完全に社会批判ではある。ブリットにはそういうところはない。(警察批判はしているが、あまり時勢にはあっていないようだ。あまり印象に残らない)何が言いたいかというと、あのラストシーンの採石場と、ハリーがバスに飛び移る橋のロケ現場に行きたいのです!(もうないだろうな)あ、それからこの時代、なんとか牧師のしでかした農園コミューンの集団自殺を思い出すなあ。人民寺院か。それにしてもこれ、名作です。それに面白い! それから面白いといえば、この”ダーティハリー”の作品紹介の欄。スタッフの”音楽のところ。ラロシフリン”の脇に(カッコつき)で(ボートこげこーげよー!の音楽も作曲)といれたらいいねえ!最後に!”山田康雄が忘れられない” 追加ァ!名画座でもTV吹き替えでも飽きるほど観たこの作品だが、やはり康雄といえば、吹き替えでのラストのマグナムの説明とさそりとのやりとり以上に、みんなが大好きだったのが、山田のあの口調での、”あんたクチ臭いゼ!!”とか”立ちションしたら死刑!”とか、(いっぱいあったけど忘れた)あの、山田康雄調、名セリフである。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-06-13 17:16:57)
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