みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 これは、名作だと思う。マドンナは桃井かおり、しずちゃんに似ている天然キャラの彼女が、映画の役柄そのまま、結婚式から逃げ出したり、はたまたその相手と寄りを戻してしまったりと、不思議系天然さで、観客をほのぼのとさせてくれる。渥美清本人の年齢も高くなったせいで、このころからは寅さんはマドンナに恋愛対象として見られなくなってきている。そして、本人の意図とは裏腹に彼女や彼の恋のお手伝いを結果としてしていることとなり、寅さんの性格に皆引き込まれるのである。 歌詞にもあるように、もともと寅さんの役柄は各地に女を作り、喧嘩っ早く定職につかずにふらふらしているヤクザな男だったと思う。それが俳優渥美清の性格もあってか、どんどん変化してきた。自分の好意を寄せているマドンナに何か別の男の影が出てくれば、いつも決まって現実逃避して旅に出てしまった寅さんが今回は家族の説得もあったが、家にとどまり仲人を引き受けたのは変化の一つだ。 今では珍しくないが、簡単に結婚を決めてしまう風潮に一石を投げかける作品。何が結婚にとって大切なのかを問う形になっている、布施明演じた新郎が忍耐強く優しく彼女を見守り、いつものように寅屋の家族が暖かく守ってくれる。もちろん、ズボンも脱げ落ちた場面など絶妙の笑いがところどころにあり、笑いと感動の作品に仕上がっている。 【ピヤクト】さん [インターネット(字幕)] 7点(2006-10-27 02:50:40) 6.《ネタバレ》 このシリーズ、ワカリヤスサが売り、という部分があり、状況説明のセリフが必要以上に入ってしまって、「今のセリフは無くてもよかった(無い方がよかった)のに」と思ってしまうことがあります。しかし一方、それを補うかのように「観る面白さ」を全面に押し出した場面、というのが盛り込まれていて、その代表がやはり冒頭主題歌の背景に流れる、寅さん帰郷のシーンですね。特にこの本作、サイレント時代の喜劇映画を思い起こさせる、久しぶりに活きのいいドタバタを展開してくれます。このドタバタを、“一歩引いて”撮る。という「一歩引いた感覚」、コレが、本作は、全編にわたってしばしば見られます。前半の、北海道の雄大な自然を捉える場面などのロングショットもそうですし。それに、何と言っても、一つの画面の中で複数の物語が同時進行する場面が頻繁に見られるのが、目を引きます。画面手前においてある会話を捉える一方で、画面奥では別の会話が始まっている。そのようなシーンが、意識的に多く取り入れられているようで、何だか実験的なニオイすら感じられます。そしてこのニオイが、クライマックスでしっかり活かされていたりする。クライマックス、最後は寅さんが失恋して旅に出る、というのがいつものパターンだけど、本作では寅さんは予想に反し、柴又に残り、マドンナの結婚披露宴に出席します。この披露宴の席で、宴が進む中、画面奥にマドンナの母親がひっそりと現れる、という、例の「同時進行」のパターンが登場。これにより、感動がさらに盛り上がります。失恋相手の仲人役というつらい立場の寅さんも、この素敵なラストには、まさに柴又に残った甲斐があったというもの。さらに最後は大サービスで、新郎・布施明が歌を披露するというオマケつき、「素人のくせにウマすぎるだろ~」なんて、言いっこなし。こういう楽しさもまた、いいじゃないですか。というわけで、伏線による統一感と、物語の爽快感が、心地いい映画でした。ところで、桃井かおりの花嫁姿、何だかコワかったですねえ。やっぱり、何か特殊メイクでもして、あのコワさを出したんでしょうねえ。まさか本当にあんなコワい顔なんじゃあ、ないでしょうねえ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-18 23:06:17)(良:2票) 5.寅さんシリーズで一番つまらない。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 3点(2006-04-15 18:10:57)(良:1票) 4.桃井かおりの気持ちはわかります。結婚だけでなく、人生の岐路に立った時には、踏ん切りがつかない、不安で悩ましい気分になると思うよ。普通は、周りの目を気にして流されていくんだけど、勇気ある青年は格闘するんだろうな。20代とはそういう時期なのかもしれませんね。そこそこ楽しめました。布施と桃井の二人は当時の若者代表なのかもしれないが、若干、ミスキャスト気味な感じは残るなあ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-14 22:03:47) 3.誰もいない「とらや」の二階でカバンを床に置き、しゃがみ込み、帽子をポンと投げて一言、「辛いところだな」。私はこのシーンがたまらなく好きです。誰を笑わせるためでもなく、説き伏せるためでもなく、ふと吐露してしまった男としての本音…。こんな寅さんを、今まで見たことがありません。この瞬間、私には寅さんが健さんに見えました。まさに“男はつらいよ”です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-07 01:28:03)(良:1票) 2.深夜にたまたまやってたので見ましたが、【真尋】さんと同じく面白くなかったです。まだ『男はつらいよ』シリーズは高校生の僕にはまだこの良さが分かりません。とわいえ桃井かおりがすごく若かった(今とそんなに変わってない!)のがとても印象に残りました。それ以外は・・・印象が薄いです。 【ピルグリム】さん 2点(2003-10-15 16:19:35) 1.23作目。マドンナは桃井かおり。はっきりいってただのわがままお嬢サマなお話なんじゃないかと、、、。タイトルの翔んでる寅次郎てなんですかね?。一番おもしろかったのはタコ社長の結婚秘話のとこでした。 【バカ王子】さん 5点(2003-01-12 18:25:53)
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