みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
202.痛快時代劇。 子供心におばはん空気読めよとか血飛沫凄えとか罰当たりなことを思いながら見ていた記憶があります。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-09-08 02:02:29) 201.9人の若侍や大目付一派の間抜けぶりが許せるくらい、椿の花の合図やラストの決闘シーンにインパクトがあった。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-01 20:30:44) 200.『用心棒』と同じ映画をもう一本は作れない、ということなのかも知れませんが・・・「桑畑」の方が何を考えているのやら、愉快犯めいたところがあったのに比べ、「椿」はどうもやたらと何でもしゃべりたがる。そりゃま、持ち前の不愛想なそぶりは相変わらずだし、また今回も何らの見返りを求めてはいないのだけれど、これだけペラペラしゃべってしまうと、あまりにも大っぴらな「照れ隠し」で、およそ隠せるものも隠せない。というより、恩着せがましくすら見えてしまう。 とかいうことは、もうこの映画ではどうでもいいことなのかも知れませぬ。学級会のような9人の侍。およそ個性らしいものがなくって、2,3人で充分、いやそれこそ1人だって物語は成立するかのも知れないけれど、あえて9人も並べてみせる。一挙手一投足が9倍に誇張され、すっとぼけた味わいも9倍。確かにこれじゃ隠密行動も隠密に見えず、可笑しくもあれば、ハラハラさせられもします。そしてその対照として、三船敏郎の颯爽とした姿もまたひと際輝くというもの。 冒頭、迫りくる追手と、その中に飛び込んでいく主人公、このシーンからして、もうカッコよくてカッコよくて。 気迫みなぎる殺陣と、なんとも可笑しいのんびりしたユーモア。前作はやたら殺伐としておりましたが、ここではまた一味違う魅力を味わうことができます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-05-20 16:23:11) 199.《ネタバレ》 ご都合主義的な展開だが、1時間半の程よい尺でテンポよく観られる。 子供の頃観た記憶では、三十郎がとにかく怖かった。久方ぶりに再見すると、腕っぷしに加えて可笑しみを醸す武士像がなかなか良い。豪快さと繊細さが相まって魅力的な人物像となった。三十郎と浮世離れした城代夫人の対比も面白く、夫人が干し草に寝転ぶシーンや三十郎が四つん這いで夫人を背中に乗せるシーンなど、音楽や城代家老のセリフを含めほのかなユーモアが全編に漂う。“穏やかに”の精神を貫く夫人役・入江たか子は好演。 要所に出てくる椿の花は効果的。特に赤い椿と白い椿の合図は機転が利いた展開。ウグイスがさえずる中で白い椿の花が落下・・・大目付らの策謀失敗とともに半兵衛の死を暗示している。 三十郎と半兵衛、結局二人は鞘に収まらない刀であり似た者同士。両者の決闘は必然的で、無駄のない短時間決着は見ごたえがある。現実はあれほどの血しぶきにならないだろうが。 捕らわれた四人を救出した後、わざと縛られた三十郎の説明を半兵衛があっさり信用するとはお人好し。また、最後に吐く半兵衛のセリフ「貴様みたいにひどい奴はない・・・」もちょっと弱気で味気ない。好敵手としてもっと厳しい態度・強気の言葉が欲しいところ。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-05-05 19:38:13) 198.見事な脚本に印象的な脇役、そしてところどころのコメディタッチ。これら全てが三十郎のキャラクターと噛み合って、緊張と緩和が心地よい。 特に三十郎と睦田夫人のやり取りが面白くて、彼の性格やらの内面がよく分かるようで親しみがわきました。 あと庭の引き水に流れてくる椿の花の絵は傑作でしょう。とても印象的でした。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-15 23:07:58) 197.《ネタバレ》 いや〜すごく面白かったです。私は正直、黒澤映画はずっと敬遠しておりました。 なんというか、若い頃に見てその良さがいまいちわからなくて、それ以来疎遠になっていたんです。 今回、衛星放送でやっていたのを鑑賞したのですが、あぁ、クロサワの凄さをようやく理解できる年になったんだなと思いました。 何と言ってもシナリオがよくできてます。三人寄れば文殊の知恵ってことわざ通り、複数の人たちで作り上げるシナリオの良さが出てますね。 そしてヴィジュアル、カメラワーク、テンポ全てが素晴らしい。 今まで時代劇なんてたくさん見てきたはずなのに、今一度、お侍さんたちの格好よさといいますか、 衣装や日本家屋の魅力を再発見させられたような感じです。 椿を流すクライマックスなんて、なんだかその粋な面白さに感動さえしました。いつまでも残る不朽の名作でありましょう。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2017-04-08 22:51:12) 196.前作「用心棒」を上回る絶妙なアクションとユーモアスな雰囲気が融合した映画の真骨頂とも言うべき作品。 益々野性味を増した三十郎(偽名)が介入して巻き起こる大掃除もパワーアップ! ものの数秒で数十人を斬り捨てる破壊的な爽快感。 もう馬鹿みたいに一人で叩っ斬りまくる。 予告のあの「のほほーん」としたBGMすら「これはギャグ映画だから真面目に見るな」と言いたげだ。 それを迫力ある画質と音響で堪能できるとはいやはや何とも。 何より冒頭から一気に惹き込まれる。 寺で怪しい算段をする男たち、そこに何の前触れも無しに登場する三十郎は前作「用心棒」を先に見ておかないと味わえない雰囲気だ。 その三十郎が若侍たちを嗜め、たった一人で寺を囲む男たちを叩きのめす痛快さ。やたらめったら斬るのではなく、最初は鞘で“警告”する戦術。 「リオ・ブラボー」や「ペイルライダー」もその警告に始まり無駄な流血を避けようと務めるが、結局は血みどろの戦いを避けられない哀しみ。 そんな三十郎が暴力と周到な詐欺師振りを一手に引き受け、戦を知らない若き侍たちに人を斬らせないこだわりが良い。 白刃に輝く刀のような9人の若者。それを鞘に収めて成長していく人間ドラマも見所だ。 「用心棒」に比べると無茶な部分も多い(ラストのアレの量はギャグだろもう)が、そんなたまげた映画が「椿三十郎」だ。 意地でも他の奴を血で染めたく無いのか、問答無用で地に叩き伏せる三十郎。 室戸「おまえみたいな酷い奴は許せねえ」 もっと言ってやって下さい室戸さん。 それと、三十郎のセリフにある「金魚のウンコみたいにゾロゾロ来やがって」的なセリフ。 本当に井坂(加山雄三)と保川邦衛(田中邦衛)以外見分けが付かない(笑)。 後は黒澤映画で見慣れた広瀬(土屋嘉男)くらいか。 そこにお茶目な木村(小林桂樹)を入れて11人。 まるでサッカーのチームだ。 三十郎(三船敏郎)が司令塔兼フォワード兼後方兼・・・要は全部だな。 仕事ほとんどこの人だし。 そんで加山がキャプテンか? 正に「チーム男子」。 監督はモチロン睦田夫人(入江たか子)。マネージャーが千鳥(壇令子)。これがあの「赤ひげ」で井戸端を囲む茶気茶気した娘をやると誰が思ったであろうか?同一人物が演じているとは思えないくらいキャラが薄い。 おっと、腰元のこいそ(樋口年子)も捨てがたい。この娘がいなけりゃ「室戸半兵衛終了のお知らせ」伝説も始まらなかったわけだ。 それに振り回される三人の悪人も見所。 ・・・ん? 「銀嶺の果て(原題:山小屋の三悪人)」、 「隠し砦の三悪人」、 「悪い奴ほどよく眠る」の三悪人・・・アンタどんだけ3人組の悪役が好きなんだよ監督wwww。 そして最大の見所といえば、主人公に散々振り回されて部下も上司も全員獄所にぶち込まれて人生を台無しにされてしまう室戸半兵衛(仲代達矢)。 立場が無くなり三十郎との望まぬ「血闘」。 三十郎も心臓ごと叩き切って壮絶な最期をくれてやる。 何という被害者。 情報収集とはいえ若侍を生け捕りにしてくれたり、ちょっと悪ぶりながらも何かと三十郎を気遣ってくれるなど、人間としては物凄く良い奴だった。 仲代の演技力と貫禄も素晴らしい。 あの「卯之助」が旗本一番の剣豪に化けたもんだ。 本当に同じ役者が演じているとは思えないくらい演じ分けが凄い。 殆ど刀を抜かなくとも伝わって来る強者の覇気。 そして背中から漂う哀愁! 「鞘の中の刀」でもあり続けられただろうに、三十郎に果し合いを申し込んでしまったのが武運のツキ。 三十郎と同じように「抜身の刃」と化してしまった。 「切腹」の仲代もそうだが、極限まで追い詰められたからこそ、彼らは真正面から勝負を挑んだ。 意地でもあり、誇りでもある全てを賭けて。 役者ってのはこういうもんだな~とつくづく思う。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2017-03-27 07:39:28)(良:1票) 195.前作に比べると、心理戦にコメディー要素もあり、洗練されてるな。ちょっとフザケてるがいい塩梅ではある。と思ったが、ラストが不要というか、ラストで台無し。折角いいテイストで流れてきたのに、説教クサイ台詞でぶち壊した。最後までコメディーで貫いて欲しかった。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-03-24 16:03:12) 194.《ネタバレ》 これぞ日本が世界に誇る活劇映画だろう。かつて日本映画が世界中に影響を与えていた時代があった。これもそんな時代を象徴する一本。そりゃあこれだけ面白ければ、人種なんて関係ないだろう。 アクションもユーモアもたっぷりで、1時間半があっという間に過ぎて行く。 「手前が馬鹿だと思われてるのを気にしねえだけでも大物だ」 「10人だ!手前らのやることは危なくて見ていられねえや!」 こういった震えが来るくらい格好良い台詞を、願わくば現代の邦画でももっと聞きたい。 【rain on me】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-10-17 10:20:00) 193.《ネタバレ》 堅っ苦しくなくとても観やすい時代劇といった感じですかね。三船敏郎演じる椿三十郎(仮名w)もどこかコミカルでざっくばらんとしたキャラクターが楽しい雰囲気。あんまり黒澤監督の映画っぽくない気がしなくもないけども、なかなかのものであったかと思いますハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-09-21 09:42:39) 192.《ネタバレ》 序盤辺りの「しゃべりすぎ」なシナリオに関してはどうかなあと思います。城代の状態も、菊井の企ても、今陥っている状況も、次にクリアすべき課題も、全てセリフによって補われていくから、具体的なビジョンが見えにくいんですね。三十郎が「俺は城代の顔も菊井の顔も知らねえが」みたいなことを言ってましたが、さすがに視聴者にすらも知らせないというのは、少々困りました。会話だけで話を整理していかなければならないのは、たとえ話がシンプルでも少々骨が折れます。しかしそれでも、「魅力的でそそられる主人公を映そう!」という試みは、全編通して見事にはまっておりました。頼れるんだか頼れないんだか、信用できるんだかできないんだかよく分からないミステリアスな雰囲気と言動。しかし、機転を利かせてピンチを回避する頭の回転と、多勢を相手にできる剣の腕前を兼ね備えたやっぱり頼れる男。その名も椿三十郎。ま、偽名ですけどね。「金魚のうんこみたいに繋がって来られちゃ始末が悪い」とユーモアセンスも完備。そんな椿三十郎の魅力に引っ張られてか、話の面白さも話が進むに連れみるみる調子を上げてきます。敵に椿を流させるプロットから悪漢御用の流れはまさに痛快の一言。ライバル・室戸半兵衛の気圧されるような眼力もこの作品に欠かせない魅力のひとつです。というわけで、やっぱりこれは面白い映画だったのでした。 【Jar_harmony】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-05-13 23:25:02) 191.《ネタバレ》 痛快時代劇ですね。話の粗などは承知の上で、あくまで痛快な話運びを重視して作られた物語のように感じました。あまりにもするすると流れるように話が展開するので、物足りない部分が多少感じられました。そういう意味では用心棒の方が個人的には好みです。魅力的なキャラクターやセリフがたくさん出てきますが、中でも城代家老の言葉には唸りました。証拠を掴んだうえで、三人とも隠居させて済ませるつもりだったのに・・・と。長年組織の中で生きてきた円熟した人柄でこそ出てくる言葉のように思えます。さらに若者たちの暴走は自分の人望のなさと言い切るところもまた懐の深さ。三十郎や室戸のような一匹狼型の人間がどれほど年齢を重ねても出てこない言葉のようにも思えます。 【kirie】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-01-09 21:41:17) 190.黒澤映画はやっぱり時代劇より現代劇のほうがおもしろい。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-08-24 01:25:09) 189.観て、面白かった。楽しかった。爽快でした。 【cogito】さん [映画館(邦画)] 9点(2014-07-30 19:25:49) 188.《ネタバレ》 これぞ娯楽大作。文句の付けようがない。三船敏郎はカッコいいし、面白い。ピリッとした決闘シーンに、してやったりの決着。そして、このまま終わると思いきや、まさかの決闘シーン。びしっと引き締めてエンディング。緩急を非常に上手く使い分けている。約1時間半と言う尺でもこれほどのものを作れる辺りが黒澤明の強さだろう。本当に後世に残したい作品だ。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-11-17 16:35:34) 187.《ネタバレ》 白黒の黒澤監督作品の中でも、エンターテイメント性が高く、ストーリーがわかりやすいです。別の作品のように、画に凝ったり、ストーリーに深みを持たせたりしないで、勧善懲悪のヒーローものなので気楽に観られるのが良いかな。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-02-09 20:35:45) 186.すいません・・・。僕には黒澤明を観る資格がないのかもしれません。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-01-02 21:17:45) 185.《ネタバレ》 椿三十郎のキャラがよく、かっこいい。 椿の合図で敵を騙すのもシャレている。 敵方の捕虜のとぼけた味は、コミカルで楽しい。 リアルタイムで観ていたら、もっと衝撃的だったかもしれない。 でも、今だと娯楽性のある映画は他にもいっぱいあるので、ありがたみは減っているか。 ラストは、西部劇の早撃ちガンマンの決闘のようでシビれる。 血の噴き出し方が変だったのは、ご愛嬌か。 誰でも楽しめる作品だと思うが、深みは感じなかった。 期待があまりにも大きすぎたようだ。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-25 00:15:43) 184.用心棒の事実上の続編だがダシール・ハメットの影響もある独特な手法のギャング映画要素のあった用心棒と比較すると、もっと単純な昭和のヒーローモノの装いのあるチャンバラ活劇となっている。独自の男の美学こそ受け継がれているが、ストーリーも演出もちょっとポップすぎるかな。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-24 00:46:39) 183.《ネタバレ》 「ギラギラしている」のは、三十郎ではなくて室戸の方では?というのが、唯一引っかかった点。奥方たちのおっとりした会話にうんざりして「や」の字を書いたり、えらそうに碁盤の上にのって文句をたれたり……ひょうきんでぐうたら侍風の三十郎がギラギラするのは、やむを得ず人を斬るときだけではないか。ラストの決闘も、室戸が仕掛けるまで待ったあとで反応している。あくまで受身だ。(ちなみに、昔初めて視聴した時は、2人同時に刀を抜いたと思っていた。今見ると、三十郎は決して先に手を出すつもりがなかったと確信できる。) いい刀は鞘に入っているとのこと。その真実に沿うように、先に抜かれた殺気を放つ刀は敗れた。しかし、三十郎が奥方の評どおり「ギラギラの抜き身」であったなら、どちらが倒れても不思議ではない勝負であったろう。また、2人とも相手が出るまで待つ構えであったなら、決闘は成り立たなかったはずなのだ。まるで『古畑任三郎』の「笑うカンガルー」に出てきた「ライオンのパラドックス」を見るような思いがした。 しかし、ほかは満点。ドラマだけを音声で聞いていても、脚本の素晴らしさに何度もうならされる。無駄なセリフが一つもない。感服! 【tony】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-07 01:06:06)
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