みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 好きな女優が誰も出ていない映画など見て何の意味があるかと思うが、だからといって最初からけなすために見たわけではない。 まずは全般的に安易な展開が目につく。劇中2回も大事な時に深刻な事態が都合よく起こるとか、大事な言葉を大事な時に再現するために好都合な人物をあらかじめ配置しておくといった作為は受け入れがたい。 また携帯電話での実況は、部員の気持ちをまとめる意味ではいい考えだと一瞬思ったが、その直後に「恋空」(2007)の類似場面を思い出して思い切り興醒めした。そういえば、やたらに不幸を並べ立てるのもケータイ小説の特徴を思わせるものがある。 以上に関して、映画の後に原作を読んだところ元からそうだったというのも多いが、映画化に伴う省略や強調、及び主演女優を軸とした改編によって、全体的に悪印象を増す方へ変わっている気がする。 また合唱が出る映画ではあるが、主人公が著名ピアニストという設定もあって合唱の映画という印象は薄まっている。かえってこの映画では合唱限定でない音楽一般が“誰かをしあわせにする”ことに力点が置かれていたらしく、そのこと自体は理解できなくはない。ただ劇中ではこれと主人公のドラマとの関連付けが弱く(悲愴の場面)、また終盤の感動場面でも出来事の発端になっていただけで大合唱自体との関連性は薄い。そのため表面上のキレイな言葉でストーリーを飾ったという印象にしかならなかった。 さらに「ありがとう」の位置づけが半端で、ストーリー中での確固とした位置づけができておらず、これが全体構成を散漫にしているように感じられる。終盤ではそのほかに、少年の父親の本心が明らかになる場面(これも弱い)といった劇中要素を総動員してドラマを盛り上げようとしたらしいが、自分としては釈然としないままでただ泣けと言われた感覚だった。ここでも合唱は泣かせる手段に過ぎず、単なる感動ネタに終わった印象がある。 そういうことで、不満は多いが褒めるところはほとんどなく、単に人気女優を使った泣ける映画というように思われたのが正直なところである。ただ生徒役の皆さんは好印象であり、また兄貴役もご苦労様だった。個別の場面で泣かされたのは終盤の大合唱のほか、生徒の「笑って」に対する主人公の表情の変化である。 なお映画と関係ないが、今年のNコン全国大会にうちの地元の高校が出場することになっている。×高がんばれ。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-09-30 23:35:53) 14.あれでよく車検通ったな 【アキラ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-09-25 12:22:56) 13.どうせならエンドロールも合唱にしてほしかった・・・。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-09-23 01:10:44) 12.某書店で原作本が大絶賛されていたので、小説を読むか、映画を先に観るかで少し悩んでいたのだが、先に映画を観て良かったと思う。 自分の15歳時がどうだったかを考えると・・・ どうでも良いが、ツェーザル・フライシュレンの詩(和訳)『勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。』と書かれたポスターがすごく気になった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-09-20 13:58:03)(良:1票) 11.映画自体上手くまとまってはいるが、如何にも教科書的というかあまり独創性が見られず、少々退屈。 色々泣けそうな設定を盛り込みましたという割にはそんなに深刻にならずにホイホイ進んじゃうんで、ちょっと軽いかなぁと。 見所は役者の演技でしょうか。ガッキーは普通だったけど、子役は良かったと思う。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-09-03 20:49:53) 10.いやー懐かしい。中学生だった当時は練習から本番まで何もかもが嫌だった合唱コンクールも、今となっては良い思い出です。あの時に出会った思い出の曲たちが流れ始める度に時の流れを実感しました。完成度の高い映画です。いわゆる“泣き所”のシーンもこれ以上だと大袈裟になってしまいそうなギリギリのラインで絶妙に気持ちの良い感動ができるようになっていました。画もひたすら美しい。ただ、少し無難にまとまりすぎているような気もします。原作ありきなので仕方ない部分もありますが、出来ればもう一歩踏み込んだ映画を観てみたかった。子役たちの演技、とりわけナズナとサトルを演じた二人は素晴らしかった!そして木村文乃、美人! 【Y-300】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-04-13 19:15:03) 9.《ネタバレ》 最近、新垣結衣がすっかり美人として定着して、ポッキーダンスやパパムス以来あしかけ8年もヲタやってる人間としては嬉しいやら面はゆいやらなんとも言えないんですが、それだけ長くヲタやってるからこそ言えることがあって。ガッキーって、実は顔立ちの造作の一つ一つが特に綺麗なわけではなくて、その美しさは微妙な配置と表情に由来する。従って本作のように、画面に映ってる多くの時間、不機嫌な表情ではあまり彼女の魅力が出にくいと思う。 あと実はこの映画、ガッキーが主役になった時点でもう失敗作であることが決まったと思う。彼女が演じる音楽教師のエピソードがあまりにありきたりであり、なおかつ物語世界における彼女の存在感が薄くて。 どう考えてもこの物語の中心は、父に二度も捨てられる少女と、自閉症の兄を一生支えるために命を授けられた少年。 それなのに彼らが主役ではなく、音楽教師を主役にしたために、どうしてもちぐはぐな感じが。 それを何よりも象徴するのがほとんどクライマックスとも言える、音楽コンクール出場者全員による大合唱シーン。 ユリは歌ってないんだよね。すごく違和感が。 (批判のみになりましたが、ガッキーの基本点7点、+その合唱シーンで少し泣いたので1点) 【rhforever】さん [試写会(邦画)] 8点(2015-03-28 17:55:27) 8.《ネタバレ》 爽やかな導入が素晴らしく本編も期待しましたが、種々のエピソードを盛り込んだ割には映画としての面白さに繋がっておらず、問題が解決したのかもはっきりせず消化不良で長く感じました。生徒たちの印象、演技や歌唱はとても良く、大人になって忘れていた何かを思い出させてくれるものは確かにあります。「マイバラード」凄く懐かしい。清々しいロケーションも最高でした。 【DAIMETAL】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-03-22 03:55:11) 7.ユリ役はミスキャストだったかもしれません。新垣結衣さんは愛くるしい笑顔が印象的な女優さんというイメージを持っていたので、この役(ピアノがめちゃくちゃ上手い不愛想な教師)とちょっとイメージが合いませんでした。生徒さんは素晴らしく、特にサトル役はよくこんな子見つけてきたなーと感心するぐらいはまっていました。ストーリーは小さな山場はありますけど、ほぼ平坦に進みます。悪い人もほとんどでてきません(ナズナの親父くらい?)。だからメインの合唱を楽しむという感じですね。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-03-14 21:28:23) 6.《ネタバレ》 同監督の『僕らがいた 前編』を、ロケも方言もまるで活かせていないと かつては酷評したが、この変貌ぶりは何だろう。 恒松祐里が自転車で教会までの坂道を駆け下りていく冒頭のモンタージュの爽快さ。 学校の屋上や、緑の美しい小高い丘から碧い入り江を望む 『サウンド・オブ・ミュージック』的壮観がよく映える。 標準語で通していた新垣結衣が、本番直前に発する「あんたは一人じゃなか。」の 真情こもる響きは、やはりお国言葉でなければならないだろう。 樹々や髪を揺らす風、汽笛の響きの反復はモチーフとして勿論だが、 冒頭でフェリーのベンチに 寝そべる新垣の後ろ姿を捉えた水平移動は終盤の出航シーンで対照され、 風の渡る踊り場で見上げる男子の窃視は、見下ろす女子の窃視によって昇華される。 序盤の新入部員勧誘で歌われた「マイバラード」もまた、 二段構えのクライマックスとして会場ロビーの反響の中で反復されるのだが、 その歌声に囲まれる渡辺大知の喜びの表情が何より素晴らしい。 基本的なことだが、 本番時のピアノ演奏で新垣自身の運指をショットとして見せているのも良し。 教会の窓辺の石田ひかり、台所の木村多江ら母親の像を包む外光の演出も さりげなくいい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 9点(2015-03-11 17:08:18) 5.《ネタバレ》 素晴らしかったです。個人的には人生ベスト級の音楽&青春映画でした。 まず脚本と演出について細部まで手が行き届いていて、とても丁寧な印象でした。例えば、臨時教師として柏木ユリが赴任してくる場面、ユリとその前任者で身重のからだであるハルコを並んで立たせることによって、ユリの大人としての未熟さ、成長する必要のある人物であると第一印象で観客に伝えている。またハルコに「(コンクールを見に行けるかは)この(お腹の)子、次第ね」という台詞で、コンクール当日まで長くて2,3ヶ月しか余裕が無いことを示している。こういう色々な情報を省略的に伝えている場面がとても多いです。並みの脚本ならダラダラ台詞で説明しているでしょう。 音楽をずっと10年以上演っている身としては、とても感慨深いというか、何故自分は演奏するのだろうという意味に気付かせてくれ、また共感させてくれた映画でした。それはこの映画ではハッキリと描かれている通りです。誰かを幸せにする音楽を奏でるために、私たちは演奏する。ユリの文集に書かれていた台詞ですが、その台詞をバックに、ナズナの心を癒すために、過去の恋人の死と決別するために、ベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴』を奏でるシーンの感動は言葉では言い表せないものでした。尚、ベートーヴェンも実らなかった恋をした孤独な男です。また、そこで画面に映り込む、部訓でしょうか、「勇気を失うな。 くちびるに歌を持て。 心に太陽を持て。」という言葉もとても素敵だと思います。 そして人々を幸せにするために、また前に進むために、演奏するなら笑って歌おうという音楽に対する姿勢。それまで仏頂面を続けていたユリが「笑って」と言ってコンクールの舞台を始める。その時の彼女には序盤で見せていた未熟な面影など一切ありません。それを踏まえたコンクール曲「手紙 拝啓 十五の君へ~」の歌詞の素晴らしいこと! ユリ以外にも、ナズナやサトルの個別のドラマも見応えがあります。両者共に自分が生まれた意味に対し苦悩しています。特にサトルについては、兄が自閉症を患っているという設定が出て来ます。以前に自閉症の方の著書を読んでどういう癖や傾向が出てしまうのかを浅く知ったのですが、映画で描かれる症状の描写はとても的確だったように思われました。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-03-09 23:03:14)(良:1票) 4.《ネタバレ》 15の私は、長崎で中学生をしていました。 (とはいっても、五島で暮らしてたわけでもなければ 行ったことすらないのですが。) 作中で話される懐かしい長崎弁 大好きなアンジェラ・アキさんのメロディに乗って 展開されるストーリー。 そして、出演者の中学生、 みんな、なんて純粋で、優しくていい子たちばかり何だろう。 そんな心根とは関係なくいろん困難がふりかかる。 だけど彼らは、彼女たちは、純粋に真っ直ぐに... 恋人の事故死がトラウマとなってピアノが弾けなくなった先生というのは 確かに現実にはあまりいないかもしれないけども、 だからこそ、「都会から来た臨時の先生」という設定が生きる。 自閉症の家族、女を作って娘を捨てた父 こういったものは、実は田舎では結構目にするし耳にする。 塚本先生が言ってたように狭いコミュニティーなので「みんな知っとる」のです。 私には、こういった設定は、懐かしく、リアリティーを感じさせました。 作中でコンクールが行われる長崎市公会堂は15の私が本当によく行った場所でした。 当時と変わらない、あの建物がとても懐かしく そういった風景が、よりいっそう、 15の時を鮮明にして、作品世界へ引き込んでくれました。 気づいたら、ボロボロと涙している自分がいたりしました。 15のボクは、もうすでに、15年前の二倍も前のボクだけど、 15のボクへ 今日、ボクはキミにもう一度会うことができた。 そんな気がするよ。 【りけい】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-03-09 21:12:24)(良:1票) 3.題材は良いと思うのだが映画に深みが足りないように思う。(なぜピアノが弾けなくなったのか、どうしてまた弾き始めたのかなど) 先生役の新垣結衣よりナズナら中学生のはつらつさが光る。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-03-09 14:53:29) 2.《ネタバレ》 "生き死に"の物語を4つも畳み込んで来て、完全に泣かせにかかってて、青春映画なのにそこまでしないと主人公が前を向けないってどういう事って、思ってしまった。でもまあ、殆どの人がまんま泣かされるんでしょうけど。 -ここからネタバレ- ・主役は、自分のピアノのせいで恋人が亡くなったと思ってピアノが弾けなくなった産休代理の元ピアニストの先生。 ・その同級生で心臓が弱いのに子供を産む決心をしたコーラス部の顧問の先生。 ・母親が自分を産んだのが影響して亡くなり、父親も女を作って出て行ってしまったコーラス部部長の女子生徒。 ・自閉症の子供が産まれた為に、両親が自分たちが死んだ後に面倒をみさせるために生まれて来たと思ってる男子生徒。 全ては物語の後半で明らかになるのだが、田舎の村の中学校の話にしては、リアリティが無さ過ぎて、泣ける映画がいい映画とは限らないという見本の様な作品。 【MID】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-03-05 23:29:19) 1.《ネタバレ》 脚本はちょっと音痴な気もします。 原作由来なのかもしれませんが、色々とドラマを盛り込み過ぎ。特に先生がピアノを弾けなくなる原因となった過去のエピソードは定番過ぎちゃってて。この監督の過去作品にも同じネタが登場してますし。 女子生徒のモノローグで始まりながら先生のモノローグで終わるという構成もツッコミどころ。 だけど、今の日本の風景の美しさを切り取り、ドラマの中に生かしてみせる三木監督の手腕がここでも存分に発揮されています。青い海、五島列島の美しい島影、人々の暮らす家並み、そこで生きる中学生達の生が、その風景の中に溶け込んで。 海、船、汽笛、風といったキーワードとなる要素が元となった『手紙~拝啓 十五の君へ~』という歌の持つイメージを大切にしていて。 そしてもちろん、十五歳なりの苦悩、切ないドラマがあって。 キャラ的には、ずっとご機嫌ななめ状態のガッキーも良かったのですが、何と言ってもソプラノの少年、彼が全部持っていっちゃったような感じで。彼のあどけなさと彼が抱えたものの重さとのギャップに胸が痛く、ずっと彼を中心に映画を見ていました。 これまで何度か「今の日本の風景を捉えた青春映画」が大切、ってレビューに書いてきましたが、三木監督は今、最もその理想を表現している監督だと思います。 「今」から「明日」へと向かって進む道を示したこの映画、監督の真骨頂が発揮された作品でした。 【あにやん🌈】さん [試写会(邦画)] 9点(2015-02-19 23:04:44)(良:1票)
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