みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 この作品は設定が少しユニークだ。ホラーといえば主人公たちが屋敷などに迷い込み幽霊や怪物に遭遇するのが定番だが、この作品は主人公が引き取った姉妹に幽霊がくっついてきたというもの。しかもその幽霊は姉妹を生かし育ててきた。まさに姉妹にとっては「ママ」なのだ。 オープニングの子供たちの壁の落書き。それが姉妹の5年間なのだが明らかに姉妹以外の存在が・・・。こういう想像をかき立てる導入が上手い。姉妹という設定も良い。妹が部屋で戯れている絵に姉がひょこっと廊下に現れる。じゃあ今妹と戯れているのは誰なんだぁ!?こういうトリック的な怖がらせ方も効果的だ。 だが、終盤にかけて「ママ」が頻繁に姿を現してくると恐怖感は薄れていく。ジーンおばさんが襲われるところは完全に「ママ」の八つ当たりにしか見えず思わず笑ってしまう。ラスト「ママ」に子供の遺骨を渡すシーンは日本映画の「スウィートホーム」を彷彿とさせる。が、あの映画のようにすんなりハッピーエンドの方向にいかないのはデル・トロがプロデュースしているからなのか。結局こういう題材になると母性のぶつかり合いになるのだが、「ママ」との5年間に打ち勝つだけの母性を彼女は得たのか。そのためのドラマの配分がホラーだからこそ難しいと感じる。 ジェシカ・チャステインがこういう映画に出る印象があまりなかったので意外だったが短い髪がなかなか似合っている。彼女の演技も良かったが姉妹を演じた子役たちの演技が印象に残る。 【⑨】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-30 02:19:26)(良:1票) 7.《ネタバレ》 怖いの苦手なのに夕方独りで部屋で見出してしまったので、怖くなりそうな所で止めては携帯ゲームしたりして気を紛らわしながらの鑑賞。でも他の方が書いてらっしゃるとおり、前半2/3が怖くて残りの1/3は怖いというよりファンタジーな感じでした。ヴィクトリア役が3歳の子も五年後の8歳の子も上手。しかし実父も大叔母も博士も消えてなくなったのかな、、、遺体が見つかったら厄介よね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-26 18:45:10)(笑:1票) 6.ホラー映画というのももう随分作られてきたし、モンスターの造形をはっきりさせない、あるいははっきり見せないことによる恐怖心の増幅術なんてもう完全に出尽くしただろうと思ってたんですが、この映画のオープニングを観て「うわ~、やられた!その手があったか!」と脱帽。 “幼い子供達の手による拙い絵”…いや~、もうね、とにかく観ていただければ分かるんですが、これがメチャメチャ効果絶大なんですわ。子供達に混じって何だか明らかに“変”な奴が映ってるんですわ。「この子達はこんな奴と一緒に5年間も何してたんだろう…」と考えただけでもうゾ~ッとするんですわ(わーわーうるさいですか?w)。オープニングが終わった頃にはもうすっかり掴みはオーケー状態。一旦こうなってしまったら後は製作者の思う壺。以降は徹底して直接的な描写を避けるんです。「はっきりさせない、見せない」という心理効果をこれでもか!ってぐらいに効果的に使ってきます。いやもう巧いのなんのって。映画センスありまくり。驚きました。この新人監督さん只者じゃないですね。まるでベテラン監督みたいに映画を知っている。今まで何してた人なんだろ。本当にズブの素人からいきなりこれ作ったんなら「天才」以外に言葉が見当たらないな。無理やり表現するなら「エイリアンとリングを合体させたような怖さ」とでも言いましょうか。いや、こんなんじゃダメだな~、私では文才がなさ過ぎて上手く表現できないや…。もうとにかくみなさん観てください。それもできれば二回観てください。ここ十年ぐらいでは最高のホラー映画だと思いますんで。 《追加レビュー》新人監督さんを褒めちぎりましたが、よく見たら製作はギレルモ・デル・トロだったんですね(早よ気付け!w)。但しどうでしょうか。はっきりとギレルモっぽいなと思えたのはラスト10分程だけですし、しかも皮肉なことに私にとってはその10分が一番つまんなかったんですよね。この映画の核である3分の2ぐらいの部分が誰の力量によるものなのかがいまいち良くわかんないんですが。あと、エイリアンよりもプレデターっぽいかなと思った部分もかなりありました。ある意味では半透明的な存在ですからね。恐怖の生み出し方もエイリアン的でもあるがプレデター的な怖さでもあるなと思えました。狂人という設定にしたのも賢い。適度にいい加減な行動をとってくるので常に油断がならない。 【バーグマンの瞳】さん [地上波(字幕)] 8点(2015-03-15 11:07:28) 5.《ネタバレ》 いや~さすがデル・トロ印のホラー映画は一味違いますね。とてもクオリティが高い作品に仕上がってました。あの母親は、ヴィジュアル的には貞子をより過激に荒々しくしたような感じで、髪のユラユラした感じ度かミイラっぽと風貌、そしてなによりあの素早さ等、かなりの恐ろしさと不気味さを全身から漂わせてました。最初の動物化したような二人の娘の動きからぎょっとさせられちゃいますもんね。デル・トロのクリーチャー好きなところが、ホラーにおいても巧いこと発揮されているように感じます。ばっと出して驚かせるシーンも秀逸なのばかりで、けっこう怖かったです。そしてあのラストですよ。ただのバケモンで終わるのが並みの作品。ちゃんと母の悲しい無念の思いみたいなのを表現して終わらせる、さすがだなと思いました。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-02 21:33:41) 4.《ネタバレ》 これは…8点だ。映画館でみて得した。 後半途中からこれでもかと力技で怖がらせにかかるが、それまでに繊細な怖さが十分に散らばっており好感が持てる。まさか四つん這いだけでこんなに怖いとは。 これといって悪い人が出てこない。血のつながりはなくても家族愛はあると描く映画。 と依然にレビューしましたが、冷静に考えるともう少し点数低いかなと。 【JF】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-08-17 19:49:06) 3.予告を見た時から同じくギレルモ・デル・トロが関わってるダーク・フェアリーに似てるなーと思ってましたが、実際見てみたら母親代わりの女性が子供のために奮闘するなど物語のベースとなる部分はかなりソックリでしたね。残念ながらダーク・フェアリーの方は全然自分に合わず、この作品も面白いとまでは思えなかったのですが、映像の面などで楽しめた分こちらの方はそれなりに見れました。それにしてもギレルモ・デル・トロさんはパシフィック・リムの芦田愛菜などいい子役見つけてきますね。この作品の姉妹の姉役の方も良かったですが、妹の方の表情の切り替えが半端ねーっす。 【映画大好きっ子】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-07-03 22:54:20) 2.《ネタバレ》 ホラーとしては余り怖くないです。 ママの正体がわかるまでは、姿もおぼろげでそれなりの怖さがあったけど、後半は実体はっきり見せて、幽霊というよりゾンビみたいだし、凶暴なので「恐い」になりました。 でも、死んでからも我が子を探し求める母親の哀しさは十分伝わってきました。 母性故、自分から子供を取り上げようとしている・またはそう見える人間を襲うのも わからなくはないです。 それなのにラスト、せっかく本当の我が子を胸に抱きながら、リリーが「ママ」と言った途端、我が子をポーイってぶん投げたのにはビックリしました。遺骨が空中分解。 100年以上も探してたのに、もうこっちじゃない、あっちだ、って、ママ、あまりにそこは薄情・・・ それがなきゃ、★はもう一つつけても良かったです。 子役がとても上手なのと、アナベルがどんどん母性に目覚めていくところが良かったです。 ジェシカ・チャステインは「ゼロ・ダーク・サーティ」の時と別人みたいで、こっちの役は黒髪のショートカットが似合っててキュートでした。 【nanapino】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-15 23:33:14)(良:1票) 1.《ネタバレ》 これはなかなかに怖いが、怖い以上に悲しい映画です。姉妹の2人の演技は素晴らしいが、それ以上に主役アナベルを演じるジェシカ・チャステインが良かった。ロッカーは優しいのよ、基本。野獣と貸した姉妹に最初はおっかなびっくり接していたが徐々に彼女の方から心を開いて行く。でも姉妹の中でも特に当時1歳だった妹に取っては5年間も山小屋で自分を育ててくれた「ママ」が大好き。それは仕方の無い事だと思う。「ママ」の正体は映画を見ていただくしか無いが、それにしても残酷な展開です。最後は怖いと言うより悲しくなった。こう言う正当派のホラー映画がちゃんと上映されないなんて日本ではホラーは不遇だと思うよ、本当に。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-17 23:49:50)(良:2票)
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