みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
13.予告犯の4人がみんなかっこいんだよね。それにもましてネカフェの店員、窪田くんがかっこいい「小さいことでも人は動くんです。それがだれかのためになるなら…」いやー、名セリフだが、それは彼が言うからこそ。そのセリフで映画に緊張感が生まれた。最後はちょっと悲しい終わり方だったが、感動した。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-06-17 21:50:02) 12.《ネタバレ》 中村義洋という監督さんは、安定してますね。ハズレが無い。 どれも今一歩な面がある事はありますが、見終わった時にいつも 何かの暖かい感情を残してくれる監督さんです。 大した役でもないのに、そうそうたる顔ぶれのキャスト陣。 監督の人柄にもよるのかな・・。 観ている途中は、時系列が理解できず、山中での殺人事件と ネット利用犯罪が、同時期かと勘違いしていました。反省。 自分のような鈍感な人は、字幕表示してもう一度観る事を おすすめします。 前後関係がワカラナイと、彼らの動機というか、病死した 少年への思いが空振りです。 他の監督だと、その辺の説明に時間やセリフを追加する処を、 中村監督は、いつもサラリと流すので、置いていかれてしまう。 要は、ここまでの大事件にした事で、少年の父親が一体誰なのかを、 日本の警察を本気にさせて、全国民から探し出してもらった・・? まあ、フィリピン人の子供が懇願しても、こんな途方も無い調査、 誰も動いてくれるわけも無いのが世の中の現実。 彼らはその後の追い込まれた状況の中で、自分達がやるべき事は これしかないと決起してしまった。 そして、ラスト。親友を得るのが夢だったゲイツは、親友の為に あえて犠牲になる事を選択。それを知った時の仲間たちの供述。 犯罪者達の心が響きあい、捜査担当者までも共鳴していく展開。 この映画(原作)は、結構深いかも。 気が付けば、他の映画「ヒミズ」で、染谷君が泣きながら走る ラストシーンを、また観たくなってました。無関係ですが・・ 【グルコサミンS】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-06-01 22:00:16) 11.《ネタバレ》 『八日目の蝉』もそうですが、犯罪者が主人公の感動系ヒューマンドラマというものは、なかなか厄介なものです。犯罪者=悪という社会の絶対的共有価値観(社会の視点)と、個人の人生観に基づく私的信条(個人の視点)のせめぎ合いが、心の中で勃発するから。共に恵まれぬ幼少期を過ごしながら、正反対の立場にあるゲイツと吉野。そんな2人が合わせ鏡のように重なり合う姿に心を動かされるのは何故?死んだらお仕舞。最悪の選択。でも自分の命よりも大切な命が存在するのも真実。ゲイツの自己犠牲を非難できない自分は間違っているのか?青山(窪田)の台詞『大きな事じゃなくても人は動く。それが誰かの為になると思えば』に心震えるのはどうして?ひたすら自身の心に問い掛ける作業を繰り返しました。こんなふうに自分と向き合える映画は久しぶり。お気に入りの一作確定です。ただし、あまりに苦しいので、観返す予定はありません。(以下余談)私は映画ポスターのコレクターでもあるので、ポスターデザインは承知しておりました。生田一人アップの先行版と、生田と戸田が映るレギュラー版。正直ありきたりな図柄で、良作の香りなど微塵も感じませんでした。しかもタイトルはあの『模倣犯』を彷彿とせるもの。邦画サスペンスにはハズレが多いですし、期待値はゼロ。ところが鈴木亮平に、濱田岳、荒川良々と、単独主演クラスが次々と出てきてビックリ。さらに窪田正孝に、小日向文夫、滝藤賢一って、どれだけ豪華キャストなんだと。あれ、監督・中村義洋、脚本・林民夫コンビって『ルート225』、『ゴールデン・スランバー』に『みなさん、さようなら』の名コンビじゃないですか。そりゃ私の趣向にピッタリなハズです。予習をサボったおかげで、良作を引き当て、得した気分です。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-30 21:29:47) 10.とても面白かったです。ストーリーがとても良く出来ていて、最後はなるほどと唸ってしまいました。テンポも良くて無駄なシーンもほとんどない。最後まで一気に観て、そしてスカッとする。後でよく考えると全てうまく行き過ぎだし、突っ込みどころも結構ありますが、鑑賞中にそう思わない程度だったので良しとします。先にWOWOWのドラマ(映画の2年後の話らしい)も観ましたが、そっちもなかなか面白いですよ。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-15 19:22:45) 9.《ネタバレ》 非常にスカッと楽しめました。完全芝居でゲイツが実は死んでなければ大拍手でしたが、そこまでは無理だったようで残念。仲間全員を(良い意味で)欺いておいて、どうやってあのビデオを撮ることができたのか? と思ってたら、ちゃんとそれもいい種明かしが後に出てきて、話作りがうまいなーと感心しました! 「あなたにはわからない」と言われた女が、どうわかる奴に変わっていくのかに大いに興味を抱いていたのですが、シンブンシ達の生い立ちや現在に至るまでを真剣に調べ始めるには、あと一押し強烈なキッカケが欲しかったなぁと思います。で、彼女の成長については、どうしても不満が残りました。「なんで助けを求めないのよ⁈」ってセリフがね、「結局あんたはわかってないじゃん」と感じてしまったのです。 そりゃ世の中悪い人ばかりじゃないけれど、助けに応じてくれる人に出会うまでに、いったいどれだけの数の裏切りや屈辱や落とし穴に耐えろっていうのか、それでも完璧に健全であり続けろというのか、わからないお前が「世の中は生きる価値がある」とか説得力ないわー。と、そこだけがどっと覚めてしまった部分でした。生活保護が必要な人だって、シブられてなかなか受けられなかったり、受けられても非難されたりナマポとバカにされたりな世の中なのに、無理な社会肯定観。ゲイツがヒョロに言った「お前が腎臓売ってまで来たかった国がこんなでごめんな」が、この映画での一番印象に残るセリフでした。物語のリアリティとして一つ大きく気になったのは、「さすがに仲間1人死んだら警察呼ばないの?」という点。違法な怪しい仕事っぽかったけど、だからって人死んでも黙ってるの? てのがねぇ。あと、欲を言えば「青酸カリだと信じ込んでるようだが実は違うんじゃね?」と思って見てしまうので、心中シーンは緊張しませんでした。魚か何かで試すような「本当に青酸カリです」と示す場面が欲しかったです。そういうわけで満点はつけられませんでしたが、ものすごく楽しめましたです! 【だみお】さん [DVD(邦画)] 9点(2016-04-23 01:22:43) 8.戸田恵梨香が『SPEC』の当麻に被ってしまって、映画に集中できなかった・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-04-02 22:36:34) 7.《ネタバレ》 手の込んだ仕掛けで驚かせてラストでお涙頂戴、そうなるはずなのになんか泣けなかった。あまりにもうまく行き過ぎだから。ゲイツが思い描いた通りに事が運びすぎだから。だってそうでしょ、もしネットカフェの店員が通報してたら?戸田恵梨香がめっちゃ足早くて捕まってたら?のび太の通報がバレてなかったら?それとターゲットとなる政治家が現れなかったら?その政治家にやましい事がなかったら?あまりにもね、うまく行き過ぎなんですよ全てが。まあね、エンターテイメントなんだからと思えばいいだけのことなんですけどね。あ!そうそう、メタボは議員の事務所、かんさいは漫画喫茶で仕事してましたね。だったらあんな過酷な労働を選ぶこともなかったのにね。それと戸田恵梨香の人物描写が弱すぎ。そのため、彼女とゲイツとのラストの抱擁シーンにグッとこなかった。全体的に人物描写があっさりし過ぎです。で、個人的に許せないのがゲイツの死です。だってさ、死ぬってことは逃げでしょ。罪を償わずに逃げたことになるでしょ。いくら不法投棄の親方がゲス野郎でも、殺していいことはない。背負った罪はちゃんと償わないと。それに生き残った他の3人。どうすんだよ、ネットに顔出してこの先の社会復帰は?大変だぞ~。世間は容赦ないぞ~。世の中舐めてますね。殺したいほど憎い奴がいても、死にたいほど辛いことがあっても、必死にもがきながら生きている人たちがいるんです。せめてラストの終わり方が違っていたら・・・そう思うと非常に残念です。発想が良かっただけに。 【Dream kerokero】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-12-17 21:17:56) 6.《ネタバレ》 原作の漫画は昔読んだことがあり、かなり面白かった記憶があります。だから、おおまかなストーリーはわかっていたんですが、それでも面白かった。原作の雰囲気を踏まえつつ、原作以上の感動をもたらしてくれて、結構泣いちゃいました。現実の社会で実際に起こってるネット問題や派遣労働者問題などをネタにして描いていますが、根底には、誰かのために何かをするとゆう普遍的なテーマがあり、その漫画の描いたテーマをちゃんと踏まえていたのもよかったです。役者の方々も好演していて、特にラストのメタボの涙は、彼らがなぜ最後に嘘をつかなくてはいけなかったのか、保身よりも嘘をつくことがどれだけつらいことなのかを物語っていて、さらに泣けました。あと、ネットでのつぶやきが、現実の風景や人物にオーバーラップする仕掛けも、ありがちですが面白い表現でした。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-12-10 03:55:24)(良:1票) 5.《ネタバレ》 かなり面白かったです。 シンブンシは現代の必殺仕置き人かと思いきや、対象が小物でやることがしょぼい。 では、その真の目的は?というと、途中でわかるので、それで引っ張るミステリーでもない。 結局、泣かせるドラマでした。でも、それが悪いのではなく、とても良いドラマだと思います。 ヒョロが無邪気で純真だから、ゲイツたちに凄く共感できます。 ゲイツに「父親に会ったらどうしたい?」と聞かれてのヒョロの答え「お父ちゃんて言いたい」 「そんだけ?何で捨てたんだってぶん殴ってやればいいだろう」 「うーん、会って、お父ちゃんて言いたい」と飛び切りの笑顔。 ここ思い出すだけで涙が出ます。 配役は皆適役で良かったです。 ずっとニートで多分両親が亡くなって働かざるを得なくなったノビタ役の岳君、毎度芸達者。 関西弁で気のいい兄貴風のカンサイ、三浦良平。ピッタリです。 なんとクレジット、大トリだった荒川良々。メタボ役なのでお腹に綿巻いて小太りにしてたんですね。 ゲイツ役の生田斗真は、カッコ悪い格好しててもカッコ良かったです。 最後については、ゲイツには私も吉野の口調で「カッコつけてんじゃないわよ」と言いたい。 生きていればいいこともある、と言いたいです。 最後のメタボの涙にやられたので本編は7点だけど、この最後のシーンで1点追加です。 【nanapino】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-08-16 22:44:12) 4.《ネタバレ》 戸田恵梨香(この人の映画見るの、2ヵ月の間に3本目ですな)はなんかちょっと違うんでないか?と。極端な味付けをし過ぎていて。あんな延々ギスギスした演技ばかりしてたんじゃ、んなヤツぁいねーよ、とツッコむしかない訳で。過去の回想シーンとの対比で「だからこういうキャラなんです」ってのは安直に過ぎる気が。で、やっとラストの方でキャラ的に救われるんですが、それがまた本来あり得ないシチュエーションでしか救われてないっていう。刑事だったらあんな行動は取らないよね・・・。そこら辺、ホントに作り物臭くて、また他のメンバーは『SP』の出来損ないのようでもあり、警察側は見ていてかなり厳しい出来な感じ。 一方、犯罪者側はよくできていたと思います。中二病をこじらせたクズのように見せながら、薄皮を徐々に剥いでゆくようにそこに至る悲劇と、でも悲劇だけに終わらない、彼らなりに獲得できた幸せな時間とが明らかになっていって。 名前が映画を貫くキーワードになっていて、名無しの時代に損得勘定でなく名前を持つ人間同士で繋がりたいと願う、切ない話。ネットが普及して誰でも世界に向けて情報が発信できる、けれどその解放されている筈の世界の閉塞感は一体どうした事か?と。底辺で足掻くしかなかった名無しの束の間の輝きが胸に迫ります。 新聞男4人+ヒョロ+インターネットカフェのバイト、役者の好演で存在感を得た彼らによって、映画はこの時代を映す意外な拾い物になっていました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-06-11 20:40:54) 3.《ネタバレ》 原作未読。見る前の予断としては「どんな事情があるかは分からんが、この中二病をこじらせたような主人公の行動に共感も同情もしないだろう」でした。結果は半分当たり、半分外れでした。共感はしないが全く同情の余地がないかと言えばそれは嘘になる。むしろ気持ちは分からんでもない。しかしその行動には無理がありすぎる。追う刑事の側も反対側に極端で共感が得られない。どっちにも共感できないのは監督の狙いだろうか?世の中にはもっと中途半端に苦しんでいる人が圧倒的多数だと思うが、彼らに何が訴えたかったのだろうか?監督の意図は図りかねるが、2時間退屈せずに楽しめたのは事実。6点はあげて間違いないかと思います。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-10 15:46:34) 2.《ネタバレ》 悪くない。ラストの携帯動画のどんでん返しも悪くないんだけど、視聴後どうも今一すっきりしない… それはおそらく、派遣切りや外国人労働者の描き方が極端に戯画化されすぎて鼻白んだせいでも、一本調子な戸田恵梨香のイラつき芝居を延々見せられたせいでも、1つのOTPトークン頼りな犯行で警察に足が付かないってのは安易だなというストーリー的な不満でもなく。つまるところ、主人公2人(ゲイツ・吉野)の主張が極論過ぎて、いずれにも共感できず、見る側がどちらにも感情移入できないせいかも。社会の不寛容を責める割に最終的に自らの死を選んでしまうゲイツも、己の努力不足を怒り他者を徹底的に詰る吉野も極端過ぎて、それは話の構図としては分かりやすいんだけど、観客はどっちの味方もできない(肯定する気にならない)のよね…。逆にそれがこの作品の狙いかもしれませんが。生田斗真は役にはぴったりでしたが、戸田恵梨香はちょっと合わなかったかな…。年上の部下の刑事に威張り散らしてるだけのように見えてしまいました。想像してたよりも遙かに豪華なキャストでビックリしましたが、それよりもキャストロールの大トリが荒川良々だったことの方がもっと驚きました。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-08 00:06:53) 1.《ネタバレ》 中盤の、路地裏から用水路へ至る追走劇などが映画ならではの ロケーションと走りのアクションで頑張っている。 生田斗真を追って水路に入ろうとする戸田恵梨香が一瞬のためらいを 見せる。その引っ掛りのショットは、別箇所の周到な台詞の伏線とも リンクしながら後の彼女の「水面」のフラッシュバックへと繋がっていくわけだが、 その彼女の生い立ちを仄めかす回想も橋と少女とランドセルの落書きのショットで示唆するという、 寡黙で簡潔な語りが実にスマートだ。 動機や説明や回想の類をどうしても必要とする物語だが、後半もさほど失速させずに2時間におさめられた のは、そうした過不足ない語りの聡明さにもよる。 投棄現場詰所の蒼い光の中、抱く・抱かれる「友達」二人のショットも 十分に説得的で感動的だ。 ネットを始めとするメディア画面も『白雪姫殺人事件』よりも 熟れてきた感じで、携帯端末画面の有効な使い方も巧い。 荒川良々の反則的な涙にも癪だがやられた。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-06-07 19:46:25)
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