みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
19.《ネタバレ》 非常に真面目に作られた反核映画で、全編リアルな演出に徹したのが効いています。力作だとは思いますが、見終わると疑問が。 放射能の影響による“死”を扱っている割には、死体がひとつも出てこない。まったく無人のサンフランシスコという図は、これはこれなりに恐怖感を抱かせるわけですが、猫の子一匹死体がないとはどういうことか。放射能汚染で突然死ぬわけではあるまいし、パニックになって暴動や略奪が起こりそうなものですが、そういった形跡もなし。まあ、作品全体の雰囲気と合わないのかもしれませんが、あまりにも静かすぎます。 核戦争が「愚かな人間」によって引き起こされたのなら、愚かであることを感じさせてくれなければ、なるほどと納得できません。どうも、あまりにも綺麗事すぎるんじゃないかと思います。結局のところ、「アメリカ人が作った反核映画」はこんなものか、という気がします。いい映画だとは思いますが、傑作とは言えません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-01 20:44:50) 18.若き頃評判の作品もテーマが暗く何度もパスした。40年前の作品であるが今こそ一番恐ろしい時代。核戦争後の放射能汚染よる迫り来る人類滅亡を良識ある豊かな人々、家庭を通して、静かに、淡々と描写。実際はこんな静かな良識ある最後にはならない。それでも人類の愚かさと悲しみが良くでている。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-20 14:18:28)(良:1票) 17.《ネタバレ》 核戦争により全人類が全滅という恐ろしいテーマを非常に穏やかにそして切なく描くことによって、核の恐ろしさや戦争を止めることのできない人間の愚かさを伝えてくれる映画でした。 派手な戦闘や爆発のシーンは無いですが、核戦争の被害がじわじわと広がっていく様子がさりげなく描かれておりそれが逆にリアルな恐怖を感じさせます。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-29 20:43:19)(良:1票) 16.《ネタバレ》 アステアが出演していなければ、観るのがだいぶ遅れたであろう映画です。そういう意味で、アステア出演というのは、かなりズルイ! (詳細はブログにて) 【元みかん】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-08-24 11:09:44) 15.《ネタバレ》 既に核戦争後の世界からスタートするが、それをはっきりとは説明することはなく、何が起こったのかということを観る側がじわじわと察知させる作りが良い。市民の暴動などもなく、皆、非常に普通に生活をしている。置かれている状況に対して、ちょっと平然としすぎている感じはするが、逆にこの平静がやがて来る結末と相俟って、テーマの重さを強調させる効果も出ている。本当に静かに静かに訴えかけてくる映画ではあります。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-15 20:52:19)(良:1票) 14.《ネタバレ》 核戦争の行く末を描くにあたり、グロい過剰なリアリズムに走らず役者の演技で勝負とばかりにエラく上品に仕上げた辺りは”制作費節減”の意味も相俟ってプロデューサー兼監督のスタンリー・クレイマーってやっぱ相当に「したたか」ですねぇw。恐らく阿鼻叫喚の地獄絵なんてヒロシマ・ナガサキに関わった者にしか当時では想像できなかったのでしょう。しかし、もし中性子爆弾や細菌兵器が使用されたと仮定すれば、あの異様な迄の静謐さも若干の説得力を持ってくるような気もします(ま、死体がナッシングてのはどっちにしてもヘンではありますが)。謎の無電とコカコーラのオチはいっそラストに持ってきて、ブラックかつ皮肉な締め括りにした方がグッと面白くなったと思うけどなぁ。 【へちょちょ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 00:35:20) 13.《ネタバレ》 まず、この作品が作られた時代を考慮して、 地球崩壊SFのさきがけとなった作品ということを考えてください。 古い作品なのでモノクロでスペクタクルなシーンもありません。 物語は、冒頭からいきなり世界の終わりを告げられ、 最期の楽園と化した普通の人々の暮らしがいつものように始まります。 作品により共感しやすくしたい方には、 シドニー・ルメットの未知への飛行 を合わせて観る事をお勧めします。 未知への飛行(全く本作に関連はないが私は関連させてみた)をまだ未見の方は想像で、 第三次次世界大戦後、生き残った人類がいる国はオーストラリアだけと考えてください。 合衆国は全滅しましたがまだ生存者が残っているかもしれません。 わずかな望みも持ちながらアメリカ艦長G・ペック(今のところ観た作品で一番かな)は、 オーストラリアでつかの間の休日を過ごしある女性を紹介されます。 アメリカ人の主人公にはすでに家族はいません。 それでも恋には落ちないのですが、徐々に打ち解けていくのです。 このふたりと紹介した若い夫婦がほとんどでづっぱりです。 若い夫婦の妻は出産したてでこの世の終焉にウツ状態です。 5ヵ月後には最期まで残ったオーストラリアも終わると予想されていました。 夫は昇進し主人公とともに原子力潜水艦に乗り、汚染の調査をするのですが・・ 望みの北極圏さえすでに汚染レベルは高く、 当然全滅したサンフランシスコにも寄ります。 乗組員のひとりが空になった廃墟に降り立ち泳いで逃げます。 「死ぬときは故郷で」日本から出たことがない私には理解できなかった。 生まれた国であろうとも生存者はいないのだから・・ それならば生きている人たちと一緒にいた方が心強いと思うのですが・・ それを強く感じたのが死体描写が全くないということです。 死体が街にあれば死体でも家族と一緒にいられる。 生まれた土地に帰る気持ちはわからなくはない。 けれども空になった街、死体はどこへ・・? 犬は死ぬときにうちに帰るように人間もベットだと言うのですから、 みんなうちにこもってそのときを待ったのでしょう・・ 「28日後・・」を思い出しました。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:27:26) 12.古典映画で、そのようなものとして見れば面白いです。核戦争後の世界を描いたものですが、特殊効果による映像は一切なく、のんびりしたものです。しかし俳優の演技でそれなりに説得力のある世界を描いています。今日の我々にはもの足りませんが、1950年代末の雰囲気を知るにはよい映画でしょう。俳優も演技力のある人が多く出ていますし。 【モリブンド】さん 7点(2004-09-27 10:05:53) 11.内容はひたすら、残りの寿命をまっとうする人類の生き様を描いたドラマ。メンバーも凄い。グレゴリーペックは既に大スターでしたが、その他にもエバガードナー、名優フレッドアステア、アンソニーパーキンスと豪華!内容はひたすら切ないし、刻々とその時が迫る人類の無力を感じます。 もし、人間が人間の力で地球の生命体の存亡に終止符を打つとしたら?皆自国を守るためとかいって核を保有したりしてますが、自国を守るより地球を守ろう!と感じてしまう秀作なんです。 【まさかずきゅーぶりっく】さん 5点(2004-09-23 03:02:15)(良:1票) 10.フレッド・アステアが踊ってない! ⇒「とばねぇ豚は、ただの豚」。僕の身勝手かもしれないけど、どんなにかっこよくレーシングカー運転しても、やっぱちょっとは踊って欲しかった…。ってやっぱ無理か。 核に侵された無人のサンフランシスコが、妙にきれいな町に見えて印象的。でも、人類滅亡と自分自身が死ぬことを比べて、どちらかといえば後者のほうに関心がある人にとっては、この映画は何の意味ももたないのではないか。 また、核で世界が滅びること自体が悲惨なのではなくて、たいした考えなしの一部のアホ連中が一生懸命考え抜かずに核を使うことが悲惨なのだから、この映画の注目している点は少し的をはずしている。核への問題提起としても「博士の異常な愛情」に比べて数段劣っている。 【wunderlich】さん 5点(2004-06-05 22:42:53) 9.これのリメイクにあたるエンドオブ~を先に見たせいか、むこうの方が強いと思いました。こちらはこちらで独特なものを感じますが。 【亜空間】さん 8点(2004-02-24 18:12:21) 8.映像的に派手な演出はないけれど 核の衝撃、やがて訪れる終末の存在感などを確実に感じられる。 世界の終わりを知っているなら何をしようか、なんてことを久し振りに考えた。 【ことり式】さん 6点(2004-01-24 22:00:01)(良:1票) 7.だいぶ昔に小説を読んで、しばらくして映画を観ましたが、印象がとっても薄くて、こんなものなのかなあと思ってしまいました。 【omut】さん 4点(2003-08-04 02:56:12) 6.いわゆる「名作」なんでしょうか、これ? 豪華なキャストを並べてシリアスな政治的メッセージを垂れるのは、スタンリー・クレーマー作品の常なんだけど、これまたいつもながらにセリフで展開をつないでいく演劇っぽい語り口が、どうにも性にあわなくて…。あのコーラ瓶なんて、商品タイアップみえみえだしなあ(そのへんのあざとさも、クレーマーらしいところなんだろうけど)。エヴァ・ガードナーの美しさだけが、小生にとって救いだったです。 【やましんの巻】さん 4点(2003-07-25 12:33:45) 5.一見日常的な風景の中に、潜んでいる暗い影がラストになるにつれジワジワなあらわれてゆく過程は、ものすごくよかったです。わざとらしさとか全然ないし、しっかり出来てます。酒場でおじさんたちが歌ってた、あの民謡(らしい)が、妙に耳に残っています。タイトルもしゃれてますよね。 【ningenfusha】さん 8点(2003-02-12 21:20:06)(良:1票) 4.SF作品であるのに大掛かりな特殊効果は無く、俳優の演技のみで見せているところが素晴らしい。迫り来る核の恐怖に、愛するものを残し故郷に帰るもの、夫婦で自殺をするもの、愛車のガスを吸い自殺するもの等主要人物の葛藤をよく描いた作品です。愛し始めた女性に思わず妻の名を言ってしまうエピソードを入れるあたりは、実に細かい描写だなぁと思いました。また、廃墟と化した故郷で放射能に蝕まれながら一人暮らすことを望む水平に、館長は潜望鏡を通して会話をする。このシーンがなんとも切なく感じました。救いの無いラストですが、だからこそそうならないようにこの監督の未来へ希望を託した作品だと感じました。ラストで「まだ時間はある、兄弟たちよ!」のメッセージが全てを物語っています。 【さかQ】さん 7点(2002-06-25 04:33:27)(良:1票) 3.こんな状況なのに、人々は希望を持って生活していて、音楽も軽快で、だからところどころある悲しいシーンがよりいっそう悲しく感じるねぇ。こんな世界だから二人の愛もより輝く。サンフランシスコを死場所に選んで釣りしてた人もなんか切ない、、、ラストは、、、あぁさらば人類。 【あろえりーな】さん 7点(2002-02-11 18:12:54) 2.泣きました 【うえっきー】さん 9点(2001-05-27 23:59:23) 1.第三次世界大戦が勃発。核兵器により北半球のほとんどが全滅し、やがて参戦していないオーストラリア大陸にも死の灰の恐怖がひたひたと迫り、人々はそれぞれ最後の時を迎えようとしていた。人類最後を見とどける為、原潜に乗ってサンフランシスコへ向かう。廃墟と化した光景。とりわけ、キャッチした謎のモールス信号が空のコーラの瓶が風にはためくカーテンの紐に引っ掛かり、無線機に接触して発信しているシーンが強烈な印象として残っている。ドキュメンタリー的でむしろ静かに語られているだけ、かえって胸に迫ってくるものがある。終末SFモノの秀作。この作品を撮った巨匠スタンリー・クレイマーが先日亡くなった。今は数々の名作をありがとうと言いたい。合掌。 【ドラえもん】さん 8点(2001-03-02 23:50:38)(良:1票)
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