みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
82.《ネタバレ》 昭和の左翼全盛時代では「特攻は無駄死にだった」と否定的にとらえるのが普通でした。でも近年は米軍資料が公開されてきて、米海軍に予想以上の損害を与え恐怖を呼び起こしていたことが明らかにされています。日本の戦争映画であまた製作されてきた“特攻もの”ですけど、本作では「腕は立つけど海軍いち臆病な戦闘機パイロット」というキャラを主人公に持ってきたところが目新しいんでしょうか。でもその宮部久蔵はとても疑問が多いキャラであります。この映画を観る前は「臆病」というのは「無茶な戦闘はしない」という意味で使われていると自分は思っていたんですが、それが全然違うんです。映像で見る限りでは敵味方入り乱れて空戦が戦われている最中に彼は戦闘空域を離れてただ見ているだけだったんです。彼は三機編隊の編隊長のはずで、部下が空戦しているのにそれはないでしょう。第二次大戦を生き抜いたエース・パイロットたちは「空中戦では慎重かつ細心に徹して決して不利な状況では戦わない」を鉄則としていたから空戦に勝利して生き残ったわけですが、それは決して逃げていたというわけではないのは当然のことです。こんな部下を見捨てるような人間をまるで良心的なヒーローとする原作者の感覚は、なんかおかしいんじゃないかと感じました。そしてこれはあくまで映画としての問題ですが、うすーい脚本のせいでこの宮部という人の人物像がさっぱり伝わってこないのも困ったことです。 観終わっての感想は、ちょっとカネをかけたTVの二時間ドラマだったということに尽きます。戦時中の話と現代をシンクロさせながらストーリーを展開させるというのは最近の邦画では頻繁に使われる手法で、「またこれか」とため息が出るばかりです。登場人物たちの会話は妙に説明口調のセリフばかりで、ここら辺もTVドラマ臭さが滲んでいます。そういえば原作者は放送作家上がりだそうですから、ある意味納得です。後半の宮部が戦死してからの展開がまた安易で、宮部の妻子の流転は懐かしの50年代新東宝メロドラマを観てるような錯覚に陥りました。 空戦シーンはほぼ100%CGですが、なんか妙に実感がなかったです。これはたぶん航空機に詳しいCGスタッフが参加してなかったからでしょう。ここは同じCGでも、最近量産されているロシア製独ソ戦映画の空戦シーンの方がはるかにリアルです。艦船にいたっては雑誌の付録についているCGムーヴィーと大差ないレベルでした。CG担当は最近『シン・ゴジラ』で話題の白組ですけど、しょせん彼らでもカネをケチられたらこんなもんでしょう。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2016-09-22 22:51:35) 81.《ネタバレ》 「上手い」と感じる部分と「ズルい」と感じる部分とが混在しており、評価が難しい一品ですね。 まず、本作はフィクションであるはずです。 にも拘らず、さながら事実をそのまま映像化したような印象を与えてしまう。 これは創作物として非常に優れた点であると同時に「現実と虚構の区別をつかなくさせる」作用も大きく、純粋に「映画」として楽しむ事を妨げているようにも思えました。 実質的な主人公である宮部久蔵というキャラクターは、非常に魅力的ですね。 軍人でありながら命を惜しみ、誰にでも敬語で礼儀正しく接して、端正な顔立ちの二枚目。 大人しくて卑屈な性格かと思いきや、仲間の尊厳が踏み躙られた時には上官に反抗だってしてみせるという、正にフィクションだからこそ許される存在。 この映画のタイトルに「実録」なんて付いていようものなら(これ、絶対美化しているよね?)と疑ってしまうのは避けられなかったはずです。 積極的に戦争に参加していないくせに、実は凄腕のパイロットであるという矛盾した一面も良い。 同僚と「模擬空戦」を行い、瞬時に相手の背後を取って、鋭い眼光で睨み付けている時の姿なんて、とても格好良かったです。 上述の「ズルい」部分に該当する話でもあるのですが、この映画って「戦争は良くない」という基本スタンスでありながら、空戦シーンは非常に面白く撮っていたりするのですよね。 主人公が零戦を宙返りさせる姿にも、思わず見惚れてしまうような魅力があり、そういった意味においては「軍人に憧れる子供」を生み出してしまう可能性はあるかも。 その一方で「上手い」と感じたのは、作中において大きな謎である「何故、命を惜しんでいたはずの宮部が特攻したのか」に対して、明確な答えを出さなかったという事。 作中の情報から推測する限りでは、教え子達が次々に特攻して死んでいくのに、自分だけが生き延びるという罪悪感に耐えられなかったからだと思えます。 ただ、自分としては、この「理由を知りたいのに決して知る事が出来ない」という現象が「何故なら、その人は死んでしまったから、訊きたくても教えてもらえないのだ」という答えに繋がっているようにも感じられたのですよね。 恐らくは戦争行為における最大の喪失であろう「人の死」が「決して明かされる事のない謎」を生み出してしまったという、何とも悲しい結末。 だからこそ、特攻していく宮部の姿を最後までは描かず、不思議な笑みを浮かべさせたまま、戦死の直前で終わらせたのだと思われます。 一度死んで0になってしまったものは、永遠に0のまま、1には戻らない訳です。 面白いというか、少々意地悪なユーモアを感じられたのは、現代パートにおいて宮部の孫が「特攻と自爆テロの違い」について語る場面。 ここは作中の流れを踏まえて考えれば「特攻は無差別に民間人を狙ったりしない。空母だけを狙うのだから、自爆テロとは違う」という結論で終わらせても良かったはずなのです。 けれど、本作においては議論の相手から「昔の日本軍を美化して考えるのは、今現在の自分に不満があるがゆえの逃避行動だ」という指摘が行われており、結局それに対して宮部の孫は反論出来ず、大声で怒ってから逃げ帰るというストーリーにしている。 この「特攻を美化して話す人間の格好悪さ」を、意図的に描いているような辺りは、良いバランスだなと思えました。 山崎貴監督は、基本的には好きな監督さんですし、本作においても家族愛を軸に据えて、万人が感動出来るような形に仕上げてみせたのは、実に見事だと思います。 ただ、どうも演出過剰な面もあり、ラストに零戦の幻影を見るシーンなんかは、それが悪い方向に作用してしまった気もしますね。 あそこは、もう少し静かに余韻を残して、平和になった現代の姿を映し出すだけでも良かったかも。 その一方で、過剰だからこそ良いと思えたのは、宮部の戦友である景浦が感情を発露させる場面。 「特攻がどんなものか、見ていますよね?」 「殆ど敵艦に辿り着けていないって!」 「殆ど無駄死にだって!」 と訴える姿には、大いに心を揺さ振られるものがありました。 もし、この映画に何らかのメッセージが込められているとしたら、それはこの叫びに尽きるのではないかな、と思う次第です。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-11 20:41:14)(良:1票) 80.《ネタバレ》 フグをそのまま食べると毒があって中毒死してしまうので、毒をぬいて食べて安全で美味しいところだけを出す。 この映画はまさにそのフグ料理である。 自民党の安倍首相と思想が近い文化人を呼んで行われている勉強会に講師として招かれ、「経団連を使って広告収入を締めあげ、沖縄の新聞を2社つぶせ」とか「基地の地主は六本木ヒルズに住んでいてお金持ち。沖縄は本当に被害者なのか」とかバクダン発言を連発した百田氏が「永遠の0」の原作者なので、当然ながら原作どおりのストーリーとメッセージをそのまま映画にすると危険きわまりない。 そこで、そのあたりは毒ヌキをし、やんわりと、夫婦愛を軸にした作品に仕上げられている。 私は太平洋戦争についてはかなりいろいろ調べているので、特攻がいかにムチャな捨て駒戦法だったかも分かっているし、実際の戦争末期にはゼロ戦すら特攻で使い果たし、練習用の、布ばりの翼のもろい飛行機に、特攻攻撃中に逃げ出さないように座席に縛り付けた状態で送り込んでいたという映画以上にさらに悲惨な状況だったことも知っている。 そこまでくると、もはや”日本人を殺したのはアメリカ人”ではなく”日本人を殺したのは日本人(の戦争責任者、上層部たち)”の域なのである。 毒ヌキしたフグ料理のようなこの映画「永遠の0」が、もしもっと「太平洋戦争で日本の軍事責任者たちが日本人(兵士や家族達)に何をしでかしてきたか」について知ろう&学ぼう&調べようとするきっかけになるのならば、この映画の価値はそこにあると思う。 特攻を含め、戦時中に愚かな日本の支配者達が、勝ち目のない戦争を”神がついているから負けるわけがない”とか”日本が負けるわけがない”という意味不明な理由で戦争続行したことについてもっと調べたいと思うきっかけになるなら、この映画は見る価値があるはずだ。 あるいは原爆を落したいがためにあえて昭和天皇の戦後の処遇については記さなかったアメリカを中心に作成されたポツダム宣言のワナ(天皇の処遇が分からないと、受諾できないだろうというワナ)にまんまとひっかかり、広島に原爆を落とさせるスキを与え、しかしなおその原爆のニュースすら戦争続行をするために国内で一斉に報道禁止にし、天皇の周辺のわずかな人間達が「昭和天皇が守られるようにするにはどうしよう!?どうしよう!?」とオロオロ勝ち目のない作戦をしぼりだそうとしているうちに長崎にまで原爆を落とされるスキを与えた、戦争責任者らの内情をもっと調べたいと思うきっかけになるなら、この映画は見る価値があるはずだ。 もしくは作者の百田氏が「被害者じゃない」という沖縄の人たちが戦時中にどんな目に遭わされていたかをもっと調べたいと思うきっかけになるなら、この映画は見る価値があるはずだ。 (日本兵士たちに、隠れていた狭い壕を追い出されて戦火の中で爆死させられたり、壕に兵士と一緒に隠れていたところ赤ちゃんが泣き出し、「声を出させるな!殺せ!」と言われて親たちが赤ちゃんの口をふさいで殺させられたこと数知れず・・・。年寄りや女子供は”斬り込み”という、バクダンを背負って竹やりだけ持たされてアメリカの車の下にもぐって自爆攻撃を強要された。こうした沖縄人たちが、戦争続行を押し進める日本人たちにされた数々の出来事はまだまだたくさんある) さてところでラストシーンについて一言。 宮部が敵の船につっこんでいく手前の瞬間の顔のドアップが、ばーんと写って「いよいよつっこむかー」ってとこで突然画面が黒くなり、そしてその黒い画面に 永遠の0 と、明朝体のタイトルロゴがドーンっと出てくる。 この、最後に画面を黒くしてドーンってタイトル出す手法は、海外映画でよく見ますけど、さらにそこに畳みかけるようにかかる、サザンのテーマソングの熱唱。 「なあーみぃだーみせぬよぅーーにぃーーーえええがああーーおーーーでさよなぁらうぉーーー・・・・♪♪」 な・・・なんかこういうね、主人公が命を散らして信念貫きました系の映画の最後にミディアムテンポの熱唱系テーマソングって、アルマゲドンのエアロスミスくさいというか、いやアルマゲドンにエアロスミスはすごくフィット感ありましたが、こちらのサザンは、コレジャナイ感がいっぱいでしたよ。 この監督、CGのドラえもんの監督もやったそうです。が、最後のエンドロールでピクサーがよくやるアニメキャラだけどまるで人間の役者が撮影したんですよという設定のキャラによるNG場面を入れる手法を、ドラえもんでやっちゃってたみたいで、どうもこの監督、ハリウッドをリスペクトしすぎではないでしょうか!? 【フィンセント】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-12 15:29:10)(良:1票) 79.《ネタバレ》 原作者は好きじゃないので、叩く気満々だったけど、いい映画だった。岡田准一もよかった。これがヒットしたのは納得できる。【ネタバレ注意】後半の展開はバレバレとはいえ、だからこそ最後のどんでん返しみたいにせず、早めに話をもってきているのがよい。“明らかにはされない”最後のオチもいい感じだった。戦闘シーンも映像の迫力を追いかける感じではなく、しかし不自然ではなかった。「自爆テロと違うんだ」というくだりは気になったが、決して戦争や特攻を美化しているようには見えなかった。なんで原作者は、ああなんだろうね。 【mohno】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-14 18:06:57) 78.テロリストと神風特攻隊の違いを説教臭く描いた作品。 しかし、特攻を否定する人達がいかにも物知らずで鼻持ちならない嫌な奴等として描かれているのはどうなんだろ。 否定する側を醜く描くことで、相対的に特攻を美化しようとする意図を感じてしまう。 せめて両面をイーブンに描いてほしかった。これでは一方的な考え方の押し付けになってしまう。 そもそもこの作品のテーマが特攻への一方的な否定的解釈へのアンチテーゼなのだとしたら、 同じように一方的な解釈を見せつけるのはどうなんだろう。やっていることは同じじゃないのか。 とにかくイデオロギー要素が根底にかなりの部分で溢れているため、 見る人によって物凄く気持ちよかったり、または嫌な気分になると予想される作品だと思う。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-12-11 13:14:25) 77.近年の邦画では出色の出来だ。戦争映画にありがちな、美化や反戦の思想がことさら色濃く出ていないのも好感が持てる。ただただ家族を守りたい、それでいながら、部下達の人生も守ってやりたい。実直で真面目な男を演じた岡田も役に見事にはまっていてカッコイイ。そして涙なくしては見られない作品。エンディングの構成も心憎い。 【へろへろ】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-09-03 17:10:05)(良:1票) 76.《ネタバレ》 戦後を積み重ねて70年。 継いでいかないといけませんね。 作品としても、興味深く観れました。 演者、演出が巧みだったと思います。 【ろにまさ】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-08-25 13:49:34)(良:1票) 75.「私たちだけが特別なのではない」 映画のラスト、夏八木勲演じる主人公の祖父が秘めた真実を語り終えた後にそう付け加える。 特攻の美化だ、右傾化だなんだと、原作者の人間性も手伝って賛否の激しい作品であるが、結局この物語が最も伝えてくることは、その夏八木勲の台詞に込められていると思う。 軍人も、民間人も含めて、激動の時代を生きたこの国の総ての人たちが、悲しみも、怒りもひっくるめた「物語」を秘めて、その後の時代を何事もなかったように、耐え、忍んで生きてきたという事実。 この映画で綴られる物語はもちろんフィクションであるが、あの時代を生き、命を継いだ人たちがいたことは紛れもない事実であり、そのそれぞれの物語に対して否定も肯定もないと思う。 「戦争」においては、正義も不義もないことと同様に、それに関わった人間の行為においても、善悪の判別をつけることなど出来ない。 この物語において、生存者の“証言”によって異なる人物像が伝えられるくだりは、そのことをよく表している。 「戦争」は否定されるべきものだと思う。 しかし、ただただ一方的に偏った意見を聞き入れ、そのまま否定することも、安直で、それもまた危険なことだと思う。 あの時代を生き抜き、命を継いでくれた人たちそれぞれが語る言葉の意味を、今の時代の僕たちは今一度知り、考えていかなければならないのだと思う。 原作の時点で賛否の激しい作品ではあったが、個人的にはそれほど偏った思想を感じることはなく、むしろ生存者の証言という要素を軸にした中立的な物語だと思った。また戦争という悲しみを孕んだ物語ではあるが、構成として娯楽性の高い作品だとも思った。 「証言」を軸にした物語構成は、人気バラエティ番組「探偵ナイトスクープ」を手がけた放送作家らしい作品だとも思う。 山崎貴監督は、彼自身の最大の武器であるVFXを存分に活かして、このベストセラー作品の映画化を成功させている。 主題ともいえる“零戦”が飛び交う交戦シーンの迫力とクオリティーの高さは、間違いなく国内最高レベルであり、この作品に相応しい映像としての説得力を備えられていた。 それは、凡庸なドラマパートの演出力を補って余りある総合的な演出効果だったと思う。 キャストにおいては、“証言者”である老人たちを演じたベテラン俳優陣が皆さすがの味わい深い演技を見せてくれる。 ただここはやはり、主演俳優である岡田准一の熱演を特筆したい。 人々の記憶の中にのみ残るある意味人物像が定まらないキャラクターを、熱く、真摯に演じきって見せたと思う。 この俳優には、所属事務所の枠を越えて、今後もっと幅広い役柄を演じていってほしいと思う。 ついに特攻に赴く時、エンジンの不調を察知した主人公は一寸安堵のような表情を浮かべる。 やはり彼は、どんな心情であっても、どんなに無様であったとしても、最後まで生き残る道を模索していたのだと思う。 戦後70年。実際に、生きて、残った命の価値と、彼らが継いでくれた命の意味を、改めてよく考えていきたい。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-17 23:03:56) 74.《ネタバレ》 反戦というよりかは“戦争の風化”の方に重きを置いているように思いました。この一点というか、“関心を持つ”ということには非常に共感をするのですが、ストーリーは恐ろしく説明的で、相変わらず三浦春馬は爽やかミュージカルを絶賛公演中であるし、ラストの方は激甚なカオス状態であるし、僕には見るに堪えない出来でした。映画を観るなら、原作者の生い立ちも見ろと言いますが、百田尚樹はどうもいけ好かないのはなんででしょうかね。彼は何かを分泌しているのでしょうかね。週刊誌は相変わらず反日が大好きなようで、テレビはこぞって戦後70年特番の嵐で、雁首揃えて中国、韓国は歴史問題に拘泥するわ、政府は集団的自衛権を抑止力だと言い張るわで、戦争問題が経済問題やビジネスの隠れ蓑となってしまっているのは本当に悲しく思います。どちらにせよ、これ観て、戦争に少しでも関心を持って、原爆ドーム行くなり、おじいちゃんに話聞くなりして、感動の涙も忘れるくらいのただただ恐ろしいだけの先の戦争の記憶について目を逸らすことなく、考えることに繋がるのならば、この映画の価値も生まれるのかなと思います。 【うー】さん [地上波(邦画)] 2点(2015-08-16 23:28:34)(良:1票) 73.《ネタバレ》 ノンフィクションなら素直に感動出来たのでしょうが、何か言い訳がましいと言うか、胡散臭いと言うか…。 演者さんは気合いが入っていましたが、邦画特有の過剰演出に萎えました。あと、あんだけ探してたキーマンが自分のお爺さんていい加減過ぎません? 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 4点(2015-08-14 02:36:34) 72.え、それで終わり? というのが正直な感想です。「誰よりも命を惜しんだ主人公はなぜ特攻に志願したのか?」という宣伝に惹かれ映画館に行きましたが、なぜ特攻に志願したのかが全く描かれずに終わっていたので拍子抜け。まるで「密室殺人事件の犯人は誰だ?」という宣伝文句の映画を観に行ったらトリックも犯人も皆目わからず迷宮入りでしたチャンチャン、てな映画を観た気分です。脚本がいけないのでしょうか? 原作(未読)も同じなら原作が悪いのでしょう。思想信条とか関係なく、純粋に一つの作品としてつまらないです。時間とお金を無駄にしたと思える少ない映画でした。役者の演技で+1、CGで+1、計2点献上。 【金子淳】さん [映画館(邦画)] 2点(2015-08-13 17:29:56) 71.この映画については、賛否両論あるのと、原作者の発言が物議を醸しだしているのとで、見るべきかどうか悩んだが、そうした先入観抜きで、かつ原作未読で見れば、まあまあよくできた反戦映画だと思う。つっこむ点はいろいろあるが、そうした点に目をつぶればそこそこ良い映画。やっぱり戦争はよくないなと改めて思える。 【チョコレクター】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-08-08 15:31:30) 70.《ネタバレ》 演出、脚本、BGM、役者の演技、全てが過剰だった。過去と現在の場面を交互に見せる繋ぎ方の下手さや、たびたび差し込まれるカットバック、長々と繰り返される説明台詞、思ったことを全て台詞で言わせる演出など、どれも過剰で稚拙に感じた。 ここで泣くところですよ、とテロップが出ているかのような登場人物の異様なカメラ目線の連続からのラストシーンには狂気さえ感じた。 寄生獣を見たときも思ったが、この監督はわざと余白を感じさせない作りにしているのか。そうだとしたら徹底的に自分には合わないと思った。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-08-06 19:23:30) 69.本を読んだ後に鑑賞。最後の方は、くどい感じはした。しかし前半から中盤まではいい出来だとおもう。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-08-04 06:00:44) 68.《ネタバレ》 原作未読。百田氏であることを意識してしまうが、映画として唸るものが無かった。伝えたいことは何か。 冒頭の孫達の会話からして体が引いてしまった。説明、また説明。顔を見たこともない祖父、どんな人だったのか知りたいのはなぜか。命を惜しんだ、という言葉に、吹石がガッカリするのはなぜか。26才で逝った祖父の思い出話でなぜあんなに号泣しているのだろう。あの二人の孫に感情移入できない。 岡田の心の機微も読めない。自分の命、家族の命、米兵の命。ラストの表情は命の大切さを伝えない。 戦争ものはもともと観ないのだが、戦闘機にのって空でまで戦う愚かさ、海の上に滑走路まで作る愚かさ。ほんとうに戦争って意味がないな。 やくざさんが、たっぷり引っ張ってからの、三浦春馬ハグもわらってしまった。井上真央「約束を守った」を言いすぎる。最後に三浦春馬が歩道橋で号泣するの、明らかに変ですね。 せりふ、演出、音楽、演技、主題、それらが相乗効果で最高のパワーを出す。そんな邦画を見てみたいです。 【LOIS】さん [地上波(邦画)] 3点(2015-08-03 10:47:48) 67.ちょっと敬遠してましたが、たまたま地上波にて鑑賞。映像の再現度や完成度はとても高レベルで綺麗ですね。演者のみなさんもとても良かったです。でもちょっとくどくて長かったかな?心変わりも唐突な感じだったし。まぁそんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-08-03 08:51:51) 66.《ネタバレ》 「逃げ回っていた」「臆病者」と言われた祖父の本当の生き様は、それらとは全く異なるものであり、誰よりも戦争の無意味さを説いていたと思う。一方でこの物語の最大の鍵である「何故、宮部は特攻を志願し、死んだのか?あれほどまでに生きろ!と説いたのに…。」ということについては、自ら指導した教え子たちが特攻などで死んでいくことに対する慚愧の念に堪えず、さらに最後に見せた微笑みは教え子に対する贖罪として死を迎えることができることの表れと捉えた。 戦争の酷さ、死んでいった者への贖罪、殺した者への悔恨、残された者の悲惨さそして悲しみなど多くの思いが散りばめられた作品だと思う。宮部教官に伝える言葉があるとすれば、あなたの孫をはじめ家族にはあなたの生き様そして伝えたかったことの多くが伝わりましたよ、ということか。 【黒兵衛】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-08-01 17:50:31) 65.あまり興味が持てていなかったが、それなりに意図がある映画だし悪くはない。 でも主人公に感情移入出来ないためか、物語に入り込むことが難しかった。 【simple】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-08-01 16:45:10) 64.《ネタバレ》 原作未読。TX系のドラマ版を見て、映画版が見たいと思っていたところで劇場版がテレビで放映されたので見ることが出来ました。 この映画を見る自分の心の中ではゼロ戦に対する背景があり、9歳の時にいきなり堀越二郎の「零戦」を読んでしまった→坂井三郎の「大空のサムライ」も読破。当然プラモデルで作る飛行機はゼロ戦が多くなる→中学時代、軍事雑誌?の「丸」買い漁る。書店の主人に「君はよく丸を買ってくれるねぇ」と、戦争を知っている世代の方に褒め?られるこの頃はゼロ戦無敵と思っている→長い時を経て中年になる(笑)→ゼロ戦は実は書籍などで活躍したと書かれていたのはだいぶ事実とは異なるとインターネットで知ることになる。その他様々な情報が過去の過度に賞賛された内容を書き換えていく。→いい歳になってやっとパイロットの気持ちや一兵卒の気持ちを考え始める。→それでもゼロ戦は日本のサムライを体現したようなものだと思い続ける。→ここで「永遠の0」登場。 特攻隊の関連の情報はかなり見た。 この映画に出てくるような人もいたことだろう。うまく言えないがいろいろ思うものはたくさんあります。 映画としては、岡田准一がこれほど出来るとは思っていなかった。 語り部の戦争経験者の方々の演技も素晴らしい。 三浦春馬も言うほど悪くはない。 少々オーバーな演出、演技もあるが自分の中ではOKです。 こういう映画の形でも構わないからこれからの若い人たちにもいろいろな形で当時の事を知ってほしいなと思わせる作品でした。 【ゆたろ】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-08-01 15:53:25) 63.《ネタバレ》 原作者の粗野な言動が非常に嫌いなので、どんな映画かと構えてみたら意外や意外、ごくごくオーソドックスな、悪く言えば平凡な反戦ものになってて驚きました。 空中戦のCGなんかもよくできてたんじゃないかな。 皆さんが、疑問に感じている主人公が特攻を選んだのも、教え子たちに対する、ある種の贖罪、申し訳のなさと考えるなら十分理解の範囲では。 ただ、原作からか、映画オリジナルか知らないけど、戦闘機の本来の役割をわざとぼかして描いてる素人だましにはちょっと違和感が。 多分、素人さんがこの映画を見たら、戦闘機隊の役割って敵の戦闘機と戦闘することくらいに受け止めるのでは。もちろん、それでも一面の真実ではあるんだけど、本来の役割は、自分を守るすべがあまりない爆撃機、雷撃機等を敵の戦闘機から守るのが重要な役割のはず。 乱戦になったら、すぐに抜け出してたんでは、その役割を満足に果たしていないのでは。 別に国のために死ぬべきとかは言わないけど戦友に対する自分の役目を故意に怠る主人公にはあまり魅力を感じない。 原作者の言動を映画の評価に結び付けることに対して疑問を感じないわけではないんだけれど、あまりに低レベルの人間であることが判明したので、そんな人間が生み出した物語世界に何かの価値があるはずがなく、たとえあると感じてもそれは錯覚にすぎないという結論に達したので点数変更。 言葉を生業とする小説家が、平然と言論弾圧を口にする下劣さ、他人の考えを変えさせるのにレッテルを貼り力づくで押さえつける方法しか選べない知性の低さ(基地問題に関しては彼と同じ見解なんで余計怒りを感じる。沖縄の人の感情を悪化させることが問題の解決にどれほど妨げになることか)、そして問題になると軽口だ冗談だと逃げる無責任さ、どこをどう考えてもこんな人物の生み出した物語に1ナノの価値があるとも思えないので 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 0点(2015-06-29 18:24:42)
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