みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
212.《ネタバレ》 久々に見直してみたが、北野映画では断トツで一番好き。 それぞれの人生模様が面白い。 サラリーマン、タクシードライバー、漫才師、そしてボクサーとヤクザ。 浮き沈みが激しく、力関係も絶えず入れ替わっていく。 兄貴分のマサルがスパーリングでシンジに圧倒されて、ボクシングを辞めヤクザの世界へ足を踏み入れていく姿には哀感があった。 悲しいかな、人には向き不向きがあるということ。 そのシンジも伸び悩みの先輩に悪影響を受け、ジムで期待の星とされながらもKO負けし、新たな期待の星に席を奪われる。 ヤクザの組長が優しい笑顔で子分の親御さんを気にかけている素振りを見せながら、対立組織の構成員を躊躇なく殺させ、罪をその子分になすりつける。 ヤクザの怖い裏の顔にインパクトがあったが、その組長もあっけなく敵対組織に殺されてしまう。 憧れの喫茶店の娘とようやく結ばれた真面目高校生が、タクシー会社に転職し、苛酷な労働条件が原因と思われる交通事故死。 栄枯盛衰の世の中でのほろ苦さが、この作品の底流にある。 ボクシングとヤクザの世界に分かれた二人の友情。 高校でバカやってた時には思いもしなかった挫折が、人生のどこかで待っている。 雑魚キャラの中から、不良三人組の一人がボクシングで頭角を現し、漫才コンビが客席を沸かせていたのが皮肉。 それぞれこの先どんな浮き沈みが待っているのだろうか? 夢の途中で梯子から落ちた感のある二人も、まだ負け犬の表情ではないのが救い。 とにかく全編に良いシーンが散りばめられており、説明過多にもならずに映像で語りかけてくる。 他の北野映画はそれほど好みではないのだが、この作品だけでも賞賛に値する。 脚本も兼ねてこれを作り上げたのだから、映画人として才能があることは確か。 後続の芸人たちが何人も監督業に手を出しているけど、プロと言えるのは北野武だけ。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-10-10 00:36:54)(良:2票) 211.北野映画はあまり好みじゃない。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-09-13 21:17:46) 210.北野武監督作品は何本か見てどれもつまらなかったのであまり期待していませんでしたが、これは結構面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-12 18:19:51) 209.なんとも余韻が残る作品で、観客のあらゆる年代層によって違ったいろんな思いが残りそうな作品。自分の人生に思いをはせて、かなわなかった夢を持つ人にとってはなんともせつない映画だった。少し客に受けようを媚びた感がしないでもないが、高評価を受けて当然の作品。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-05-06 16:48:10) 208.散漫な印象でした。 【K】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-02-12 11:16:37) 207.《ネタバレ》 ワタシの知り合いにボクシングをやってたやつがいて、最初は友達のおまけで行っただけなのに、結局友達はすぐやめてそいつはアマのチャンピオンになったやつがいるんです。この映画をみて思い出しました。案外、才能のきっかけはそんなものかもしんないね。北野監督の世界観と配役と音楽とがとーってもうまく作用していて良かったです。最後の場面が北野監督らしくて最高だね!タイトルもお見事でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-01 08:59:58) 206.《ネタバレ》 主演の二人はいわゆる「不良」であって、どうしても共感しづらい部分はあります。恐喝。暴力。真面目に頑張っている人間を不真面目な人間がたいした理由もなく傷つけ蹂躙しちゃうってのは見ていて腹立たしい。それでも見ているうちになんとなく二人を、とりわけシンジ君を応援しちゃうのは、二人がボクシングに出会ってからひたむきに頑張る姿を見てしまったからでしょうか。 ただこれにはいわゆる「不良君が良いことすると100倍良い人に見える」という心理が働いているのかもしれません。だって普通に考えれば、学生の頃から恋も就活もまじめにがんばっていて、ラスト辺りでタクシー田んぼにつっこんだ彼のほうが偉いと思うんですよ。なのに、この映画では主演の二人にスポットライトがあたっていて、サクセスストーリーではないけれど、二人にやっぱりなんとなく魅力を感じてしまう。そして田んぼにつっこんだ彼のようにはなりたくないと思ってしまう。二人にはラストで希望が残されましたけど、じゃあ彼は?冷静に考えれば理不尽ですよねー。 でも、その理不尽さってのは、映画の面白さには全く関係ないようです。この作品は面白いんです。鑑賞者が当事者意識を感じるようなリアルな雰囲気で、自分が経験したことのない人生をほんの少し疑似体験できるところが魅力的ですね。 今までに見た、群像劇のようなストーリーでは、この作品がそれぞれの終着点を描いていてすっきりしました。もちろん、その後もそれぞれの人生は続くという余韻を残しての終わり方も良かったと思います。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-25 01:41:36)(良:1票) 205.セリフだけでは感じ取れない2人の心境を自然と感じ取れる点は素晴らしいと思った。ラストシーンがとにかく印象的でこの映画の言いたかったことのすべてだと思う。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-16 19:33:26) 204.《ネタバレ》 希望を持って飛び立った若者が堕落していく様を描いているが、それを通して描きたかったモノが見えてこない。そのためただ話を見ただけって感じがあり、イマイチ感動につながらない。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-06 14:36:16) 203.《ネタバレ》 誰だって何かしら夢に挫折してるんじゃないかな、最後のマサルのセリフが効いた。破滅型じゃない北野映画。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-04 22:31:10) 202.《ネタバレ》 北野監督が初めて撮った青春映画らしいのですが、今更ながらに既視感の無い青春映画でした。極端な成功や失敗が描かれていません。達成感とか願いが叶うとか、あるいは絶望するとか、そういう映画的なストーリーから離れたところに本作の見応えを覚えました。 作品の中で、人が成長している印象がありません。シンジ君が良い例です。ボクシングは上手くなっても対人的にオドオドした態度は変わらず、他人の言葉に流されて生きている。曲折はあっても、生き方のベクトル自体は簡単には変えられないものです。 でも、作品を締める言葉は「まだ始まっちゃいない」です。流した汗や努力の量に必ずしも比例しないのが人生ならば、挫折を繰り返しても諦め切れないのが人生なのです。エンディングで高校時代と同様にチャリに跨る二人の、決して順調とは言えない現状と台詞のギャップこそが、人生そのものだと思いました。 それは別に「青春」だけの話では無く、すべての年代に普遍する真理だと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-09 13:15:51)(良:1票) 201.《ネタバレ》 日本人の平均寿命の半分以上を生きて来て、 結構ダメダメな人生を送っている私ですが、 まだ始まっちゃいないですかね? 『バカヤロ~、まだ始まっちゃいねぇ~よ』って心から言ってくれる同年代の人を求めている今日この頃です。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-05-30 14:54:41)(良:1票) 200.《ネタバレ》 どいつもこいつも周りに流されすぎ。 イソップの「ろばを売りに行く親子」を思い出した。 どう考えてもバカの言うことばかり聞く主人公達(3人?)に共感できない。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-05-28 12:19:03) 199.ストレートな内容で惹きこまれる。ラストのセリフがとにかくインパクトあり秀逸。 【noji】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-16 09:59:00) 198.”いつまでも少年の心を忘れない”と大勘違いしている妙齢の男性が支持しているとすれば、薄ら寒いなぁとおもいました。 若い方には良いと思います。 【こね】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-26 23:11:55) 197.《ネタバレ》 北野映画の中では最も分かりやすくストレートな作品。それだけに心に響くというか心をグサグサ突いてくる。主人公2人はこの社会の中で無頼として生きたがっているように見えます。だから彼らは社会の中の上下関係というものに非常に嫌悪感を抱いているように思いますし、カメラの捉え方にもそれは顕著に現れる。それを特に強く感じたのはヤクザ同士の抗争を手打ちにしようとした時に、マサルが激昂する場面。マサルは会長室を飛び出しますが、会長たちはゴルフのハンディについてなんか喋ってる。つまりヤクザもんの世界ですら彼ら無頼に生きる場所は無い。それでも「まだ始まっちゃいない」と主人公たちを突き放さないところに北野監督の無頼への愛情を感じました(まあ監督が自伝なんか読むと分かる通り無頼のヒトですからね)。それからこの映画が特に優れているのは真面目一貫で生きているヒロシの人生も寂しく描かれるところだと思います。ヒロシは高校を出て営業マンとして真面目に働くもどうしても上手くいかない。タクシーの運ちゃんになっても変わらない。真面目な人間でも人生は余りに辛い。当たり前のことですが只のヤンキーの人生だけに絞ってない所が素晴らしかったと思います。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-11-11 20:38:01)(良:2票) 196.《ネタバレ》 単調で変化に乏しいアート系映画を多く撮っている北野武作品は、個人的には苦手なのだけど、この作品は割合と好きなほう。相変わらず、淡々とした事実だけが美しい映像のなかを静かに流れていく手法が、二人の青年の鬱屈した青春の日々と絶妙にマッチしている。どこまでいっても閉塞感から抜け出せない現実のなかで、それでも生きることを肯定的に描き、それがとても良い余韻を残す。この後の北野作品は、そんな肯定感を放棄してしまって、ただ絶望感だけを描いているような気がしてならないだけに、この作品はいまも光っている。 【かたゆき】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-06-14 16:08:00) 195.対照的な二人の少年を主役に、ご都合主義をいっさい排したシナリオの完成度が光る作品。 どちらのタイプでも感情移入ができるという点では、鑑賞者の立場に立った映画作り、 また監督自身の若いときの挫折体験も窺い知れる。ラストシーンからタイトルを顧みれば・・・ う~ん、うまい。監督のメッセージが明確に伝わってくる。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-11 02:43:58)(良:1票) 194.《ネタバレ》 あえてジャンル名を付けるとしたらアンチサクセスストーリー。 あの後どうなるかは観客がそれぞれ自由に想像するものだろうけど、個人的には映画の冒頭とラストのように堂々巡りを繰り返す気がしてなんだかブルーになる。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-05-04 17:41:23) 193.なんでこう青春って傷つくんだろう愚かなんだろう、社会って容赦ないんだろう。でも絶望からは遠いラストに胸がぎゅーっとなった。うん、とりあえずカラダが元気ならまあいいじゃないか。みんなまだまだこれからだ。 【tottoko】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-04-17 15:14:57)
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