みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.《ネタバレ》 個人的に大好きな映画で、DVDも買って家に置いてあるのですが、スクリーンで再度観てみたら、やっぱり面白い。改めて実感。 他の映画のレビューでも書いてますが、この時代の映画でよく用いられるテクニカラーだのイーストマンカラーだのといった色調が醸し出す画面のくすみ具合が最高に好き。アメリカ映画とは微妙に違った雰囲気の、独特の画面の質感だけで気分が高揚してきます。 冒頭に出てくる森のシーンのミステリアスな雰囲気やその静寂感。木の枝や茂みまでもが美しく感じます。その一方で、パリの街並みの喧騒もとても開放感があり、こちらも何とも気持ちが良い。仲睦まじく馬車に乗っていたシーンが一変したときの緊迫感は勿論、木に吊るされ鞭打たれるシーンの美しいこと。そして、ドヌーヴが娼館に向かって歩いている姿を真横から映すシーンなんて、自分が観てきた映画の中でも最高のワンシーンといえます。 ストーリーの肝は、一般的な解釈“セヴリーヌの内面に激しい欲望が渦巻いていた”というよりも、彼女自身の不感症による夫への負い目を克服するストーリーを彼女の頭の中で展開していたと解釈してみました。 で、何が面白いかって・・・ラスト、重体であるはずのピエールが一命を取りとめて自宅で安静にしているわけですが、銃で撃たれたのに車椅子にサングラスという出で立ち。銃で撃たれたのに目が良くなるようにと薬を飲ますセヴリーヌ。全てを洗いざらい話せば楽になるという自己都合も甚だしい程の妄想。馬車の音が聞こえ外に出てみると、そこはクラクションが鳴り響くパリの街ではなく、夢に出てきたあの林道。 やっぱりこの映画、面白い。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-10-17 14:16:25)(良:1票) 9.ちょっと今の時代には合わないような・・・。今はなんでもあれの時代ですからねぇ。公開当初は結構刺激的だったのではないかと思います。最終的にどこからどこまでが本当で妄想か分からないので好き嫌いがはっきりしそうな作品ですね。 【あずき】さん 5点(2004-06-20 18:11:09) 8.《ネタバレ》 なんともいえないこの雰囲気。私としては映画に酔える作品のひとつ。イヴ・サンローランの衣装を身に着けたドヌーヴの美しさは言うまでもないですが、他の女優たちもいいですねえ。大人の女です。特にマダム・アナイスがクール。セヴリーヌの妄想の世界がかなり理解できてしまう私って・・・現実はきっちりと悲惨な結果を用意しているところがブニュエルらしいわ。フランス映画が最も華やかだったころのシュールリアリズムを代表する作品ね。 何か月か前に有料チャンネルでやっていて何年かぶりで再見。 少し書き足してみようかと セブリーヌにとって子供の頃のあの体験は初めての官能体験でそれが忘れられないんじゃないかと。 不感症じゃなくてノーマルでお行儀のいいセックスじゃ感じない人、でもそれを旦那さんに要求できないっていうのはわかります。お互い品行方正な部分しか見てない知らないみたいだし。 でも妄想に留まらずほんとに娼婦になっちゃうんだからマジですね。 今回ラストで思ったことは、現実かどうかは別として、デリケートで壊れ物みたいに思ってたセブリーヌが実は・・・てことがわかり、旦那さんは失望するどころかタガが外れて気楽になったんじゃないかと。しかしびっくりする展開です。 最後は鈴の音はしない馬車でFIN、もう妄想の必要はなくなったってことかな? やっぱりコレ好きですー。 【envy】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-05-04 11:51:34) 7.美しすぎるドヌーブ。若くハンサムの、しかも医者の妻でありながら、何が不満なの!奥さん!!(byみのもんた)って思いましたが、何かわからなくもない気持ち。そしてヤクザな男が家に押しかけてきた時は結構ドキドキものでした。上流階級の奥様、しかもあの美貌、、私だったら・・・ってどうしても考えましたね。だけど危険なお遊びだよ。現実か妄想か、まったりと過ぎてゆくとこなんていかにもフランス風かな。 【fujico】さん 7点(2004-05-03 22:00:15) 6.馬車に乗るという行為は束縛からの開放を象徴する? (うろ覚え)・・・という知人の解説とセットで拝見したのですが・・・なんだかよくわかりませんでした、すんません(笑)。 【ジマイマ】さん 4点(2004-03-21 23:25:28) 5.ここのドヌーヴより美しい女優、いますでしょうか!。髪から靴のつま先まで、もう惚れ惚れ、、。 (シェルブールにもあったけれど)まるで停止画面のように思える車中での表情シーンもあります。 女性から見ると、下着姿よりも、お洋服着ている彼女に好意的な羨望を持ちます、品良く美しすぎる。娼館のおかみさん(?)が、彼女にこの名前を提案したときはなぜか泣けました、、なんでそんなことをせなあかんんねんやめときやめとき、といった情けなさか。色魔の有閑夫人、と取らず、いくらかわかるのも女の性か。 先輩主婦娼婦?のコートの着こなし、景観の美、BGM一切なくFIN文字を見ると、おフランス~の気分に浸ってしまう懐古趣味の私にはにたまりません、シャンシャンシャンシャン。 【かーすけ】さん 7点(2003-11-05 23:24:10) 4.特にこれといった見せ場も無いような映画。変な日本人みたいな東洋人の客とドヌーブの2ショットは違和感ありあり。 【kett】さん 4点(2003-04-05 01:02:39) 3.これはドヌーブならではの作品です。満たされない何かを感じ、次第に没落していく主婦。しかし彼女自身は没落するどころか生き生きとしていき夫との仲も益々良くなっていく。ブリュニエル独特の雰囲気で表現された彼女の恍惚妄想シーン。彼女の幼少期に体験した(らしい)出来事や綺麗な自分を汚されたい(らしい)欲望等随所に散りばめ多くを語らずとも彼女が何ゆえの行動なのか、どう考えているのかをそれとなくわからせてくれる。ドヌーブは下着姿でも、ハイソな雰囲気の衣装でも十分にセクシーでその魅力を隠しきれない外見や、彼女が娼婦館で見せる恍惚の表情、昼と夜を演じ分ける二面性も魅力的。いかにも男性が喜びそうな主人公の描写は、こりゃブリュニエル自身の妄想では無いかと思えてきます。しかしながら時折女性的な観点も垣間見え(鈴の鳴る馬車でお出迎えされたり、直接的なエロ描写を控えたり)侮れません。いやらしい目で見ていた友人と娼婦館で鉢合わせた時、彼が「そんな君を見たいのではない。プライドの高い清楚な君が好きだった」(←確かこんなセリフ)というように彼女は常に周りから外見で判断されていた。そしてそれを幼少期に壊された(薄汚いおやじに触れられる)時新しい自分を見つけた快感を得たのでしょう。多少違ってるかもしれませんが、ここまで観客に感じさせる監督の手腕に拍手です。ラストで半身不随になった夫が突然全快するという現実か虚構かをうやむやにする事で、この物語自体が果たしてどこからどこまでが彼女の現実なのかすら煙に巻くという見事なアッパーカットを食らわせてくれました。やっぱドヌーブはこうでなくっちゃ。 【さかQ】さん 7点(2003-03-19 02:12:15)(良:1票) 2.今では夢や妄想を、多く入れ込んだ作品は沢山あるけど、この頃はどうだったんでしょうね?ストーリーはいかにもフランス的な、退屈どうでもいい系だが、映像の美しさと、時折出てくる妄想シーンに期待して観きってしまったという感じです。 【クロマス】さん 6点(2003-01-16 23:37:07) 1.カトリーヌ・ドヌーブ主演で結構、有名な作品だと思ったんですが・・・・・な~んか、なあ~。脱がない映画としては別に構わないんですが、個人的にはイマイチかなと。やはり刺激に慣れてしまった現代人に問題があるのでしょうか? 【イマジン】さん 6点(2002-04-18 12:29:07)
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