みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.取り立てて特別な真新しさはなく、よくある予定調和なお話しなのだが、個人的に好きな題材なのでちょっと甘めに点数をつけました。主人公ももの多感な時期の心理描写が非常に丁寧で、島の子供たちとの交流シーン、母親とのやりとり、どの場面を見ていても感情が伝わってきて、作品の世界に引き込まれていきました。ただやはり、どこかで見たような、ありきたりな設定なのが残念なところではあります。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-11-18 17:19:20) 10.《ネタバレ》 アニメとしては作画、動きや表情の美しさは素晴らしかったですね。 ストーリーはみなさん仰るように『トトロ』に近いです。引っ越してきて、妖怪と遭遇して、母親のピンチに『召喚』、『猫バス』的なものまで出てくる始末です。 唯一違うところといったら、妖怪とコミュニケーションが取れる(喋れる)ところでしょうか。 まぁ、ここがこの作品のオリジナリティだと言われればそうなんですが。 わたしは子供の頃、トトロをそりゃあ何回も何回も観ましたよ。はたして今の子がこの作品を繰り返し観るのか?決して悪い作品ではないのですが、期待を込めてこんなレビューにしておきます。 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-11-17 05:38:38)(良:1票) 9.《ネタバレ》 ちょっと地味だけど、親子で楽しく観るのには最適なアニメ。優香等の声優にも違和感なし。 素材もストーリーも映像も、クオリティは高いがベタであるがゆえ、この映画でしか観られないものという売りには欠ける。 子供向け寄りなので、ギャグやリアクションが若干寒く感じるところもあったりはするが、三妖怪がキャラ立ちしていて、可愛いらしいので愛着が持てる。 しかし、田舎、妖怪、病弱な母、嵐・・・あれ? これってトトロじゃね? まあ、僕らの世代のトトロが、今の子供たちの「ももへの手紙」であったら、それはそれで良いことだなぁとは思う。 それを考えると、もうちょっと子供の心をくすぐるようなタイトルにすれば良かったのに。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-07-09 23:23:45)(良:2票) 8.《ネタバレ》 作品の骨格が酷似しているという意味で、どうしても「トトロ」と並べて見てしまいます。病身の母への不安に耐えるサツキの気丈な痩せ我慢が決壊した時、妖怪たちが野太い愛情で助け船を出してくれるのが「トトロ」。対して、意固地にも見える内向的な性格のももが、困ったときに「助けて欲しい」と天国の父にすがり、その使命を負った妖怪たちが奮闘するのが本作です。不安を抱える主人公と不満を抱える主人公の落差、友情から手助けする妖怪と使命で手助けする妖怪の落差。その違いがそのまま見応えの差だったと思います。脚本・演出的にも、すべてを台詞にする丁寧さが面白味を削っていました。開通していない橋の上で天に向かって父に助けを求めてももが叫ぶシーン、ちょっとゲンナリしました。優香には感心。上手でした。西田敏行は良くも悪くもキャラがハッキリし過ぎていて、イワが西田敏行に見えましたね。 瀬戸内の小島と叔父夫婦の家屋表現はノスタルジックな魅力に溢れ、とても良かったです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-06-09 14:20:58)(良:2票) 7.付き添いで劇場に足を運びましたが、不覚にも泣きそうになる場面が3つくらいありました(笑)。親と子の関係を描いているところはベタでありがちではあるけれど、親としてはちょっとグッときてしまいました。予備知識がなかったので、エンドロールで優香さんが声をあてていたのを見てビックリしました。とても上手かったと思います。あと個人的には別に妖怪は要らなかったんじゃないの?という気もします。 【すらりん】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-05-13 22:27:58) 6.ストーリー展開にこれといった驚きはなく、序盤に笑いどころがあって中盤盛り上がりがあって最後にホロっとさせる家族もの。くどいほどに説明的な演出に少し萎えたため、少しは行間を持たせた方が良い気がした。(子供も観るのでそういう風にしたのかもしれないが…) ただ、田舎の雰囲気といいキャラクターの動きといい作画は本当に細かく丁寧で、映像は期待していた以上だった。 【eureka】さん [試写会(邦画)] 6点(2012-05-04 15:37:52) 5.見守り組の妖怪3人組は多少濃い目で好き嫌いが分かれそうですが、西田敏行、山寺宏一、チョーという芸達者なお三方によりコミカルで愛嬌があり憎めない存在になっている。母親役を演じた優香も普段コントで志村けんに鍛えられているおかげか、自らも悲しさを内に秘めつつ複雑な思いを抱えた娘を支え明るくつとめる母親を好演。キャラクターの動きは滑らかで作画のレベルは凄く高い。穏やかな背景を見ているだけでも瀬戸内観光をした気分になれますね。 ただ、それ程までに優れていながらストーリー展開に既視感があるのが残念かな。まぁ悪くない出来だとは思いますけども。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-05-01 21:26:58) 4.《ネタバレ》 最終的なあの手紙は文字とか具体的な文面とか要らない、ただ本人達に何かが見えているような見えていないような描き方で済ませた方が良かったと思いますし(妖怪を映画の中の絶対的な存在として成立させる必要はない訳でね)、ラストも、飛び込むその瞬間にストップモーションにでもして、さっさとエンドクレジットに行った方が良かったと思います。いちいち肝心なところで余計な事をしちゃってる惜しい映画って感じなんですよねぇ。ですが、瀬戸内の味わい深い日本の風景の中に展開する「痛みを受け止めながら一歩前へ踏み出す」物語、その意図はよく伝わってきました。忙しい自分を演じる事によって悲しみから逃れられると思ういく子と、後悔を内包し孤独の殻を築いてゆくもも。その、大切な人を失った者の意識の表現にとても共感できます。そしてその淀んだ意識の世界から少し前へ進む、そのベクトルを指し示すこの映画、難点はありますが決して見て無駄な映画ではありません。今や京都アニメーションと共にジブリを過去のものにする勢いのプロダクションI.Gの美術作品としても見所がいっぱいで、少ないキャラクターと地味目なデザイン設定ながら意外に飽きさせる事のない2時間でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-04-30 15:22:45) 3.《ネタバレ》 トトロと千尋ともののけを足したような作品かなと思って観に行きました。実際そのような感じですね。この作品はシネマレビューに来るような人にはウケが悪い作品だと思いました。逆にあまり映画を観ていない若い子達には大変ウケるような気がします。素直に展開を楽しめるなら笑いどころも泣き所もきっちり抑えている良作品だと思うのですが、粗を探すとそれなりに不満点が出てくる感じです。私としては少々冗長な部分が多かったかなといった印象です。各場面で1分ずつ削っても問題ないような…と。日本の歴史や風景を描写するアニメは大好きなので、点数は少々甘目になっております。 【mustang_news】さん [試写会(邦画)] 7点(2012-04-29 21:45:14)(良:1票) 2.《ネタバレ》 『となりのトトロ』が感動的なのは、気丈な姉サツキが泣く姿を妹メイが影から「黙って」「見つめる」からであり、迷子になった妹を探しまわる姉の懸命な走り(アクション)とひたむきな表情が露呈しているからである。 この映画はそこをどう処理するか。アルバムに落ちる涙の滴は、娘ももに見つめられることはなく、娘は母がアルバムを見て泣いていたことを、後姿の回想から「憶測し」我々観客に「お母さんは泣いていたんだ。」と言葉によって二重説明してしまう。 この一点からして演出の凡庸ぶりを物語っている。心ある演出家ならアルバムに落下する涙の滴は、間違いなく娘の「見た目のショット」となるよう、処理を工夫するだろう。成瀬巳喜男のように。 見られることそのものこそ映画の要である上、「落下」と「滴」はこの作品の重要な主題なのだから。具体的な涙を介して見る/見られることで二人の絆は回復されるべきだ。説明台詞などもっての他だろう。 母親の影の苦労・心労が具体的アクションで提示されることが一切ないのは勿論、不安に駆られながら娘を心配して探しまわるアクションが説明的ショットの連続に終始し、描写になっていない。 前半で「息絶え絶え」の娘の走りを丹念に見せるなら、後半に母のそれを照応させるのは基本だろう。 それが半端な為に映画はクライマックスにおいても母娘間のエモーションが高まらない。 なまじプロットを類似させているからこそ、映画的資質の差が如実に現れてしまう。 ご当地描写は模写の域を出ることはなく、異化効果がまるでない。アニメーションである意味はどこにあるのか。 巻頭巻末を繋ぐ水滴の落下と、少女の飛び込み。その下降のモチーフも中盤にみかん畑の傾斜を配置しておきながら、弱い。 単にロリコン趣味だけが浮き上がっている。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 4点(2012-04-26 19:47:48) 1.しまなみ海道を原付で何度か渡ったことがある。海風がとても気持ちよく、風景は抜群に良い。 しまなみ海道を原付で通行する際、橋の部分では自動車専用道路の測道を通行し、各島々に入ってからは、一端島内の一般道に下りて海岸線をぐるりと回ってから、再び橋の部分から自動車道に戻る仕組みになっている。 この映画のクライマックスでは、その細かな部分もきちんと描写されていた。 他にも映画全編に渡り瀬戸内の島の普遍的な“生活感”を描き出せていたことは素晴らしかったと思う。 その一方で、ストーリーそのものは大したものではない。 妖怪たちとの不思議な交流も含めて、どこかで見たことがあるようなありがちな世界観だった。 妖怪たちの造形と動きはユニークだけれど、キャラクター性そのものに目新しいインパクトは無く、存在感の薄さが気になった。 アニメ映画として、妖怪たちのこのキャラクターの薄さは非常に残念な部分だったと思う。 妖怪たちのキャラクターの薄さに対して、ヒロインはとても魅力的だった。 傷心し、身も心も渇ききった少女が、同じく心傷ついている母親と共に瀬戸内の島に移り住む。 少女にとっては「異世界」とも言える新しい生活環境の中で、戸惑いつつも、異形のものの“雫”に触れ、降雨に濡れ、さざ波を感じながら涙を流し、次第に“潤い”を取り戻していく姿は、まさしく文字通りに“瑞々しさ”を感じた。 この映画を彩る様々な要素は、とても有り触れたもので、それが物足りなさにも繋がっていることは否めない。 ただ、その普遍的な世界観伝える感動が、シンプルに響いてくることも事実で、観賞後にはヒロインと同様に心の潤いを覚えた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-04-24 14:01:45)
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