みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 クヒオ大佐が結婚詐欺師にまったく見えない。というかカレはアメリカに対して何か特別な感情があるようだったけど、ちょっとよくわからなかった。騙す手口もなんだか幼稚な感じがした。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-11-21 16:18:54) 5.《ネタバレ》 第1部は、おまけに付いてきたショートフィルムとして見るべきでは。我々にも、国際的な詐欺に遭った歴史があったんだ、130億ドルカモられたんだと(怒)。で、地味に始まる第2部以降が本作。クヒオ大佐が結婚詐欺師かというと、ただの誇大妄想狂にしか見えない。カレの妄想に振り回されつつも、それでもいいと思える人(松雪泰子)、基地外に解釈を求めてしまう人(満島ひかり)、それぞれにキツいわけです。ツラい話なんだけど、だからこそ、時々クスッとさせられてしまう。第1部のシャレにならなさと比べて…、いや、そんなこというと、弁当屋の女将さんに申し訳ないですけど。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-16 14:56:50)(良:2票) 4.《ネタバレ》 政治的なアメリカコンプレックス風刺の大枠を設定したため、観てるほうが方向づけされてしまって、せっかく俳優たちは好演しているのに膨らんでくれない。堺雅人のキャラクターを生かし、前半はひたすらうさんくさく、後半はそれに卑小さも交えて、クヒオを見てるぶんには楽しい映画。とりわけ見抜かれているにも関わらずたどたどしい喋りを崩さない後半のおかしさ。キョトンとした目がいい。あるいは見抜かれて自分の過去を話し出しても、また嘘が入り込んでくる映像と言葉との乖離のスリル(ここでレストランでの暴発の理由がわかる仕掛け)、と部分的にはより膨らんで受け取れる部分もあるのに、逮捕時の幻想で内野聖陽が出てきて、また政治レベルに縮小されてしまう。もちろん、大きなアメリカコンプレックスの一部分として政治を描いているのだろうけど(強請られてわざわざドルで払う)、最初と最後の両端にブックエンドのように重々しく政治を立てられると、それを越えづらくなってしまうのだ。それにしても、たどたどしい日本語って、なんであんなにうさんくさく聞こえるのだろう。これを詰めるほうが面白いテーマじゃないか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-04 09:49:41) 3.コメディじゃないのでご注意ください。切ない大人向けの映画です。 仕事にへとへとになって、恋人もいなくて、なんだか何もかも上手くいかない。 日々、戦わなくちゃいけない現実は、自分の理想とはかけ離れていて、 全てが嫌なになっちゃって、日常生活から脱したい。 そんな時きっと誰でもあると思うんだよね。 それが、何回がでてくる台詞「騙されることを被害者が望んだんだ」っていう心理につながるんだと思う。 最初は、その台詞を理解できなかったけど、少し分かった気がする。 夢を語ってばかりいられない大人だからこそ、非現実的な世界に惹かれるんだと思う。 それが、たとえ騙されたという行為によって、成り立つ世界だとしても。 だから、何?って言われたら、それまでだけど、そんな人間の弱さを物悲しく、愛しく描いている作品。 「辛くても現実と向き合わなくちゃいけないんだよ」とまで、この映画では言っていない。ただ、人間の弱さを切なく描いているだけ。それを中途半端と受け取るか、良い味として受け取るか、見方次第かな。 ただ、ちょっと松雪泰子と堺雅人の人物像の掘り下げが足りなかったのが残念。 演技は悪くないけれど、なんせキャラクターが弱いので、ストーリーの重みがでなかったという感じ。んー惜しいと思って、4点。 あと、脇役の新井さんは味があって存在感のある良い役どころでしたよ。必見です。 【うらわっこ】さん [試写会(字幕)] 4点(2009-10-18 19:59:03) 2.《ネタバレ》 コメディのように宣伝されていますが、それほど笑えません。笑いをとろうとしているようではありますが、ほとんど空回り。しのぶの弟との会話はおかしかったけど、この男同士の話だけ。メインとなるクヒオ大佐と女性との場面はダメです。 ダメといえば、人物の掘り下げが全体的に浅い。特にメインのヒロインであるはずのしのぶサンについては、弟がちょっと過去に触れるくらいで、背景がほとんど描かれていません。だからなぜクヒオに惹かれるのか、よくわかりません。この点では、2番手に回った春ちゃん・理香ちゃんの学芸員コンビの方がまだよかったと思います。そしてクヒオ自身にしても、人物像がはっきりしない。終盤回想がありますが、それで「過去を忘れたい男」ということを描けても、なぜ詐欺に走るのかが明確ではありません。そこに至るステップが省略されて、結果だけ出されてもついていけない。 あと、内野聖陽演ずる藤原も、なぜ出てきたのか不明確。途中の高橋に対する台詞などを考えると、あくまで“湾岸戦争当時のアメリカの批判”をやりたかったとも思えますが、藤原の出番が唐突すぎて結びつかず、単なるオマケにしか思えません。それとも、本当にオマケにすぎないのか? 映画の流れもメリハリがついていない(特に前半)。山場もたいして盛り上がらない。制作側は何を描くのか、描きたいのかよくわかっているのでしょうが、見せ方が下手すぎ。もっと観客の立場に立って作ってもらいたいものです。堺雅人はいい役者さんだと思うのですが、これでは熱演も浮かばれません。 主題歌はなかなかよかったし、春ちゃんと理香ちゃんが魅力的だったので、おまけでプラス1点。 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-10-18 13:23:20) 1.《ネタバレ》 結婚詐欺師を題材にした軽妙なコメディ映画を期待したら、これがまあ重い重い。淋しくて哀しくて弱い人々ばかりが出てくる映画で、それがもうそのまま直球で淋しくて哀しくて弱いです、って描かれ方をしているワケで見ていてツラくて仕方ねーです。みんな人間的に何らかの変化をしてゆくのかと思えば、ずっとそのままだし(事態の変化はありますけど)。松雪泰子はこの映画のカナメを最後の方でセリフにして喋っちゃうし。あのセリフにあった事、ただ目の前のあなたが好きだってところを核に、人間に惚れてっちゃう女達を面白哀しく描けていれば良かったと思うのですが、クヒオが掴みどころがなさ過ぎなキャラであったがゆえに、魅力の本質にまるで迫れなかった恨みが残ります。キャッチフレーズの「女達よ、なぜ騙される?」の答えに到達できてなかったじゃん、と。「なぜ」のまんまを映画化しただけみたいな。クヒオのキャラは創造できた、でも終盤の回想を持ってしても人間クヒオの創造には至らなかったように感じました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-10-15 20:34:31)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS